ついに来た!このアルバムが再発される時が!
日本における泣きのリードギターの元祖と言える(もし違ってたら教えてください)、酔った勢いでネットで暴言を吐く人格がやや問題な(笑)屍忌蛇さん率いるVOLCANOの伝説の1stフルアルバム。
本作はとにかく泣きに泣いた慟哭のメロディーが堪能できる名盤として、当然僕も存在は認知していました。
しかしすでに廃盤になってしまったがために、たまに中古盤屋で見かけたとしても5000円超えは当たり前。非常にお求めにくい価格になっており、欲しいけどこれじゃ買えんと棚に戻すことを繰り返すのみ。僕にとってVOLCANOのアルバムは2015年の『Melt』より前の作品はほぼ幻の存在となっておりました。
しかし最新作『DARKER THAN BLACK』の発売に合わせ、1stアルバム『violent』が再発されるというニュースが発表。2018年秋発売という時期はウソだったものの(笑)、2019年1月、ようやく店頭に並んだブツを買うことができましたよ。
そして一通り聴き通した本作、うん!確かにこりゃすげえや!!
20年近く前の音源ながら、音楽性もNOVさんの強力な叫びも何も変わっていない。いや、それどころかギターの泣きっぷりに関して言えば最高峰と言い切れる驚愕の出来。
ツーバス連打の疾走感に強靭なリフが乗り、充分エクストリームな演奏とヴォーカルが聴けるも、突如として切り込まれる血涙を零さんとするほどの強烈に泣いたリードギター!!このメロディーの胸に迫る度はハンパではない。
劇的なイントロから続くM2「KILL ALL OF ME」はサビ裏で流れるリードギターと、テクニカルに唸りつつメロディアスなんて言葉じゃ生ぬるいギターソロが感涙モノの疾走ナンバー。ドラマチックなギターソロとはこういうことを言うのだろう。
M3「GHOST」はシンガロングとノリの良いリフにヘドバンを誘発されつつ、泣き狂ったソロが最高すぎるし、M4「BRAIN DANCE」のギターはよりストレートなキャッチーさを見せ(もちろん充分以上泣いている)文句なしにカッコいい。
速い曲から遅い曲まで全曲ギターが荒ぶりまくっていますが、特に圧巻なのはクライマックスのM9「THE PRAYER」、M10「VOLCANO」の2連打です。どちらの曲も中盤辺りで聴けるリードギターソロが恐ろしいレベルで泣き叫んでおり、その壮絶な展開にただただ拳を握りしめ震えるのみ...
特にM10のストリングスとアコギによる哀しすぎる静かなパートから、一気に解き放たれたかのように炸裂する魂の慟哭と呼ぶべきギターソロ!!こいつはヤバイ!最高だ!まさに本作最強のパフォーマンス!!この曲のギターソロだけ何度もリピートするハメに(笑)
いや~すごいとは聞いていたし、最近のVOLCANOのアルバムも充分以上カッコいいので、強力作であるとはわかっていましたが...まさかここまで胸を打つとは。これぞ究極のギタープレイ。元プロフィギュアスケーターも元地方議員も、このギターの泣き叫ぶ様の前では霞んでしまう。
とにかく魂に響く激情・哀愁を感じて熱く涙を流したいのならば、この再発されたタイミングを逃す手はありません。本作も廃盤になってしまわないうちに早いとこゲットしよう!(笑)
ちなみに新曲2曲入ったボーナスディスクがついており、そちらもVOLCANO節炸裂の良曲です。しかしわざわざ2曲聴くためにCD入れ替えるのはめんどくさいし、iTunesで流して聴こうと思っても本編クライマックスのM10の素晴らしさにリピートが止まらないため、なかなかボーナスディスクまでたどり着かない(笑)
M2「KILL ALL OF ME」 Live Video
2007年に投稿された動画とはいえ、オフィシャルアカウントでこんな画質の動画があるのは珍しい...。しかも後半ちょっとノイズ入っているし(汗)