ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

ハードなサウンドに疲れた時によく聴く楽曲7選

ここ最近のこのブログの更新頻度が下がっているのは、仕事が忙しいからだとご理解いただければと思います。

 

特に7月から9月にかけては、今動いているプロジェクトが俄然忙しさを増してくる時期で(下手すりゃ11月あたりにまで響くかもしれない。いやもっとか...?)、残業当たり前、休日出勤も頻繁にあり、深夜帯の時間制約がある作業まで...。いや〜参った参った。

 

しかも今関わっている案件のうちの一つに、やたら話が長い&嫌味ったらしい言い方する人がいる(幸い僕はメインのターゲットからは外されていますが)のも、ゲンナリさせられる要素の一つ。

 

さらにそこへ夏のうだるような暑さもプラスされ、ここ最近はなかなか「感想文が書けるくらいまでCDを聴き込む」ひいては「パソコンに腰を据えて向き合い長文を書く」という行為へのモチベーションが湧きにくかったのです。

 

まあ6年くらいやってるから、そういった時期が来るのも仕方なかろうと思っていますし、せっかく初期から比べて閲覧してくれる方がかなり増えてきているのですから、スローペースになろうともブログの更新を止めるという選択肢は取らないつもりです。

 

さて、そんな心身への疲れがたまりがちな現在の僕。こういった状態の時って、実はヘヴィメタルハードコアパンクみたいな、激しいバンドサウンドを持ち味とした音楽を聴くのが、少々難しく感じる時でもあるんですよね。

 

ハードな音楽ってエキサイトできる分、やはり聴く分にも相応のカロリーが必要になりますし、濃密な演奏をずっと鼓膜に響かせているのは、どうしても聴き疲れを誘発してしまうのも事実です。

 

そんな時は普段メインで摂取してるジャンル以外の音楽で、癒しや落ち着きを得たいというもの。特に仕事帰りの電車の中とか、帰り道にはよくそうなりますね。

 

そこで、今回は夏の暑さと仕事の忙しさに塗れた時のように、疲れた時にふと聴きたくなる楽曲を取り上げてみようかと思います。

 

 

オボロナアゲハORANGE RANGE

以前このブログでも取り上げたことがありますが、僕がバンド音楽というものに実質初めて出会ったのがこのORANGE RANGE。頻繁に聴かなくなってしまったとはいえ、やはりその存在はそんじょそこらのJ-POPアーティストとは違います。

 

show-hitorigoto.hatenablog.com

 

存在感あるどっしりベースラインと、三者三様の怪しげなヴォーカルが織りなす、彼らの楽曲としてはロック色の強い曲。

 

2010年ごろに自主レーベルを構えてからの彼らは、ソニーミュージックブイブイいわせていた頃のチャラチャラポップス加減はかなり落ち着いて、よく言えばバンドらしく、悪く言えばとっつきにくい感じになった印象があります。

 

サブスクでサラッと聴くくらいしかしてないので、あまり偉そうなことは言えないのですが、ソニー時代のわかりやす〜いサウンドからだいぶ様変わりしてて、一般ウケはしなさそうな曲が多く、メジャーに媚びずにバンドらしい活動に切り替えたことへの好感度はあったものの、まあ個人的にはあまり琴線に響くタイプではなかったです。

 

しかしこの曲は、一時期の弾ける陽キャっぽさこそ低いものの、歌モノのJ-ROCKとしてなかなかフックに富み、太いベースのサウンドが聴いてて心地いいんですよ。ラストの"ひらひら 花弁 舞い散る"のフレーズは、どうにもマネしたくなるようなキャッチーさがあって良き。

 

 

「ウェカピポ」 SOUL'd OUT

すでに解散した日本のヒップホップグループの代表曲。

 

彼らの存在自体はCDショップでバイトしていた学生時代の頃から知っていて、「ダサいジャケットのアルバムを出すグループ」と認知してました(笑)

 

そんな彼らの曲を聴いてみようかと思ったのは......とっても恥ずかしながら、この動画がきっかけでした。

 


www.youtube.com

 

彼らの音楽、ひいてはDiggy-MO'さんの熱烈なファンからは殺されそうだ...すんませんすんません。

 

当初はただ単に爆笑していただけだったんですが、次第に「どんな歌い方してる人なんだよ」と興味が湧き出し、Spotifyに登録してから代表曲である「ウェカピポ」を聴いてみて「すごく特徴的なラップするんだな」とポジティヴな驚きを覚えたものです。

