ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

1/12〜1/13 BRAHMAN / Tour -slow DANCE HALL- at 中野サンプラザ

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BRAHMAN初のホールツアー"Tour slow -DANCE HALL-"の中野サンプラザ公演に行ってきました。

 

ツアー中にこの日の翌日追加公演が決定しましたが、ツアー日程発表当初は、東京近郊はこの日のみだったこともあり、CD封入の先行およびチケットぴあの先行2回、計3回の争奪戦に敗北。何とか一般発売と同時に駆け込みで獲得できた次第です。

 

その後発表された翌日の1/13の追加公演、正真正銘のツアーファイナルも抽選に参加し、こちらは一発当選。二日連チャンで行く必要あるかな?という考えが頭をもたげましたが、やはり良いアクトは何度でも観たいものなので。

 

平日のライヴにおいて心配なのは開演時間に間に合うかですが、この二日間は割と早めに職場を出ることに成功(日中の仕事がかなり忙しく、昼飯食う暇もなかったのに) すんなり会場入りできました。二日連続この退勤ペースはなかなか頑張ったんじゃないか?まあBRAHMANのことだから、案の定二日とも開演時間は10分程度押したんですが(笑)

 

一日目は一般発売ということもあり二階席の最後方、二日目は一階席10列目というかなり前方付近で、会場を俯瞰に近い形で観る日と、より鮮明にステージングを観る日とうまく分かれた感じでした。

 

ライヴについてですが、同じツアーということなので、以前観たツアー初日の福岡公演とセットリスト、演出共にほぼほぼ同じ。違った点としては初日は「露命」、二日目は「BASIS」がプレイされたことと、ラストに披露された「DANCE HALL」でバックのスクリーンにリリックビデオが流されたことくらいかな。

 

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二日とも「A WHITE DEEP MORNING」のスタート時には観客総立ちとなり、この曲がこのツアーのハイライトの一つとなることを如実に表していました。三回目観ても変わらず胸の奥がゾクゾクするような高揚感に襲われましたからね

 

一日目のポイントはなんといっても、「ANSWER FOR•••」プレイ時のTOSHI-LOWさんの暴れっぷりで、爆走するサビにおいてステージ上手側の端っこまでフラつきながら移動し、何を思ったか壁に向かって思いっきり拳と蹴りを叩きつけ壁に穴が空いた(笑) 「DANCE HALL」前のMCで「楽しすぎて壁壊しちまったよ!」と言っていましたが、あれ会場側からあとで絞られたのでは...

 

その反省があったのか、二日目にやった際は前日の暴れっぷりとは打って変わって動きが控えめ。もちろん独自のステップを決めるアグレッシヴさはあるものの、ステージの端まで移動するほどではなかった。この辺はちゃんと彼も弁えたんですね(笑)

 

そして二日目、ツアーラストのMCにおいてTOSHI-LOWさんは「この2年間本当に色々あって、たかがこんなライヴ行くにもめちゃくちゃ悩んだだろうって。よく"2年前に戻ればいいね"って言われるけど、俺はそうは思わない。2年前に戻っちまったら、この2年間やってきたことは何だったんだよ!俺たちは変化を恐れない!これからも前に進んでいきます」そう力強く、オーディエンスに正面切って語る。

 

「あの頃に戻りたい...」という気持ちは、こんなご時世もありどうしても持ってしまいがちですが、戻るのではなくひたすら進む選択をする彼らを見れば、そんな情けない言葉は吐きたくなくなりますね。もちろん今までの楽しい記憶を懐かしむ気持ち自体は大事にしたいですけどね。

 

ライヴハウスを主戦場とし、ホールなんていう場所とは(OAUを除けば)縁がないと思われていた彼らのライヴ、蓋を開けてみれば、ホールという空間を自分たちらしさを損なわない範囲で最大限利用し、劇的な楽曲と演出の魅力がうまく作用し合った素晴らしいものになっていたと思います。

 

「ANSWER FOR•••」のバックスクリーンに映っていた、かつてのライヴのモッシュピットを懐かしみつつ、まだまだ前へ進んでいかんとする彼らについて行かなければ!と思わずにいられない二日間でした。

