ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

ACCEPT 『Stalingrad』 (2012)

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  • 熱き男のヘヴィメタルの見本であり頂点
  • スーパーギタリスト、ウルフ・ホフマンのソロにひれ伏す
  • メタルが好きならこれを聴け!

 

はてなブログに移行した際の自己紹介記事において、好きなアーティストの欄にACCEPTの名前を挙げました。ヘヴィメタルを愛する者なら、このバンドは欠かせませんからね。

 

show-hitorigoto.hatenablog.com

 

しかし今まで彼らのアルバムについてブログで言及したこと一度もないんですよね。それはいかがなものかと思ったので、ここで書きたいと思います。

 

看板シンガーであったウド・ダークシュナイダーが離れるも、そのメタルシンガーとしての実力の高さで、見事ウドの穴を完璧に埋めることに成功したマーク・トーニロ加入後の二作目。

 

本作は熱く、激しく、そしてカッコいい正統派メタルのお手本とも言える名盤。彼らの作品すべてを聴いているわけではありませんが、個人的には一番好きなアルバムです。

 

第二次世界大戦独ソ戦にて戦場となった地の名を冠した本作、近代メタルのような派手さや爆走パートなどを一切用いず、ヘヴィメタルという音楽でしか成し得ないドラマを完璧に描き出している。

 

なんと言っても中心人物であるウルフ・ホフマンのギターですよ。正統派らしい硬質なリフを刻み、ヴォーカル裏で官能的な泣きに満ちたリードを唸らせ、ギターソロでは待ってましたと言わんばかりに、ドラマチック極まりない堂々たるメロディアスなソロを奏でる。彼のギタープレイの見事さで、楽曲のクオリティーを一気に底上げしています。

 

アグレッシヴなアップテンポの曲から、スローで落ち着いた男らしい硬派な曲(彼らの曲はみんな男らしいけどね)に至るまで、すべての曲でギターが耳をひかれるプレイをしているんですね。超絶技巧に頼らずとも、ここまで存在感あるメタルギターは弾けるのです。

 

そしてマーク・トーニロのメタリックヴォイスにて歌われるヴォーカルメロデイーが、これまた非常にキャッチーかつメタル魂にガンガン響く熱さ。振り絞るようなシャウトに心揺さぶられ頭を振る......これぞメタルと言わずしてなんと言おうか!

 

オープニングを飾るにふさわしい、ドラマチック極まりないイントロと、ACCEPTらしい男コーラスでメタルのロマンを120%表現したアンセムM1「Hung, Drawn And Quartered」、ゴリゴリの正統派リフで疾走しマークの魂の叫びが木霊するM4「Flash  To Bang Time」、歌の熱さとキャッチーさはもちろん、ベースと交錯した長いギターソロが最高にカッコいいM9「The Quick And The Dead」なんかは、正統派ヘヴィメタルを好むすべてのメタルヘッズが聴くべき名曲。

 

この鼓膜も脳髄も切り裂かんばかりのリフとシャウト!メタルの旨味を凝縮したギターソロ!

これぞ正統派メタル!!このカッコよさ、わかるだろメタルバカ達よ!!

 

勢いを控えた楽曲も、ACCEPT印のコーラスと共に"スターリングラッ!"と叫ばずにはいられないM2「Stalingrad」、クリーンギターとヴォーカルメロディーで号泣必死の泣きを描くM5「Shadow Soldiers」など名曲揃い。

 

全メタルヘッズの魂を力強く鼓舞する、正統派メタルの名曲てんこ盛りの名盤です。このアルバムを聴いて何も感じないなら、「向いてないからメタル聴くの止めたほうがいいぜ」と言いたくなりますな!

 

 

個人的に本作は

"正統派メタルの教典。メタルが好きなら、メタル魂を持った者ならスルーはできない、ロマンとドラマが濃縮された名盤"

という感じです。

 


ACCEPT - Stalingrad (OFFICIAL SONG)