ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

CD感想

Primal Fear 『Code Red』

剛直な正統派メタルド真ん中! 突出した曲は無いものの、押し並べてハイクオリティー スピードに頼らずとも溢れ出るパワーが魅力 前回がZ世代感満載のバンドを取り上げて、その次がゴリゴリにド硬派な正統派メタルとは、かなり振り幅がデカくなってしまった…

花冷え。 『来世は偉人!』

ありそうでなかったZ世代型ヘヴィロック 一貫して硬質な演奏とハイテンションなヴォーカル 超チャラい&イマドキなのでダメな人は滅法ダメかも 海外のフェスティバルにも出演し、今年11月に開催されるNEX_FEST、さらにはLimp Bizkitの来日公演ゲストアクトに…

NEVER ENDING GAME 『Outcry』

硬派一徹のタフガイ/モッシュコア 一部で叙情的なギターを取り入れるナンバーも まとまりが良く、荒すぎなくて聴きやすい アメリカはデトロイト出身のハードコアバンドによる、2ndフルアルバム。僕は前作は未聴で、本作が始めましてになります。 このバンド…

BAD RELIGION 『The Grey Race』

This is just a punk rock song 男泣きの哀愁叙情疾走メロコア一本 疾走感満載で心地よく泣ける 前回のブログ記事では、好き好きロンちゃんという、ふざけてる中にパンクな精神をやどしたアルバムを取り上げました。その反動というわけではないけれど、今回…

好き好きロンちゃん 『ロンちゃんのなつやすみ』

河合奈保子の心と 笑い飯西田の顔を持つ ロンちゃんがやってきたよ BRAHMAN・OAUのドラマーであるRONZIさんのお友達、白金出身(本当は長野らしい)の幡ヶ谷ラーメンアイドル・好き好きロンちゃんの待望(?)の1stフルアルバム。 デビュー作であるミニアルバム…

ANTHEM 『CRIMSON & JET BLACK』

大ベテランが過去最高のパワーを発揮 全編アツきアグレッション渦巻く正統派メタル アルバム全体の起伏は大きくない アツいですね。いや、ここ最近の気温もそうですけど、それ以上にこのアルバムが。 2019年に過去曲のリレコーディングベスト『NUCLEUS』を、…

TORTURED DEMON 『Rise Of The Lifeless』

平均年齢20歳以下の超若手エクストリームメタル スラッシュメタルの疾走とメタルコア的リフの組み合わせ アグレッシヴかつ微メロディアスな痛快サウンド こりゃまた将来有望なバンドが現れたもんですね! ギターヴォーカルのジェイコブ・パーキンソン、ドラ…

AVENGED SEVENFOLD 『Life Is But A Dream...』

A7X史上最大の実験的作品 様々な音色と展開に満ち、メタルの範疇に収まらない 奇怪な作風と気味の悪さからくる不思議な中毒性 いったいこれは何なんだろう...? そんな困惑とも言えるような思いを抱かせる音楽を聴きながら、この文章を書いてます。 全米チャ…

PassCode 『GROUNDSWELL ep』

全てにPassCodeらしさが表れた王道ラウドロック 統一感重視、各曲の個性はあまりない キャッチーなメロディー満載のキラーチューン有り! 今年に初のアメリカ公演も決定した、スクリーモ/ポストハードコアダンスユニット・PassCodeの、前作『REVERBERATE ep…

STORY OF THE YEAR 『Tear Me To Pieces』

オープニングのタイトルトラックで最高の掴み 熾烈なシャウトとアグレッシヴな演奏は少なめ エモコアらしい良質なメロウさが際立つ スクリーモ/ポストハードコアというジャンルの代表格にして大御所、STORY OF THE YEARの最新フルアルバム。 超有名バンドで…

KAMELOT 『The Awakening』

前作の流れを汲む荘厳なシンフォニックメタル メロディーの普遍的キャッチーさを全曲で担保 ボートラに至るまで全曲隙無しの名盤(並びは考えてほしかったが) アメリカ出身ながら、アメリカのメタルらしさを一切出すことなく、シンフォニックメタルというジャ…

OAU 『Tradition』

前作の流れを汲むメロディアスな歌重視路線 重要なフックとなる民族音楽要素を奏でる楽器 アッパーで楽しげな要素はやや控えめ 本作はCDではなくLPで買ったので、カテゴリとしては「LP感想」とすべきですが、わざわざカテゴリ分けするほどでもないかなと思っ…

lynch. 『REBORN』

全メンバーが作曲に携わった異色作 過去作からヘヴィな攻撃性は大幅減 全体通してバンドの個性は損なわれず 昨年に活動休止期間を終えて、キャリア初の日本武道館ライヴを成功させたヘヴィ/ラウドロックバンド・lynch.の、前作より3年振りとなるフルアルバム…

BABYMETAL 『THE OTHER ONE』

封印解除後のシングル含む復活作 過去作のようなお遊び要素はほぼ消滅 哀愁のメロディーを効かせた歌を主体とした方向性 ここ日本のメタルアクトでは、最もワールドワイドな成功を収めている存在であるメタルダンスユニット・BABYMETALの4thフルアルバム。 2…

陰陽座 『龍凰童子』

バンド存続の危機を乗り越えた復活作 ボリューム過多気味ながら、それを感じさせない構成力 王道のアップテンポから、少々個性的な楽曲まで幅広い 妖怪ヘヴィメタルという、唯一無二の個性を武器に、長きにわたって日本のメタルシーンで活躍する陰陽座の、15…