IN FLAMES 『Come Clarity』

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よく聴き返している旧譜作品の感想も、機会があればどんどん書いていきたい。そう思い続けてはいるものの、パソコンの前に座るとなかなか文章が進まないShowと申します。どうぞよろしく。

 

さて、ここ最近リピート率が高いのが、スウェーデンメロディックデスメタルの重鎮にして、現在はオルタナティヴメタルとしてワールドワイドな活躍をするIN FLAMESの、2006年に発表した8thフルアルバムです。

 

本作は、本格的にメロデスからオルタナメタルへと転向を図り出した時期の作品で、サウンド自体は前々作『Reroute To Remain』からの系譜に位置するもの。初期のようなアンダーグラウンドな北欧臭を漂わすデスメタルらしい音像からは離れた、現代的にアップデートされた音作り。バキバキと唸りながら血を這うように進むベースに、ややノイジーな感じで強烈に歪ませたギターが乗っかり、パワフルに疾走していく音の破壊力はかなりのもの。

 

しかしこのアルバムが評価されているのは、そんなモダンな音の中に、リードギターのメロディーの豊富さ、哀しみを常に湛え、リスナーの感情に訴えかけるパワーといった、かつての彼らが持っていた要素が息づいている点でしょう。音作りが新しくなっても、そこには確かに"メロディック"デスメタルとしての美点があります。

 

まあこだわりの強い人ならば「この音はデスメタルじゃない」と思うかもしれませんけどね。これだけ熾烈な音にエモーショナルなメロディーが詰まっている様は、僕からしたら文句なしに「カッコいいメロデス」ですよ。

 

また、リードギターにメロディーの魅力を委ねていたかつてのサウンドよりも、アンダース・フリーデンのヴォーカルの感情表現がかなり強化されているのもポイントですね。絞り出すようなシャウトに、効果的に使われる切々としたクリーンは、本作の激情迸る作風をより克明に映し出す役割を担っています。ネガティヴな感情を目一杯に振り絞るかのような声が良い!

 

M1「Take This Life」はオープニングからわかりやすく本作の方向性を示す名曲で、切れ味鋭いリフが颯爽と表れ、デスラッシュばりのスピードで刻まれていく展開がカッコいい。サビで聴こえるクリーンヴォーカルも妙に耳に残るキャッチーさがある。

 

リフの勢いはそのままに、女性ヴォーカルを用いたスローパートも盛り込みながら、なきを帯びたリードギターソロも設けたM4「Dead End」に、アコギの旋律がもの悲しさをさらに助長しつつ、見事な哀しみのリードギターでも魅せるバラードM6「Come Clarity」、そこから一点、随一の爆走で興奮度を頂点に持っていくM7「Vacuum」、アグレッシヴなリフもメロウなリードも含んだ演奏をバックに、猛然と疾走しまくる爆速チューンM10「Versus Terminus」、イントロのツインリードの時点でリスナーの心鷲掴み、そして壮大なサビも最高にカッコいいとくるM12「Vanishing Light」と、とにかく聴きどころ満載の楽曲ばかり。

 

全体的に勢いのある楽曲が大半を占めているおかげで、気持ちよく一気に聴き通せるし、破壊的なギターサウンドと唸りまくるベースがメタルとしてのアグレッションを演出してくれていて、とにかく聴いていて痛快。モダンなメロデスとしては理想型とすら言える作品なのではないでしょうか。これくらいのバランス感覚がずっと保てていれば、路線変更ももう少しメタルファンから歓迎されてたんではないか。

 

 

個人的に本作は

"彼ら自慢の哀愁メロディーセンスと、モダンで破壊力抜群のサウンドが合致した、超攻撃的モダン・メロディックデス"

という感じです。

 


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locofrank 『Shared time』

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  • 過去作から全てにおいてレベルアップ!
  • バンドを代表する名曲からのスタートが熱い
  • 強みであるメロディーセンスの表れも充実

 

前回のCD感想の流れに乗って、いっちょもう一回locofrankのミニアルバムについて書いてみます。

 

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locofrankは2021年現在、ミニアルバムは4枚リリースしていますが、その中で最も完成度の高いものは本作であるというのが僕の見解です。

