ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

12/22 GALNERYUS / "JUST PRAY TO THE SKY Chapter Ⅱ" TOUR 2017 at 豊洲PIT

GALNERYUS 20171222

名盤『ULTIMATE SACRIFICE』のリリースに伴う"JUST PRAY TO THE SKY Chapter Ⅱ" TOUR 2017の最終公演、昨年と同会場の豊洲PITに行ってきました。

 

 

現在僕は自社勤務ではなく、一緒に協力して案件をこなしている所謂ビジネスパートナーとなる会社さんに常駐していて、そこから豊洲はかなり近い位置にあり、定時に出れば十分以上間に合う時間でした。ささっとその日の仕事を終えいざ!!・・・と思ったまさにちょうどその時、先輩社員からお呼び出しの電話が鳴る・・・

/(^o^)\ナ ン テ コ ッ タ イ

 

 

しかし僕の荷物(紳士服店とかで買ったときにもらえるスーツ入れる袋。GALNERYUSのライヴをスーツでなんか観てられるか)と様子を見てこの後用事があることを察してくれたのか、それほど長い時間はかけずに対応していただけました。ありがたい・・・ありがたいんだけど・・・よりによってこの日のこのタイミングで来なくても・・・(泣)。おかげで予定は遅れたものの、なんとか開演5分前くらいにはフロアに入ることができました。

 

 

平日でしかも月末および年末が近い時期のためか、前ぽ前方スタンデング、後方指定席共にポツポツ空きがありガラガラではないものの満員には遠いかな。まあこのデカバコに平日でこれだけ集められることはスゴイことなんですが。

 

 

今回のライヴも前回と同様2部構成で、1部は『ULTIMATE SACRIFICE』完全再現、2部は過去の楽曲を行うという構成になっている。まずはMCを一切挟まない完全再現ライヴから。

 

 

開演時間を少し過ぎたあたりで暗転し、イントロの「ENTER THE NEW AGE」が流れる。バックのスクリーンに『ULTIMATE SACRIFICE』のプロローグとメンバー紹介の映像が映し出されメンバーが登場。当然アルバムの流れ通り「HEAVENLY PUNISHMENT」「WINGS OF JUSTICE」の超強烈な2連発!特に「WINGS OF JUSTICE」開幕直後の突き抜けるハイトーンシャウトはCD音源そのままの圧巻度!!これで一気にアドレナリンが噴出しました。ホントに小野さん来月51歳?そのあとも衰えることなくバンバン叫びまくり、その超人歌唱っぷりに脱帽するのみでした。

 

 

そして演奏陣の化け物っぷりも相変わらず。バンドの中心人物であるSYUさんのギターなんか恐ろしくテクニカルであるにも関わらず強烈に泣いている。ファンの贔屓目を抜きにしても間違いなく世界屈指のギタリストの一人でしょう。ステージングにも華があって見栄えがするしで素晴らしい。怒涛の音圧を放つリズム隊も素晴らしいですが、YUHKIさんのキーボードだけは若干聴きとりづらかったのかも。彼のキーボードが大きく魅力の比重を占める「WITH SYMPATHY」の勇壮なメロディーが、イントロでなかなか聴こえなかったのが唯一残念。

 

 

哀愁メロディアスハードの秀曲「WHEREVER YOU ARE」はJ-POP歌手として名をはせた小野さん真骨頂と言える歌唱が光る。ハイトーンももちろん良いけど、こういった静かな聴かせるタイプの曲のほうがより彼の歌声の魅力はダイレクトに伝わるかもしれません。ラストの延々と続くギターソロがまた泣きまくっていてもう・・・。

 

 

RISING INFURIATION」は最もプログレッシヴ色の濃い曲のためちょっとノリづらい。しかし中盤から後半にかけて繰り広げられる、疾走パートにおける濃密な演奏の酬応は本日中随一の迫力と言っても良いほど。思いっきりヘドバンしたいけど、演奏をしっかりと観ていたいというジレンマが抑えきれない・・・。

