
本当はライヴ翌日の日曜日に書き上げるつもりだったのですが、1週間経った今ライヴ感想文アップします。
いやね、この1週間において、僕の身内でなかなかにイラッとさせられるトラブルが起こってまして、なかなかブログにとっかかれなかったんですよ。まったく、面倒かけやがって。
さて、そんなことはどうでもよくて、当日のライヴについて。音楽ライターの土屋京輔さんが毎年主催している、PURE ROCK JAPANに行ってきました。最後に行ったのが2019年だから、もう5年ぶりになるのか。
国内外含めて特に僕が好きなメタルバンドであるGALNERYUSを筆頭に、摩天楼オペラ、LIV MOON、SEX MACHINEGUNSというなかなか強力なラインナップで、イベント自体も25周年というメモリアルなものだけに、これは足を運ばねばなと。
開演の少し前に川崎駅へと到着。アトレ川崎では、ちょうど今日からPokemon fit(ポケモンの手のひらサイズのぬいぐるみ)のポップアップショップがやっていたらしく、最新作のポケモンバイオレットで20年ぶりくらいにポケモン熱が再燃した僕としては、そっちも興味あったのですが、あくまで目的はライヴなのでここはスルー。まあ初日ということもあり、とんでもない大盛況だったらしいので、どっちにしたって入店はムリだったんだけどね。
開演の40分くらい前には入場を済ますことができ、ワンドリンクの交換と荷物のまとめを終えフロアへ。ミラーボールの真下あたり、ちょうど真ん中くらいの位置どりができました。周りもそこまで背が高い人がいないので、視界はなかなか良好でしたね。
SEX MACHINEGUNS
主催の土屋さんが登壇し、各バンドの紹介を終えたあとに、幕が開くとSEX MACHINEGUNSのバックドロップが登場。そのまま下手からドタドタとメンバーが駆けてきて、代表曲の「みかんのうた」からスタート。
今まで何度か観たことのあるバンドですが、それと印象はほぼ変わらず。熱量全開、全力投球な暑苦しいステージングを披露してくれ、オープニングとしてエンジンをふかすのにちょうどいい。竿隊が一斉に向きを揃えるフォーメーションを決めたと思えば、ステージを端から端まで走るアグレッシヴさもあり、観ていて楽しいですね。
今日の出演組はややスタイリッシュな見た目をしている人が多いだけに、このバンドの暴れっぷりは際立っていました。運動量は間違いなくこの会場でダントツだったはず。
他バンドの紹介を絡めたMCも、このバンドらしいユーモアが混じったもので、「俺たちはジャパニーズメタルをやってます。古臭いと言われることもあります!」「まあ今回出ているメンツみんな古いタイプだから...」と自虐混じりのMCがだいぶウケてました。
個人的にアツくなったのは、やはり激速チューンである「ONIGUNSOW」で、"オニ!オニ!オニ!"のシンガロングを共に叫び、ラストのツーバスドコドコの爆走で、思いっきりヘッドバンギングしてしまったわい。
なおこのバンドは現在ツアー中であり、かなりの強行スケジュールで出演していたらしく、川崎に到着したのが2時間前、そしてステージが終わったあとまたすぐ移動するとのこと。それであれだけはっちゃけたライヴができるとは、すごい体力ですね...