 

本作は2005年に発表された2ndミニで、昨年に1stフルアルバム『ripple』をリリースし、その勢いのままに放たれた5曲入りの作品。

 

『ripple』の時点では音質や演奏の面においてまだまだ垢抜けなさを残していた印象ですが、本作はその印象が大きく払拭され、目に見えて(耳に聴こえて?)クオリティーアップを図ることに成功しています。彼らの強みであるパワフルにまとまった演奏(特にドラムが力強くなったのが大きい)と、高い歌唱力と太い声を持つヴォーカル、そしてほのかに漂う憂いを帯びた哀愁のメロディー、それらの要素が完成形を見たのが本作と言っていい。

 

全5曲、全てが良曲と言って過言ではありませんが、まあ何と言っても頭の2曲でしょうね!M1「Recall」とM2「share」はライヴでもお馴染みのキラーチューン。

 

M1は性急なリズムで繰り出されるヴォーカルがメチャクチャにキャッチーで、一層アグレッシヴになったサウンドのカッコ良さが際立つ曲。一方でM2は、彼らの叙情性がことさらに強く発揮されたナンバーで、馬力ある疾走パートもあるものの、どちらかというとメロディー重視と言える曲。

 

この2曲の存在感が抜群なせいで、若干残り3曲が聴き劣りする感がないわけではないですが、だからと言って決して捨て曲にはならないのは言わずもがな。

 

跳ね回るようなベースとドラムがノリの良さを演出しつつ、ヴォーカルメロディーは彼ららしいエモ的哀愁を保有したM3「put feeling into the shadow (Four Seasons Ver.)」に、聴けば一発で覚えられそうなくらいキャッチーなサビが特徴のM4「The ones who seek」に至るまでテンションを落とすことなく聴かせてくれるのです。

 

M5「OVERJOYED」はスティーヴィー・ワンダーの同名曲のカバーで、アコギの音色をふんだんに使用した穏やかなアップテンポメロコア。原曲の持つジャジーで幻想的な魅力は完全にとは言わないまでも、やはり削がれている間は否めず、これはまあジャンルがジャンルだけにある程度はしょうがないか。もちろん原曲のメロディーが良いので、悪い曲にはなるはずもなく、ラストを美しく締めくくってくれます。

 

全5曲すべてに彼ら特有のパワー&メロディックな面が色濃くなり、演奏も段違いにビルドアップ、実に質の高いメロコアが短い時間に濃縮された1枚で、充分に名作と呼ぶに値するでしょう。メロディック好きなら頭の2曲だけでも聴くべき!

 

 

個人的に本作は

"過去作でも見せていた魅力が一気に開花し、明らかな成長により頼もしくなった名作。最初の2曲でノックアウト"

という感じです。

 


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locofrank 『Starting AGE』

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  • locofrankというバンドのスタートを飾る作品
  • 未熟な印象は強めだが光る部分はすでにある
  • 何はともあれ1曲目を聴くべし

 

始まりましたね、2022年。改めまして今年もよろしくお願いします。

 

さて、昨年はいきなりアレキシ・ライホの逝去というネガティヴな話題で始まらざるを得なかったわけですが、今年はしっかりと前向きなスタートを切りたいので、それに相応しいCD感想を書こうと思った次第です。

 

日本は大阪発の3ピースメロディックハードコアバンド・locofrankの、2003年に発表した1stミニアルバム。タイトルが『Starting AGE』で、一曲目のタイトルが「START」。これ以上ないほどの幕開けっぷりですね。

 

今でこそJ-PUNKシーンを代表する地位を築いている彼らですが、全国デビュー作となる本作の段階では、まだハイスタフォロワーの域を出ていない感じ。全体的に演奏や音質なども含めて粗はあり、良くも悪くもインディーズバンドの音源だなぁ...って印象ですね。

 

しかし、この頃から優れたメロコアバンドとしての片鱗、萌芽はしかと感じられるのも事実。木下さんのヴォーカルは、今より若干甘ったるいものの、軟弱にならない骨太さみたいなものはすでにこの頃からあるし、疾走するドラムに載るメロディーはどれも非常にキャッチー、メロコアらしい溌剌としたエナジーは充分。

 

それが発揮されているのが、前述したオープニングナンバーのM1「START」。locofrankを象徴する不動のアンセムであるこの曲は、メロコアに期待される爆発力に、どこか切なくも躍動感に満ちた良質の歌メロ、聴けば一発で覚えられ、一緒にシンガロングしたくなるキャッチーさで固められた奇跡の1曲。この曲があったからこそ、locofrankというバンドが結成してから早い段階で注目されることができたのだと思います(早く売れてしまったせいで「売れ線バンド」と揶揄されたりと、本人たちはなかなか辛い思いがあったそうですが...)

