ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

4/21 CROSSFAITH Presents ACROSS THE FUTURE 2018 at 新木場STUDIO COAST

ACROSS THE FUTURE 2018

先日のVANS WARPED TOURにて熱いライヴを見せてくれたCROSSFAITHを早くももう一度。

彼らがヘッドライナーとなって海外からのゲストを招きつつ、ツアー形式で全国を回る企画・ACROSS THE FUTUREのファイナル公演を観に、新木場STUDIO COASTへ行ってきました。

 

ぶっちゃけ観たばっかなので別に行かなくていいかなあ・・・みたいな気持ちもあるにはあったのですが、迫力あるライヴは何度観てもいいものですし、ゲストの一組であるCRYSTAL LAKEは観てみたかった、そして海外アーティストが二組いるにも関わらずチケット代がバカ高いわけではないため、なかなかお得なんじゃないかと当日になって決断。

 

そしてその当日券の整理番号が尋常じゃないくらい若く(1ケタ!)、過去最高速度で会場入りすることができ、最前から2~3列目のあたりでCRYSTAL LAKEを迎え撃つことができました。まあモッシュの波に揉まれれば位置なんざまったく関係なくなるんですが。

 

 

CRYSTAL LAKE

 

日本のパンク・ラウド系に分類されるバンドとしてはめずらしく、クリーンパートがほとんど挿入されない硬派な極悪メタルコアをプレイする実力派バンド。YouTubeで見たMVにおいても非常にカッコいい轟音を鳴らしていたので期待していましたが、案の定メチャクチャにカッコいい

 

とにかくヴォーカルのRyoさんのグロウルの破壊力がハンパない。ステージ中を暴れまわり、猛烈にヘッドバンギングをしながらバケモノめいた咆哮をひたすらブチかます!正直本日の出演組の中で、低音グロウルは彼が一番攻撃的ではないかと思うほど。演奏人のサウンドもヘヴィでタイト極まりなく、フロアはモッシュとヘドバンの嵐で地獄と化す。

 

「普通のライヴなんかじゃ満足しねえぞ!」とオーディエンスを挑発しつつ、リズミカルなパートではバンドに煽られる形でジャンプが発生しましたが、先述の通り僕は最前付近にいたので圧縮がとんでもないことになっており、とてもジャンプなぞできる状態ではない(笑)。ライヴが進むにつれて少しずつ後ろに下がっていくと何とか若干スペースに余裕ができたので、そこからは心置きなくモッシュに臨むことができましたが。

 

しかしすこし後ろに下がった段階で、何とRyoさんがちょうど僕がいるところに突然フロアダイブ!Ryoさんからふと目を離していたスキにいきなり降ってきたためメチャクチャにビックリしました・・・。そして歯で口の中をちょっとケガした(笑)。ああ口内炎・・・

 

キ〇ガイじみた爆走とブレイクダウンで構成された凶悪ナンバー「Six Feet Under」にてCROSSFAITHのTeruさんがコーラスで参加。Koieさんの影に隠れがちではあるものの、彼のデスヴォイスもなかなかの破壊力であり、原曲の攻撃性を一切損なうことがありませんでしたね。

 

ラストは後半のブレイクダウンが死ぬほどカッコいい名曲「Omega」。これで暴れたくならないキッズはいないのでは!?と思うほどの叙情系メタルコア必殺の一曲で、アガらない訳が無い。思う存分暴れ狂いましたとも、ええ。

 

↑の4:00~あたりから始まる極悪ブレイクダウンがとにかくカッコいい。この曲を聴きたいがためにあれだけ前の方へ行ったというものです。

 

一発目にしてモッシュしまくりヘドバンしまくりの激熱ライヴで完全燃焼です。大満足!

 

 

IN HEARTS WAKE

 

本日出演する4組のなかで唯一事前知識が無かったバンド。オーストラリア出身のメタルコアバンドで、自然をテーマにした楽曲をプレイするとのこと。

 

自然をテーマにしたメタルコア・・・。それと全く同じコンセプトでやってるネイチャーコアバンドを僕は知ってますよ(笑)

 

先ほどのCRYSTAL LAKEは叙情系ハードコアの要素も含み、わかりやすい疾走パートなども挿入されているため、非常に暴れやすい音だったのですが、このバンドは良くも悪くもノーマルなモダンメタルコアであるためか、フロアは先ほどの狂騒は見せていない(バンドの知名度によるところもあるでしょうが)。ベーシストによるクリーンパートもキャッチーさは薄く、個人的にもあまり響く音ではないかな・・・。

 

しかしバンドのパフォーマンスはハイレベルで、かつ非常に楽しそうに演奏しているのが見て取れました。イケメンヴォーカリストのジェイク・テイラーは時折爽やかな笑顔を見せてオーディエンスに感謝を表明しており、そのたびに歓声が巻き起こる。クラウドサーファーを呼び込み、積極的にハイタッチを交わしに行ったりしてコミュニケーションを取っているのも好感触。そんなバンドの姿勢に感化されたのか、オーディエンスの盛り上がりも少しずつ大きくなりはじめていき最終的にはサークル、モッシュピットが発生するなど会場の空気を徐々に掌握していくのが如実にわかりました。

 

そしてMCタイムにて最新作『Ark』のジャケットを模した大きなフラッグを手にしている観客に目をつけると、唐突にコンビニに売っているようなサラダと、大きなビーチボートを持ち出してくる。「このサラダをお前の元へ持っていくよ!」と観客の上にビーチボートを乗せその上にダイブ、そのまま観客に運ばれる形でフロア後方まで移動し、サラダとフラッグを交換するという今までに類を見ない光景が(笑)

 

いや、観客の上をビーチボートが泳ぐのはZebraheadで観ているのですが、何故にサラダ!?

