
2025年もあっという間に1ヶ月が終了、2月に入ったばかりのこの時期にフェスですよ。rockin'on sonicから1ヶ月経って、またまた幕張メッセへ。
昨年のZepp Hanedaワンマンから告知されていた、CROSSFAITH主催のフェス・HYPER PLANETです。国内外のバンドに加え、DJやラッパーまで集めた、なかなか雑多なラウド系フェス。
show-hitorigoto.hatenablog.com
この日はキャンピングカーの展示会みたいなイベントと、獨協大学入学試験も幕張で行われていて、何ともまあカオスな客層になっていたかと。時間的に学生の姿はあまり見ませんでしたが。
この日は天気予報で雪が降り、交通機関に乱れが生じる可能性があるとされてたものの、蓋を開けてみれば多少雨が降ってる程度で、天候には問題なさそう。
海浜幕張へ到着し、リストバンドの交換と共にドリンクチケットももらう。幕張なのになぜドリンク代が発生するのだ?とはもちろん思いましたが、ドリンクチケットはオリジナルピックということで、思い出の一貫としてもらえる計らいなのかもね。僕は結局ドリンク交換には使わず、そのまま持ち帰りました。
フェスの規模としてはさほど大きくはなく、HYPER STAGEと名付けられたメインステージは一つのホールを丸々使っているものの、サブステージになるNOVA STAGE、および物販やクローク、フォトスポットなどはまとめてもう一方のホール内に固められ、フードの屋台はすべて外。このクソ寒い中屋外で営業しなきゃいけないスタッフさんに同情を禁じ得ない。

とりあえずCROSSFAITHが主催するフェスなのだから、イェーガーボムは外せないでしょう。オフィシャルバーでショットを一杯もらい、開幕を祝うかのようにグイっと飲み干しました。

Why don't you take that drink and chug it!
さらにホール内では電動自転車を乗り回してファンと触れ合うDaikiさんとTeruさんの姿に、HYPER STAGE後方のDJスペースにはKoieさんも見える。パーティー気質の高いバンドだけに、始まる前からさっそくもうエンジンがかかっている感じでした。
そして開演時間の11時少し前に暗転。HYPER STAGEに備え付けられたモニターに宇宙空間と、宇宙船内部の映像が映し出され(1ヶ月前のrockin'on sonicのweezerとデジャヴを感じた)、BRING ME THE HORIZONのライヴで見られたE.V.E.をもっと無機質ロボットにしたようなナビゲーターがデカデカと登場。「宇宙船species号にご乗船いただき、誠にありがとうございます。次元移動の衝撃による気分の高揚が考えられます」というナビゲーションに歓声が上がる。
「ようこそ、HYPER PLANETへ」という開幕を告げる合図の後に爆発音がドドドドン!と鳴り(結構ビックリした)、最初のアクトであるcoldrainのライヴがスタートしました。
coldrain
今回のラインナップの中では人気の高い部類のバンドのはずですが、もったいぶることなくトップバッターで登場。フロントマンのMasatoさんはタンクトップなのに、ベースのRxYxOさんは「外にいんの?」ってぐらいの厚着なことに目が行く(さすがに途中からは薄着になってました)
ライヴパフォーマンスは安定感があり、勢い十分でありながらもスタイリッシュで泥臭さはあまり感じない。本日の出演組の中でも、まとまり具合はトップクラスだったかも。もちろんこの手のバンドのライヴは綺麗にまとまってればいいという訳ではないですけど、「プロだな~!」という印象。特にギターのY.K.Cさんのパフォーマンスが見栄えが良く、こんな風に弾けたら気持ちいいだろうなぁ~と思ったものです。
僕が知ってる曲は「The Revelation」と「MAYDAY」くらいのものでしたが、知らない曲であっても素直にカッコいいと思える即効性の高さも魅力的でした。
そしてその「MAYDAY」ではKNOSISのRYOさんが登場したのですが、やっぱり彼のシャウトヴォーカルの破壊力はすさまじいですね。Masatoさんも十分に上手いヴォーカルのはずなのに、低音の破壊力という点においては圧倒していたと思います。エグい。
総じて満足度の高いライヴで良かったのですが、終わり方がやや唐突で、幕引きの際は「え?もう終わったの?」みたいな雰囲気が場内に充満してましたね...