 

そのままの勢いで矢継ぎ早にどこか切な気持ちいメロディーで疾走するM2「It's OVER」、メロディーの質感はそのままにハードコアっぽいシンガロングパートも足して、やや攻撃的になったM3「NEW AGE」と進んでいく。全体的に勢いがあって、尺の短さと合間ってサッと聴き通せるのが魅力的。

 

これ以降(2005年の『shared time』から)の作品にあるような硬質でパワフル、ガッチリとタイトにまとまった演奏と比べたら、まだまだこなれてない(一昔前感が強いとも言える)印象の強い本作ですが、曲自体のクオリティーはこの頃から確かなものを持っていたことがわかる1枚。押しも押されもせぬ代表曲が収録されているという意味でも、遡って聴く価値のある作品です。

 

この文章を書くにあたって久々にアルバム通して聴いてみたんですが、やっぱ未熟ながらもなんだかんだ全曲楽しめちゃいますよね。

 

 

個人的に本作は

"まだまだ未熟な面が目立つも、今の彼らに通じる強みは感じ取れる作品。リードトラックは理屈抜きにカッコいい超名曲"

という感じです。

 


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非公式のチャンネルからのアップロードですが、12年間も削除されずに残っているので載っけます。

locofrankといえばまずはコレ!というくらいの名曲。今聴いてもカッコいい。

2022年 迎春

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新年明けましておめでとうございます。

 

2021年、まだまだコロナを引きずってはいたものの、僕としてはGALNERYUSを観に札幌へ行き、さらに必ず行きたいと思っていた新生KLUB COUNTER ACTIONへド緊張しながら入店、BRAHMANのツアー初日を観に福岡へ。思い切って部屋の模様替えを敢行し、メインパソコンとして人生初のMacBookを使い始め、観葉植物を部屋のインテリアに導入して.....と、正直ここ数年でもアクティブな年だったのではないかと思うほどでした。

 

他にもOAUの野音に大冠祭のような比較的規模の大きいものから、GraupelのツアーやSerenity In Murderの現体制での初ライヴなどで、小さなライヴハウスにも結構頻繁に行ったなあ。ちょうど昨年の正月には「今年はもっと小さなライヴハウスへ行けたら」と書いてましたが、その願望通りになりました。

 

そりゃまあ、ヘタに出歩かない方がいいのかもしれませんけどね。過剰にビビってなんちゃら警察とやらになるよりかは、ある程度自分のやりたいようにやった方がいいですからね。来年以降も「これは!」と思ったライヴなどには足を運んでいきたいと思ってます。

 

昨年はある程度ブログの更新ペースを保つことができていましたが、今年はだいぶ仕事の忙しさが加速しそうな雰囲気プンプンなので、今からどうなることやら心配ですわい。まあ無理ない範囲でやっていきますよ。

 

さて、一年のスタートのお決まりとなってきている年間ベストアルバム&ベストソング、今年も選出してみました。結果としてはこんな感じです!

