CD感想
モダンな音作りと、正統派メタルらしさのブレンド メロディックなリードギターが各曲で活躍 重心の低いヘヴィリフによるアグレッションもバッチリ 新進気鋭の若手バンドが躍動している、国産メタルコアシーン。その中でも筆頭とも言えるほどに存在感を放つ頼…
4年ぶり、4人体制初のフルアルバム 過去作から類を見ないほど歌メロが充実 シャウトとヘヴィサウンドの攻撃性は健在 実にフィジカルリリースは4年ぶり。国産プログレッシヴ・メタルコアバンドEarthists.の3rdフルアルバム。 このバンドについては以前ブログ…
スラッシュメタルのハードコア由来の勢いを重視 曲に負けない歌詞の熱量にも注目 今 この世界に必要なものはモッシュ 三作続けてスラッシュメタルの新作について取り上げます。 2019年のJAPANESE ASSAULT FESTでのライヴが素晴らしかった、スペイン産スラッ…
大きなメンバーチェンジを経てからの新作 寸分違わずダーティーなスラッシュメタル スラッシュメタルらしい魅力に満ちたリフとソロの連続 KREATORの新作について書いたのだから、やはり同年に発表された、同じくジャーマンスラッシュの代表格についても書か…
衝撃的メンバーチェンジから初のフルアルバム 従来作よりテンポを落としメロウさに磨きをかけた 疾走曲のクオリティーは言うことなし!最強! ついに出ました、ドイツが誇るスラッシュメタルの帝王・KREATORの5年ぶりの最新作。 スラッシュメタルの帝王はSLA…
北欧メロデス創世記の名盤 慟哭ギターの他、アコギを大胆に使った北欧情緒が満載 洗練とは無縁のアングラ臭が強め 前回ARCH ENEMYの1stアルバムについて書いたので、その次はまあこのバンドですかね。同じく北欧メロデスシーンにおける代表格であり、現在は…
ARCH ENEMYの記念すべき第一章 後期CARCASS由来のメロディックなギターが大盤振る舞い アングラなデスメタル風味も強め ここんところ、amorphisにGladenfoldと、北欧メロデス(二組とも純然なメロデスとは言い難いですが)を聴き込んでいたので、その流れに乗…
ダミアン浜田が大きく携わった初期の名盤 スピードナンバーはどれも秀逸の出来 ヘヴィな曲から哀愁寄りの曲まで様式美センスが息づく 悪魔教を布教するため、魔暦紀元前16年に地球へやってきた悪魔たちによるヘヴィメタルバンド・聖飢魔IIが、今年23年ぶりに…
メロディックデスメタル.....ではない? 美しく悲しい旋律に満ちた北欧の世界観 クリーンヴォーカルとキーボードによる哀愁のメロディーが武器 前回amorphisについて取り上げたので、その流れに乗った形で、またフィンランドのメタルバンドの新譜についての…
安定感抜群、いつものamorphisワールド 唸るグロウルと雄大なクリーンの使い分け 時にシンフォニックに舞うキーボードが強み こないだブログの更新頻度を少し上げたのですが、結局ガス欠になって一週間ほどまた空いてしまいました...。なかなか仕事と私生活…
超名盤の前作からさらに深化 演奏の密度と強靭なヴォーカルは順当にレベルアップ 複雑かつ難解、良くも悪くもアートとして頭抜けた完成度 前回でDIR EN GREY世紀の傑作『UROBOROS』について書いたので、それと双璧をなす名盤についても取り上げないとな、と…
極めて陰鬱かつ怪しき宗教的ムードを放つ怪作 狂気と表現力が完成形となった圧巻のヴォーカルワーク 鬱屈した中に差し込む、あまりに美しいメロディー 前回はヴィジュアル系において、本格的エクストリームメタル路線の先駆者であるNOCTURNAL BLOODLUSTにつ…
生まれ変わってからの初のフルレンスアルバム ストレートなメタルコアから暴悪なオーラを纏ったデスコアまで オーケストレーションを用いた衝撃的キラーチューン ヴィジュアル系にカテゴライズされるバンド群において、ヘヴィなサウンドを出すバンドというの…
新曲と過去曲を混ぜたメジャーデビュー作 メロディアス&プログレッシヴ&ヘヴィ 破壊と激情を表現するヴォーカルワーク 2005年に沖縄県は石垣島で結成された4ピースプログレッシヴメタル/カオティックハードコアバンドの最新EP。 これまでにもバンド名自体は…
15分半の短さに活きるバンドの個性 全体通して明るくライトな雰囲気が強い オープニングチューンはキッズ大喜びのキラー 去年・一昨年と精力的に音源を発表し、バンバン全国ツアーも展開してきている姿勢が実に頼もしい3ピースメロディックハードコアバンド…
