ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

12/31 - 1/1 COUNTDOWN JAPAN 18/19 Day 4 at 幕張メッセ

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前回のBiSHのライヴ感想で「今年最後のライヴ」だと言ったな。あれはウソだ

 

去年に引き続き行ってきました、COUNTDOWN JAPAN。ただし前回は29日という中日での参加でしたが、今回は31日。年越しのカウントダウンをやってきましたよ。6年前の10-FEETのツアーTシャツを引っ張り出してきて出陣。

 

去年はあまりの人の多さと荷物を預ける際の不手際で最初のアクトに間に合わなかったので、その反省を活かし1時間以上早めに海浜幕張に降り立ち、速攻で会場のクロークを使用する。

 

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ただこの日は去年ほど大量の人でごった返すことはあまりなく、割とすいすい移動することができたような感じです(まあライヴ終わりのステージ間の移動はかなりの混雑っぷりでしたが...)

 

開演まで若干時間があるのでまずはハンバーガーとポテトを注文し、GALAXY STAGE横のスペースで腹ごしらえ。バンズに挟まっている卵、目玉焼きのようなものかと思ったら卵焼きみたいな感じでしたね...(笑)

 

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locofrank

 

良い頃合いになった段階で、最初のお目当てであるlocofrankを観にCOSMO STAGEへ。最新作『Stories』は個人的にはやや微妙な出来でしたが、ライヴは相変わらず熱いものを提供してくれるだろうと期待。

 

20分くらい前ではだいぶ寂しい客入りでしたが、直前には結構入っていたのではないかと思います(僕はかなり前の方にいたので後ろはどうかはわかりませんが)

 

お馴染みのSEが流れつつメンバーが登場し、一発目から代表曲である「START」。当然ながらフロア前方はモッシュピットと化す。

 

メロコアライヴでモッシュするのはBRAHMANを除けば何気に久々な気もしましたが、やはりこの手の音は騒ぎながら聴くのが正しいな!Northern19の時はスーツだったからなあ。

 

その後「Mountain range」「share」とライヴ定番の楽曲がノンストップで投下され、ヒートアップした会場が冷める瞬間は無い。

 

セットリストは最新作から「Hate to lose」「THE LIGHT」がプレイされ、あとは定番の楽曲で構成されたもの。新鮮味はないものの、持ち時間の短いフェスなのでこれは仕方ない。

 

あとダイブ禁止のフェスながら、普通に肩車したりリフトしたりしていた人がいましたが、あれは大丈夫だったのでしょうか?前に転がしていないからセーフなのかもしれませんが、結構グレーゾーンな気がしますが(笑)

 

 

ストレイテナー

 

locofrank後は少しの休憩をはさんだあと、GALAXY STAGEのストレイテナーを観ることに。

 

非常に有名なバンドで名前は何度も耳にしておきながら、実は音に触れたことは無いバンドで、どんなもんなのだろうと下手側後方でゆっくり鑑賞。

 

音楽的には歪みの薄いギターロック/オルタナティブロックと言えるもので、全体的におとなしめ、かつメロディーのキャッチーさも控えめで、個人的な好みとはやや遠い。

 

たとえサウンドがあまりテンションの高いものでなくとも、weezerみたいにメロディーが素晴らしければ良いと思えるのですが、サビでの盛り上げや哀愁などもこれといってなく、正直ちょっと退屈してしまったのは事実。

 

ただクリーンに歌い上げるヴォーカルの存在感はなかなかで、アップテンポなパートではベーシスト(モニター越しだと何となく俳優のムロツヨシさんっぽく見える)のパフォーマンスがアグレッシヴになったりと、終始ナヨナヨしたバンドと違って、ちゃんとロックしている瞬間があるのは良いですね。

 

ただ終盤演奏された曲は「Melodic Storm」なんて素敵なタイトルを持っているのだから、もうちょっとメロディックに寄っても良いんじゃない?

