ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

GYZE 『NORTHERN HELL SONG』 (2017)

GYZE 『NORTHERN HELL SONG』

激情クサメロディックデスメタルバンド・GYZEによる待望の3rdフルアルバム!

 

 

前作、前々作共に超ドラマチックかつ歌謡的なクサメロギターが炸裂する強力盤をリリースし、日本のクサメロマニアのみならず海外にも話題を振りまき、つい先日30公演以上にも及ぶヨーロッパツアーを完遂するなど、まさに日本が誇るバンドとして精力的に活動している彼ら。当然ニューアルバムに対する期待は膨らむわけですが、結論から申し上げると、その高いハードルをしっかりと越えてくれた素晴らしい名盤を作ってくれました!

 

 

タイトルとジャケットが示す通り、全体を通して寒々しい雪景色を彷彿とさせるような北欧メタルにも通じるキラキラシンセが効果的に活用されているのがポイントですね。こういう美しく儚いサウンドが好きというメタルファンは多いでしょうね。僕もです(笑)

 

 

今作は(従来からだけど)とにかくギタリスト・Ryojiさんの奏でるリードギターのメロディーが哀愁まみれで美しすぎるのがいいのです。初っ端のM1「PIRATES OF UPAS」は開始数秒で泣きの名曲であることを確信させるGYZE流メロデスの王道ですし、その後間髪入れず放たれるM2「HORKEW」のイントロはメチャクチャキャッチーでメチャクチャ美しく、そしてメチャクチャカッコイイ・・・(惚)。こんなのズルいよ。

 

 

ライヴのオーディエンスの声を録音したというコーラスが取り入れられており、盛り上がりが期待できるシンガロングパートが多いのも特徴ですね。M3「DEAD BONE BLUE」M5「PERRYI RAIN DRAGON」などにウォーウォーとメロディーを叫んでおり、またそのメロディーがダダ濡れで哀しいのがまたたまらん。ライヴで歌いたい・・・。

 

 

シアトリカルな仰々しさをプンプン放ち、かつGYZEらしい歌謡曲風味も決して損なわないM7「THE BLOODTHIRSTY PRINCE」や、ブラームスの「ハンガリー舞曲第5番」をモチーフにした(メチャクチャマッチしてて違和感ゼロ)M8「KAMUY」、ズンズンとせりあがってくるような音圧と唸るギターが迫力満点で、ギターソロとアウトロが哀しすぎるM9「BROWN TROUT」と激メロを存分に堪能したあと、トドメと言わんばかりに疾走曲の連発が!

 

 

初期Children Of Bodomを思わせるシンセと、M2に引けを取らないカッコよすぎるリードギターが爆走、サビのシンガロングがヴァイキングメタル的な劇的さを醸し出すM10「FROZEN DICTATOR」、GYZE以外の何物でもない激クサリードギターが全クサメタラーを悶絶死させる問答無用の超キラーM11「NORTHERN HELL SONG」!!この2連発は反則!!特に後者のアウトロの半音上がるトコなんざ扇情的過ぎて聴いてるのがツラいレベルです(笑)

 

 

しかしソングライターのRyojiさんはどうやったらこんな劇的極まりないメロディーをこうも生み出せるのでしょうか・・・?あらためて彼のメロディーメーカーとしての超人レベルの才覚にただただ圧倒されるばかり・・・。先日のSerenity In Murderといい、一体今の日本のエクストリームメタルはどうなっているのでしょうか・・・

 

ぜひともライヴで体験したいものですね!5月開催のPURE ROCK JAPANのチケットは発売日と同時にゲットしたので、今から楽しみでなりません!

 

 

M1「PIRATES OF UPAS」 Lyric Video

 

 

M7「THE BLOODTHIRSTY PRINCE」 MV

 

 

M11「NORTHERN HELL SONG」 Official Video

これぞ名曲。