ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

WARKINGS 『Revenge』

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  • 基本的には前作と同じエピック路線
  • ライヴで盛り上がること必死な熱きコーラスと展開
  • ピュアメタルファンなら間違いなしの強力盤

 

2018年に古代ローマの戦士を思わせるインパクト抜群の衣装と、高クオリティーな正統派パワーメタルサウンドで注目を浴びた、WARKINGSの2ndアルバム。

 

show-hitorigoto.hatenablog.com

 

前作から二年と経たずにリリースと、なかなか早いペースで発表されましたが、本作もまた、前作が気に入った人であれば間違いない出来。中世ヨーロッパの「戦闘」「戦士」をモチーフにした勇壮でキャッチーなパワーメタルは、正統派好きのリスナーに必ずや刺さると思われます。

 

イントロや歌メロ、頻繁に挿入されるコーラスなど、至る所で感じる勇ましさ・熱さがアルバム全編を覆い、ヘヴィで攻撃的なリフと速弾きソロを安定して披露するギターでメタル魂を奮わせてくれる。こういう「野郎が喜ぶわかりやすい熱さ」を表現するのに、パワーメタルってやつは何て相性がいいんだ。これぞまさしくエピックメタルのド真ん中!!ピュアメタルファンにはこういう音が一番喜ばれるのではないでしょうか。

 

メロパワ/メロスピのような疾走感はあまりなく、基本的にミドル~アップテンポの正統派なので、スピード狂の評価はわかりませんが、リフが非常にパワフルなので勢いには何の不足感もありません。

 

まあ音楽の方向性も、楽曲のクオリティーの高さも前作とほぼ変わっていないので(ゲストで参加しているデスヴォイス担当の女性ヴォーカルも前作と同じメリッサ・ボニー)、ぶっちゃけると「前作とほぼ同じような感じだから、前作聴いて満足した人は今回も聴いてみてね!」で感想文を終わらせちゃってもいいんじゃないかと思っています(笑)

 

とりあえず捨て曲無しの強力盤ですが、中でも気に入ったのはM3「Warriors」ですね。サビメロが本作においてひと際ヒロイックでキャッチー、聴いてて思わず拳をギュッと握りしめてしまうような勇壮な熱さがたまりません。覚えやすいサビのコーラスと、テクニカルでありつつエモーショナルなギターソロも素晴らしいM7「Mirror, Mirror」も良いですね!

 

ひたすらに戦場に赴く戦士たちのヒロイックな世界観に徹した楽曲、それでいて決して暑苦しく感じるほど過剰にはならないバランスの熱量(ヴォーカルのトリビューンによるどこか上品とも言えるような声質によるところも大きいのかも)、ライヴで映えそうな雄々しいコーラスなど、スウェーデンのSabatonにも通じるところがあるバンドなので、彼らも同じように日本のメタルシーンに広く受け入れられる可能性は大きいと思います。

 

だからこそLOUD PARKも無くなり、EVPも招聘事業から撤退、さらにコロナウイルスの影響でライヴができない現状は歯がゆいものがありますね...。Sabatonが日本のメタルシーンで注目を浴びるようになったのも、LOUD PARK15でのパフォーマンスが多くの人の目に触れたことがキッカケですから。彼らも来日の機会さえあればもっと人気出ると思うんですけど。

 

さらに言えば本作の楽曲は、上述の通り非常にライヴ映えしそうなものばかりなので(特にM2「Maximus」とM10「Warking」なんて「ライヴで歌え!」と命じられているようなもんですよ)、是非とも生で彼らの姿を振り上げる拳と共に迎えたい。

 

 

個人的に本作は

"基本路線は前作と全く同じ。古代ローマの戦士たちのロマンが息づく、実直なピュアメタルの名盤"

という感じです。

 


WARKINGS - Warriors (Official Video) | Napalm Records

 


WARKINGS - Maximus (Official Lyric Video) | Napalm Records