ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

新年のごあいさつ - 2022年ベスト

新年明けましておめでとうございます。

 

昨年は様々な大型フェスティバルがようやく開催しだして、海外アーティストの来日も続々と決定。海外と比べて大きく出遅れてはいるものの、少しずつライヴの醍醐味が復権しつつあるのを肌で感じましたね。

 

Download JapanにROCK IN JAPANは、久方ぶりにフェスとしての楽しさを感じましたし、それ以外にも、ロックレジェンドであるGUNS N' ROSES、国内パンクのデファクトスタンダードとも言えるELLEGARDENと、今まで観たことのなかった大物のライヴも体感できました。PassCodelynch.で2回も日本武道館へ行くなど、大会場でのライヴが充実していた印象です。

 

ただ、このブログに関しては、更新頻度がガクッと低下してしまいました...。理由は以前から何度も述べている通り、仕事で大きな案件が動いた関係で、忙しさが飛躍的に増してしまったため。家に帰るのは毎日夜遅くで、腰を落ち着けて音楽に浸れる時間がかなり制限されてしまっているので...

 

音楽に限らず、この2022年は異国の地で戦争が起こり、国際情勢の悪化による物価の高騰もあり、なかなか先行き不透明な時代となってきている感じでした。まあネガティヴなニュースが席巻するのは今年に限った話ではありませんが。

 

そして何より残念だったのは、遊戯王の作者・高橋和希先生の逝去ですね...。遊戯王バトルシティ編で一番盛り上がっていた時代に幼少期を過ごした者として、遊戯王という存在がいかに大きなものであったかは、僕と世代の近しい人であればわかっていただけるはず。改めて、心よりご冥福をお祈りいたします。

 

さらに終盤になってGAUZE解散のニュースがあったのも衝撃的でした。ジャパニーズハードコアを象徴するような偉大なバンド。バンドの性質・性格的にすんなり再結成するとは思えないだけに、ジャパコア界の大きな損失と言えましょう。

 

そんな年においても、最後の最後に映画スラムダンクで、これ以上ないほどの感動を得ることができたのはありがたかったな〜...。思い出すだけで涙がちょちょ切れそうだぜ。

 

さて、一年のスタートのお決まりとなってきている年間ベストアルバム&ベストソング、今年も選出してみました。結果としてはこんな感じです!

 

 

2022年ベストアルバム

第1位

LORNA SHORE 『Pain Remains』

デスコアという凶悪なジャンルを標榜し、その名に相応しい音を徹底的に奏でている。それなのに、感動的とすら言えるほど心を揺さぶる劇的なシンフォニックサウンドにより、音楽的な魅力を両立させることに成功した奇跡の一作。

 

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第2位

摩天楼オペラ 『真実を知っていく物語』

新たに強力なギタリストを得て、完全体となったオペラが放つ渾身の最高傑作。荘厳なクワイアと麗しく気高いメロディー、しなやかで力強く、美しいヴィジュアル系メタルがここにきてさらなる完成度へと至りました。

 

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第3位

KREATOR 『Hate Über Alles』

超名盤だった前作と比較すると、やや破壊力は落ちたかな?とはいえ、相変わらずメロディック・スラッシュとしての完成度はズバ抜けており、邪悪なオーラにゾクゾクしながら興奮できる。やはり彼らはハズさない!

 

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第4位

ARCH ENEMY 『Deceivers』

かつてのメロディックデスメタル然とした作風からは、やや趣を異にするからか、メロデスファンからの評価はさほどでもないかも。しかし、単純にアグレッシヴでカッコいいヘヴィメタルバンドとして、これだけのものを出してくれるのって相当強いですよ。

 

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第5位

TOBIAS SAMMET's AVANTASIA 『A Paranormal Evening With The Moonflower Society』

天才トビアス・サメットの作曲センスは枯れることを知らないのか...。どこを切ってもドラマチック&キャッチーなメロディーに彩られた、極上のメタルオペラが展開される大作。ゲストヴォーカルの適正に合わせた楽曲作りの妙が見事。

 

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第6位

VICTORIUS 『Dinosaur Warfare Pt. 2 The Great Ninja War』

彼らがネタ臭さ満載バンドになった記念すべきアルバムの第二弾!MVの世界観も歌詞も、すべて変わらず引き継がれていて、その時点で高評価してしまいたくなりますが(笑)、何よりも純粋にメロスピとして素晴らしい出来!

 

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第7位

NOCTURNAL BLOODLUST 『ARGOS』
ヴィジュアル系の鎧を脱ぎ捨て、メタルバンドとしてフラットになった彼らの8年ぶりの新作。凶悪なエクストリームメタルから、メロディックメタルコア、シンフォニックデスコアまで、今の自分たちでできるメタルをとことん追求してくれた。

 

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第8位

9mm Parabellum Bullet 『TIGHTROPE』

作詞卓郎さん・作曲滝さんというゴールデンコンビで引き続き制作された、記念すべき9作目。歌謡曲的ダサさは控えめではあるものの、メタリックでアグレッシヴな演奏に、従来作以上に哀愁を増した歌メロの絡み方が素晴らしい。

 

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第9位

STRATOVARIUS 『Survive』

北欧メロディックメタルシーンにおいて、押しも押されもせぬベテラン。もう彼らのアルバムは名作で当然って感じですよね。プログレッシヴな演奏を軸にしながら、小難しくならないキャッチーさを溶け込ませる手腕がこれ以上ないほど活きてます。

 