 

いやはや、まさかメタルコアのライヴでこんなおバカな(だけどとても楽しい)パフォーマンスを観られるとは思ってもみなかったですね。ある意味では本日一番印象に残ったシーンでした。ライヴ終了後にステージから降りて、最前列の観客たちにハイタッチを交わしに行っているところも含めて、愛すべきヴォーカリストっぷりを発揮していました。

 

 

ENTER SHIKARI

 

トランス、レイヴサウンドを取り入れたエレクトロコアの先駆者とも言えるバンド。有名バンドであるためかフロアの人集まりはなかなかで、後方まで詰まっているのがわかりました。

 

一曲目は最新作『The Spark』からの「The Sights」で、これがコア要素のほとんどないエレクトロポップのようにさえ響き、前二組の空気から一転してアゲアゲムードに。デッカいミラーボールが特徴で、クラブとしても使用されるSTUDIO COASTにはある意味最もマッチするバンドかも。

 

ただヘッドライナーであるCROSSFAITHの音楽性において、エレクトロよりメタルサウンドを好む人(つまり僕とか)にとっては、彼らの音というのはちょっとトランス、ダンスミュージック色が強すぎで、その後どれだけシャウトを増量してもあんまりハマらないかな。

 

ただステージ上での見栄えという点では本日一。スカパラかと言いたくなるようなジャケットを着用していて(何故かベースのクリス・バッテンは着てない)、ヴォーカルのルー・レイノルズはツーステとテコンドーモッシュを足して2で割ったような独特の動きで暴れ回る。

 

MCでは「日本ニ戻ッテコレテ嬉シイデス。」「皆サンヲ愛シテイマス。」と積極的に日本語を使って場内を沸かせていたのも印象が良かったですね。それに煽られる形でフロアの前方付近の盛り上がりも大きくなっていったように見えました。

 

 

CROSSFAITH

 

ラストはヘッドライナーのCROSSFAITH。入場の際のお約束である「お目当ては?」の問いに対して、多くの方が彼らの名を挙げていただけに人口密度は最高。僕もWARPED TOURの時は多少の距離があっただけに、今回はかなり前の方で待機しました。

 

SEからすでに会場のボルテージは高まっていましたが、そこからの「Rx Overdrive」で早くも最高潮へ。サビのリズムがノリやすく、かつシンプルなシンガロングもある獰猛なナンバーで、ツカミとしてはこの上ない。

 

ただその後の最新シングルからの曲はやっぱりシャレオツ感が強すぎて、好みのポイントからは外れてしまうかなあ。キャッチーでライヴ映えはするし、「Inside The Flames」とか良い曲ではあるのですが。

 

MCではおなじみゴジラのBGMをかけつつ、WATPED TOURと同様にKoieさんが酒カンを持ち出し(お酒には全く詳しくないので分かりませんが、何となくハイネケンっぽい見た目)プルタブを開けようとするも、「今日はこれじゃない!」とフロアへ放り投げる。

 

そして立派なシャンパンのビンを持ち出してコルクを飛ばしオーディエンスにぶっかける!大盛り上がりではありましたが、目とかに入らなかったのでしょうか。

 

そして何より最高だったのが、そこからの「Eclipse」「Jägerbomb」「Countdown To Hell」という強烈な三連打!間違いなく本日のハイライトはこの瞬間だったでしょう。

特に「Eclipse」は『APOCALYZE』アルバムの中でかなり好きな曲なだけに嬉しさマシマシですよ。「Till the mourning!」のシンガロングを大声で張り上げ、その後の2曲ではサークルピットとウォールオブデスにも参加!!

 

本編のラストは名曲「Monolith」でそれは別にいいのですが、ヘッドライナーなのになんか短くなかったですか?せめてもうあと2~3曲くらいは欲しいような…

アンコールもあったものの、MCと「Leviathan」のみでやっぱりちょっと物足りないかも。

 

そしてそのアンコール後のMC、KoieさんがACROSS THE FUTUREというイベントにかける思い、ひいては自身の音楽に対する考え方と決意を語ってくれたのですが、「学校の授業もロクに聞かずに、こんなフェスがあったらいいなという妄想と共に、自分の好きなバンド名をノートや机に書き連ねていた」という中高生時代の僕とまったく同じようなことをKoieさんもしていたことが発覚しました(笑)

まあキッズなら誰もが通る道なのでしょう。

 

ただそのMCがちょっと長めで、モッシュに積極的に参加する方やスポーツ経験のある方にはわかっていただけると思うのですが、ひとしきり体を動かして疲労が溜まり、その後しばらくの間何もせずにいるとたちどころに体が重くなってしまいます。そのせいでラストの「Leviathan」はロクにモッシュもヘドバンもできませんでした…

 

ややボリューム不足、ACROSS THE FUTUREというイベント名ながら僕が一番好きな「We Are The Future」をやってくれなかったなど、完全燃焼とまではいかなかったのですが、世界を相手にしてきたその強烈な攻撃性は充分に感じ取ることができましたし、他3組も好みの差こそあれクオリティーの高いパフォーマンスを発揮してくれました。

現在長時間にわたる全力のモッシュとヘドバンによる、首・腰・口内炎の痛みと絶賛格闘中です。