CD感想
カリスマフロントマンの死去を乗り越えてのリスタート LINKIN PARKらしいモダンでメロウなロックサウンド健在 新ヴォーカル・エミリーの見事なヴォーカルワーク 2024年の洋楽ロック最大の話題といえば、やはりoasisの再結成、そしてLINKIN PARKの再始動であ…
絶叫・悲痛・陰鬱な楽曲に特化 激情を発散する歌謡的なメロディーが強い 気持ちは昂るが、楽しく盛り上がれるような瞬間は無い 前回のCD感想はenvyという、日本語詞によるエモーショナルな楽曲を武器としたバンドだったので、それと同様に(ジャンルはまった…
静と動のコントラストで描く濃密な感情表現 クリアなポストロックを主軸に、感情爆発ハードコアを差し込む構成 壮大で美しい音世界への没入度高 30年近い年月に渡り、日本のアンダーグラウンドなハードコアシーンで活躍しつつ、世界のフェスにも出演するなど…
初聴きのインパクトは従来作に劣るかも 染み入るように伝わる哀愁のメロディーが魅力 ハード・テクニカル・ダサい要素は全体的に控えめ 結成20年目を迎えた9mm Parabellum Bulletの、記念すべき10枚目のフルアルバム。20年で10枚とは、かなりコンスタントに…
よりヘヴィさを突き詰めた楽曲スタイルで統一 曲によってはもはやメタルコアの領域へ 歌のキャッチーさはそこまで強くはない 前回ワンマンライヴの感想を書いたので、その流れに沿って最新作の感想文も書こうと思います。 前作『ANTI』より5年ぶりとなるアル…
大規模メンバーチェンジ直後、まさかの最終作 オーソドックスなメロディックメタルコア路線を踏襲 突出したキラーはないが全編ハイクオリティー バンド名の字面はなんとなく見覚えがあるのですが、曲は全然聴いたことがなかった(つまり全然知らん)メタルコア…
STRAIGHT UP RECORDSに戻ってきての10年ぶりフル 13分強の中に詰まった直球骨太ハードコア どうしようもないクズへの怒りを叩きつけるリリック SAPPORO CITY HARDCOREを代表する存在、SLANGの8thフルアルバム。前作『Devastation In The Void』から10年ぶり…
20th XaMetal Since 2004 疾走・速弾き・ハイトーン・ドラマチックなクサメタルの王道 冒頭の疾走曲連打で印象を決定づける 前回GALNERYUSのデビュー20周年を記念するツアーのライヴ感想を書きましたが、今回もまた20周年を迎えた日本のメロスピバンドについ…
Future Emoを掲げたPOST HUMANシリーズ第二章 最先端のハイパーポップを取り入れる音楽的貪欲さ 単一のパッケージ音楽作品として圧巻の完成度 前回のCD感想がNEW HORIZONだったので、HORIZON繋がりでBRING ME THE HORIZONの新作についても書いてみようかな。…
新たにスターヴォーカルを入れ替えてのフルアルバム 疾走曲は超キラー、それ以外は速度控えめ 実力派ヴォーカルと演奏で全曲A級の輝き H.E.A.Tのキーボーディストのヨナ・ティーと、元ヴォーカルだったエリック・グロンウォールが中心となって生まれた、メロ…
ヴォーカルの死を乗り越えて復活 ギターによる悲哀のメロディーは過去作以上に 攻撃性やシリアスな緊張感も変わらず存在 アメリカを代表するメロディックデスメタルバンドといえる、The Black Dahlia Murder。ヴォーカルであるトレヴァー・スターナドが、202…
従来作と何も変わらぬ世界観(前回も同じこと書いたね) 短い中に詰まった豪華・重厚なサウンド アルバムを代表する疾走キラーの存在がやっぱデカい 母国ドイツでは何作もチャートの上位に送り込むほどの人気を誇る、メロディックパワーメタルバンド・POWERWOL…
NWOBHMの代表作 ドラマチックな展開、目立ちまくるベースは既にこの頃から 仕方ないけど音はだいぶ古めかしいね 先日初のライヴ参加に成功した、ヘヴィメタルというジャンルの象徴たる存在・IRON MAIDEN。このタイミングにて、彼らの過去作について取り上げ…
徹底して邪悪・陰鬱・退廃的なデスメタル 悲しみの感情表現を請け負うギターが聴きどころ メタルコア扱いされてるっぽいけどあんまりそれっぽくないよ 前回のCD感想にて、DARKNESS EVERYWHEREという、国内盤の出てない比較的マイナーどころのメロデスバンド…
超王道、個性皆無、オールドスクールメロデス 全編に迸る泣きのギターが主役 超コンパクトにまとまってて聴きやすさ抜群 先日ディスクユニオンに行った際に、まったく事前情報無しで購入したアルバム。この時代にほぼ試聴も無しでCD買うヤツなんて、かなり少…