 

 

そして何と言っても最大のハイライトは「BRUTAL SPIRAL OF EMOTIONS」「ULTIMATE SACRIFICE」という大名曲の2連発でしょう!正直この時点で僕は一種のトランス状態になってました(笑)。この背筋がゾクゾクするような高揚感!これぞパワーメタルのライヴだ!クサすぎるメロディーに目頭を熱くし、怒涛の疾走感にただただ渾身のヘドバンを繰り返すのみだあああっ!!!

 

 

没入しすぎたためやたら早く終わった気がする(だけど満足度は最高)アルバム完全再現第1部。いや~~やっぱりすごいよこのバンド。これだけステージに全神経が集中して、熱狂できるバンドって彼らだけかもしれない。そんなことを言いたくなるほどに濃密な1時間強のライヴでした。もうこれで帰ってもチケ代の元は取れるレベルなのですが、まだまだ終わりません。過去曲を演奏する第2部が始まりますからね。

 

 

第2部開幕はFUMIYAさんのドラムソロ。彼が実力者であることはTHOUSAND EYESの音源、過去に観たライヴから十分わかっていましたが、やっぱり生で目の当たりにしてしまうと「う~~んスゴイ・・・!」という感想しか出てこないほど圧巻。正確無比かつ豪快な乱打はある種の爽快感すら感じるほどで、改めてその化け物っぷりを再認識しました。

 

 

その後は小野さんのユル~いMCと、先日誕生日を迎えバンドの平均年齢を上げてしまったFUMIYAさんへのハッピーバースデー合唱を含めた過去曲演奏タイム。僕の大好きな「SAVE YOU!」や一度も聴けなかった熱いアップテンポなハードナンバー「BASH OUT!」が観れたのが嬉しい。「I wanna bash out all night long!」のシンガロングパートをかなり拡張しており、しきりにオーディエンスに歌わせ場を盛り上げるもののちょいと長すぎだったかも。

 

 

途中演奏をせずに大量のピック(もうほんとに何十枚もたくさん)をメンバーが皆ブン投げており、フロアは我よ我よと阿鼻叫喚(笑)。僕ももちろんキャッチしたかったのですが、あれだけ大量に振舞われたにも拘らず、1枚も手に入れることはできませんでした・・・

 

 

本編ラストは新たな代表曲「RAISE MY SWORD」で圧巻の締め。アンコールは2度に渡り「Struggle for the freedom flag」「DESTINY」という永遠の名曲2連発でした。素晴らしい楽曲でもちろん楽しめたものの、各アンコールで1曲ずつしかやらないのならアンコールは1回にして、もう1曲くらい追加してほしかったのが本音です(笑)。まあそんな軽い不満も「DESTINY」におけるハイトーンシャウトと、プログレメタルバンド顔負けの間奏を味わえれば消えちゃうんですけどね。SYUさんとTAKAさんのタッピングはまさに一糸乱れぬという表現が相応しい。

 

 

バックスクリーンに『ULTIMATE SACRIFICE』のイメージ映像が映し出されるのと、ステージ両脇にGALNERYUSマークが入った旗が掲げられている以外にファイナルらしい特別な仕掛けやら装飾やらは無く、ある意味簡素とも言えるステージだったのですが、楽曲とパフォーマンスの良さのみで「素晴らしいライヴだった!」と思わせる、ライヴバンドとしての凄みを存分味わうことのできた3時間でした。

 

 

実をいうと2017年最後のライヴはCOUNTDOWN JAPAN 17/18に行きたかったのですが、チケットが即完で泣く泣くあきらめることになったのです。しかしそんなモヤモヤはこの日で全て晴れましたね。2017年最後の最後にこれほどのライヴが観られて大満足です。GALNERYUSが居ればJ-METALは安泰だ!!