 

 

SUPER BEAVER

 

今回のメンツの中では、実は結構注目度が高かったバンド。心に響くまっすぐな歌詞と普遍的なキャッチーさを持つメロディーが魅力のバンドです。

 

どうやら注目していたのは僕だけではなく、他の多くの人たちも同様だったようで、2番目に大きい規模を持つGALAXY STAGEが入場規制になってしまうほどの盛況ぶり。先ほどのストレイテナーと比べて人口密度が明らかに高い。

 

そしてライヴが始まると、まず良くも悪くもヴォーカルの存在感が際立つ。

 

細長い手足を縦横無尽にクネクネ動かし、ギョロっと見開いた目で舐めるようにオーディエンスを見回すその様はちょっと怖さすら感じてしまいました(笑)

 

どうやらヴォーカルの渋谷さんは、ピッチや音程の正確さよりもいかに感情を込めてそれを伝えられるかに注力しているようで、全体的に音源通りの歌唱とは言い難い。まあライヴは生ものなのでこれはこれでアリですかね。

 

予感」「秘密」といった非常にシンガロングしやすい曲で、オーディエンスの一体感を生み出し、クライマックスの「シアワセ」まで持っていく展開はなかなかドラマチックで、曲の魅力と合わせて結構グッときてしまいました。日本語ロックの何たるかをしっかりと提示してくれたように思います。

 

あと一曲終わるごとに「○○というナンバーでした」と曲名を教えてくれるのが親切でした(笑)

 

 

THE BACK HORN

 

GALAXY STAGE横のスペースで、go!go!vanillasの軽快なロックンロールを聴きつつ休憩。焦がしクレープアイスがなかなか美味しかったです。最後の方はスポンジとクレープ生地のみになってしまうのが難点ですが、これはいつかまた食べたいなあ。

 

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そしてgo!go!vanillas終わりとほぼ同時にGALAXY STAGEへ。VIVA LA ROCKでもその雄姿を拝んだTHE BACK HORNを迎え撃つ。かなり早い段階でアリーナに入ったため、メチャクチャステージから近い位置まで来ることができました。

 

彼ら特有のドロっとしたダークで狂気的な世界観と、歌謡的なキャッチーさが融合した「ブラックホールバースデイ」が飛び出すと、最前付近なだけに後ろからの圧がものすごいことに。

 

続く「情景泥棒」では山田さんのギターヴォーカルスタイルを観ることができましたが、この人はやはりハンドマイクの方がカッコいいし様になるな。

 

パフォーマンスとセットリストは前回観た時と大体同じ感じで、激情を込めつつもやはり若干苦しそうなヴォーカル、バッキングでやたらめったら複雑にうねりまくるベースライン、弱くならない適度なハードさを持ったロックサウンドはやはり男らしくて魂を揺さぶられる。

 

特に「コバルトブルー」「刃」の2連チャンで締める流れは、ありがちではあるもののやはり強烈で、この2曲でさらに一段とモッシュの激しさを増しました。僕の近くにかなりガタイの良いデカブツが2~3人ほどいたのですが、そんなのに怖気づくことなく暴れ散らす。やはり彼らの曲を聴くと自分が強くなった気になるのでしょうな(?)

 

あとどうでもいいことですが、MCで松田さんが「2018年はTHE BACK HORN20周年の年でした!」と語っていましたが、それと全く同じことをlocofrankストレイテナーのMCでも聞いていたので、何だかデジャヴを感じてしまいました。

 

 

10-FEET

 

少し長めのインターバルを設けたあとは、この日初のEARTH STAGEにて、J-PUNK界屈指の人気バンドである10-FEETのライヴを観る。

 

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去年に引き続き地球は健在。

 

実を言うとこのバンドについては、アルバム『thread』以降の楽曲にはほとんど触れておらず、最近の楽曲がメインになったらわからないかもなあと思っていました。

 

そして案の定一曲目は聞き覚えの無い楽曲。ラップが前面に出たミクスチャーナンバーで、前方はかなりの盛り上がり具合。僕は最前のスペースの一つ前の柵にいたので、結構前の方ではありましたが、圧迫感はほとんどなし。

 

2曲目にメロウな「蜃気楼」、3曲目には初期のレゲエ風味の楽曲を思わせる「火とリズム」と、ややトリッキーな出だしの印象。もうちょっとストレートにオープニングを飾っても良いのではないかと思いましたが、やはり「蜃気楼」の叙情性たっぷりのメロディーは良い(キモとなるアコギが無いのでイントロはやや味気ないですが)

 

熱気が高まったのは「super stomper」から。ここにきて後ろからの圧迫がすごいことになり、柵に押し付けられてアバラが痛い(笑)

 

「ケガはすんなよ!いや、大ケガはすんなよ!かすり傷くらいなら負ってもいいぞ!」とオーディエンスをあってからの「1sec.」、そしてサンボマスターが行う年越しカウントダウンの練習として、一斉に20秒のカウントダウンをさせてからの「goes on」でピークを迎えました。「RIVER」もそうですが、こういう必殺の楽曲を持っているバンドのライヴはやっぱり気持ちがいいです。