前作に引き続き第一次世界大戦がテーマ Sabaton流ウォーメタルからは1mmもブレない 過去作に比べちょっと落ち着いた? 仕事が忙しかったり、プライベートでやることがあったり、外出の機会が増えたり、両親との約束でちょっと遠くまででかけたり、最近はいろ…
ヴァイオリニストの強みが活きた"ロック×クラシック" 楽曲の根幹は従来のエモコアから揺るがず 仰々しすぎないクラシカルさが聴きやすい もうすっかり春ですね。桜が咲いたと思ったら、もう早速散り始めてますし。こないだなんか一枚アウター羽織ってたら汗…
IRON MAIDENサウンド完成型! ストレートな曲で構成された絶妙な聴きやすさ 幻想的なエピック大作に陶酔できる圧巻のラスト 一つ前の記事にて、当ブログが6周年であることを書きました。 そしてヘヴィメタルファンにとって「6」という数字は獣の数字、そう、…
大幅なメンバーチェンジで生まれ変わった新作 後期HIBRIAのプログレ&パワーメタルを踏襲 疾走曲の変わらぬ熱さこそが最大の魅力 正統派メタルとしてのダイナミズムを完璧に表現したサウンド、耳に馴染みやすいキャッチーなメロディー、そして圧倒的熱量を放…
かつてのバンドメイトでタッグを組んだ H.E.A.Tのようなハードロックとは異なるパワーメタル路線 スピードチューンを中心に完成度は極めて高水準! スウェーデンのハードロックバンド・H.E.A.Tのキーボーディストであるヨナ・ティーと、2020年にそのH.E.A.T…
旧作と何も変わらぬHAMMERサウンド 北欧的哀愁が支配的なヴォーカルメロディー ラストにかけてパワーが一段上がる構成 METAL WEEKENDでの好演も記憶に新しいスウェーデン出身の5人組正統派ヘヴィメタルバンド・HAMMERFALLの、前作から約2年半ぶりに放つニュ…
キング・オブ・ニューメタル史上最もコンパクトな作品 KoЯnらしい鬱屈とした世界観とヘヴィリフ 歌メロの比重が高く聴きやすいナンバー中心 キング・オブ・ニューメタルの名にふさわしい存在感と人気で、90年代後半以降のヘヴィミュージックシーンをSlipknot…
スラッシュが前身ながらデスメタルに近いデスラッシュ 微メロディアスなギターを交えた疾走 オールドスクールデスメタルのアングラな空気感 まず、バンド名が読みにくいです(笑) 彼らSCHIZOPHRENIA(スキッツォフレニア。カタカナ表記でも読みにくい)は、ベル…
整合性よりも衝動重視のピュアスラッシュ 脳を斬り裂く殺傷リフの危険な快感 大半の曲を彩る疾走感に溺れる 「スラッシュメタルの魅力は何か?」と聞かれたら、なんと答えますか? 人によって答え方は色々あるとは思いますが、恐らく共通しているのは「スピ…
疾走ハードコアパンクながらモダンヘヴィ メロコア影響下のキャッチーな歌メロ シャウトとシンガロングにより攻撃力激高 ヘヴィメタル専門のレコード会社の代表格であるニュークリア・ブラスト所属、カナダ出身のハードコアパンクバンドの7thフルアルバム。…
進化・洗練したド変態コンプリート盤 予測不能な展開を持つ「ハードコア遊園地」 DVDと合わせてバンドの魅力を知るにはうってつけ 先日のDEVILOOF、Graupelそれぞれの対バンライヴが素晴らしかった、ド変態エンターテインメントメタルバンド・Ailiph Doepaが…
メジャー一発目、現路線の基盤を固めた一作 全編通してアグレッシヴな初期衝動が顕著 やや一本調子ながら既に完成度は高い 先日武道館公演を観に行ったばかりでその余韻が残っているのか、ここ最近はPassCodeの楽曲をよく聴いてました。メジャー1stフルアル…
わずか数年で姿を消したバンドの名作1st 鼓膜を直で突き刺す激高殺傷能力 いいかげんにしなさいよ 今にいたい目にあうわよ 前回はAIONの『HUMAN GRIEFMAN』という過去のJ-METAL名盤について書いたので、その流れに沿ってもう1枚。1985年に発表されたFLATBACK…
パワーシャウターを得て生まれ変わった実質的デビュー作 怒涛の疾走感とジャパメタらしいメロディック要素も オープニングは国産スラッシュ屈指の名曲! 先日ディスクユニオンに落ちていたのを見つけ、速攻でゲットしてきたシロモノ。 1989年にギタリストのI…
前2作から大きく変わらぬ安心の正統派 メロディー面とヴォーカル面に手抜かりなしの充実ぶり 安定してる分キラーと呼べるパワーメタルは無し メインソングライターの脱退(解雇?)という危機に直面しながらも、大きくサウンドのクオリティーを落とすことなく…