 

 

2021年ベストアルバム

第1位

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GALNERYUS 『UNION GIVES STRENGTH』

ミニアルバムではない、スペシャルアルバムだ!というメンバーの意思が伝わってるかのような濃密・入魂の一作。かつてないほどダークでエクストリームなナンバーから、希望を抱く楽曲へと繋がれていく構成に感動と震えが止まりません。

 

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第2位

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Serenity In Murder 『REBORN』

ヴォーカリスト交代により相対的なパワーはやや弱まったのは事実。しかし彼ら特有のドラマチックな極上の美醜旋律はなんら変わりない。勇壮な泣きを求めている全ての人へ、あなたが求める音はここにあります。


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第3位

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TEMPERANCE 『Diamanti』

モダンかつシンフォニックなメロディックメタルは、すでに充分以上のクオリティーを誇っていた前作から正当進化。トリプルヴォーカルが織りなすキャッチーなメロディー、ダイナミックさを増した演奏、まさかこれほどのものになるとは。


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第4位

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OBSCURA 『A Valediction』

テクニカルデスメタルというジャンルに恥じないバキバキの超絶技巧に圧倒されつつ、そこに違和感なくドッキングしたメロディアスさが新鮮かつクール。エクストリームメタルファンを沸かせに沸かせた昨年後期の魔物。

 

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第5位

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ICE NINE KILLS 『The Silver Scream 2: Welcome To Horrowood』

キャッチーなモダンメタルコア/ポストハードコアに、ホラー映画のゾクゾクする緊迫感とコミカルさを合わせた、コンセプチュアルなアルバム第二弾。映画の続編モノはつまらない?そんなジンクスこのバンドにゃ通じない!

 

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第6位

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EDU FALASCHI 『Vera Cruz』

正直かつてのANGRAのスタイルそのまんまなわけですが、それこそが彼の真骨頂ということなのでしょう。プログレッシヴさと民族音楽スタイルも取り入れながら、圧倒的スケールで描かれるメロパワを堂々と奏でる力作。

 

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第7位

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Bloodbound 『Creatures Of The Dark Realm』
キャッチーな正統派パワーメタルってこういうことなんだよな〜と聴いてて思いました。下手な小細工一切なし、ヘヴィメタルとしての旨み満載の楽曲のオンパレード。ジャケットのようなモンスターっぽさはあんま無いけど(笑)

 

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第8位

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TRIVIUM 『In The Court Of The Dragon』

前作からわずか1年、制作期間が充分ではなかったはずなのに、引き続きこうも高レベルなアルバムをリリースできるとは。メタルコアらしい攻撃性に、正統派メタルとしてのメロウな歌とギターを掛け合わせ、TRIVIUM流メタルをさらに強固なものに。

 

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第9位

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SIGNIFICANT POINT 『Into The Storm』

熱い。とにかく熱い。ジャパメタらしい濃ゆい楽曲、ちょっと不器用で全力なヴォーカル、突っ走りまくる曲展開、そのどれもが暑苦しいほどの熱量を帯びている。今年聴いた中で最も「こいつら激ってる!」を感じました。

 

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第10位

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ILLUSION FORCE 『ILLUSION PARADISE』

日本の(と言っても多国籍バンドですが)メタルシーンに新たな光を当てる一等星の登場。ポジティヴに煌めきつつ、どこか雅な印象も与えるメロディーが疾駆するドラマチックメロスピは、すでに新人・若手とは思えぬ完成度の域に到達してます。

 

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2021年ベストソング

第1位

「Oriental Symphony」 GYZE

9分にわたり彼らの(Ryojiさんの?)劇メロのセンスが息づくエピック大作。怒涛の展開、痛烈な叙情美を誇るギターソロを終え、嫌でも感動させられてしまうクライマックスへ...

 

 

第2位

「WHATEVER IT TAKES (Raise Our Hands!)」 GALNERYUS

厳しい時代の中でも一筋の希望を見出せる、眩いまでに輝くメロディックパワーメタル。何度聴いてもこのギターソロには心が打ち震える。

 

 

第3位

「Slow Dance」 BRAHMAN

彼ら特有の民族音楽らしい旋律とリズムが舞い、意志の強さ、芯の強さを表現した歌詞と共に愚直に進む。混迷の時代に叩きつけられる魂のハードコア。

 

 

第4位

「Apathy」 Graupel

宇多田ヒカルさんの「First Love」を思いっきりパロったサビで話題をかっさらったわけですが、当然ながらその話題性だけで終わる楽曲ではない。

 

 

第5位

「Cosmos」 ILLUSION FORCE

和風の情緒と突き抜ける哀愁メロスピが融合し、この上なく劇的な曲へと変貌。どこまでも伸びるハイトーンも強烈。


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こないだまでSpotifyにあったと思ってたけど、いつの間にか消えてた...

