ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

8/11 ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022 at 千葉市蘇我スポーツ公園

え〜〜どうも、ひっさしぶりのブログ更新です。

 

ここまで更新ペースが落ちているのは、まあ以前も書きましたが仕事が忙しくてブログに向き合う時間がないからです。

 

完全に残業が常態化して、休日出勤もまだまだわんさか。あ〜〜〜やだやだ。9mm Parabellum Bullet「Sleepwalk」の"増え続けるのは日付と溜め息"というフレーズが刺さりますわ。

 

閑話休題

邦楽の祭典・ROCK IN JAPAN FESTIVALに行ってきました。5日間あるうちのちょうど真ん中、8/11のみの参加です。

 

国内トップクラスの規模と知名度を持つこのフェス、過去20回も開催されてきた歴史あるフェスですが、僕はこの21回目が初めてのロッキン。

 

今までずっと行かなかったのは、まあ身も蓋もない言い方をしてしまうと、茨城遠征までして観るほどのメンツではないから、というもの(笑) 

 


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2008年のBRAHMANこそ「このライヴを生で体感したかった...」と思わせる凄まじいものでしたが、正直これクラスのライヴを観せてくれるバンドが、今のロキノン系と称されるアーティストにいるのかな...?という、だいぶ失礼な思いが頭の中にあって、正直自分には縁の無い祭典だと思ってました。

 

しかし、やはり日本に生まれたロックファンとしては、どこかしら憧れというか、「一回は行っとくべきだよな」という気持ちがあったのも事実。行けば行ったで良い思い出になるんだろうな...とは思っていました。

 

そんなロッキンが、今年はJAPAN JAMと同会場の蘇我スポーツ公園にて行われるとのこと。蘇我も決して近いとは言えない場所ですが、東京近郊住みの僕からすれば、ひたちなかとは比べ物にならないほど好アクセス。総武快速使えば一気に行けますからね。ここなら参加へのハードルはガツンと下がるというもの。

 

さらに皆さんもご存知の通り、このフェスは2020年、2021年と2年にわたって中止の憂き目に遭っています。新型コロナウイルスが流行ってまもない2020年はまだしも、2021年は開催1ヶ月前という時期になって、地元の医師会だか何だかから、突如脅迫めいた要望を出されハシゴを外された(?)という、あまりにも気の毒な仕打ちを受けている。

 

音楽ファンの端くれとしては、やはりこういったライヴ・フェスを運営する企業には儲かってもらわなきゃ困るわけですし、rockin'onにちょっとでも金を落とせたらと、そういう気持ちも少なからずあり、1日のみではありますが足を運ぼうと思った次第です。

 

前日はここ最近の忙しさもあり当然ながら残業。早く帰って体調万全の状態にしたかったのですが、早くもその目論見が崩された感じ。

 

しかしそんなことでめげることはなく、祝日ながら頑張って早起きし電車に乗り込む。蘇我まで直通でいける総武快速の中は、当然ながらこれからロッキンに行くってナリの人たちがたくさん。

 

混雑緩和のため参加者の入場時間はざっくりと分けられており、僕は8:30〜9:00の部。時間ちょうどくらいに会場の蘇我スポーツ公園に到着したのですが、もうこの時点でかなりの人が入場列で待機していました。さすが日本トップクラスのフェスだ。

 

ただ、これだけたくさんの人だかりになっていても入場自体は比較的スムーズ。それほど待たされることもなくすんなり会場入りできました。LOUD PARKもこれくらい快適だったらな(ーoー)ボソッ

 

とりあえず最初のアクトまで時間があるので、会場内を一通り散策。GLASS STAGEとLOTUS STAGEという大きめのステージが芝生エリアを挟んで向かい合っており、その隣には大きめの飲食スペース、さらにそこを抜けるとPARK STAGEとHILLSIDE STAGEという小さめのステージが並び立つ。

 

 

どどーんと大きなライヴセットを目にすると「夏フェス来たな〜!」って感じがしていいですね。開放感ある芝生もあって天気も良いし、清々しい。

 

ただ、PARK STAGEとHILLSIDE STAGEは、隅に追いやられているかのような立地もさることながら、規模がだいぶ小さめで、いかにもサブステって印象。

 

