2020-01-01から1年間の記事一覧
SERPENTの描いた音世界が再び蘇る リフ・ソロ共に気高さと慟哭を見事に表現 メロデスらしい王道のヴォーカルワーク 一年の最後のブログ更新がこんな悲劇的なアルバムの感想でいいのか(笑) 国内エクストリームメタルシーンにおいて、メロディックデスメタルと…
バンドの光を強調したBright Side Album ポップで変態というバンドの個性がより強調 どんな曲調だろうとドーパらしさはバッチリ "闇"と"光"という2つの要素に分けたフルアルバムを同時リリースしたAiliph Doepa。前回は闇サイドの『Exormantis』を取り上げた…
バンドの闇を強調したDark Side Album ヘヴィで変態、ポップでファニーな要素もしっかり内包 過去作と大きく違わないドーパらしい作品 目まぐるしいという言葉すら生ぬるいほどに狂った変態的展開、ポップもハードコアもメタルもブッ込んだ多彩な音楽性、非…
今度こそ本当の心機一転 新規メンバーが楽曲づくりに関わり、よりモダンなサウンドに ヴィジュアル系らしいダイナミックさはかなり薄め レーベルスタッフとの金銭トラブルというイヤ~な理由で、メインコンポーザーの脱退という窮地に立たされるものの、新た…
クリスマス・キャロルをベースにしたコンセプト作 シンフォニック&シアトリカル要素が大幅増量 スピードは落ちたが劇的さは向上 元々はREINXEED名義で活動していた、Sabatonのギタリストであるトミー・ヨハンソン率いるメロディックスピードメタル・プロジェ…
アグレッシヴなパワーメタルにブレはなし ヘヴィなギターと突進力で攻め潰す 初期Blind Guardianほどのキラーチューンは無し パワーメタル/エピックメタルというジャンルを代表する存在であるBlind Guardianに影響を受けたと思しき、スウェーデン出身のメロ…
新体制になって初のスタジオアルバム 北欧由来のメランコリックなギターが活躍 地味ながらも味わい深さはアリ 2016年頃からライヴ活動には参加しなくなり、とうとう今年に入ってバンドを脱退したギタリストのニクラス・スンディンに代わり、新たに元ARCH ENE…
とにかく熱い!男臭い! キャッチーなギターとキーボードのソロが光る 速さに頼り切らない正統派としての強み 一昨年に行われたEvoken Fest 2018での、ヴォーカルがバーカウンターの上で立ち上がるという驚きのパフォーマンスも記憶に新しい、情熱の国スペイ…
ダミアン浜田陛下、再び地球侵略へ(演奏は不参加) 様式美ジャパメタの王道を行くハイクオリティーな楽曲 半分カラオケの構成は解せない... 聖飢魔Ⅱの創始者でありながらデビュー前にバンドを脱退し、世を偲ぶ仮の姿で高校の数学教師を務めていた地獄の大魔王…
ライヴ......それはあるときは薄汚いライヴハウスで、あるときは大規模なホールで、またあるときはアリーナやスタジアム、野外ステージで行われる狂乱の宴。僕も今まで邦洋問わず、規模の大小問わず、様々なライヴを体験してきました。 モッシュにサークルピ…
STARTOVARIUSフォロワーの透明感あるメロディックメタル スピードチューンの完成度はなかなか高い ゆっくりした展開が多く全体的なテンションはやや低め 中米はコスタリカ出身のメロディックスピードメタルバンドの5thフルアルバム。 コスタリカなんて個人的…
早いものでもう12月、2020年もあと1ヶ月ですよ。怒涛のごとく過ぎていった感じですね〜...。ついこないだまで夏だったっていうのに。JRの車内広告でMATTさんが「イエ夏を楽しもう!」とか言ってたのに。 今年はとにもかくにも新型コロナウイルスでヒッチャカ…
メロデス風味のリフが気持ちいい叙情メタルコア 電子音の要素は強いがダンサブルな印象は薄め 垢抜けないが攻撃力は充分 彼らのライヴ感想を書いた後、昔の音源についても触れてみたくなったので、2009年に発表された記念すべき1stアルバムを取り上げてみま…
コロナ騒動後のライヴ、川崎のTHE冠に続いて二回目です。今回はデジタルメタルコアバンド・CROSSFAITHの新木場公演。 当然感染リスクを避けるために、完全座席指定で声出し厳禁という形での開催。僕は過去にノーモッシュで彼らのライヴを観たことがあり、そ…
延期となったフルアルバムに先駆けたEP CARCASSらしいおどろおどろしいスタイルは一切不変 派手さは無いがジックリ確実に染み渡る... ゴアグラインドとメロディックデスメタル、二つのジャンルの創始者としてエクストリームメタルの代表格の地位を築いたリヴ…