 

ラップという唱法、およびヒップホップというジャンル自体が、リズムによる気持ちよさを味わうものだと思うんですが(ですよね?)、彼のラップはメチャクチャ癖がありつつも、響きの気持ちよさが素晴らしくてスッと鼓膜に入ってくる感じ。

 

この手の音楽には門外漢の僕ですが(むしろJ-POPで使われるラップは気恥ずかしいとすら思ってる)日本語ラップによる快感というものを初めてしっかり味わえたような気がします。

 

あと上の動画にあった"猿 見たことない骨ガメている ケツ見てる鑑真"が、モロに「To All The Dreamers」だということがわかるようになりました(笑)

 

以前感想文を上げたCreepy Nutsのアルバムも普通に聴けてるし、こりゃ僕も日本語ラップの苦手意識が薄れてきたんだな!なんて思っていましたが、最近YouTubeの広告でよく出てくる「モンスター娘TD」のラップ風CMはウザったくてしょうがない(笑)

 

 

葛飾ラプソディー」 堂島孝平

みなさんご存知、こち亀の曲です。

 

僕は特にこち亀の漫画やアニメを見ていた訳ではないので(両さんと中川が電車のホームで握手して、中川がいつまで経っても手を離さず、そのまま両さんも電車内に引っ張り込まれる回を見て爆笑した記憶はある)、特に思い入れがある曲ではないですけど、このなんとも言えない郷愁というか、哀愁が気持ちいいですよね。

 

夕日と日本家屋、ゆったりした川や電車を見ながら散歩している時に聴いてみたら最高だろうなと。実際に葛飾に行く機会があったら、この曲をBGMにして歩きたい。

 

昔は日本的な風情を感じさせる景色とか、下町みたいな人情味ある風景とか、そういったものにはさして興味を持つタイプではなかったんですが、年齢を重ねるごとにそういった景色が魅力的に思えるようになりました。この曲はその風景を脳内に描きやすいから好き。

 

葛飾区とは全然関係ないけど、子供の頃、父に連れられて北海道の利尻島礼文島に行った際、父が「俺はこういう田舎っぽい風景が好きなんだよ」と言っており、当初はイマイチピンとこなかったのですが、今ならその気持ちが少しわかるなぁ...としみじみ。

 

 

1/6の夢旅人樋口了一

 

みなさんご存知、水曜どうでしょうの曲です。

 

先ほどのこち亀と同様、僕は水曜どうでしょうを見てきた訳ではないので(札幌に住んでいたのに)、これまたリリース当初から思い入れがある曲ではないです。そもそも僕が札幌に住み始めた同年にレギュラー放送終わってますし。

 

ただネットが発達していくにつれて、「自分が住んでる北海道を舞台とした面白い番組がある」という情報は得ることができ、当時DVDも買うお金のない学生の僕は、ニコニコ動画にアップされた違法動画を見るという、決して誉められたやり方ではない方法で断片的に視聴したものです。

 

内村プロデュースとかにも同じことが言えますが、このような番組を大学生くらいの年齢でリアルタイムで視聴できた人がたまに羨ましくなります。

 

まあそんな番組の思い出云々関係なく、どこか外へお出かけしたくなるような、絶妙なワクワク感に満ちた楽曲。土日にあてもなく出かけて、散歩したり電車乗ったりしたくなりますね。

 

なお、この曲は作者である樋口さんが同じメロディーをV6の楽曲に提供したことで、権利問題がめんどくさいことになり、歌詞はほぼそのままにメロディーが一新された2002年バージョンが製作されたという経緯があります。両方とも良い曲で、気分によって聴き分けてる感じです。

 

 

「Right?」 日向坂46

こちらもORANGE RANGE同様、以前ブログで取り上げましたね。東京ドーム公演も成功させて、ノリにノってるアイドルグループです。

 

show-hitorigoto.hatenablog.com

 

この曲はグループの中でも年少組である三期生4人による楽曲。テンポが軽快なのと、アコギを中心としたバッキングが終始軽やか、少数精鋭ユニットだから他の楽曲と比べて声の層が薄いという点が重なり、とっても耳馴染みしやすいのがポイント。

 

いや、このグループの楽曲に聴き疲れを誘発するほど情報量の多いものってないと思うんですが(笑)、特に聴きやすさのハードルが低く、ストレス無く染みるのはこの曲がベストかなと思うんです。

