ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

5/5 JAPAN JAM 2019 at 千葉市蘇我スポーツ公園

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以前「JAPAN JAMに行く予定はない」と書きましたが、気が変わりました(笑)

 

いや、だってせっかくのゴールデンウィークですよ。ちょっとはスペシャルな体験したいじゃないですか。それにフェスなんて1年に数回くらいしか経験できないわけですから、連休中に行けるのであれば気にはなっちゃいますよ。

 

それに開催地である蘇我は自宅からそこまで離れておらず、アクセスもしやすい土地ですからね。

 

そんなわけでこどもの日、ロッキング・オン主催のJ-ROCKフェスティバルであるJAPAN JAMの2日目に行ってきました。

 

3日間開催である本フェス、僕としては10-FEETやBiSH、coldrainにROTTENGRAFFTYが出演する初日のメンツが一番良さげだったのですが、チケットが直前まで売れ残っていたのは中日の2日目のみでした。観たいと思えるバンドは少数ではあるものの、「まあのんびりゆったりできるフェスというのもアリかな」と思いつつ直前に発券。

 

しかしONE OK ROCKを除けばJ-ROCK界隈で頭一つ抜きんでる成功を収めている[ALEXANDROS]がトリで、他にもTHE ORAL CIGARETTESゲスの極み乙女。など有名バンドがいるのにも関わらず、なぜこの日だけソールドしなかったのかは不明。ロッキング・オン代表の渋谷さんは「来場者数は初日や3日目とほぼ変わらない」と言ってましたし、実際盛況ではありましたが。

 

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とりあえず11:15からのサンボマスターまで余裕があるので、物販で打首獄門同好会のくまパグTシャツを購入したあと会場内をプラっと散策。やはりお金かけられるだけあり、フードコートも充実していますね。LOUD PARKと違って...ゴホゴホ。

 

今日は天気が良く気温もそれなりに高いため、ミルクジェラート胃の中に掻っ込む。やはりこういう日に食べる冷たいスイーツは絶品ですなあ。

 

10:30からスタートしたSUNSET STAGEのでんぱ組.incのステージを後方から眺めつつ(水曜日のダウンタウンの「開けたら推しがいるドッキリ」に出演していた藤咲彩音さんを確認できました)、頃合いを見計らって、サンボマスターが出演するSKY STAGEへと移動。

 

 

サンボマスター

 

COUNTDOWN JAPANにて最高のステージを見せてくれた彼らの勇姿をもう一度。

 

前回と同じように「世界を変えさせておくれよ」からスタート。「令和初のギターソロ弾いていいですか!?」と叫び、ソロが始まるのですが、案の定丁寧さやタイトさとは程遠いプレイ(それでも本人は「やっぱ俺令和になってもギターソロうめえっすわ!」と言ってましたが/笑)

 

しかし、サンボマスターというバンドに丁寧さを求めている人なんて皆無でしょう。むしろ荒いからこそ、ヘタクソだからこそガムシャラな勢いとまっすぐなアティチュードが伝わるというもの。全身全霊をかけたライヴは本当に清々しくて気持ちいい。

 

「平成の時代が100%良かったなんて俺は言えねえよ。震災もあって、令和に間に合わなった命がたくさんある。だからこそ君たちが今を生きてここに来てくれたことが嬉しい」とどうしようもなく青臭くて熱すぎるMCも最高だったし、全人類を肯定するかのような楽曲の魅力も素晴らしく、おもわず涙腺にきてしまう(何とか頑張って耐えたけど)

 

やはり「できっこないをやらなくちゃ」「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」は日本語ロック最高のアンセム。初っ端からテンション最高潮のステージを見せてもらいました。

 

 

SIX LOUNGE

 

サンボマスターの後はBIGMAMAまで特に気になるアクトはいないので、SUNSET STAGEにて名前は知ってたけど曲は聴いたことなかったSIX LOUNGEを遠目から観ることに。

 

裏のindigo la Endに客を取られたのか、はたまた単に昼飯どきだからなのか、客入りは結構寂しいものがあり、PAブース前の辺りくらいまでしか人は集まっておらず、後方は隙間が目立っていました。やはりああいった泥臭い硬派なロックは、現在のロキノンファンにウケないのでしょうかねえ...(個人的にはindigo la Endよかはるかにカッコいい音を鳴らしてたと思うのに)

 

このブログでも取り上げたTHE PINBALLSあたりにも通じる日本語ロックンロールの王道とも言うべき楽曲、チャラさのないルックス、ステージを転がりまわるほどのガムシャラなパフォーマンスはなかなか印象がよかったものの、メロディーにフックが足りず僕個人の琴線にはあまり触れなかったかな。

 