LIV MOON
本日の出演組で唯一の初めましてなバンド。名前自体は知っていましたが、音源も特に追ってはおらず、サブスクで何曲か聴いた程度の予習っぷりで観ました。
まず何と言っても、ヴォーカルのAKANE LIVさんの歌声ですよね。これが本当にすごかった。元タカラジェンヌであり舞台女優としての活動もあるというだけに、オペラチックなハイトーンを披露するのですが、恐ろしいほどの高音が一切掠れもせず、か細くもならず、かといってキンキンに耳障りにならずに、雄大に轟く様は圧巻という他なかったです。
このヴォーカルのインパクトが絶大すぎるせいで、真っ黄色のベースにドレッドヘアーという、一番ファンキーな見た目をしているMASAKIさんにあんまり目がいかない。普通あんな格好してたらそっちばっか見ちゃうのに。
そんなMASAKIさんに、黒いドレスをひらめかせ、舞うように優美にヴァイオリンを弾く星野沙織さんの姿もあって、ステージの右側と左側での煌びやかさでやや差が生まれてしまっている感がありました。左側のギター・ドラムともに良いプレイなんですけど、堅実に仕事をこなす感じだったので。
なおちょっと意外だったのは、一応シンフォニックメタルに分類される音楽ではあるものの、ギターがだいぶモダンなタッチだったこと。結構モダンヘヴィロック的な質感が強いんですねこのバンド。
美しいシンフォサウンドと、やや無機質的に響くモダンサウンドの融合という点は、一般的なシンフォニックメタルとは異なる個性ではありますが、AKANE LIVさんの見事すぎる歌唱との相性は、必ずしも良いとは言えないかもですね。
基本的に盛り上がるというよりは鑑賞するスタンスになってしまうので、先ほどのSEX MACHINEGUNSのように熱狂するノリにはならないものの、「アマラントスの翼」は盛り上がりやすいリズムに、非常にキャッチーな歌メロの存在もあって、会場中で腕が振り上がるようになり、ハイライトと呼べる瞬間が生まれました。
MCでは「SEX MACHINEGUNSの後ということで、北極と南極くらい違うバンドなのに、温かく迎えていただいてありがとうございます」と言っていましたが、北極と南極って確かに正反対な位置にあるけど、どちらも極寒な地域だから割と似てるんじゃない?というどうでもいいことを思ってしまいました。
摩天楼オペラ
ここにきて僕の周辺の人口密度が目に見えた上がる。フロアの盛況具合が一段と増したところで、次に来るのが摩天楼オペラ。バンドロゴがどデカく記載されたバックドロップがまず目につく。
スタートは大作「喝采と激情のグロリア」で、合唱をテーマとした楽曲だけに、サビでは一斉に歌声が響き、ラストのフレーズはワンマン公演でもないのに大合唱。出だしの段階から、完全に場の空気を自分たちのものに変えてしまいました。
ちなみにこの曲は(というかこのバンドの曲はどれもですが)音が高いので、男性は音階を下げて歌っている人も多かったですが、僕はちゃんと原キー歌ったよ!割と高い声は出しやすいほうだからな!まあ、苑さんのようなバケモノハイトーンは絶対ムリだけどさ。
その後は「GLORIA」「BURNING SOUL」という鉄板疾走曲で、エンジンをフルスロットルにするフェーズへ。もちろん僕も渾身のヘッドバンギングをするのですが、ここにきてトラブルが。
このブログで何度か書いたことがありますが、僕は頭痛持ちなのです。ここにきてヘドバンの悪影響が出たのか、急激に頭が激痛に襲われることに。開演前にクーリッシュを飲んだ時のアイスクリーム頭痛がかなりキツかったので嫌な予感はしてたけど、何もこんな時に来んなよ!
今回の摩天楼オペラのセットリストはかなり潔い構成になっており、何とこの後続く曲は全部疾走曲。つまり高速ヘドバン必至のキラーチューンばかりが立て続くということ。
普通のライヴであれば狂喜乱舞できる流れなのですが、この頭痛が走っている状況だとかなり辛い。ライヴ中はアドレナリンが出ているのでまだいいんですが、MCの時とか待ち時間とかはメッチャ厳しい。
まあそんな僕の状況を除けば、彼らのライヴは素晴らしかったです。苑さんは一部イヤモニの返りが悪くなったのか、若干歌いづらそうな瞬間があったものの、すぐにリカバリ対応をすませる。その後は音源以上にビブラートを効かせたハイトーンの連打で圧倒。