国産エクストリームメタルの最高峰 悶絶劇的泣きメロと獰猛な攻撃性のコンビネーション 全曲キラー さらに抜きんでた超キラー有り 先日2013年に発表された(僕が持っている国内盤は2014年発売ですが)GYZEの1stアルバムについて書きました。 show-hitorigoto.h…
ニッポン大好き&80年代型正統派大好き イロモノっぽいコンセプトに対し楽曲はメイデン直系 音作りもメロディーもだいぶ地味目 サムライやカタナといったニッポン文化を愛してやまない、ポーランド出身の5人組正統派メタルバンドの1stフルアルバム。去年発表…
世界最高峰のクサさを誇るリードギター 疾走感満載のアグレッションとド迫力のサウンドプロダクション 頭からケツまで全部クサいキラーチューン有り 日本のメロディックデスメタルバンド・GYZEが2021年にニューシングルを3ヶ月連続でリリースすることを発表…
ラジオと楽曲が交互に聴ける変則アルバム ラップパートだけでなくポップスらしいメロディーも充実 タイトルトラックのリリックが突き刺さる フリースタイルラップバトル ULTIMATE MC BATTLEにて三連覇を達成したラッパー・R指定さんとDMC WORLD DJ CHAMPIONS…
正規メンバーはたったの2人 コンポーザーはイギリス人だが北欧の空気感はバッチリ やや地味だが哀愁に浸れる良質メロデス 北欧メタルの中心地であるフィンランド出身のメロディックデスメタルバンドであり、バンド名の読みにくさには定評のあるMORS PRINCIPI…
エクストリームメタルの歴史を変えた名作 負の感情を表現した泣き叫ぶ激烈ヴォーカル ブルータルさと泣きを両立したリフの洪水 スウェーデンのデスラッシュバンド・At The Gatesの代表作『Slaughter Of The Soul』が発表されて、本日で25周年なのだとか。 【…
クサメロスピのフォーマットを変わらずしっかりと踏襲 後半の良曲の連打が魅力 ナードメタラーのあなたなら琴線に触れるはず メロスピというのは元来ナード臭いというか、全体的にオシャレではないヘヴィメタルというジャンルの中でも、ひと際イケてないイメ…
タイトルに違わぬアグレッシヴなスラッシュ だいたいどの曲も同じようなテンション Just let me thrash! スラッシュマゲドン!!! なんておバカで愛すべきタイトルでしょうか!このタイトルにこのバンド名、そしてこのジャケットでアルバムの内容が落ち着い…
激泣き哀愁メロコアというバンドの個性を確立 エモーショナルに泣きながらパンクらしい疾走 演奏とヴォーカルはかなり荒め(だがそれがいい) 前回の感想文は「クサメロが失われてしまった」というネガティヴなものになってしまいました。この内容のものをブロ…
メンバー一新 ヴォーカリストは元GALNERYUS 演奏のテクニカル度合いは大幅に進化 メロディアスさは薄すぎ... タイ出身のメロディックスピードメタルバンドの4thフルアルバム。 前作『Episode Ⅲ: The Archangels And The Olympians』は、辺境国のメロスピとは…
アグレッシヴなギターの複雑怪奇な妙 壮大なメロディーにさらなる輝きを与えるヴォーカル プログレッシヴの小難しさはナシ 僕は基本的にプログレッシヴメタルというジャンルを苦手としています。 ロックという音楽にハマったキッカケがメロディックハードコ…
メロディックメタルの新たなるホープ DYNAZTYに通じるモダンさとキャッチーさ キラーチューンも生み出せるソングライティング力 個人的には「細長い」という以外にあまり意識したことがない、南米チリから新たに出現したメロディックメタル界の超新星。 結成…
美と醜の完璧な融合 起伏は少なめで超エクストリーム 突如現れる劇的なクリーンパートに聴き惚れ ここ最近よく名前を耳にするようになったものの、実は1998年結成でアルバムも結構な数出しているキャリアのある、イギリス出身のエクストリームメタルバンドの…
軍歌や応援歌に通じる熱き男の世界 血潮が滾る熱さと武骨な哀愁が同居 ヴォーカルの堂々たる歌いっぷりの熱量の高さ 前回活動歴40年にも及ぶ大ベテランの男らしいメタルを取り上げました。その流れに乗って、それよりもさらに男くささマシマシのド硬派メタル…
大ベテランらしい男のメタルサウンド 洗練されていないゴツゴツしたやかましさ 新ドラマー・マイクの見事なプレイが聴きどころ このジャケットにこのタイトル、「メタラー以外は買わなくていいぜ!」という叫びが聞こえるかのようで、実に清々しいではないで…