予想通りではありますがDownload Japanは延期となりました。マイケミ観たかったよコンチクショー...。
まあコロナがどうだパンデミックがどうだと色々言われてますが、こんなもんなるようにしかなりませんからね。不安を煽ることしかしないメディアには振り回されず、しっかり過ごしていけばいいと思います。過剰にビビりまくったり、衛生用品買いあさってるヤツ、今まで手洗いうがいすら満足にしてこなかったのか...?
まあそんなことはさておき、3月に入ってから仕事でもプライベートでもやることが増え、なかなかブログ更新に時間を割けませんでした...。書けるときにしっかり書いておかないとね。
今回のCD感想はスウェーデン出身のハードロックバンド・H.E.A.Tの最新作。このバンドの音源聴くのは何気に初です。
本作は初めてのセルフ・プロデュース作であり、外部ライターを入れずに曲作りを行ったそうでバンドの純度100%、再びデビューアルバムをリリースしたようなイメージを持ったためこのようなタイトルとなったらしい。
そして本作はそんな気概に満ちた力作に仕上がっています。
基本的には80年代に隆盛を誇ったアリーナ型のハードロックだと思います。メタリックではないけれど、ハードさを帯びたキレのあるギターを主軸にアップテンポで展開。煌びやかでポップな旋律をヴォーカルが激しくもキャッチーに歌い上げる。
以前このバンドと似たスタイルのCRAZY LIXXのアルバム感想を書き、あちらも充分高クオリティーだったのですが、本作はそこからさらにスケールを増大させたような楽曲ばかりで、文句なしにカッコいい。ジャンル云々関係なしに、とにかく熱く激しいメロディアスなロックが好きな人であれば、誰であろうと本作の良さを認めざるを得ないと思う。
激しさとキャッチーさを共存させた楽曲自体の魅力は前提として、個人的にはヴォーカルのエリック・グロンウォールが一段と素晴らしいなと。クリアなんだけど華々しい毒気も含んだ声色は、楽曲がポップになりすぎることを抑止し、本作があくまで"ロック"であることをしっかりと主張しているような気がします。
前半から80年代的なシンセと伸びのあるヴォーカルが煌めくM3「Come Clean」、パワフルなコーラスで彩られたM4「Victory」、ミドルテンポのキャッチーなハードロックのお手本と言えるM7「One By One」と勢いづいて進んでいく。その分アルバム後半は若干パワーダウンしてしまう印象を受けるのがちょいと残念ですが、どれもが良曲でアルバムの評価を下げてしまうようなことはない。
そして外せないのは何といってもM2「Dangerous Ground」ですよ。これはキマしたね!!ハード&ドライヴィングなギターにテンションをブチ上げるシャウト、超キャッチーかつ激クールなサビが炸裂するハードロックの名曲ですよこれは。速弾きギターソロからサビ前のメロに入り、ラストの大サビへ入るころにはあまりのカッコよさに骨抜きになる!
アルバムを代表する最強のキラーをも収録した本作はハードロックの王道を行く名盤。80年代に青春を過ごしたオジサマ・オバサマから、僕のように現役でロックのカッコよさを味わっているリスナーまで、全てのロックファンにアピールするであろうアルバムです。
国内盤ボートラはM3のアンプラグドバージョンで、原曲が持つ切なさがより強く出ている名バラードに進化を遂げており、こちらの方が好きという人も結構いるかも。
M2「Dangerous Ground」 MV (超名曲!)
M7「One By One」 MV