比較的空いている時間帯なので、早速フードエリアへと直行。朝も何も食べてないし、何より久しぶりのフェス飯ですからね。金銭感覚をバグらせていこうじゃないですか。

 

フワッフワのかき氷。暑い日はやっぱりこれを食わなきゃいかん。フワッフワすぎて、口の中でシュルシュル溶けてしまい、ちょっと損した気分にもなる(笑)

 

フェスお得意のいちごけずり。美味いけど上のクリームがちょっとぬるかった。

 

美味い。

フェスで何度も僕の心を鷲掴みにしたマンゴースムージー。やはり美味い。この神の液体を飲み干さなければ、俺の夏は始まらない。

 

腹に溜めるならこういうのも食わなきゃね。

 

十分に腹ごしらえしつつ、10時にLOTUS STAGEへ向かうと、rocking'onの代表の方が挨拶をして、オープニングアクトの紹介をしている。高校生アマチュアバンドの大会で優勝し、このステージに立てる切符を手にしたのだとか。

 

Maverick Momという4人組のバンドで、ドラムは10代らしい垢抜けないルックス(辺りから頻繁に可愛いと声が上がっていた)ながら、普通にソロとか上手い。そしてベースは俺より年上なのかと思うくらいに渋い見た目をしている。

 

当然MCとかはこなれてない感じなのですが(それでも十分喋れてましたが)、こんな大舞台なのに普通に演奏がしっかりしていて、オーディエンスの体を揺らし、クラップを誘発させるなど躍動。10コも下の子がこんな立派に大役を果たすなんて凄いとしか言いようがない。

 

そして開始時間を見計らって、最初の目的であるCreepy Nutsを観にLOTUS STAGEへ。開演15分くらい前に移動しましたが、やはり高い注目度ゆえか、すでにかなりの人だかりとなっており、ステージをまともに視認するのは困難な状態になっていました。

 

 

Creepy Nuts

大ブレイクを果たした二人組ヒップホップユニット。仮にもロックフェスなのに、出だしがヒップホップになっていいのかという思いもありつつ、このフェスにおいて細かいジャンル区分はどうでもいいでしょう。

 

しかしここでまさかの事態が。先ほどまでかなりの日光が降り注ぐ晴天だったのに、灰色の分厚い雲が登場して、ライヴの開幕と同時に雨が降り出す(マジでドンピシャのタイミングでした)

 

当初は「暑い日だったから、これくらいの細かい雨だったらむしろ気持ち良くてありがたいな」なんて思っていたのですが、そこからどんどん雨足が強くなっていき、ついには本降りと言い切ってしまえるほどの降り方に。もう髪の毛もTシャツもベッシャベシャ。なんでだよ!さっきまでスッキリ晴れてたじゃねえかよ!

 

しかし、野外のライヴでビショ濡れになりながらフロウに体を揺らすのは、なんだか非日常の多幸感に溢れていて、これはこれで良いんじゃないか?そんなことを思いながら「よふかしのうた」を聴いていました。

 

R-指定さんがMCで「久しぶりだな!大雨の野外フェス!こんな雨でも楽しめる方法をお前たちは知ってるはず!」と、横殴りの雨に打たれながら「2way nice guy」へと移行したのですが......

 

その時に見計らったかのように晴れ間が顔を覗かせ、一気に雨が遠のいていく。「過ぎ去った嵐の後」というフレーズがある歌を歌っている最中に天気が回復するという、奇跡的なタイミングだったためか、思わずあちこちから歓声が。こういうのを「持ってる」って言うんだろうな。

 

さすがにここまでベストなタイミングで天気が変わるのは驚きだったのか、曲終わりでは「天気ってこんなに早く変わるものなの?」「こういう演出だったんじゃないの?」と、舞台上の二人もなんだか嬉しそう。

 

この日は彼ら以外にもラップ、ヒップホップアーティストが多いというラインナップであり、そんな他出演者に対抗するボースティングとして、最初から最後まで怒涛のリリックで攻め立てる「生業」をラストに添える。みんな楽しいフェスティバルという舞台において、あえて歌モノではなくゴロゴリのラップで締めるところに、彼らのヒップホッパーとしての矜持みたいなものがあるのかもしれない。