とはいえこういうバンドこそ「日本のロックの正しき姿」だと思っているし、人気が出て欲しいと思うんですけどね。後半に演奏された「メリールー」は結構カッコよかったです。

 

 

SIX LOUNGEのパフォーマンスが終了し拍手を送りながらフードコードに行こうとすると、これまで日が差して暑かったくらいだったのに、急に雨が降り始めてくる。

 

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分厚い雲が近づいていた段階で怪しいとは思っていましたが、こんな日に降ってくんなよ!と久しぶりにお天道のヤロウにキレたくなりました。が、こういう急に来る強い雨はすぐ止むはずなので、構わずかき氷ソフトを購入し舌つづみ。

 

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......しかし一向に雨が止む気配はなく、太陽も隠れてしまっており、寒くなってきやがった。おいおい、さっきまであんなに熱気があったじゃねえか。こちとらかき氷ソフト食ったんだぞおいっ。

 

また「今後さらに荒天となる可能性があるため、BIGMAMAのライヴを遅らせる」「万が一の事態が発生した場合はフクダ電子アリーナへの避難指示を出す」というアナウンスが流れる始末。う~~む、この先どうなることやら。

 

しかし幸いにも1時半を過ぎた段階で雨足はだいぶ弱まり、タイムテーブルもすべて15分遅らせるという対策のみで済むこととなりました。大事になんなくて良かった。

 

 

BIGMAMA

 

アルバムはすべて聴いてきているのに、今までライヴを観る機会に恵まれなかったバンド。そういう意味では本日一番の目当てのバンドでした。

 

まだ多少の雨が降る中(幸いライヴ後半には上がって、それ以降振ることはありませんでした)、交響曲第9番新世界より」をSEとしてメンバーが登場。

 

以前「ライヴではヴォーカルの金井さんがあまりうまく歌えていない」みたいな意見を聞いたことがありましたが、今回に限って言えば、普通にアルバムと遜色ない歌唱を披露しており、特にヴォーカル面に不足を感じることはありませんでした。場数を踏みまくって成長したのか、たまたま今日が調子良かったのかはわかりませんが。

 

演奏も危なげのない安定感あるもので、特に柿沼さんのギターはタッピングを交えたソロを弾き倒していて、このバンドをロックバンド然としたものにするのに貢献していました。

 

ただオーディエンスを煽るアクションを一番積極的に行っていたのがヴァイオリンの東出さんだったのは「男たちそれで良いのか!?」と思わなくもありませんでしたが(笑)

 

またライヴが進んでいくうちに、今回のセットリストが『Roclassick』『Roclassick2』からのみの選曲になっていることに気づく。

 

レアな楽曲が聴けるのはありがたいと思う反面、初めて観る者としては鉄板の曲を聴いてみたかったという思いもあり、喜んでいいかは微妙なところ。途中から「CPX」「I Don't Need a Time Machine」「#DIV/0!」などの自分の好きな曲は聴けないという事実がわかってしまいますからね...

 

とはいえ「走れエロス」「虹を食べたアイリス」が聴けたので良しとしましょうかね。

 

不満としては「走れエロス」のサビにおいて、バッキングのギターがあまりにも薄くて迫力を損ねていたこと。特に金井さんのリズムギターに至っては全編にわたってほとんど聴こえず、いくら音圧が重視されない音楽性だからとはいえ、ロックバンドがこんな音響でいかがなものか。

 

 

THE ORAL CIGARETTES

 

BIGMAMA後の長めのインターバルを挟み、SKY STAGEにてルナフェスでの印象が良かったTHE ORAL CIGARETTESを観ることに。

 

ヴォーカルの山中さんがバックにデカデカとマンソンの姿がプリントされたジャケットを着ておりインパクト絶大。ヴィジュアル系にも通じる楽曲をプレイしているだけあり、やっぱりそっち方面の音楽好きだったんですね!という感じ。

 

ルナフェスはどちらかというとアウェイな会場でしたが、今回は完全に自分たちのホームともいえる場であるため前方の盛り上がりはかなりのもので、僕の周辺にいる人たちもこぞってシンガロング。パフォーマンスにも余裕が見て取れます。

 

曲間でオーディエンスが皆一様にヘッドバンギング(といってもメタルのライヴに観られるものではなく、マキシマム ザ ホルモンから広まったと思われる腰を曲げるタイプのアレ)をするパートがチラホラありましたが、もっとヘヴィなリフを聴かせてくれないとメタルヘッズの頭を振らせることはできないぜ(偉そうに)

 

あと以前と同様にベースのプレイが派手だったのは良かったのですが、ギターの音がほぼほぼ埋もれてしまっていたのは正しいバランスだったのでしょうか...?