演奏の安定感も抜群でしたが、やはり響さんの速さと正確さ、そして見栄えするアグレッションを同居させたドラミングがエグかった。爆走しっぱなしと言える本日のステージにあっても、最後まで一切のエンションダウンを感じさせず、なんならラストの「光の雨」で、本日イチのカッコよさのフィルインを披露するほどでした。
新曲「夜明けは雪と共に」が公開されたばかりのタイミングなので、てっきりその曲もプレイされるのかと思ったのですが、今回のセットリストにはありませんでした。さすがに公開が直近すぎるから、もうちょっと定着してからの披露になるのかな。
GALNERYUS
ラストはJ-METALの至宝GALNERYUS。このバンドが一番のお目当てなので、摩天楼オペラ終わりで、空いたスペースを詰めるように前へ。
小野さんの景気付けとばかりのハイトーンスクリーンで幕を開け、一発目の「Struggle for the freedom flag」、そこからの「CARRY ON」という、去年の末に新木場で観たツアーファイナルの流れと同様の出だし。
うん、わかってたけど歌も演奏も最高の仕上がり。限界を越える音数で攻め立てる、異常なまでの超絶技巧、音源以上の伸びを見せるハイトーンシャウト、どれも一線級!この超絶技巧が織りなすアンサンブルと、天を貫くハイトーンが重なる様は、いつ何度聴いても圧倒させられます。
特に目を引くのはやはりSYUさん。本日出演したバンドのギタリストは、みんなかなりのテクニックを披露してくれましたが、この人はテクと泣きの両立、ステージから放たれるオーラがやはり別格で、改めて凄まじいギタリストだと痛感させられました。
前回観た時と同様に、小野さんは自分の歌のパートがない箇所は、ステージ上を回りながら、優しそ〜な表情で手拍子しており、メタルバンドのフロントマンらしからぬ「気のいいおじちゃん」感が出てました(笑) いざマイクを握って叫んだら凄まじい気迫を感じるだけに、かなりのギャップだ。
MCでは「詳細はまだ発表できませんが、秋頃にアルバムを出します!リリースツアーは12月に立川ステージガーデン、3000人規模の会場です」と、場内を沸かせるニュースを発表した後は、そのニューアルバムからの新曲を初披露することに。
この曲がまた、SYUさんとYUHKIさんの超速ソロが交差する様実にカッコよく、ポップさを控えめにした熱き哀愁を感じさせる歌メロを持ったメロパワとなっており、「これぞGALNERYUS!」と言いたくなること間違い無しでした。彼らのアルバムに期待を裏切られる心配なぞしていませんが、この曲を聴いてさらに期待感が高まりましたね。
後半は、かなり意外な選曲となった「SOUL OF THE FIELDS」で、中盤で聴ける緊張感に満ちたリードギターソロで絶頂し、ラストの「RAISE MY SWORD」での勇壮なメロディーの洪水に拳を立てながらシンガロング。ここらへんは完全なるエクスタシータイムでしたね。圧巻ですわ。
そしてアンコールにあたるセッションでは、GALNERYUSが演奏の中心となり、ツアー日程が立て込んでいてすでに会場を出ているSEX MACHINEGUNSを除くバンドメンバーが壇上へ登場し、和やか〜な雰囲気からRAINBOWの「Long Live Rock 'n' Roll」を演奏。ライヴ本編ではないため、先程までの緊張感は薄く、お祭りノリのような感じでオーディエンスとサビのシンガロングの掛け合いを楽しむ時間が生まれる。
まあ、RAINBOWよりGALNERYUSの方が好きな身からすれば「普通にあなた達のアンコールでもいいんだよ」という気持ちになるのが正直なところですが、元が名曲なだけに気持ちよく歌えました。
あと「BURNING SOUL」のコーラスの時点でも思ってましたが、摩天楼オペラの響さんのハイトーンがなかなか達者で、小野さんからも「響さんすごいね!イヤモニからよく聞こえてましたよ!」と褒められてました。
そんなこんなで最後まで楽しめる一夜だったのですが......さっきも書いた通り、とにかく頭痛がキッツイ!!今までライヴ中の頭痛は何度も経験してきたけど、今日はマジでトップクラスの痛み。頭が割れるようだ。
もう最終盤はヘドバンすることをとうに諦め、首筋をグッと伸ばしたり肩を回したりして、頭部付近の凝り固まりをほぐすようにしないといけなかった。なんで今日に限ってこんなひどいんだ...
大きな音と強い光を放つライヴと、致命的なまでに相性の悪い自分の体質を呪いながらCLUB CITTA'を出る。本来ならライヴの余韻に浸りながら、夜の街を気持ちよく抜けてるはずなのになぁ〜......