 

 

サンボマスター

 

EARTH STAGEでのカウントダウンを担当するのはサンボマスター

 

恥ずかしいくらいにまっすぐでバカ正直な歌詞と、丁寧さとは無縁の暑苦しいライヴが特徴のバンドで、こういうスタイルを「くだらない」と思う人って結構いるかもしれませんが......実は僕大好きなんですよね、このバンド。

 

ここまでまっすぐにわかりやすく「愛と平和」を叫ぶバンドなんて彼ら以外にいないですからね。くだらん理屈をこねることなく、ただ純粋に叫び踊れるロックバンドです。そんなバンドのライヴなら楽しいに決まっている。

 

「今日は皆さんと圧倒的年越しをしに来ました!!」と山口さんがガムシャラに叫び、強引に5万人のオーディエンスを鼓舞する。"圧倒的!圧倒的!"のコールを巻き起こし「世界を変えさせておくれよ」を披露。このサビは一緒に歌わざるを得ない。

 

可能性」「青春狂騒曲」と彼らの熱くもノリにノレるロックンロールでフロアを揺らし、「皆携帯で明かりを照らしてくれ」と呼びかけると、携帯の白いライトが無数に光り出す光景がモニターに映し出される。会場の規模が大きいとこういうのは本当に素敵。

 

その光景に感嘆の声が漏れたあとは「ラブソング」でひと時の優しい時間が流れる。今まで原曲の音程や歌詞をガン無視で叫びまくっていた(だがそれがいい)山口さんも、ここにきて感情をしっかり込めつつもしっかりと歌い上げる。

 

「さあ2018年、残り5分を切りましたよ!ミラクルを起こせる人!!」とオーディエンスを扇動し「ラクルをキミとおこしたいんです」が流れると、年越しに向かってラストスパート。残り1分を切ったところでは皆が一様に踊り狂っており、煽られるまま腕を振り上げてしまう。

 

そして10秒のカウントダウン、年越しの瞬間にバーーーンと銀テープが放たれ、ステージには正月飾りと獅子舞のバルーンが登場する。

 

2019年に入って最初のナンバーは大名曲「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」。

"愛と平和!愛と平和!愛と平和!悲しみで花が咲くものか!!"

ノドを枯らす勢いで全力で叫ぶ!もちろん最後の大サビも大合唱だ!!

 

さらにダメ押しでサンボマスター流ロックンロール賛歌「ロックンロール イズ ノットデッド」、そして挫折や限界を感じた全ての人間への応援歌「できっこないをやらなくちゃ」という大名曲2連発をやられちゃね...。目頭を熱くしつつ思わずフルコーラスで歌ってしまいました。

 

こりゃカウントダウンの有り無しとか関係なく、ぶっちぎり文句なしで本日のベストアクトです。ただひたすらに感情をポジティブに揺さぶられました。サンボ万歳!!

 

 

SHANK

 

サンボマスターのアクトが素晴らしかったがために、「もうこれで帰っていいんじゃ...」という気持ちがよぎるも、安くないチケット代払ったのだからもっと観ないとと思い直し、COSMO STAGEのSHANKを観に足を運ぶ。

 

人が多いためゆっくり列に沿ってフロアに入っていくと、「Weather is Beautiful」をプレイしている真っ最中。ああ、青臭いメロコアキッズ時代の自分がまた蘇るなあ...

 

このバンドも10-FEET同様、ここ最近の音源はあまりチェックできていなかったのですが、基本的にわかりやす~いメロコアだけにスッと耳に馴染みやすい音でノリやすい。ご無沙汰だった分「アレ?この曲なんだっけ?」と思う個所もあるにはありましたが。

 

ただ本日は邦楽ロックフェスなだけに、必ずしも疾走メロコア大好きなキッズばかりではなかったらしく、「Set the fire」や「Long for the Blue moon」のような疾走曲よりも、スカコアチューンの「620」や、シリアスなJ-ROCK色を強めた「Hope」とかの方がオーディエンスのリアクションは良かったような感じ。

 

非常に特徴的な庵原さんのハスキーヴォーカルは荒さを残しつつも、かなり音源に忠実な歌唱で、必ずしも丁寧さを武器としていないスタイルにも関わらず、今まで観てきたヴォーカルの中では結構安定していた部類のような気がします。

 

あと僕のすぐ近くで観ていた男の子が「カッコいいね!何かSiMみたいだね!レゲエっぽい!」と友達と話しており、「......どこが??」と思ってしまったのは内緒(笑) まあSiMにはあまり触れたことがない僕が言うのも何ですが。