 

 

第6位

「You Only Live Once」 TEMPERANCE

大仰に盛り立てるシンフォサウンドはもちろん、なんと言ってもメロディックメタルのダイナミズムを完璧に描くサビの素晴らしさ。

 

 

第7位

「Call Of The Wild」 POWERWOLF

前作に引き続きアルバムタイトルトラックは名曲だということが証明されました。高速に展開し盛り上がるサビと、力強いシンガロングの応酬に圧倒!

 

 

第8位

「Got To Be About Love」 W.E.T.

北欧の人たちってなんでこんなにメロディーセンスが良いんだろう...ということを、昨年この曲を聴いて一番感じたかも。

 

 

第9位

「Crosses」 EDU FALASCHI

豪華絢爛なコーラス、クラシカルな速弾きギター、アグレッシヴに突き進むパワフルな疾走感、スピリチュアルな高揚感。これぞANGRAイズム。

 

 

第10位

「Ship」 CODE AXE

偶然出会って、すぐさまCDを取り寄せるに至った一曲。SUM 41やSTRUNG OUTらが残したメタリック・メロコアスタイルは、ここ日本でも継承されています。


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これもSpotifyに無いからYouTube

 

 

2021年を終えてみて

2017〜2018年あたりの名盤ラッシュとまではいかないまでも、クオリティーの高い作品には多く出会えたということで、大体の印象は昨年と同じような感じですかね。今の時代、流石に有名どころのバンドで大ハズレを掴まされるということはほぼほぼ無いのでしょう。SKELETOONやACCEPTのアルバムは、ベスト10に入れようか最後まで迷うくらい良かったと思ってます。

 

メタルシーン最大の話題作であるのはもちろんHELLOWEENとIRON MAIDENのアルバムでしょう。HELLOWEENは先に挙げた2枚と同じく、充分に良作だけどベスト10に入れるにはあともう一歩!という感じ。IRON MAIDENは......まあ、悪いとは思わないけど...うん、という感じ。

 

前述の通りコロナで制限はかけられているものの、割とライヴにも足を運べて、OAUの感動的なステージ、Graupelという若手の強靭なライヴバンドの台頭、とにかく理屈抜きに楽しかった大冠祭は特に印象に残っています。わざわざ遠征までして観に行ったGALNERYUSBRAHMANは言わずもがな。

 

こういう良いこともたくさんありましたけど、もちろんバッドなことも多かった。なんと言ってもHER NAME IN BLOODの解散、アレキシ・ライホとジョーイ・ジョーディソンの逝去はショックが大きかった...

 

HER NAME IN BLOODは国産メタルでもトップクラスに好きなバンドで、ライヴのクオリティーも素晴らしかっただけに、あのニュースを目にした時は「胸にポッカリと穴が開く」ってこういう感覚か...と改めて思いましたね。というか、アレキシで一度その感覚を味わったのに、なぜこんな矢継ぎ早に...。

 

Zepp Tokyo新木場STUDIO COASTという、東京のライヴ会場といえばココ!な二大デカバコがそれぞれ無くなるという、なかなかに衝撃的なニュースもあり、特にコーストは何度も足を運んだ場所なので残念無念ですね...。今月中あと一回だけ行けるチャンスがあるので、そこで存分にあの空気感を味わいたいと思います。

 

さて、2022年ですが、やることはな〜んにも変わりません。のんびり音楽聴いて映画観て、ブログもちょくちょく更新して...というライフスタイルを送れればな〜と。早速OAUやTHOUSAND EYESの新作が出るとのニュースが出てますし、GALNERYUSの制作も進んでいるから、そのリリースも待ち望んでおりますよ。

 

ただ、先にちょっと書いた通り、どうも今年はめんどくさそうな仕事が僕のところに巡ってきそうな気配濃厚なので、そこが日常にどれだけ影響を及ぼしてしまうかですね...。休日出勤、ライヴの日と被ってくれるなよ...!

