ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

6/7 Primal Fear / RULING JAPAN TOUR 2016 in 渋谷CLUB QUATTRO

渋谷 PF

 

 

個人的に正統派メタルバンドの中でトップクラスに好きなバンド、Primal Fear

 

 

超人ラルフ・シーパースの金属ヴォーカルに、パワフルかつソリッドにまとまった演奏はまさにへヴィメタル、これぞへヴィメタルと言えるもの。今年の頭に発売された11枚目のアルバム『Rulebreaker』は期待をまったく裏切ることのない素晴らしい出来でした。

 

 

そんな彼らが単独で来日するのであれば行かない理由はありません(しかも今まで観たことない)。ということで行ってきました、「RULING JAPAN TOUR 2016」。場所はだいぶ前にNorthern19を観に行った渋谷CLUB QUATTRO。その時も思ったんですが、ホントに柱がジャマですね・・・。構造上仕方ないのかもしれませんが何故こんな位置に立てたのか・・・。

 

 

ライヴのオープニングはいきなり名曲「Final Embrace」。このキャッチーさと熱さ、上手さ、へヴィさが完璧に融合したサウンドを爆音で浴びることができるとは・・・。ヘヴィメタルが好きで良かった!と心の底から思うことができますね~。初っ端からそんなに飛ばして大丈夫?と思うくらいのラルフの超絶メタリックシャウトはマジで鳥肌モノ。4月のGALNERYUSの時も思いましたが、ホントにメタルシンガーの声帯ってどうなってるんでしょうね。

 

 

そんな大興奮の中2曲目でいきなり『Rulebreaker』で最も好きなメタルアンセムIn Metal We Trust」が飛び出す!!リードギターのメロディーを皆でシンガロング!メロイック突き上げヘドバン!もう最高!!僕の興奮はここで最初の頂点を迎えました。この曲の高揚感はハンパじゃないです。まさに正統派へヴィメタルの超名曲。

 

 

そのあと間髪入れず「Angel in Black」を投下し、フロアの熱狂も凄まじいことに。ここまで熱くなれる名曲を多数持っているバンドは強いですね。この時点で今回は凄いライヴになると容易に確信できました。

 

 

メンバーを見ていて思ったのはとにかくデカイ。マット・シナーの巨漢っぷりももちろんですが、ラルフの上腕筋の太さにはビックリしました。声といい体格といい僕と同じ種類の生物とはとても思えません(笑)

あとトム・ナウマンの見事なモヒカンも印象強い。

 

 

セットリストは『Rulebreaker』の曲を中心にバランスよく配分されていたと思います。「Rollercoaster」「Chainbreaker」が聴けたのが嬉しかったです。また「Sign of Fear」におけるあのクソ高い音域を見事に歌いこなしていることに驚愕。

 

 

その後も特に声が衰える様子もなくライヴは進んでいきました。「The End Is Near」の「Do you wanna die Ah~」のところも何とか頑張ってシンガロングしようとしますが、当然のことながらムリ。それっぽく大声出しましたがあんなメタリックな声出ません。ラルフ恐るべし。そんな凡人のノドを知ってか知らずか、超高音スクリームを要求するコールアンドレスポンスをするラルフ(笑)。イジワルな人ですねまったく。しかしそれでもめげずに大声を張り上げるオーディエンスが良かったのか、メンバー皆うれしそうに見えました。距離が近かったのもありますが、アレックス・パイロットのにこやかな表情が印象的でした。

 

 

パワーメタリックな曲ももちろんですが、終盤演奏されたバラード「The Sky Is Burning」がメチャクチャ良かったです。音源で聴いていたときから「こりゃメタルバラードの傑作だ!」と思っていたのですが、生で聴いてみるとその胸を締め付けるような叙情性、メロウな演奏に終始息を呑みましたね。いままでさんざん狂喜乱舞していたのがウソのような荘厳さは、大げさに言えば神秘的とも形容できそうな雰囲気。こういう曲でもライヴで説得力を持たせることができるのがスゴイ。

 

 

でもやっぱり最高にアガるのが疾走ナンバー。超名曲「Nuclear Fire」の劇的なツインリードが流れた瞬間、そして「Do you like Heavy Metal?」というラルフの問いから始まったアンコール前ラスト、最強のメタル賛歌ともいうべき「Metal Is Forever」のシャウトを聴いた瞬間はもう背筋がゾクッとしました。あの興奮は去年のJudas Priest日本武道館公演で、「Painkiller」のドラムイントロを聴いたときと通じるものがありました。この名曲を生で、しかも間近で味わうことができるとは・・・。メタルファン冥利に尽きます。

Metal Is Forever!!

 

 

とにかくメチャクチャに素晴らしいライヴでしたね。こういうメタルが聴きたいんだ!という気持ちにダイレクトに響いた最高のメタルアクト。へヴィメタルという音楽を好む人なら必ずや満足できるショウだったのでは?これで何も響くものがないならメタルに向いてないから他の音楽聴いてなさい、とでも言いたくなってしまうまさにメタルヘッズのためのステージでした。間違いなくGALNERYUSに並び今年のベストライヴ候補の一つです。