View From The Soyuz 『IMMACULATE』

2021年結成の超若手ニュースクール 90年代メロデスからの影響が強い叙情派 タフなハードコアの中で冴えわたる、悲しみの感情表現 日本のニュースクールハードコア/メタルコアバンドの5曲入り2nd EP。シングルやEPは以前にも発表していたようですが、フィジカ…

IN FLAMES 『Foregone』

完全なメロデス回帰ではない 従来のオルタナメタルにエクストリームなアグレッションを 悲痛なエモーションの表現は変わらず鉄板 「IN FLAMESがメロデスに回帰した」 そんな前評判を聞いて皆さんはどう思ったでしょうか。 「ついに慟哭メロデスに戻ってくれ…

Twilight Force 『At The Heart Of Wintervale』

8曲・45分というコンパクトにまとめた1枚 10分以上の大作含め、勇壮でポジティヴな魅力満載 従来通りのヒロイック&ファンタジックな世界観 イタリアを代表するシンフォニックメタルバンド・Rhapsody Of Fireが確立した、RPGから強く影響を受けたヒロイック&…

MY CHEMICAL ROMANCE 『Three Cheers For Sweet Revenge』

スマッシュヒットを記録したメジャーデビュー作 ポップパンクの衝動性とゴシックロックの哀愁 アルバム全体に漲る勢いの良さ 前回がLOUD PARKのヘッドライナーであるPANTERAのメジャーデビュー作だったので、その次はやはりこのアルバムですね。PUNKSPRINGの…

PANTERA 『Cowboys From Hell』

過去を葬り去るPANTERAサウンドの実質的デビュー 独自の跳ね感とキャッチーさを持つヘヴィリフ ほのかに正統派HR/HM時代の残り香が LOUD PARKが終了してだいぶ経ちました。 いや〜〜〜〜、改めて俺はPANTERAのステージを観られたんだよな。そりゃあ本音を言…

a flood of circle 『花降る空に不滅の歌を』

ストレートなロックンロールの魅力を濃縮 最初のキラーチューンで出だしの勢いヨシ ハイライトとして機能したタイトルトラック ジャパニーズロックンロール/ガレージロックバンド・a flood of circleの、今年発表された最新フルアルバム。 このバンドについ…

GALNERYUS 『BETWEEN DREAD AND VALOR』

明確なコンセプトは持たないスペシャルアルバム スピードをやや抑え、メロハーの存在感が大きい 各楽曲の個性がかなり明確に表れる 日本のメタルシーンの代表格ポジションを担う存在になって久しいGALNERYUS。前作『UNION GIVES STRENGTH』に続いて、2作目と…

SLANG 『Glory Outshines Doom』

PIZZA OF DEATHから初のリリースとなったフルアルバム ヘヴィでハードなSLANGサウンドはそのまま 全編日本語詞で綴られる怒りと絶望 日本が誇るジャパニーズハードコアの重鎮・SLANGが2012年に発表したフルアルバム。 SLANGは自身のレーベルであるSTRAIGHT U…

ARCH ENEMY 『Wages Of Sin』

衝撃的メンバーチェンジにより生まれ変わった姿 良くも悪くも洗練されて、デスメタルらしさは減退 超名曲のオープニング含め、前半の破壊力が至高 先日のライヴが素晴らしかったから、その流れでこのアルバムについて書いてみます。ここ数日こればっか聴いて…

HATEBREED 『The Rise Of Brutality』

ヘヴィでマッシヴなニュースクールハードコアの王道 荒れるライヴハウスが容易に想像できる 聴き手を鼓舞するポジティヴなエナジー溢れる歌詞にも注目 前回渋谷のNERDS RECORD STOREで購入した、State Craftのアルバムについて書きました。その流れとしては…

State Craft 『...To Celebrate The Forlorn Seasons』

カルト的人気を集めた伝説のバンド唯一のフルアルバム 極端なテンポチェンジの少ないヘヴィなニュースクール 叙情的ギターはもはやメロデスの域へ 先日、渋谷のNERDS RECORDS STOREというCDショップに行ってきました。 ハードコア、パンクロックを中心にCD、…

Take This to Heart 『Hypernova』

期待の新人が生み出す"ハイパーメタルコア" 大きく全面に出たギターが主役を張る オーソドックスで良質なメロディアスさ 2021年結成という、出来立てホヤホヤな東京出身のメタルコアバンド。昨年末にリリースされた1stフルアルバムです。 "ハイパーメタルコ…

TRIVIUM 『The Crusade』

「メタルコア」というより「メタル」そのもの メロデス的慟哭・スクリームほぼ無し 熱い正統派ヘヴィメタルとしての完成度がキモ 4月に行われるKNOT FEST JAPANにて来日が決定している、アメリカのメタルコア/ヘヴィメタルバンド・TRIVIUMの3rdフルアルバム…

AS I LAY DYING 『An Ocean Between Us』

クリーンヴォーカル、正統派メタルの要素を大幅増強 狂乱の疾走感とメタルコアらしいアグレッションも完備 ヘヴィな中に光る悲哀の叙情性が魅力 もういっちょ00年代のメタルコアの名盤について書きます。今自分の中でプチメタルコアブームが来てるのですよ。…

ALL THAT REMAINS 『The Fall Of Ideals』

イ゙ィヤ゙ァァァァーーーーッ!!! 歌唱力・表現力抜群のヴォーカルが引っ張る ギター、ヴォーカル共に息づく強烈な哀愁が武器 先日のUNEARTHに続いて、もういっちょメロディックメタルコアというジャンルを代表する名盤を。 こちらもUNEARTH同様マサチュー…