IRON SAVIORが初来日するというニュースを知ったときは「オオッ!!」と思いました。まさかあのIRON SAVIORを生で観られるとは!こりゃスゴイことになりそうだ!
僕は興奮を抑えることができませんでした。
彼らを知ったのは数年前、YouTubeか何かの動画サイトでメタルメドレーを聴いていたときのこと。
当初はただボーっと聴き流すようにしていたのですが、ある曲のイントロが流れてきた瞬間「ん!?何だコレは!?」とビビッときました。個人的琴線に思いっきり触れてくる、キャッチーでパワフルなパワーメタルサウンド、これこそ「Tales of the Bold」でした。
それが収録されたアルバム『Condition Red』を聴き、オープニングの「Titans of Our Time」でブッ飛んだのを今でも覚えています。その時の感覚を生で味わうことができるなんて・・・。これは行かないわけにはいかないと、居ても経ってもいられずチケットを取り何気に初めてのハコ、TSUTAYA O-WESTへ行ってきました!
(ちなみにこの『Condition Red』アルバムは個人的にメロディックパワーメタルが好きなら必聴ともいえる大名盤だと思ってるので未聴の方はぜひ)
タワレコのクリアランスセールをあさったり、ディスクユニオンでVOLCANOの新譜を買うなどして時間を潰しつつ、開演30分前くらいに会場入りしたのですがその時すでに7割くらいは埋まっていたと思います。待望の初来日ですから待ち焦がれていた方も多かったでしょう。客層は先月のPrimal Fearとほぼ同じか。大きさは札幌のPENNY LANE 24と同じくらい?あんまり覚えてないけど・・・。
ステージ上のバックドロップはいかにも金かかってなさそうなチープさを醸し出すもので(しかもファーストアルバムのジャケット)ちょっと寂しい気持ちに(笑)
19時過ぎにいよいよライヴスタート!オープニングは最新作のタイトルトラック「Titancraft」ではなく「Way of the Blade」でちょっと意表をつかれた感じ。キャッチーなメロディーが心地よいアップテンポナンバーですが盛り上がりはそこそこといった様子。
しかしそこからの超名曲「Starlight」での盛り上がりは凄まじかったです。メロディアスなギターソロなんか震えるほどカッコイイ!!アドレナリンがあふれ出すような感覚が手に取るようにわかりましたね。僕が最も興奮したのはこの瞬間でした。熱くてパワフルでキャッチーで合唱できる・・・これだ!これぞメロディックパワーメタルだあああーー!!!
セットリストは新旧非常にバランスがとれたもので、多くの方が満足感を得られたのではないでしょうか。BFMVにも見習ってほしいもんです
ピートのヴォーカルは音源と遜色ないパワフルで男・・・いや漢らしいたくましさがビンビン。冷房が効きまくって涼しい通り越して寒い会場内でも汗ダラダラのその様は見ていて暑苦しい。だがそれがいい。ただベースのヤンのコーラスは埋もれてイマイチ聴き取りずらかったのはちょっと残念かな。彼らの楽曲はサビでのコーラスが大きな魅力であるので。まあこれはマイクのせいですかね。
アグレッシヴなピートと対照的にもう片方のギター、ヨアヒムは終始落ち着いた様子で淡々と自身の役目をこなしているかのよう。パワーメタルバンドのパフォーマンスとしてどうなんだろうと最初ちょっと思ったりもしましたが、落ち着いたオトナの雰囲気はそれはそれでカッコイイ。
変にバラードやスローテンポな曲を挟まずアップテンポにたたみかける構成はジャーマンメタラーの心に響いたのではないでしょうか。とにかくアツい男らしさに陶酔できる・・・これぞパワーメタルのライヴだ!ただもうちょっと疾走曲多めでも良かったのよ(笑)
「From Far Beyond Time」や「Tales of the Bold」は聴きたかったなあ。でもまあこれだけのステージングをしてくれたのだから文句は言いっこ無し!「Condition Red」では頭降り狂って盛り上がったし、「Heavy Metal Never Dies」では声かれるほどシンガロングしました。
ヘーヴィメタネヴァダイッ!
ただ一つ気になったことを言うならば終盤の「Titans of Our Time」ですかね。
この曲は彼らの中でも1,2を争うほど大好きな曲なので生で聴けただけで感無量なのですが、この時のキーの下がり方は正直かなりの違和感が・・・。聴いてる最中に「あれ?こんなだったっけ?」と思いながらヘドバンするハメに。
でも最後のJudas Priestカヴァー「Breaking the Law」を一緒にシンガロングしているときには十分満足できてたんですけどね。
先月のPrimal Fearに決して劣らないメタルの神髄を味わえる素晴らしいライヴでした。初めての日本でここまで盛り上がっているのを見てメンバーも嬉しそうでしたし、すぐにまた来日できるのでは?彼らがいるかぎり「Heavy Metal Never Dies」って心の底から思えます。