 

 

NUBMER GIRL

今日まで活動する数多くの邦楽アーティストに多大なる影響を与えた、国産オルタナの重鎮のような存在。

 

正直なところ僕は彼らに対して思い入れみたいなものはなく(そもそも世代じゃないし)、曲だって「透明少女」くらいしか知らない。

 

とはいえ、いわゆるロキノン系バンドの元祖のような存在ですから、ロキノンフェスであるこの舞台でちょっと観てみたかった。フェスくらいでしか観られる機会もなさそうですしね。

 

登場SEもなく、静か〜にテクテク歩いてメンバーが登場。上手側の前方に陣取っていて、そこまで人も密集していないため、本日一番ステージングがよく見えました。

 

パフォーマンスについては、本日観たアクトの中で最も落ち着いて、そこまで大きなアクションや派手なことをすることはない。MCも自己紹介・メンバー紹介・曲紹介くらいしかなく、たまにヴォーカルの向井さんが「千葉ッ!」と叫ぶくらい。大御所ですし、バンドのスタイル的にそこまではっちゃける必要もない感じ。ドラムは結構アグレッシヴでしたが。

 

そんな中でも存在感が強かったのはギターの田淵さんで、時折前に出てきてはグッと屈んでギターソロをギャンギャンにかき鳴らす。決して難しい速弾きをしてるとか、そんな感じではないんですが、プレイ自体に華があって視線を惹きつけられますね。

 

続け様に淡々と曲が消化されていきましたが、こうやって聴いてみて、特に「透明少女」が飛び抜けて良い曲とは思わなかったかなあ。

 

 

NUBMER GIRL終演後は、次に観たいTHE BACK HORNまでだいぶ長めのインターバル。さすがに暑っついのでまたまたかき氷を食す。

 

特に考えもせずにイチゴ味にしましたが、どうやらここのかき氷は果実をそのまま使ったシロップが売りらしく、イチゴシロップ入りかき氷は、さっき食べたいちごけずりと味がダブってしまう。完全なチョイスミスだ。

 

その後はLOTUS STAGEとGLASS STAGEの間にある芝生に座り込みながら、合間にやっている04 Limited SazabysとMY FIRST STORYをのんびり鑑賞。といっても肉眼で見える距離ではないので、ステージ横の大型モニター頼りでしたが。

 

失礼ながらこの二組は、前者はチャラめのアイドルバンド、後者はONE OK ROCKのヴォーカルの弟がやってるバンド、それ以上の認識は無かったのですが、ライヴでの楽曲を聴いていると割と印象が良く聴こえる瞬間も多い。

 

04 Limited Sazabysは、意外にも全英語詞の本格的な疾走メロコアもプレイしていて、ドラムのタイトな疾走感がなかなか心地よい。まあそれでも個人的な感覚からすると、ちゃんとメロコアとして聴くにはメロディーの青臭さが強すぎるのと、ヴォーカルの声が可愛らしすぎるので、違和感が拭えないのだけれど。

 

MY FIRST STORYはやたらスラップを多用するベースに、骨太なギターによりサウンド面がなかなかカッコいい。シャウトと共に爆走する瞬間もあったりして、正直海外のポップス、アリーナロック的なサウンドに変貌した今のワンオクより自分の感性に合うかもしれん。ただ、なまじバンドサウンドの圧が強いがために、高音主体の掠れ気味なヴォーカルがどうしても弱く感じられてしまうのがネックだな...。

 

 

THE BACK HORN

MY FIRST STORYが終わった段階で、次に向かうのはPARK STAGE。ずっと立ちっぱなしだった足も、芝生に座り込んでたおかげでだいぶ回復しました。

 

THE BACK HORNが登場するのは、フードエリアを挟んだPARK STAGE。何気に距離があって大変ですが、全体的にチャラめなメンツが多いこの日において、数少ない"漢"を感じさせるバンドなので、これは観ないわけにはいかない。

 

