新年明けましておめでとうございます。
昨年は新元号「令和」を迎えたスペシャルな一年......と言いたいところですが、まあ個人的な生活レベルで何が変わるって訳でもないし、それどころか度重なる台風被害、高齢者による自動車事故の頻発、アニメーション会社の爆破事件に、芸能人の反社会勢力との闇営業騒動、キナ臭い政治の話題もたんまりと、前年にも増してネガティヴな出来事ばかりだったような気がします。
特に台風被害に関しては本当に酷い状態になっていて(幸いにも僕の生活圏内にはさほど大きな被害は出ませんでしたが)もう日本に住んでる以上、最低一年に一度以上は天変地異に襲われるって思ってた方が良いのでしょうね...。あ~~あ、イヤんなってきちゃいますね...
とはいえスポーツの国際試合にはほとんど興味が湧かない僕ですら「何かアツいぞ!」と思ってしまうほど、ラグビーW杯は盛り上がりましたし、たりないふたり(それと大バカ変態野郎)が結婚するなど明るい話題も印象的でしたけどね。
僕の音楽ライフにおいては、上半期を終えたころは「去年・一昨年ほどの名盤ラッシュとまではいかない」と書いてましたが、こうしてみると今年のアルバム群も強力作ぞろいで、かなりの充実度だったと思います。ここ数年の名盤・良盤の数たるやすさまじいものがあるなあ。
そして当ブログのアクセス数ですが、昨年の今頃が"1日に20人来れば良い方"だったのが、今や"1日に20人来るのが普通"くらいまでビミョ~~に増えていて(笑)ありがたい限りです。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
さて、では今回もいってみましょう。当ブログの年間ベストアルバム&年間ベストソングです。悩んだ結果、以下のようなセレクトになりました!
2019年ベストアルバム
第1位
TOBIAS SAMMET's AVANTASIA 『Moonglow』
天才トビアス・サメットの才能が存分に発揮されたメタル・オペラの究極系。多彩なゲストヴォーカルも魅力ですが、何よりもそのメロディックメタルとしての普遍的な完成度の高さ!ヘヴィメタルが芸術音楽たり得ることを完璧に証明してみせました。
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第2位
AS I LAY DYING 『Shaped By Fire』
奇跡の復活を遂げた過去最高傑作。悲哀と憤怒に満ちたメタルコアナンバーの数々にものの見事に打ちのめされました。彼らのメタルコアの帝王の地位は7年の時を経ても揺らぐことはありませんでしたね。
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第3位
GALNERYUS 『INTO THE PURGATORY』
名実ともに国内メタルシーンの頂点に立つ彼らの作品なのだから素晴らしい出来で当然。濃密に構築されたそこらのプログレバンドも逃げ出すテクニカルパートと、悲壮美に満ちた劇的な歌メロのコンビネーションには涙を流し聴き惚れるしかない...
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第4位
GLORYHAMMER 『Legends From Beyond The Galactic Terrorvortex』
最高にネタ臭くも最高にカッコいいコスミック・パワーメタル。風変わりな楽曲も邪魔に感じさせることなく、アルバム全編を見事に自らのカラーに染め上げたセンスの良さが光る一枚。
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第5位
Twilight Force 『Dawn Of The Dragonstar』
これぞまさにファンタジーRPGメタルの傑作ですね。ヴォーカル交代はちょっと残念でしたが、明るくクサく、そして大仰に盛り上がるシンフォニックパワーメタルの一大音絵巻は、メロディックメタル好きなら嫌でも高揚させられること間違いなし!
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第6位
AMON AMARTH 『Berserker』
屈強な男たちの哀愁・男泣きといった要素を音に封じ込めるとこうなるのだなと。とにかく熱く激しく唸りを上げる愛すべきヴァイキング野郎の気合に胸を打たれる一枚。自分が男として一皮むけた気になってしまうな。
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第7位
PassCode 『CLARITY』
「今流行りのロックっぽい曲やるアイドル一派でしょ?」と侮るなかれ。本格的なエモ・ポストハードコアのサウンドに、青臭くも心地よいメロディーの魅力が確かに響く。キラーチューンの出来の良さもポイント。
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第8位
BATTLE BEAST 『No More Hollywood Endings』
確かに音作り自体はだいぶソフトになったかもしれません。しかしここにあるのは相変わらずの北欧出身らしいキャッチーさと、熱いヴォーカルワークが合わさったハイクオリティーの正統派メタルサウンド。とにかくメロが良いのです。
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第9位
WITHIN TEMPTATION 『Resist』
もはやメタルという呼称が相応しいのかもわからないレベルですが、とにかくロック・ポップスとしての完成度の高さは圧倒的。美しく壮大なスケールを描く楽曲に、シャロンのしなやかで力強いヴォーカルが聴き手に感動を与える。
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第10位
NORTHTALE 『Welcome To Paradise』
まさにメロディックスピードメタルの超新星。STRATOVARIUSが作り上げた北欧メロスピのフォーマットを踏襲し、非常にキャッチーなメロディーのセンスで彩られた楽曲群はシンプルにして強力なものばかり。
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2019年 年間ベストソング
第1位
初めて聴いたとき本当に胸が熱くなりました。パンクス達の魂のぶつかり合いに震え、感動し、鼓舞される。
第2位
「FIGHTING OF ETERNITY」 GALNERYUS
YUHKIさん大活躍の勇壮なるメロディックパワーメタル。クワイアと共に堂々と疾駆するサビが最高にカッコいいです。
第3位
「My Own Grave」 AS I LAY DYING
曲自体の発表は去年ですがアルバム発売は今年なので。怒りと悲しみを同居させた彼らの強みが過去最高の形で体現された一曲。
第4位
ほのかに漂う不気味さ、神聖さ、次々と展開されるドラマチックな旋律に心を奪われ、ラストの情念のギターソロで完全に虜に。
第5位
「Mjolner, Hammer Of Thor」 AMON AMARTH
力強いリフとヴォーカルに乗せてヘドバンしつつ、サビで奏でられる極上のリードギターで拳を突き上げるのだ!これぞ男のメタルの神髄よ!
