ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

メタルマクベス disc1を観てきました

WACKEN OPEN AIRで世界のメタルヘッズが騒ぐ中、僕は豊洲IHIステージアラウンド東京にて、劇団☆新感線による舞台「メタルマクベス disc1」を鑑賞しに行きました。

メタルマクベス disc1 公式サイト

内容やあらすじなどは公式サイトを見てもらえばわかるように、ウィリアム・シェイクスピアの「マクベス」を下敷きにしたもの。2206年の荒廃した世界と、80年代にデビューを果たした架空のジャパメタバンド・メタルマクベスのエピソードがリンクしていく...という内容で、そこに本格的なメタルサウンドによる大音量の演奏と歌が挿入されています。

2006年に公演されたメタルマクベスが12年ぶりに帰ってくるという触れ込みと、TwitterにてTHE冠こと冠徹弥さんによる宣伝で興味を抱き、開演直前になってチケットをゲット。この手の生のお芝居は学校行事などで観させられたことこそあるものの、自主的にチケットを買って劇場へ足を運んだのは今回が初めてでした。

また今回の公演の会場であるIHIステージアラウンド東京の、客席が360度回転するという大掛かりな仕掛けが気になったのも動機の一つですね。

僕は日本の演劇界については全くの門外漢なのですが、この劇団☆新感線は相当メジャーな存在らしく、ローチケの画面で確認した8月いっぱいの公演予定において、平日はすべて残席少、土日はほぼほぼ完売という盛況ぶりにちょっとビックリしてしまいました。

そして実際に開場時間ちょうど位に着いてみると、すでに結構な人だかりが。ただほぼ全員がヘヴィメタルとは縁の無さそうな方たちばかりで(あくまで見た目の印象によるものですが)メタT着用率はほぼゼロ。ユニクロやGUで売ってそうなMETALLICAのTシャツを着た方一人しか僕は見つけられませんでした。やはりメタルを題材にしているとはいえ客層は演劇ファン(もしくは出演者のファン)なんだなぁと。まあ当たり前ですが。

内容については絶賛公演中のものなので当然ネタバレはできませんが......感想としてはメチャクチャ面白かったです。

歌のシーンにおける殺陣はヘドバン欲を誘発させるメタル演奏と合わせて迫力満点だし、プロの舞台役者さんによる演技にも引き込まれるばかり(特にランダムスター夫人・ローズを演じた濱田めぐみさんの第2部における狂気に満ちた演技は必見。マジでちょっと怖かった)

そして冠さんの圧倒的な歌唱力とメタリックなシャウトも存分に堪能できるため、THE冠ファンとしてはそこもポイント。僕の隣に座っていた女性が娘さんと「冠さん、ほんとに歌上手いよね~。どうやってあんな声出してるんだろ?」と話しててちょっとうれしかった(笑)

そして特に面白いのが観客席の回転を利用した場面転換。背景の映像を映し出すスクリーンと合わせて客席がゆっくりと回り出し、それに合わせて演者がバイクやら行進やらで動くシーンは、単純に前方のみに設置された舞台では出せない演出でした。

ちょいちょい笑わせにかかるコミカルなセリフ回しや、舞台で鍛え上げられた圧巻の声量と表現力による歌唱が素晴らしく、これはもうメタルファン演劇ファン云々関係なしに、エンターテインメントとして非常に楽しい。これはぜひとも一度体感すべきですよマジで。