ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

本田華子 / オリヴィア / 野村香純 『インキャインパルス』 (2018)

遊び人研究会 『インキャインパルス』

ほぼネタ目的で買いました(笑)

 

去年の7月~9月に放送されたテレビアニメ『あそびあそばせ』のエンディングテーマとカップリング曲、そしてそれらの曲のカラオケバージョンが収録された4曲入りシングル。

 

このあそびあそばせというアニメ、原作はヤングアニマルにて連載中であり単行本は既刊7巻。なにを隠そうこの私(別に隠してないけど)、このマンガ結構好きで単行本も持っており、アニメもちょっと視聴していたりします。

 

遊び人研究会(通称「あそ研」)に所属する女子中学生3人が織りなす「美少女×お遊戯コメディ」。

 

テストで学年2位をとるほどの秀才、運動神経も抜群、ルックスも申し分なしと、これ以上ないほど恵まれたスペックを持ちながら、歪みまくった性格と常軌を逸した言動によりリア充になることができない本田華子(ジャケ中央)、金髪碧眼の純粋な外国人であるものの、日本生まれ日本育ちであるため英語はサッパリ、というか勉強自体全然できないオリヴィア(ジャケ右)、放課後に教室で本を読んでるという頭良い系キャラでありながら、英語のテストは一桁台という壊滅っぷりの野村香純(ジャケ左)の3人が学校を舞台に周囲を巻き込みながらドタバタ劇を繰り広げる......という物語。

 

この作品、表紙詐欺マンガとして名高く、一見すると少女マンガと見紛うほどなのですが、いざページをめくれば顔芸の嵐、シュールかつ下品なギャグのオンパレードというシロモノで、小さいころから『浦安鉄筋家族』『世紀末リーダー伝たけし!』『おれは男だ!くにおくん』といったヒドイマンガを好んでいた身なら興味持たないはずがありません(笑)

 

しかしいくら好きな作品のエンディングだからって、さしておもしろくもない楽曲であればわざわざCDなんて買いませんよ。たとえネタ目的であっても。特別昨今のアニメ界隈や声優関連に興味があるわけでもないし。

 

そんな僕がなぜCDを買い、ブログで取り上げる気になったのか。もちろん曲そのものが面白いからです。

 

ヴォーカルこそ主役3人を演じた声優さんによるものなれど、バッキングで聴こえるコーラス、そしてバンドサウンドによる演奏......これらが"メタルコア"と言ってしまって良いほどにヘヴィなのです。

 

タイトル曲であるM1「インキャインパルス」では、ネイル、つけま、愛されメイクを施す陽キャたちへの嫉妬と憎悪にまみれた歌詞(あそ研の三人も休日に皆で買い物行ったりカフェで集まったりと、結構リアル充実してそうですが)が、ブレイクダウンと叙情リードギターで彩られるヘヴィサウンドに乗るというインパクト抜群の一曲。最後のサビ前にはメロディアスなギターソロまで飛び出す!

 

さらにこの曲に華(?)を添えるのがフィーチャリングアーティストの存在。ポストハードコアバンド・FOADのヴォーカルKSKNさん、そして僕も大好きなメタルコアバンド・HER NAME IN BLOODからIkepyさんが参加しており、コーラスとして見事な咆哮をかましてくれています。仮にも声優さんが歌うアニソンにこんな形でメタルミュージシャンが参加するとは。

 

M2「惡詛毘惡詛罵世」はピロピロギター、Djent風味のリフ、変拍子にラップまでブチ込み、さらにサビではメロディアスな歌唱を聴かせるプログレッシヴ・メタルコアだ!!(笑) 何となくYUIMETAL・MOAMETALの二人が歌うBABYMETALの楽曲に通じる雰囲気があるかも。

 

M3、M4は前2曲のカラオケバージョン。本来バッキングのみのトラックには興味の向かない僕ですが、良くも悪くもヴォーカルが目立ち耳につきやすい本作においては、テクニカルなサウンドのみに集中できるため、歌入りとはまた違った感覚で楽しめます。

 

まあぶっちゃけロック・メタルファンが買ってまで聴く必要のないものだとは思いますが(笑)、ここまでガチでメタリックな音がアニメに使われるのってなかなかないと思うので(GALNERYUSとかもアニメタイアップはありますが、歌モノ色の強い楽曲ですしね)、興味のある方は試聴だけでもしてみてはいかがでしょうか。

 

そして余裕があったら是非マンガの方もチェックしてみてください。決して万人にウケるような作風ではありませんが、ハマると結構面白いかも。

 

ちなみに僕が好きなキャラクターはオリヴィアの兄生徒会副会長です(笑)

 

M1「インキャインパルス」 MV(というかエンディングムービー+告知映像)