ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

Northern19 『LIFE』 (2017)

Northern19 『LIFE』

PUNKSPRING 2017において、小さなサブステージで短いアクトではあったものの充実のステージを見せてくれた、日本の3ピースメロディックハードコアバンドの6thフルアルバム。

 

 

2006年発表の1stアルバム『EVERLASTING』から2008、2010、2012、2014と2年ごと定期的にニューアルバムを発売してきた彼らですが、昨年はデビュー10周年を記念し毎月19日にライヴ会場・通販限定でシングルをリリースするという企画を行い、アルバムの発売はなし。

 

 

3年ぶりの本作は上記した月一のシングル全12曲に加え、新曲4曲をプラスした全16曲と、メロコアバンドのアルバムとしては結構ボリューミー。シングルをすべて買いそろえてきた方には既発曲ばかりで若干不満かもしれませんが、僕は純粋な新曲集として楽しめました。

 

 

メタル漬けになる前の中学生時代、彼らやdustboxlocofrankといったクオリティーの高いメロディックハードコアを貪るように聴き狂っていましたが今改めてジックリ聴いてみると、やっぱりイイですね~~こういう音!若々しくポップで青臭くて、だけどただ単にノーテンキに明るいだけではなく、どこか憂いを帯びたエモい哀愁・・・。これぞメロコアこういうメロを聴きたいんだよ!という欲求にダイレクトに応えてくれる彼らの存在はとってもありがたい。

 

 

イントロのギターリフから緊張感が高まり、そのまま叙情性タップリなメロディー、美麗なコーラスと共にアップテンポに駆け抜ける、「これぞNorthern19!」な王道中の王道チューンM1「AKASHIC RECORD」、前曲のノイジーなアウトロから間髪入れず爆走するこれまたらしいメロディックナンバーM2「BELIEVER」、エモさ青臭さ全開のサビがたまらんド直球メロコアM3「WAKE UP」など、キッズの興奮を掻き立てるに十分な強力な楽曲が立て続けに繰り出されていきます。メタルからも影響を受けている笠原さんのテクニカルなギターソロがふんだんに盛り込まれているのも○(個人的に笠原さんはプレイ、メロディーセンス含め大好きなギタリストです)。

 

 

M5「PRIMAL」M7「GREEN」といった彼らのポップな側面が強調された楽曲や、M9「MY SWEETEST ONE」M12「SLEEP」のような疾走パートもありながら、アコギの綺麗な音が効果的に使われどこか落ち着きをも感じさせる楽曲など、勢い一辺倒にならず、かつメロコアの軸からはブレない曲が多数収録されており、どの楽曲にもノーザン節をバッチリ感じさせる美メロが堪能できるのがポイント。ラストのM16「NOW IS FOREVER」なんかその白眉なんじゃないでしょうか?

 

 

そんな中個人的ベストトラックはM13「CALL MY NAME」ですね。歌メロ、ギターのフレーズ、どこを切っても哀しくエモーショナルなメロディーに満ちまくっており胸を締め付けられることこの上ない!中盤なんかドラマチックとさえ形容できそうな泣きのギターソロも飛び出しすわでもうたまらん。いいぞもっとやれ。

 

 

10年以上のキャリアを持つだけに楽曲のクオリティーは折り紙付きながら、10年以上のキャリアがあるとは思えない瑞々しいフレッシュさが詰め込まれた新たな叙情美メロディックハードコアの名盤ですね!キッズなら聴き逃しちゃいけませんよ!久々にこの手の王道メロコアに聴き惚れてしまった・・・。

 

 

M2「BELIEVER」 MV

僕も学生時代バスケ部でした(どうでもいい)

 

 

本作のトレーラー

「CALL MY NAME」「NOW IS FOREVER」オススメ!この短さじゃ良さはなかなか伝わりにくいですが・・・。