ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

locofrank 『WAY』 (2017)

locofrank 『WAY』

スタッフやレーベルメイトと別れ、完全にメンバーだけで自主レーベル・773Four Recordsを運営するようになり、6thフルアルバム『Returning』をリリース、その後自身初のワンマンツアーを終えた大阪出身のメロディックハードコアバンド・locofrankがすぐさま放つ6曲入り・15分ほどの4thミニアルバムです。

 

 

これまで彼らが発表してきた作品はシングル、ミニアルバム、フルアルバムどれもクオリティーの高いものであり(リレコーディングベストはやや疑問符の付く出来でしたが・・・)、今作もlocofrankの個性と持ち味が全曲に息づいた良作に仕上がっています。

 

 

彼らの楽曲は基本的に"ポップな中にほのかに叙情性を忍ばせた歌メロを、パワフルで骨太な演奏とヴォーカルで展開するメロディックハードコア"で統一化されており、ミニアルバム『Starting AGE』からブレていません(目に見えてクオリティーが向上したのは2ndミニ『Shared time』からでしょうか)。今作もその基本線は全くといっていいほど逸脱していないのでファンなら期待を良くも悪くも裏切られないでしょう。

 

 

「これぞまさしくlocofrank!」と言いたくなる王道中の王道ナンバーM1「PASSED AWAY」、温かみのあるコーラスとそこから繋がるサビのメロディーにグッとくるM2「Intertwining」、彼らのハードコアな側面が色濃く出た勢い重視のパンクチューンM3「Odds and Ends」、明朗なポップさが強調された疾走曲M4「Nostalgic dream」とバラエティーに富みながらも、根底にあるのはlocofrankらしいメロディー。

 

 

ほとんどの作品でカバーを行ってきた彼らが今作に収録したのはボズ・スキャッグスの「WE ARE ALL ALONE」。これまで見事に自分たちの色に楽曲を染め上げてきたカバーセンスに優れた彼ららしく、この曲もまた「純粋なlocofrankの新曲」と言われても気づかないほどの仕上がり。最後に爽やかなM6「OVERCOME」で締めるのも聴後感がよくてイイですね。

 

 

たった15分程度の長さながらlocofrankの様々な音楽的側面(といってもそこまでサウンドに振れ幅はないのですが、表情豊かな楽曲が含まれているという意味で)をしっかり堪能できる好盤。欲を言えば「Grab Again」や「survive」のようなコレ!というキメ曲がもう一曲欲しかったかな?まあそんな曲作るのは簡単ではないと思いますが。

 

 

M1「PASSED AWAY」 MV

 

 

M2「Intertwining」  ロコダンス

間違いなく恋ダンスに影響されたのでしょう(笑)

星野源さんの「恋」もいい曲ですがこちらも是非。森さんの表情がイイですね(笑)