先日、こんなツイートをしました。
アレキシ・ライホの逝去で2021年も早速嫌な年になりそうだ...と思わされましたが、日比谷のOAUは最高だったし、HER NAME IN BLOODとWORLD END MANのツーマンはアガったし、BRAHMANのライヴは当選して当日休みも取れたし、GALNERYUSと人間椅子は新作出すし、結構良い年になりそうじゃないか。
— Show (@show_hitorigoto) May 29, 2021
6月は祝日が無くて雨ばっか降るクソな月という印象が強いけど、今年の6月はGASTUNKとGALNERYUSとHELLOWEENの新作が出て、久々にBRAHMANのライヴが観られるから、かなり良い月になるんじゃないかと期待してる。
— Show (@show_hitorigoto) May 30, 2021
新型コロナの影響でまだまだ不安定な時代ですが、そんな中にも確実に楽しいワクワクする未来が待っている。そんな期待感を持っていました。
しかし、本日発表されたこのニュース。悲しみに打ちひしがれましたよ...
日本が誇るメロディックメタルコアの実力派・HER NAME IN BLOODが解散を発表しました。7月4日の渋谷clubasiaのライヴが最後のステージになるとのこと。
つい先日最高のライヴを観せてくれたバンドが、これからも素晴らしい音楽を作ってくれると期待していたバンドが、あと1ヶ月もしたら解散する。この現実はちょっと受け止めるにはキツイです。
解散について公式サイト上では「メンバー5人それぞれの持つ将来へのビジョンの違いを確認し、各々が前に進むためこれがベストな決断」としています。まあよく言う「方向性の違い」というやつなのでしょう。
日本のメタルコアといえば、現在はCROSSFAITHやCRYSTAL LAKE、GraupelにHONE YOUR SENSE、Earthists.など、エクストリームだったりモダンだったりといったバンドが大半。
そんな中、正統的なメタルの色も強く打ち出し、充分にエクストリームなんだけど、正統派メタルとしての旨味も感じさせるこのバンドの存在は本当に大きかった。"和製KILLSWITCH ENGAGE"とさえ呼べるような、このタフでマッシヴなメロディックメタルコア一直線の姿勢。初期のデスコア時代が好きだった人には「ヌルくなった」と感じるかもしれませんが、僕の好みのポイントにはズバッとハマったのです。現時点での最新作『POWER』なんか、2018年のベストアルバムに選出したくらいですから。
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先日のライヴ感想でもチラッと書きましたが、僕が今まで観てきたライヴの中で最も多かったのが彼らなんじゃないかと思っています。先の名作『POWER』のツアーファイナルへ、仕事終わりにアクシデントに見舞われながらも駆けつけたり、狭小なライヴバーで演奏をメチャクチャ近い距離で観たり、大きい会場でサークルピットに加わって思いっきりズッコケたり...
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そんなバンドがあと1ヶ月で解散。ムキムキの巨体から圧倒的な存在感を放つIkepyさんも、危険なルックスで毒と華を振りまきながらソロをかき鳴らすDAIKIさんも、サイコなMCで笑わせつつヘヴィなリフを叩きつけるTJさんも、クリーンとシャウトを使い分けてメロウな歌を強靭なものに変貌させるMAKOTOさんも、華奢な体からは想像もつかないド派手なプレイで圧倒するMAKIさんも、もう観られなくなってしまうとは。
もちろん個々でこれからも音楽活動を続けるメンバーはいるのでしょうし、今後新しい形で演奏する姿を観られる可能性もあります。しかし、この5人が揃ってステージに立つ光景は叶わない。それがすごく悲しい。ただただひたすらに悲しい。
7月4日、HER NAME IN BLOODのLAST DAYとなる日。声が出せない、密集したモッシュピットが作れないなどの制約こそあるものの、5人のBAKEMONO達が最大級に暴れまわれる日になることを願っています。