ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

Judas Priest 『Screaming For Vengeance』 (1982)

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  • ヘヴィメタルのオープニング」を定義づけた歴史的作品
  • ブリティッシュHR/HMの王道を突っ走る名曲の数々
  • パッとしない地味な曲もチラホラある

 

Judas Priestがメタルゴッドとしての威厳を世界に知らしめ、『Defenders Of The Faith』『Painkiller』と並び、ヘヴィメタル聖典として君臨する名作『Screaming For Vengeance』が発表されて38年だそうです。ふえ〜〜すごい歴史ですね...

 

 

『Defenders Of The Faith』の感想は以前書いたのに、本作が無いのもどうかと思い、良いタイミングなのでここで本作について書いてみたくなりました。『Painkiller』もいずれ気が向いたら書くかもしれませんし、書かないかもしれません。

 

show-hitorigoto.hatenablog.com

 

 インターネットが発達して、世界各国の優れたバンドや音楽が好き者の目に留まるのが難しくなくなった昨今とは違い、80年代のバンドにとって、もっとビッグになるためにはアメリカというマーケットを攻略するのが不可欠だったとか。

 

Judas Priestも1980年に『British Steel』というヘヴィメタルという根幹を成す音作りを確立したあと、アメリカ進出を成功させようと目論み、ポップで大衆的なハードロック寄りの『Point Of Entry』を発表。しかし「プリーストらしくない」という批判を受け(「Heading Out The Highway」とか「Hot Rockin'」とか普通に良いと思うんですけどね)、肝心のアメリカでも思ったような成功を獲得できずに終わり、そこから己の本分であるブリティッシュヘヴィメタルの姿に立ち返って制作されたのが本作。

 

本作の話題で真っ先に上がるのが、やはり冒頭を飾るM1「The Hellion」~M2「Electric Eye」の二曲。ヘヴィメタルのオープニングといえばコレ、と言っても過言ではない劇的な流れは、メタルの様式美として完全に定着しています。このイントロから途切れることなくメタリックなリフが刻まれる瞬間はいつ聴いてもゾクゾクしますね。

 

どうもこのアルバムについては、ほぼこの二曲についてしか言及されない印象があるのですが(笑)、その他にもアップテンポヘヴィメタルの王道であるM3「Riding On The Wind」、キャッチーなハードロック寄りのリフが気持ちいいM4「Bloodstone」、ライヴでも定番のポップなノリの良さ、キャッチーなサビが聴けるM8「You've Got Another Thing Comin'」などは、今聴いてもカッコいい名曲。"メタルゴッド"という大層な異名とは裏腹に、全体的にポップな聴きやすさがあるので馴染みやすいんですよね。

 

そして個人的に本作で一番好きな曲がタイトルトラックであるM7「Screaming For Vengeance」。のっけからロブのハイトーンで幕を開け、神々しいギターリフと忙しないヴォーカルで駆け抜ける。サビでの「スクリィィーーミンッッ!!」の叫びで一気に魂が熱くなる!K.K.ダウニングとグレン・ティプトンによるツインギターソロももちろん文句なし!これぞブリティッシュヘヴィメタルの王道を突っ走る名曲中の名曲です!!

 

ただ本作には淡々としすぎててイマイチ聴きどころが掴めない地味な曲もチラホラ見受けられ(神らしい重厚さを表現していると超好意的に解釈できなくもないけど)、アルバム全体を通して「完璧な作品」と呼べるかというと、ちょっと難しいのがマイナス点と言えるかもしれませんね...。名曲とそうでない曲の差が結構大きい。

 

ただそんな欠点を補って余りあるほどに、本作の名曲の素晴らしさと歴史的意義の大きさは覆りません。40年近く経ってもなお輝きは褪せることがない。

 

 

個人的に本作は

"メタルの神に相応しい神々しさと、聴きやすいポップさを兼ね備えた正統派ヘヴィメタルの模範的作品。"

といった感じです。

 


Judas Priest - Electric Eye (Official Video)

 


Judas Priest - Screaming for Vengeance

なぜ冒頭のハイトーンスクリームを出さないのか...