ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

3/3 HER NAME IN BLOOD / KINGDOMS ~HOME OF THE BLOOD TOUR 2019~ at 新宿ANTIKNOCK

20190303_HNIB.jpg

先週のlocofrankでひとまずライヴはおさまるかと思いましたが、そうはいきませんでした。まさか4週連続ライヴとは...

 

2月に柏ALIVEにて改めてその凄みを見せつけられたHER NAME IN BLOODを再び迎え撃つことに。メンバーの出身地を周るHOME OF THE BLOOD TOURの新宿公演で、場所はANTIKNOCK。有名なハコですが来るのは初めて。

 

ロッカーのあまりの少なさに面食らったものの、再入場可であるため、すぐ近くの駅のコインロッカーを使用。前回は荷物を足元に置いた状態で観るハメになりましたが、その二の舞にはなりませんでした。あ~よかった。

 

この新宿ANTIKNOCKというハコ、かなりアンダーグラウンド色が濃く、何年も前のハードコアのフライヤーやライヴフォトが至る所に貼られ(消毒GIGの写真が大量に)、狭小で薄暗い地下にタバコのにおいが立ち込める様と合わせてまさに"THE ライヴハウス"という様相でした。

 

 

THE LAST NOVEMBER

 

今回の対バンは、ゲストバンド募集で選ばれたというTHE LAST NOVEMBER。どういうバンドなのか一切知らない状態で鑑賞。

 

ギターがメロウなリードをそこかしこで奏でつつも、基本はモダンなヘヴィリフで展開し、ヴォーカルはデスヴォイスのみという、比較的オーソドックスなモダンメタルコア。メンバーのルックスはアマバンっぽさがあるものの、演奏はかなり安定していて本格的。

 

特にヴォーカルのグロウルの迫力がなかなかで、ズンズンと下半身に響いてくるような咆哮を披露。白目剥きながら叫ぶ姿もインパクト大で良し!(笑)

 

そしてある意味ヴォーカル以上に目を引いたのがリズム隊の二人。ベーシストはものすごい笑顔を振りまきつつ暴れ回り(どことなくWACKの社長の渡辺さんに似てる/笑)、ドラムはそれとは対照的に、何とも言えない哀愁漂う表情のまま淡々とプレイ。何とも華がない(笑)

 

実力は必要充分なものがあるだけに、見た目のカッコよさにも気を使っても良いのでは......というのは余計なお世話ですね。

 

ただ「バンドを組んで初めてコピーした曲がハーネームの「ZERO (FUCKED UP WORLD)」と「GASOLINES」だった」というMCで、ゲストとして迎えられた喜びを素直に表現し、楽しそうにプレイする姿はなかなか魅力的で、後半には小規模ながらピットが発生するなど、確実にオーディエンスには響いていることが見て取れました。

 

 

HER NAME IN BLOOD

 

前回は左側だったので今回は右側で待機。僕のすぐ近くにいた女の子二人組が、リハ中のDAIKIさんを前にキャーキャー言っていたのがちょっと新鮮に感じました。確かにDAIKIさんは男の僕でも惚れ惚れするほどカッケェ人ですが、女子ウケするルックスかは分からなかったので。

 

何故かお決まりのSEである「Eye Of The Tiger」は流れず、暗転した後そのままメンバーがゆっくり登場。横幅の狭いハコなため、ゴツイ人たちばかりであるこのバンドではかなり窮屈なんじゃ...と思いましたが、思いのほかステージには奥行きがあり、パフォーマンスは割と自由にできていたような気がします。それでも4人一斉に前へ詰めかけるとものすごい迫力ですが。

 

ライヴの内容自体は大きくは前回と変わらず。「うおおおおっ!!やっぱスゲエエエエ!!!」って感じです(笑)

 

いや、ホントにそれ以上言葉が無くて、ヘヴィでタイトながら荒々しさを持った演奏、ステージ中を動き回り頻繁に前に出張ってくるパフォーマンス、そしてIKEPYさんのド迫力のヴォーカル、どれをとっても身の危険を感じるほどの獰猛さで、我を忘れて声を上げヘッドバンギングに興じることしかできない。

 

特にIKEPYさんは絶好調のようで、前回においても充分な迫力だったヴォーカルがここにきて一層強力なものに。低音グロウルはつま先がブルブル震えてくるのがわかるほどの重低音、高音シャウトのキレと声量も尋常ではなく、BAKEMONOっぷりを存分に見せつけてくれました。

 

しかしMCでは先ほどまでのBEAST MODEはどこへやら。IKEPYさんの地元トークから、TJさんの相変わらずのおかしな発言(「東京で酒飲むとアルコールが強くなる」 意味は不明)で終始和やかな空気に包まれる。とりあえずIKEPYさんは地元の祭りでお神輿を担いでいたことがあり、TJさんの現在の住まいは高円寺駅から徒歩三分圏内であることがわかりました(笑)

 

また今回はIKEPYさんによるセットリストが良く(MAKIさん曰く「ドラム殺し」)、「Hey, Do You Notice That You Are Already Dead?」なんてドロドログチャグチャな初期ナンバーから、「Redemption」「BAKEMONO」といったお馴染みの激熱メタル、かなりヘヴィではあるもののバラードとしての役割を果たす「IDENTICAL」まで、バランスよく取りそろえられていて楽しめました。

 

特に前回聴けなかった「LAST DAY」、爽快感抜群のキャッチーさを見せる新作からの「FORSAKEN」が特に熱い!共にサビを歌いメロイックサインを突き上げる。このマッチョでタフなサウンドを持ちながら、非常に聴きやすく、かつ歌いやすいメタルこそがハーネームの真骨頂です!初期の徹底したヘヴィ志向もカッコいいけど。

 

本編ラストは毎度おなじみ「GASOLINES」で、サビのコール&レスポンスではDAIKIさんがギターを手放し、天井のパイプをつかみながらオーディエンスの上に立ち煽りまくる。もちろん僕も全力で叫び、ラストのパートでは共にジャンプ!やはりこの曲は超強力なアンセムだ。これを聴かなきゃ彼らのライヴは終われない。

 

アンコールではTHE LAST NOVEMBERが「ZERO (FUCKED UP WORLD)」をコピーしていたというMCに影響され、ヴォーカルの佑樹さんを交えて同曲をプレイ。ここにきてグロウルのキレがますます冴えわたってきており、マジで餓えた獣の唸り声みたいだ...。そしてやっぱり白目剥いてた

 

ラストは初期の名曲「Decadence」圧巻の締め!個人的には「CALLING」とか「FROM THE ASHES」みたいなメロディアスな楽曲で締めて欲しい気もしますが、有無を言わさぬ迫力で叩き潰すパフォーマンスをされれば何も言えませんわい。

 

つい先月観たばかりとはいえ...やはり彼らのライヴはスゴイ。こいつは「HER NAME IN BLOODこそ今日本で一番カッコいいメタルを鳴らしている」という僕の自説の信憑性がどんどん高くなっていきますな~。

 

短期間で二回もお目にかかりましたが、まだまだ喰い足りないぞ!!これからも愛と筋肉をメタルをくれ!