第6位
「Zeus:Ⅰ. Legend Never Die / Ⅱ. Conversations with God」 Jupiter
強力なヴォーカルを得て作られた渾身のタイトルトラック。最後の大サビによる大団円感は素晴らしいの一言です。
第7位
「ASIAN CHAOS」 GYZE
和の要素を大胆にブレンドしつつも、ド派手に舞う天上のリードギターの魅力は不変。この泣きにはただただ酔いしれるしかない...
第8位
「The Piper At The Gates Of Dawn」 TOBIAS SAMMET's AVANTASIA
共に歌わずにはいられないサビの大合唱の盛り上がりたるや!ドラマチックなパワーメタルとしては言うことなしでしょ。
第9位
「One Thing I Know」 dustbox
疾走してなくとも彼らに求められる哀愁がもっともわかりやすく表れている一曲。ポジティヴな泣きの見本ですね。
第10位
「Power Of The Laser Dragon Fire」 GLORYHAMMER
近未来の雰囲気漂うシンセと語りが個性的な味を出しつつ、勇壮な疾走メロパワとしての旨味も完璧。
半年前に書いた通り、やはりAVANTASIAの『Moonglow』が1位でした。今年は下半期になっても良質なアルバムが出てきてくれましたが、あれ以上の作品はさすがに無かった感じです。
とはいえアルバムにも楽曲にも優れたものがたくさんあり、ベスト5は割とすんなり決まったもの、それ以降の順位を決めるのはかなり悩みましたね。上記に入っていないものでもアルバムなら...
BEAST IN BLACK 『From Hell With Love』
CYHRA 『No Halos In Hell』
ELVENKING 『Reader Of The Runes - Divination』
Jupiter 『Legend Never Die』
MYRATH 『Shehili』
Sabaton 『The Great War』
この辺りはベスト10に入れるか入れまいか非常に悩みました。どれもこれもアルバムとしての完成度の高さは目を見張るものがありました。
楽曲において良かったものは以下のようにたくさん。
「Carry On」 9mm Parabellum Bullet
「ETERNAL YOUTH」 A GHOST OF FLARE
「Arkadia」 BABYMETAL
「Song for Salvation」 Chaos O Sanctuary
「I, The Mask」 IN FLAMES
「The Signal Fire」 KILLSWITCH ENGAGE
「帰り道」 OAU
「Rain Of Fury」 Rhapsody Of Fire
「The Truffle Shuffle Army: Bizardly Bizarre」 SKELETOON
「The WORLD」 摩天楼オペラ
う~~~ん、やっぱ考えれば考えるほど候補が出てくる。キリがないのでこの辺で。
昨年印象的だったのは10分前後の大作に非常に魅力的な楽曲が多かったことでしょうか。上述の人間椅子の「無情のスキャット」はもちろん、GALNERYUS「THE END OF THE LINE」、Twilight Force「Blade Of Immortal Steel」、GLORYHAMMER「The Fires Of Ancient Cosmic Destiny」、ELVENKING「Reader Of The Runes - Book I」などなど......。本来長い曲を好まない僕ですが、ダレることなく曲の世界に浸りながら聴ける名曲がたくさんでした。
また昨年はアンドレ・マトスの死去、そしてEvoken De Valhall Productionのライヴ招聘事業の撤退が大きかったですね...。もう欧州あたりのメタルバンドの来日を頻繁に観ることはできなくなってしまうのでしょうか。今のところ見えてる範囲ではTwilight ForceとGRAILKNIGHTSのカップリングは行くことが決まってますけど。
まあ他にも面白そうなライヴの予定はちょいちょい決まっているので、そう悲観的にならずにそれを楽しみにしつつ、今年も良い音楽ライフが遅れることを願いましょう。とりあえずマイケミがヘッドライナーを務めるDownload Japan、そして豪華なセットリストを引っさげてくることが予想されるIRON MAIDENは期待大です。オリンピックのせいでサマソニが潰れるのは残念極まりないのですが...
20年代に突入ということで僕もあと3ヶ月で社会人4年目。このブログがあとどれだけ続けられるかはわかりませんが、とりあえず更新意欲が途切れるまでは書き続けたいと思っています。
それでは2020年も当ブログをよろしくお願いいたします。