 

今年でこのブログも丸6年、ちょいちょい覗きに来てくれる人も増えているようで嬉しい限りです。続けられる限りは続けていきますので、どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

OMNIUM GATHERUM 『Origin』

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  • 前作と変わらぬ美しき北欧の神秘的な香り満載
  • エクストリームメタルとしての攻撃力はほぼ封印
  • ボートラで人が変わったように爆走!一体どうした!?

 

去年に引き続き、年内最後の更新がデスメタル。いいのかこれで。

 

スウェーデンメロディックデスメタルバンドながら、いわゆるスウェディッシュデスとは若干毛色の異なるメロデスを聴かせる、OMNUIM GATHERUMの9thフルアルバム。前作『The Burning Cold』からは3年ぶりとなる作品です。

 

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前作で聴かせてくれたサウンドと印象は変わらず。メロデスらしい哀愁のリフ・ソロ以上に、北欧的透明感の際立つキーボードを主軸とし、エクストリームメタルらしい激しさ、激情を控えた美しさが際立つ曲が並ぶ。

 

どこがサビに当たるパートなのかがハッキリとわかるくらいメリハリのついたメロディーが支配的で、デスメタルでありながら、もはやポップと呼べるほどに聴きやすい。"ポップなデスメタル"なんてものが成立することをまざまざと見せつけてくれるかのよう。

 

もちろんメロデスらしい叙情リフも随所に出てるし、低音を基調としたアングラ臭漂うデスヴォイスは、しっかりと自身がデスメタルバンドであることを主張しています。しかしそれ以上に存在感があるのが上記のキーボードなので、どうしてもそっちに注目しちゃう...というか、デスメタルらしいアグレッションは、前作以上に廃する方向に推し進められている感じ。

 

そりゃあ個人的には、メロディックデスメタルという音楽には熾烈な慟哭リフを刻みまくり、怒涛の勢いと泣きまくりのリードギターでドドドドドッ!と疾走するパワフルなスタイルの方が好きですよ。メロディー重視とはいえ、さすがにちょっと落ち着きすぎかなと感じるのは事実。

 

それでもやはり、他ではなかなか聴けないタイプの音だけにインパクトは大きい。冬景色が目に浮かぶかのような冷気と煌めきをたっぷり含んだサウンドは、前作で体感したとはいえ新鮮な感動を与えてくれる。北欧情緒の寒々しいサウンドは、神秘的で、不気味で、美しい。

 

イントロのM1「Emergence」から、その透き通るキーボードによるメロウな旋律が描かれ、そのままのスタイルで叙情性抜群の曲が続きます。クリーンヴォーカルを大々的に使って壮大に仕上げたM3「Paragon」、妙に耳に残りやすいキャッチーなギターフレーズと、サビ裏で鳴り止まぬリードが武器のM4「Reconing」など良曲揃い。

 

珍しくヘヴィさを際立たせたリフからスタートするM6「Friction」や、ブラストビートによる疾走までも取り入れたM7「Tempest」といった楽曲も、エクストリームな印象より、叙情的メロディーの印象のほうがはるかに強い作風になっているのが、本作の特徴を決定づけていますね。これの良し悪しは人それぞれ分かれそうですが。

 

強烈な泣きをまとったメロディアスなギターソロが大きな存在感を放つM8「Unity」は、特にドラマチック極まりない楽曲。バックで鳴るピアノや、壮麗なコーラスも美しさに磨きをかけています。

 

しかし、先行シングルカットされたボーナストラックのM11「Chaospace」は、叙情性こそキープしつつも、「おい!急にどうした!?」と思わんばかりの、つんのめる疾走ドラムとうねりまくるリフで駆け抜ける爆走チューンでかなりカッコいい。これボートラじゃもったいないよ!十分にメインコンテンツ張れるよ!