ちょうどステージ正面くらいに位置する場所に待機。メンバーが登壇し、サウンドチェックを済ませてからライヴがスタート。白一色で短パンの岡峰さんが何だか新鮮。

 

最新作のオープニングナンバーである「ユートピア」からスタートし、潰れたような歪みのギターと、非常にテクニカルなベースが、タイトなリズムに引っ張られてサウンドを形成していく。全身全霊・全力投球なライヴパフォーマンスは相変わらず男らしくてカッコいい。音響がなかなか良くて、全楽器バランス良く聴こえたのも良かった(ソロになるとだいぶベースの音量が大きくなりましたが)

 

しかし、そんなバンドサウンドの良さに反して、山田さんのヴォーカルはなかなか厳しかった...!2曲目の「シンフォニア」の時点でメチャクチャ声を出しづらそうにしており、お立ち台に片足を乗っけて、顔を歪めて圧す!......のですが、肝心の歌声がかなり引っ込み気味。

 

バンド随一のキラーチューンである「コバルトブルー」において、その調子の悪さはMAXに至り、2番のサビなんかはガッツリと音が下がりロングトーンが伸びない!

 

この曲はもちろんテンションが上がるのですが、それと同時に彼の喉への心配も強くなる。「おいおい、喉大丈夫か...?」という思いが頭をもたげて、フルマックスで楽しみきれんよ。

 

最後の「太陽の花」においては、多少は調子は戻ったかな...?とは思いましたが、どうも彼のコンディションが心配だ...。以前豊洲で彼らのライヴを観た時も調子悪めで、その後喉のトラブルにより療養期間に入りましたが、それと似たようなことが起きなければ良いのですが。

 

 

9mm Parabellum Bullet

THE BACK HORNのライヴが終わってすぐに、隣のステージで9mmのパフォーマンスが始まる。ファン層がだいぶ被っていると思しき2バンドだけに、僕だけでなく多くの人が、横にスライドするように移動していました。

 

サウンドチェック時に「(teenage) Disaster」とTHE BACK HORNの「コバルトブルー」をちょろっと演奏してから、Atari teenage riotのSEが流れ、おなじみ「Black Market Blues」が始まる。

 

ギターの滝さんがジストニアを患ってからというものの、ライヴはサポートギタリストを帯同させていた彼らですが、今回はメンバー4人のみの演奏。もうサポートは必要ないくらいには回復したのでしょうか。

 

シングル曲が大半を占めるセットリストは、意外性こそなかったものの、どれもこれも珠玉の名曲ばかり。研ぎ澄まされた演奏とダイナミックなパフォーマンスによって、最高潮の熱狂を演出する......はずなのだが。

 

先ほどのTHE BACK HORNのステージと対照的に、こちらは音響面でかなり損をしていた感じでした。まず滝さんの特徴的な歪みをかけたギターの音がかなり汚く、それでいて音量が大きくなったり小さくなったりと波があり、数少ない和彦さんのシャウトもイマイチ通りが悪いし、どうも安定しない。PAどうしたよ。

 

せっかくの9mmの強みである、切れ味鋭いギターリフの魅力が、この音響のせいでうまく味わえないのが残念。その代わりと言ってはなんですが、卓郎さんのヴォーカルは非常に安定していて、歌謡的なメロディーの妙はしっかりと出ていたな。

 

今月発表される新作から、新曲である「All We Need Is Summer Day」をプレイされる。これがまた9mmらしい歌謡クサメロがイントロから炸裂していて、新作への期待も高まりました。シンガロングは流石に滝さん一人だったので、ちょっと薄いのが物足りなかったですが。

 

 

マキシマム ザ ホルモン

9mmを全部観終わってから、すぐさまLOTUS STAGEへ移動。間髪入れずにホルモンのライヴ時間になってしまうから、ここは少し急ぎめで。

 

トリのバンプを別格とすると、本日のラインナップでは最も集客が見込めそうなくらいの人気バンドな訳ですから、当然ながらスペースは人がギッチリ。それでも上手側前方は多少人数が絞れていたのでそこへ位置取る。メンバーの姿は人と人の間からチラチラ見える程度ですが、このくらい視認できるだけでも充分でしょう。この人の多さなら。