 

 

打首獄門同好会

 

狂乱 Hey Kids!!」が終了した段階でTHE ORAL CIGARETTESを切り上げて、SUNSET STAGEへ打首獄門同好会を観に行く。ちょうど「まごパワー」をリハーサル代わりにフルで演奏しているところでした。

 

自分ツッコミくまやコウペンちゃん効果によりちびっ子からの支持も高めているらしく、家族連れのお客さんも多く見られ、その多くが彼らのTシャツを身に着けていました。僕のすぐ近くでも親子三人で仲良く待機中。

 

そして改めてSEと共に入場し、最新作からの「こどものねごと」からスタート。やはりこのヘヴィで重厚な音を聴くと、自分の好きな音色はこれだなと認識させてもらえる。

 

彼らのライヴは3人のメンバーに加えて、歌詞をモニターに映すVJがステージ上にいるのですが、上手側に陣取っていた僕からは本人とモニターが被ってしまい見にくいことこの上ない(笑) ステージ横の大きなモニターのうち、どれか一つでも使えたら良かったのですが。

 

ただパフォーマンス自体に不満は一つも無く、リズム隊である女性陣のプレイや歌唱、大澤会長のユーモアあふれるMCも良く、音はラウドでありながら、ある種の和やかさまで感じさせる。

 

特に人気曲である「布団の中から出たくない」、令和最初の日曜日で、18時に始まる本家よりも50分早く披露された「おどるポンポコリン」はひと際大きな盛り上がり。「布団の中から出たくない」がコールされた瞬間に、僕の近くにいたご家族のお母さんが子供に「ほら、来たよ!」と声をかけていたのにホッコリ。

 

そしてラストはもちろん打首流アンセムである「日本の米は世界一」なのですが、やはり氣志團万博と同様に、ラストのサビの「世界一!」のシンガロングのタイミングがズレている人が結構いましたね。これからガッツリ聴きこみましょうぜ。

 

 

東京スカパラダイスオーケストラ

 

打首が終わるとすぐにSKY STAGEへ移動。過去二回のライヴでスカパラのライヴは抜群に楽しいということがわかっているので、彼らを観ないことには終われないのです。

 

また今回はスペシャルゲストとしてさかなクンが参加するということもあり、生で芸能人を見てみたいというミーハー心もありました。

 

最初はさかなクンはおらず通常通りの9人編成で登場。今年で結成30周年という大ベテランだけあり、その余裕と貫禄のあるパフォーマンスの安定感はさすが。

 

打首やオーラル、サンボマスターのように熱く盛り上がるタイプではないため、会場の熱気という点ではさほどでもないように感じますが、その心地よいグルーヴに皆気持ちよさそうに踊っていて、会場の一体感は今日イチかも。

 

そして三曲ほど終わった後はさかなクンの登場。ふなっしーのような奇声を上げるたびに笑いが起こるも、そのサックスの腕前は本物で、バンドの演奏にバッチリとあっている。

 

ライヴ定番の「Paradise Has No Border」ではさかなクンと共にステージを右端、左端、真ん中と移動しつつオーディエンスを煽ったあと、「およげ!たいやきくん」でややアダルトなムードを醸し出す。この時のさかなクンにはいつものギョギョ感は一切感じられず、ミュージシャンの顔になってました。

 

新曲である「遊戯みたいにGO」はアップテンポでカッコよく、かつ踊りやすい楽曲だし、「DOWN BEAT STOMP」はひと際ピースフルに包まれ、最後まで一体感ある盛り上がりが続きました。

 

 

スカパラが終了した後はとりあえず要注目のアクトはないため、KEYTALKのステージ(合いの手を入れる箇所がバッチリ合っていて、ロックバンドのライヴというよりアイドルとかのノリに近いものを感じる)をちょろっと観た後、焼きそばとマンゴースムージーで夕飯、トリの[ALEXANDROS]を一曲だけ観た後に帰路につきました。

 

しかし[ALEXANDROS]のヴォーカルの川上さん、スタイリッシュだし、最初の「Are you ready JAPAN JAM?」の呼びかけも決まってるし、しぐさがいちいちカッコいいし、黄色い声援ハンパないしで、自分のナリと見比べて「神様は何て不平等なんだ...」と精神的ダメージを負ってしまいました(笑)

 

俺みたいなイケてない男子が観ていいバンドじゃない。死ぬぞ、自信を無くして死ぬヤツが出るぞ。

 

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一応観たかったアクトはサンボ、ママ、打首、スカパラのみで、あとはそこまで真剣にガッツリ観たわけではない、ゆる~いスタンスでしたが、やっぱりフェスの空気は良いですね!ゴールデンウィークの後半に良い思い出ができました。

 

これで10連休も終了、また出勤の毎日が始まりますが、今日得た英気でまた頑張りますよっと。