 

 

バックドロップシンデレラ

 

長めのインターバルが空いたので、クレープアイスをもう一個食す。2019年初のメシ(デザートだが)になりました。

 

そして本日初のMOON STAGEへと移動。憎きマザーファッキンクソッタレ台風のせいでおじゃんになってしまった大冠祭で観れるはずだったバクシンに備える。

 

始まる前はややまばらな感じではありましたが、スタート直前になればそこそこ入っていたように思います。とはいえ最も小さいステージですら満員には遠かったのがちょっと寂しかったですが。

 

本番前のリハーサルで「フェスでれた」「だんご三兄弟」をプレイしており、「おいおい、始まる前からそんなに曲使っていいのかよ?」と思ったものの、僕が知っている曲の中では最も好きな「台湾フォーチュン」、そして「フェスだして」というスタートで、一気に会場がウンザウンザ色に変わる。

 

楽曲はどれもツーステップで踊りやすいリズムのものばかりで、かつサビはキャッチーで疾走感あるものになっており、邦楽ロック好きのハートはかなり掴みやすいような気がしますね。

 

まあ僕はツーステのノリはちょっと苦手意識があって自分からやりたいとは思わないので(というかそもそもできないと思う/笑)、軽く体を揺らすだけにとどめましたが。

 

ぶっちゃけ歌唱力はあんまり高くないし、MCの運び方とかもあんまりスムーズではない感じだったのですが、強引に会場の空気を変えてしまう、妙にテンションの上がりやすい楽曲の魅力はかなり大きかったです。そしてキャナコさんが素敵。

 

ラストにオーディエンスに肩を組ませて大きなサークルを複数作り出し、踊り狂っている光景はなかなか壮観でした。

 

 

CRYSTAL LAKE

 

さて、いよいよ彼らの登場です。この4日間にて出演したすべてのアーティストにおいて、間違いなく最大級に極悪でヘヴィな音を出すバンドがまさか朝の4時ごろに出てくるとは(笑)

 

バクシンを最後まで観ていたため、すぐにCOSMO STAGEへ向かってもオープニングには間に合いませんでしたが、何とか最前より一つ柵をはさんだ場所にて観ることができました。やっぱりこの時間にこのバンドを観ようとする変わりモンは少なかったということか。

 

「こんな時間にここへ来るやつはマジでアタマが狂ってる。最前の奴らはかなり狂ってる。真ん中らへんにいる奴らはそこそこ狂ってる。そして後ろの方にいる奴ら、お前らが一番狂ってる。この時間に棒立ちでこんなの観てるんだから」というMCには「確かに!」と納得してしまいました(笑)

 

前回観たときと比べてRyoさんの煽り方はやや軽いというか、あまり硬派な感じを受けなかったのは、今回の客層を考えたものなのでしょうか。楽曲の方もゴリゴリのメタルコアというよりは、ラップ要素が濃いものが中心な感じ。

 

しかしブチ切れキラーチューンの「Six Feet Under」がプレイされるや否や僕のテンションも当然ながらフルスロットル。朝4時に渾身のヘッドバンギングかましてやりましたよ。

 

そして新作からの驚異のキラー「AEON」も披露。笑っちまうほどの轟音と共に頭を振り狂いつつ、後半のプログレッシヴなパートでは、その圧倒的なパワーにただ茫然と立ち尽くして見守ることしかできない。このバンドはライヴでもハンパねえや。こいつらが一番狂ってやがる...!

 

いや~~2019年開始早々にとんでもねえものをやらかしてくれましたね。世界を相手に戦うヘヴィミュージックの凄み、わずかな時間ながら存分に堪能させてもらいました。この調子で日本代表のメタルコアバンドとして頑張ってくれい!!

 

あとちょっと蛇足になりますが「THE CIRCLE」をプレイした際に、両手を上げさせて、そのまま手で輪を作らせていましたが、どうしてもMossai StageのMossai様が脳裏によぎります(笑)

 

 

こうして半日以上におよぶ長きフェスは終了。疲れはたまりましたが、サンボマスターのピースフルで素晴らしいアクト、最後の最後で寝ぼけ眼を無理やり覚醒させたCRYSTAL LAKEのおかげで、それほど疲労困憊には陥らずに済みました(ただ家に帰ってきたのは午前6時、強制的に元日は寝正月になってしまいしたがね...)

 

まずは2019年、良いライヴでスタートを切れたと思います。今年も良い音楽、良いライヴに出会えますように。