本作を以ってメタルコアから脱却 感情に訴えかけるヴォーカルと壮大な演奏の組み合わせ ライヴ定番の超名曲を収録 ロックが変わる、BMTHが変える 本作の帯に記載されているフレーズです。 2015年にリリースされたBRING ME THE HORIZONの5thフルアルバム『Tha…
キーボードによるアレンジを導入しより音楽的に 骨格は変わらずエクストリームメタルそのもの 現在の彼らに通じるアレンジも散見 前作『Suicide Season』発表時より、ギタリストのカーティス・ワードが脱退し、後任にジョナ・ ウィーンホーフェンが加入して…
前作から叙情性とドラマ性が大きく向上 感情表現豊かなヴォーカルとギターワーク 獰猛なアグレッシヴさはまだまだ充分 前回に引き続きBRING ME THE HORIZONのアルバム感想を。2008年に発表され、彼らがの知名度が日本でも広がるきっかけになった2ndフルアル…
現在の姿からかけ離れたエクストリームメタル ヴォーカル・演奏ともに衝動重視で未成熟 完成されたデスコアにはない生々しいエナジー 昨年のNEX_FEST、および今年のSUMMER SONICの素晴らしい名演によって、僕の心に大きなインパクトを残したBRING ME THE HOR…
直球のモダンメタルコア 全曲ヘドバン・ハードコアモッシュ必至のヘヴィさ全開 メロウなパートもあるがフックは弱め アメリカはLA出身のメタルコアバンド・THE GHOST INSIDEの最新作。 このバンドについては、名前こそ結構前から知っていて、過去にツアー中…
全22曲、60分超えの大ボリュームトリビュート dustbox自慢のメロディーがどの曲も冴え渡る 原曲並みに良いと感じる瞬間は少ない 日本を代表するメロディックハードコアバンド・dustboxの、結成25周年を記念したトリビュートアルバム。彼らにゆかりのあるバン…
国内ハードコア/メタルコアシーンのメンバーが集った新バンド 王道を行く叙情派ニュースクールハードコア リードギターは控えめに、リフで叙情性を発揮 タワーレコードにて国内メタル系のCDを物色していた時に、たまたま見かけてそのままジャケ買いしてしま…
メンバーチェンジを経た新章開幕のアルバム テンションダウンのない、ハイエナジーな構成 エクストリーム、ドラマチックな面にそれぞれ注力したキラーチューン 前回のSable Hillsに続いて、国内のメタルコアバンドの新譜を取り上げます。 もはや日本のメタル…
メロデス、メタルコア、正統派メタルの要素総取り キメのパートで登場する強力ゲストヴォーカル お得意のメロディックなリードギター、ブレイクダウン完備 メタルの未来から現在へ―。 本作の帯に記載されているフレーズです。 日本のメタルを担う大器として…
結成25周年を記念した限定シングル パワーやテンションの高さは少々落ち着き気味 ポップかつ哀愁も効いた叙情メロディーが主軸 結成25周年を迎えた、大阪出身のメロディックハードコアバンド・locofrankが、昨年にライヴ会場と通販限定で発表したシングル。…
様々なミュージシャンと共作したソロアルバム J-PUNK/LOUDのサウンドとして全く違和感無い仕上がり 前半部のアグレッシヴな曲の出来が特に良い 言わずと知れた日本のバンドシーンの生ける伝説的存在・L'Arc〜en〜Cielのフロントマンである、hydeさんがソロの…
LINKIN PARK的スタイルのモダンロック 北欧出身ならではのキャッチーなセンスが活きる バックストリートボーイズっぽいかはわからん 先日一夜限りの来日公演を実現させた、フィンランド出身の6人組ニューメタル/オルタナティヴロックバンドの5thフルアルバム…
人間離れした圧倒的・衝撃的超絶技巧 グルーヴ感でまとまったリフ主体のパートもある これが俺にとって「音楽か否か」を分けるボーダーだ よく今の自分の価値観を決定づけたアルバムとか、バンドをやってみようと思わせてくれた曲とか、そういった自分にとっ…
過去作と変わらぬギター主体のノーマルなメロデス 全曲にツインギターの哀愁泣きメロ大盤振る舞い 叙情リフ主体の攻撃性と突進力も有り 前回Darkest Hourという、かなりメロデス色の濃いバンドのアルバム感想を書き記したので、それに続いて今年発表されたメ…
メタルコア以上にメロデス要素強し 叙情的なリフとリードギターによる泣きメロダダ漏れ ヘヴィでアグレッシヴだが、それ以上にドラマチック 昨年にSable Hillsが主体となって日本へ招聘し、アルバム完全再現ライヴを行ったことでも話題を呼んだ、アメリカは…