 

デスメタルという名に期待される暴虐性はさらに希薄化が進み、もはやヴォーカルがデスなだけで、他は完全にメロディックメタルというスタイルになっている一作。エクストリームメタルとして聴くとどうしても物足りなさはありますが、そんな不満を楽曲の良さで帳消しにしてしまえるほど、美しいポップセンスに溢れた個性的なメロデスサウンドです。

 

 

個人的に本作は

"形式的にはメロデスだけど、デスメタルらしさはかなり薄め。キーボード主体の、北欧的な煌めきを持つ哀愁メロディーがダダ漏れ"

という感じです。

 


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ETERNITY'S END 『Embers Of War』

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  • 速弾きもスピードもパワーもバッチリ安定
  • アルバム全体通してテンション高め、起伏は小さめ
  • エクストリームメタルもパワーメタルも出来ちゃう人

 

同年に名盤を発表したOBSCURAにも籍を置くギタリスト、クリスティアン・ミュンツナーに、元HIBRIAのハイトーンヴォーカリスト、ユーリ・サンソンが参加していることで知られる、プログレッシヴパワーメタルバンド・ETERNITY'S ENDの3rdフルアルバム。

 

前作『Unyielding』を発表してからメンバーに入れ替えがあったようですが、バンドの中心人物とフロントマンが変わっていないので、音楽性自体は変化なし。ツインギターによる様式美臭をほのかに漂わす技巧的なソロを主軸にし、パワーヴォーカルと疾走感を貫き通すパワーメタル。

 

歌メロがしっかりとメロディアスで、ギターが主役のテクニカルな演奏、疾走を基調としたリズムと、パワーメタルとして理想的な要素が揃い、楽曲のクオリティーは押し並べて高いと、減点法で評価されたらほとんどケチをつけられないくらいに安定したアルバムだと思います。

 

ちょっとテンションの高さがアルバム通して一定的で、演奏が長く濃密なのも相まって聴き疲れを起こしやすそうとか、楽曲のバラエティは狭めなど感じる瞬間もあるにはありますが、文句無しにかっこいいメロディックメタルであることは間違いないです。3作続けてこれだけの作品を生み出せるとはすごい。

 

M1「Dreadnought (The Voyage Of The Damned)」から、早速得意の疾走感全開、ユーリのヴォーカルもパワフルで、オープニングから熱く盛り上げてくれる。このつんのめるような勢いでアルバムの印象を決定づけてくれるのは前作から変わらぬ美点ですね。

 

サビのメロディーがよりキャッチーさを増したM5「Acturus Prime」に、疾走しまくるだけではなく、ミドル〜アップテンポの正統派寄りの楽曲も仕上げられることをアピールするM6「Shaded Heart」へと続き、最もパワーメタル的アグレッションを披露する爆走ナンバーM7「Deathrider」へと至る。前の曲がミドルチューンだったこともあり、この曲の爆発力はかなりのもの!

 

そしてタイトルトラックとなるM8「Embers Of War」は、9分半にもなる大作。彼らの強みである疾走感と、ネオクラ的な速弾きを延々繰り広げるギターソロが疾駆し、サビはアルバムのクライマックスを彩るにふさわしい劇的さを聴かせる。充分以上に気合の入った楽曲ですが、中盤のあからさまなスローダウンは削って、もう少しコンパクトにしてくれても良かったな。個人的には大作を聴きたいタイプのバンドではないので。

 

ボーナストラックのM9「In The Wake Of The Carrion King」は、これまた彼らの王道と言えるネオクラシカル・パワーメタルを地で行く曲。充分にアルバムの楽曲として成り立つと思いますが、ボートラの立ち位置に甘んじている(クリスティアン曰く「他の曲と少し違っていて、どちらかというと『The Fire Within』の路線に近かった」とのことですが、本編でもそんな違和感はなかったと思うけど...)

 

ロディック&テクニカル&スピーディーという、パワーメタルとしての完成度は非常に高い一作。全体的にバカテク疾走の力押し重視という感じですが、曲数を絞っているためダレも少なく、かなりハイレベルな楽曲の連続で圧倒されますね。

 

OBSCURAのアルバムも傑作でしたが、エクストリームメタルだけでなく、パワーメタルでも良い楽曲を安定して生み出せるとは、デキる人って何やらせてもデキるんでしょうかねぇ。

 

あと最後に一つ、楽曲はこれだけ質の高いものなのに、ジャケットはなぜ辺境国のB級メタルみたいなんだろう?(笑)

 

 

個人的に本作は

"ネオクラ的シュレッドギターと疾走感を武器に、テクニカルさとパワフルさを両立させたパワーメタル。一貫してテンション高い"

という感じです。

 


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