 

単に自分の好みという話であれば、ギターソロとスラップベースまで飛び出す(ギターはともかくベースはバックのチョイ役にしかなってませんが...)日向坂流疾走メロコア(?)と呼べるような「好きということは...」の方が近いんですが、疲れた時にふと聴きたくなる、という点ではこちらの方に軍配が上がるかな。

 

ちなみにコロナが流行り出してからというものの、節目となるような大きなライヴは生配信をしてくれるのが多くなり、僕もちょいちょい見てるんですが、どうも僕が見る際は三期生楽曲の中で、この曲が歌われること少ないんですよね。昨日のW-KEYAKI FESの配信でも「夏ジャム」と「ゴーフル」はやったのに、これはやんなかったし。

 

 

「ひとりごつ」 ハチワレ

Twitterにおけるかわいい系漫画界で大革命を起こしている「ちいかわ」。

 

僕はもともと作者ナガノさんの「自分ツッコミくま」が好きだったこともあり、最初期のちいかわのツイートも見ていたのですが、その時はまさかここまでの一大コンテンツになるとは思いもしませんでした。

 

この手のコンテンツは他にも「可愛い嘘のカワウソ」「コウペンちゃん」「ちこまる」「おぱんちゅうさぎ」など色々ありますが、やはり2022年現在は、ちいかわが頭一つ抜きん出た人気を得ていると言ってもいいのではないでしょうか。

 

この曲はちいかわの友達であるハチワレが作中で弾き語りしていた楽曲に、アニメ化にともなって、ミュージシャンのトクマルシューゴさんがメロディーをつけたもの(ちなみにこのトクマルシューゴさん、Wikipediaを見てみたら世界的に高い評価を得ているすごい人だった)

 

 

ナガノ節全開の歌詞に、ハチワレの子供らしい素朴な歌声、そしてポップな中にもどこか憂いを帯びたメロディー、のんびりした感じと楽しげな感じが同居したアレンジが合わさって、これまたじんわり染み入るんですよね〜...

 

1分半という短さもあり、歩き疲れた時にとりあえずサッと聴く一曲としては最適です。弾き語りバージョンもありますが、個人的にはアレンジが光るバンドバージョンの方が好き。

 

ちなみに僕がちいかわで好きなキャラクターはうさぎ・ラッコ・くりまんじゅうです。

 

 

「さんさーら!」 ARuFa

ゆるく笑えるWebメディア「オモコロ」のライターであるARuFaさんが、自身の20代最後の記念として、プロの作詞家・作曲家に「自分のテーマソングを作ってほしい」と依頼したことで生まれた楽曲。

 

omocoro.jp

 

中学からブログをずっと続けて、さまざまなオモロ企画を考案し、やたら手間暇かけて奇行を繰り返す......。そんなインターネットの申し子である彼の生き様を如実に描いた歌詞、それを活かすどこか切なさを漂わせたポップなメロディーが心地いい曲です。

 

ARuFaさんは一応都内の広告代理店に勤める一般人という位置付けなのですが(メディアに出ている時点で一般人ではないかもですが)、素人離れした自慢の歌唱力により軽妙に歌いこなし、普通にJ-POPとして聴けるレベルまで落とし込めているのがすごい。

 

まだまだインターネットでやりたいこと、叶えたい想いがわんさかある彼の心情を表した歌詞には、ブロガー時代だった頃から見ていた人にとっては感慨深いものがあるのではないでしょうか(僕が彼を知ったのはオモコロライターになってからです)

 

そんな彼がWebライターとして書き上げた抱腹絶倒ものの記事は、未読の人は是非一度読んでみてほしいですね。テキストサイトが廃れ、YouTubeをはじめとする動画がネットのメインコンテンツになって久しい昨今、画像と文章でもメチャクチャ面白いものが提供できるということを完璧に証明してくれる名記事ばかりです。

 

omocoro.jp

 

 

以上、疲れてメタル/パンクの気分じゃないときに、ふと聴きたくなる楽曲7選でした。

 

ハードなサウンドで興奮できるラウドミュージックが最高なのは、今も昔も変わりませんが、たまには趣向を変えて、普段あまり聴かないタイプの曲に身を浸すのも、良い気分転換になります。

 

時たまこういう曲を聴きつつ、今後の休日出勤に備えなければ...。とりあえずこの記事がアップされる今日も深夜に会社行きますよ、ええ。