 

maximum the hormone」からスタートしたライヴは、基本的には以前までフェスで聴いてきた楽曲で締められており、新鮮味はあまりない。しかしどれもヘヴィでアグレッシヴ、かつ最高にメロディックな名曲ばかりなので当然テンションは上がる。

 

ヘヴィでダーク、かつメロディアスなホルモンの強みが活きた「シミ」はやはり素晴らしく、ダイスケはんのAメロの捲し立てでは、高速のヘドバンでバンドのパフォーマンスに応える。

 

映像を使ってボケ倒したりすることも多い彼らですが、本日は3年ぶりの悲願の開催ということもあってか、いつにも増して真面目なMCを披露。ダイスケはんが「元々はひたちなかという大海原を進んでいた船が、今年は蘇我という海へ出た。そんな航海に一緒に着いてきてくれる仲間を紹介する」と、恐らく当日ブースを出展していたワンピースの映画になぞらえて、ホルモンのライヴとしては珍しい特別ゲストを呼ぶことに。

 

そしてステージ下手側から登場したのは、Creepy NutsのR-指定さん。Creepy Nutsを組む前のソロアルバムで、ホルモンの「包丁・ハサミ・カッター・ナイフ・ドス・キリ」をサンプリングしていたように、昔からホルモンの音楽に触れていたらしく、本人曰く「この光景を昔の自分が見たら、カビの生えたカラオケボックスの中で中でブチ上がっていた」とのこと。

 

そこからスタートする「爪爪爪(相変わらずライヴだと、イントロのギターリフの段階では曲がわかりにくい)、コラボした割にはR-指定さんの出番はそこまで多くはなかった印象ですが、クライマックスでは流石のマシンガンラップを披露。ヘヴィパートでは自慢の長髪を振り乱し、どことなく亮君と被る。

 

しかし「爪爪爪」をはじめ、「恋のメガラバ」に「ぶっ生き返す!!」と、中高生の時に狂ったように聴いていたアンセムを生で聴きながらヘドバンできるのは、やはり他に類を見ない高揚感に包まれますね。ヘヴィでありながらメチャクチャキャッチーな楽曲の魅力は、あの頃から10年以上経っても色褪せることはない。

 

不満としては、僕が上手側の方に陣取っていたからか、左のスピーカーに対応していると思われる上ちゃんのベースがなかなか聴こえず(近くにいた女性二人組も「真ん中の方がバランス良いかもね〜」と言ってた)、彼の代名詞であるスラップがほとんど味わえなかったことかな。特に「ぶっ生き返す!!」なんてスラップ大盤振る舞いの楽曲なだけに。

 

 

BUMP OF CHICKEN

トリとなるバンプまで結構時間が空くので、ここで最後のマンゴースムージータイム。PARK STAGEから聴こえるストレイテナーサウンドに包まれながら、この神の液体をじっくり味わう...

 

この辺りになると日もかなり暮れてきていて、嫌でも祭りの終わりを実感させられる。情緒があっていいけど、やっぱりちょっと寂しいな。

 

GRASS STAGEでやってるsumikaを聴きながら、最後のLOTUS STAGEで待機。やはりトリ、かつ本日のラインナップでも屈指の知名度を誇るアクトだけに、当然ながらかなりの人だかり。僕の位置からじゃメンバーの姿はほとんど見えない。

 

2000年代にバンド音楽を好きになった人としては、RADWIMPSASIAN KUNG-FU GENERATIONELLEGARDENとかと並んで、好きで当然、ハマって当然な存在である彼ら。しかしパンク・メロコア系統のサウンドから本格的にバンドにハマった僕としてはほとんど触れてきておらず(というか前述したバンド群で唯一ちゃんと聴いてるのはELLEGARDENくらい)、知ってる曲も有名どころばかりといったところ。

 

そんなわけで是が非でも観たい!というモチベはなかったんですが、こういった機会でもない限り観られない存在ですし、ドーム公演とかもやれてしまうバンドのライヴってだけで、観る価値はあるだろうと。

 

