ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

Ailiph Doepa 『OXYGEN』

Ailiph Doepa 『OXYGEN』

まずは何も言わず下のMVを観てくれ。いいから早く観ろ。こちとらこの感想書くために何回も観たんだぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ailiph Doepa_1

 

 

そうだね、ド変態だね。

 

初見ではバンド名も何て読むか今一つ分かりにくい彼らAiliph Doepa(アイリフドーパ)。人は彼らを"ド変態エンターテインメントメタル"と呼んだ!!

 

日本のSYSTEM OF A DOWNと形容できそうな奇妙奇天烈摩訶不思議な曲展開が特徴で、まっとうにラウドな音で疾走したかと思えば、急にサックスやトランペットなどの楽器が飛び出す。薄気味悪い不気味さを醸し出すスローパートが顔を出した後は、まるで遊園地のようなファニーさ全開のポップなメロディーが......

 

まさにやりたい放題し放題!

宇宙神になったばかりのラッキーマンのごとくやりたい放題し放題!!(?)

 

MVにもなった絶大なインパクトを誇るM1「Machu Picchu」から早速彼らのイカレた音楽性がむき出しになる。ヘヴィなパートは普通にカッコいいものの、何の前触れもなく怪しさ満載のピチュピチュコーラスが飛び出す展開で早速頭がクラクラしますが、まだアルバムの一発目です。ここから先、変態音は止まらない。

 

日本語と英語が強引に混じり合った奇抜な歌詞も相まって、常人の脳内メモリでは処理できない情報がバンバン出てくるのですが、これだけミョーチクリンな音楽をやっているにも関わらず、ただ奇をてらったムチャクチャなことをやっているだけという印象は不思議と無い。しっかりと楽曲として成立していると感じるのがスゴイところ。

 

これはやはりメンバーのアレンジ能力と確かな実力によるものなのかなあと。

 

やはり普通のスタイルから外れた型破りなことをやろうとすると、当然ながら常人以上のスキルが必要となるでしょう。それが無いバンドが変態楽曲を作ったところで、ただ単にグチャグチャな雑音になるだけのはず。このバンドには変態的な音楽をやるに充分な高い実力が備わっているのだと思います。

 

特に目まぐるしく変わる曲調に完璧に合った声を使い分け、発音するだけでも難しそうな支離滅裂な歌詞を見事に歌い上げる、ヴォーカルのアイガーゴイルさんが凄まじい。単純な歌唱力自体も高いし、シャウトの破壊力もバッチリ。彼、ひょっとしてとんでもない鬼才なのでは?

 

SOADに影響を受けたと思われる変態的な楽曲を武器にしたバンドといえば、やはりマキシマム ザ ホルモンが挙げられますが、ハッキリ言ってホルモンが可愛く見えるレベル。これからの日本の変態ラウドシーンは彼らが担っていってほしい!

 

彼らこそまさに和製SOAD!そして和製Iwrestledabearonceだ!

 

......いや、さすがにIwrestledabearonceは言い過ぎかな?(笑)