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第10位

Earthists. 『Have a Good Cult』

久々のフィジカルリリースとなった本作、過去作から飛躍的に歌メロの比重が増し、攻撃的ながらキャッチーさを演出するモダンメタルコアが完成。これまでの特徴であったアトモスフェリックな要素も引き継いでおり個性も充分。

 

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2022年ベストソング

第1位

「真っ白な闇がすべてを塗り替えても」 摩天楼オペラ

大手町の15周年ライヴで初めて聴いた瞬間から、名曲であることを確信させてくれた新たなるアンセム。切ないメロディーが力強く疾走する極上のメロスピ

 

 

 

第2位

「遠雷と君」 明日の叙景

ポストブラックメタルって、音楽的なキャッチーさを狙いにくいジャンルだと思うんですが、ポジティヴな泣きに満ち溢れたメロディーがここまで息づくとは。

 

 

 

第3位

「Empty Vessels」 Graupel

ロディックメタルコアをプレイさせて、彼ら以上のものを聴かせてくれるバンドってほとんどいないんじゃないか...。そんなことを思わせてくれる激情のナンバー。

 

 

 

第4位

「Hate Über Alles」 KREATOR

KREATORの王道を突っ走る、邪悪なスラッシュチューン。もう言葉はいりませんよ。このバンドの疾走曲は最強です。

 

 

 

第5位

「Feel What I Believe」 THE HALO EFFECT

この手のリードギターを弾かせたらイエスパーの右に出る者はいない。イントロが流れた瞬間、もうそこはイエテボリ

 

 

 

第6位

「My Life Without You」 dustbox

バンドサウンドも、ヴォーカルも、コーラスも、dustboxに期待される切なさが尋常ではない。アルバムの潮目を変える重要な役割を担っています。

 

 

 

第7位

「Darker Still」 Parkway Drive

イントロの時点から、ただのモダンなグルーヴメタルとは一線を画していることがわかります。徐々にスケールを増していく曲展開がドラマチック!

 

 

 

第8位

「Handshake With Hell」 ARCH ENEMY

ARCH ENEMYらしい曲とは言い難いかもしれませんが、この曲が持つダイナミズムはヘヴィメタルとして普遍的なカッコよさを持っていると思います。

 

 

 

第9位

Becøme The Firestørm」 MACHINE HEAD

ミシンの如き爆速ドラムに暴れ狂うギター、粗暴なヴォーカルが濁流のように押し寄せる轟音疾走曲。みんなでタイトルを叫び狂いたい。

 

 

 

第10位

「Glory Days」 STRATOVARIUS

今どき珍しいほどの王道キラキラ北欧メロスピ!結局なんだかんだ言って、みんなこういうのが好きなんでしょ?俺もだよ。

 

 

 

2022年を終えてみて

個人的な話になり恐縮ですが、とにかく今年は仕事がキツかった...。ブログの更新ペースがガクッと落ちて、アルバム1枚を聴き込む時間も短くなりましたし...。上記のランキングももっと新譜の聴き込みが深まれば、また違ったものになっていたかもしれません。

 

とはいえ、選出したアルバム・楽曲は本当にどれも大好きなものですし、現時点の僕の感覚として嘘偽りのないものにはなっていますよ。

 

ベスト10にこそ入らなかったものの、その他に特に気に入っている作品としては、以下のものがありました。

 

DIR EN GREYPHALARIS

dustbox 『Intergalactic』

MACHINE HEAD 『Øf Kingdøm And Crøwn』

MEGADETH 『The Sick, The Dying... And The Dead!』

Sabaton 『The War To End All Wars』

THOUSAND EYES 『BETRAYER』

TYMO 『The Art Of A Maniac』

 

こうしてみると、エクストリームメタルの作品に良質なものが多かった印象ですね。ベテラン・若手、邦洋問わず良作が並んでいて、例年に負けず充実していたと思います。

 

中でも1位のLORNA SHOREですね。これはスゴかった。去年の上半期が過ぎた頃には、「よっぽどの名盤が出ないことには、摩天楼オペラの新作が1位になるだろうな〜」と思っていましたが、これほどまでの強力盤が生まれるとは思いもしてませんでした。

 

ベストチューンは、もう単純に気に入った楽曲を各アーティストから一つずつ選出したって感じ。1位については、最初ライヴで聴いた瞬間からのインパクトで勝負ありって感じでした。2位の明日の叙景に関しても、初めて聴いた驚きは大きかったですね。

 

なお、LORNA SHOREの楽曲としての「Pain Remains」3部作については、3曲合わせてひとつの楽曲として考えることができますが、20分以上の怪物級楽曲を入れてしまったら圧倒的1位になることは目に見えており、かといってこの3曲をバラして考えるのもどうかな〜と悩んだ結果、今回はベストチューンの候補からは外しました。もし3曲バラした上でランクインさせるとするなら「Pain Remains II: After All I've Done, I'll Disappear」を2位に入れてました。

 

来年は見えている範囲ですと、1月のTwilight Force、2月のIN FLAMES、3月のBABYMETALあたりが注目の新作。ライヴではなんと行ってもPANTERAがヘッドライナーを務めるLOUD PARKが最大のトピックですよね。MY CHEMICAL ROMANCEが来るPUNKSPRINGも注目してます。海外アーティストの来日がこれから少しずつ盛んになってくれるとありがたいですね。

 

そして何より、仕事が少し落ち着くと嬉しいんだがな......

 

今年でこのブログも丸7年、ちょいちょい覗きに来てくれる人も増えているようで嬉しい限りです。続けられる限りは続けていきますので、どうぞ本年もよろしくお願いいたします。