先ほどのマキシマム ザ ホルモンがかなりアッパーで激しいステージングだったのに対し、メンバーのアクションは派手さとは無縁。唯一ステージ端まで移動してアピールしていたベースの直井さん(なぜかアキラのTシャツ着用)は比較的"動"のパフォーマンスが目立ちましたが、それ以外のメンバーは激しさが皆無。

 

本人もそれを自覚しているのか、ヴォーカルの藤原さんは「さっきホルモンがバチバチにアゲてくれたんでしょ?ごめんね、その後に俺らみたいな暗い奴らが出てきて」と、なんだか申し訳なさそうなことをMCで話していました。

 

ギターもヘヴィな歪みはカケラもなく、やはりロックに激情や衝動を求めている僕としては、どうしても平坦な感じは受けてしまいます。

 

とはいえ数少ない知っている曲である「天体観測」「花の名」「K」あたりを聴けたのは良かった(欲を言えば「カルマ」あたりも欲しかった)

 

特に「花の名」は、すっかり日が落ちてゆっくりと雲が動いているのがわかる空に満月が浮かび、オレンジ色の照明が煌々と照らされている中、ゆったりと歌に聴き浸るという時間帯となり、ラストアクトとしての寂しさが十二分に演出されている。シチュエーション完璧。

 

最後まで動かず観ていたい気持ちもあったものの、前方付近の規制退場に巻き込まれてしまうと、蘇我駅に到着するのが相当に遅くなってしまいそうなので、最後の曲が終わった後にそそくさと後方へと移動。アンコールとなった「ray」は、LOTUS STAGE後ろの芝生で観ていました。人混みじゃない分こっちの方が快適だったかもなあ。どうせ近くてもステージはほぼ見えないんだし。

 

最後に披露された「ray」、CD屋でバイトしてた頃に何となく聴いたことがあるような気がしたものの、ほとんど知らない曲だったのですが、なかなか良いメロディーだな〜と聴きながら思ってました。初音ミクコラボの曲なんですねこれ。

 

曲が全て終わった後に、藤原さんが一人で舞台上に出てきて「ここまでの2年間、音楽っていうエンタメは厳しい状況に立たされていたけど、今日こうやってフェスができたのは、この音楽を守り続けてくれたみんなのおかげです。ここにいるみんなに、今日一番の大きな拍手をください」と語りかけ、ステージ後方に花火が打ち上がって、ひと夏の祭りを締めくくりました。

 

ちなみにその時に「もう汗乾いてると思うけど、この後また汗かいて、電車の冷房とかで冷やされちゃうと思うから、ちゃんと風呂入るんだよ」と、ロックミュージシャンとは思えぬ優しい心配をしていたのが、何だか印象に残りました(笑)

 

 

その後は千葉駅行きの無料シャトルバスが出ているのがわかり、蘇我駅へは向かわずバスの待機列に並ぶ方へ変更。やっったら長蛇の列になっているものの、増便によるバス数の増加によるものか、想定よりも短い時間で乗り込め、無事に千葉駅まで到着しました。

 

こうして人生初のロッキンは終了。ひたちなかとは違う会場のため、本当に「ロッキンに行った」と言っていいのか、どうしても以前行ったJAPAN JAMっぽい雰囲気があったと思ってしまうのも事実ですが、まあロッキンの名を持つフェスなのだから細かいことはいいのだ。

 

LOUD PARKや、それこそこの3日後に行われたDownload Japanと違って、全アクトしっかりと観なきゃ!って思いはなかったものの、それ故に会場をぶらついてフェスの雰囲気を味わう楽しみ方も十分にできただけに、トータルの満足度は高かかったです。

 

今後もまだ蘇我でやるっていうのであれば、多少メンツの影響はあるものの、今後も足を運ぶ選択をするのも検討しようかな。チケットが取れるかどうかは別として。

 

なお、日焼け止めなんていう気の利いたモノなんか持っていない僕、当然のことながら二の腕と首元、マスクで隠れていない目元に尋常じゃない日焼けを発症したのは言うまでもない。8/14にDownload Japanに来ていたみなさん、当日会場で「やたら腕とか目元が真っ赤なヤツがいるな〜」なんて思ったとしたら、それ僕です。