ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

ART NATION 『Liberation』 (2017)

ART NATION 『LIBERATION』

ブログを2週間ほど放置してしまいました・・・。

 

 

更新しようかと思ってはいたのですが、いかんせん最近色々忙しく十分な時間がとれず「今日はいいか・・・」がダラダラと続いてしまっていました。すみません。まあブログなんて頼まれてやっているわけではないただの自己満足ですし、このブログの更新を心待ちにしている方なんて多分いないだろうしいいでしょう!!(笑)

 

 

さて本題ですが、このアルバムはスウェーデンイエテボリにて2013年に結成されたART NATIONの日本デビュー作となる2ndアルバムです。

 

 

スウェーデンイエテボリで結成したバンドとあれば初期IN FLAMESタイプのメロディックデスメタルバンドであろう、と思うのがメタラーの思考だと思いますが(?)、このバンドはデスメタルバンドではなく、北欧らしい冷たい叙情性とポップさが同居したメロディアスハードロックバンドです。北欧メロディアスハード・・・まさに暑くなってきたこの時期に聴くにはピッタリでありましょう。

 

 

このアルバム、何といっても曲とヴォーカルの良さが際立っています。ライナーノーツには「叙情性とポップ性の両方を感じさせるメロディを特徴にし、抜群の歌唱力を誇るシンガーのアレクサンダー・ストランデル(vo)を擁するこのバンドは、まさに北欧らしい音楽が魅力のバンドなのである。」という記述がありますが、まさにまったくその通り。この一文通りの音がアルバム全体にわたって展開されており、非常に耳になじむサウンドとなっているのです。

 

 

ポップながらも適度に哀愁を含み甘口になりすぎないヴォーカルメロディーが絶品で、スッキリと体全体に染み渡るようで心地いい。M4「Kiss Up & Kick Down」やM5「When Stars Align」のような、いかにもなメロディアスナンバーにおいて彼らのキャッチーなメロディーセンスが存分に発揮されています。イイゾイイゾ。

 

 

またアップテンポで適度にハードなロックチューンの出来が良いのもポイント。M1「Ghost Town」やM7「A Thousand Charedes」といった、ロックのダイナミズムを感じさせる楽曲がアルバムにイキイキとした躍動感を与えています。そういった楽曲でもメロディーのキャッチーさは全く損なわれていないのも素晴らしい。

 

 

所々速弾きを主体としたギターソロが切り込んできたりはするものの、基本的に楽器陣の主張はそんなに強くはなく(存在感が薄いわけではなく、しっかりハードなサウンドは提供しています)、アレクサンダーのヴォーカルを主軸にしている印象があります。そしてこのヴォーカルがイイ!若々しくフレッシュで伸びやかで甘い高音ヴォーカルはTHE メロハーヴォイス。彼のヴォーカルがあればこそ、ただでさえ素晴らしい楽曲がより一層煌めくというもの。

 

 

メロハー好きならきっと満足のいく本作ですが、不満を挙げるとするとボーナストラックのM12「Walk My Own Way」でしょうか。曲自体は決して悪い物ではないのですが終わり方がやけに唐突で、耳なじみの良い本作の聴後感があんまり良いものにならない気が・・・。本編ラストのM11「What Do You Want」がとても爽やかでポップな楽曲なので、この曲で綺麗に締めてほしかったな。

 

 

先日彼らの11月の来日が正式に発表されたようなのでメロハーファンは要チェックですね!僕は7月から10月にかけてほしいアルバムや行きたいライヴが目白押しなので、行けるかどうかはわからんのですが・・・。

 

 

ちなみにアルバム全編にわたり北欧らしい叙情性タップリのサウンドを鳴らすすばらしいキーボーディスト、セオドア・ヘッドストロムはすでに脱退しており、現在は専任のキーボードはいない模様・・・。ガックシ。

 

 

M1 「Ghost Town」 Official Video