View From The Soyuz
coldrain終わりですぐさまNOVA STAGEへと移動。個人的に今回の面子の中でもUNDEROATHに続いて観てみたかったView From The Soyuzの登場。
メンバーの見た目はいかにも「地下のライヴハウスから出てきたぜ!」って感じで、先ほどのcoldrainにあったような華々しさはないんですが、それがハードコアとしてのリアルさを醸し出していると言えなくもない。
そして実際、すごく良いライヴをしてくれたと思います。幕張メッセという大会場なのに、今この瞬間だけ新宿ANTIKNOCKとか渋谷CYCLONEになったかのような錯覚を覚えるほど、純度の高いニュースクールハードコアをプレイ。途中でNUMBのSentaさんがゲストヴォーカルで登場するのも、アンダーグラウンドなハードコア感マシマシでしたね。僕の位置からは見えにくかったものの、前方フロアでは盛んにハードコアモッシュが繰り広げられている。
そんなハードコア一直線な音の中でも、ここぞってところで哀愁叙情が際立つリードギターがブチこまれるのがうれしいところですね。ライヴを観て「こいつら、絶対叙情性大好き人間だろ!俺と同じだな!」と確信を持てました(笑)
「俺らを始めて見たって人もいると思うし、この手のフェスで全アーティスト好きだって人は珍しいと思う。そういう人でも、今まで知らなかったバンドとの出会ってみて、ハマってくれたらうれしい」と、決して有名ドコロというバンドではないからこそ言える、実直なMCも好感持てましたね。短い時間ながらこれまた素晴らしいライヴでした。
Paledusk
すぐにまた休憩することなくHYPER STAGEへ。ステージ間の距離が短いのが救いですが、結構忙しいな。
唯一無二の個性派ヘヴィロックをプレイするPaleduskの登場。去年のO-EASTで観たときと同様に、バックスクリーンには巨大な門が映し出され、そこに『PALEHELL』のジャケットにいる小っこい悪魔が登場。そのまま名曲「PALEHELL」でスタート。回し蹴りのような動きでステージ上を舞い踊るDAIDAIさんの存在感は相変わらず強烈。
ただ、ルックス的なことを言えば、氣志團みたいなリーゼントになっていたドラムのBOBさんが一番気になったけどね。
彼らのファンばかりではないフェス会場なので、やはりワンマンのときのような大合唱にまではいたらないものの、やはり「マイフレンド この世界を愛して」のフレーズを声をそろえて歌うのは高揚感がある。立派なバンドを代表するアンセムですね。
「持ち時間30分しかないから、もうこれ以上のMCはしない!」とKAITOさんが断言すると、その言葉通りあとは矢継ぎ早に曲が繰り広げられる。どの曲もアグレッシヴかつポップな魅力に満ちていましたが、やはり格別なのはKoieさんとMadatoさんをそれぞれゲストヴォーカルに呼んだ「Q2」「RUMBLE」の2連チャンでしたね。ポジティヴなエナジーに満ちたメロディーと、獰猛なヴォーカルのコンビネーションは言いようのない爽快感を覚えます。
幕張の音響のせいか、本人のコンディションのせいか、DAIDAIさんのギターソロの音がやや崩れ気味だったのは残念でしたが、アグレッシヴで観てて楽しい、シンプルに盛り上がれるステージング。MCほぼ無しだからか、何気にこの短さでも8曲も聴けたのね。
WARGASM
本日初の海外アクトの登場。僕も観るのは初で、音源もほぼ聴いたことないため未知との遭遇といっていい。
まず何よりも印象深かったのが、メンバー2人のルックスの派手さ。サム・マトロックは赤を基調としたロングシャツ(MACHINE HEADのマーチらしい)に、ハート型のサングラス。ミルキー・ウェイは、「尻見えるぞ」と言いたくなるほどのショートパンツに、上半身はほぼ下着かビキニか、といった具合。
ただ、それが「エロい」というよりも「カッコいい」という風体になっているのが、スターのオーラというものでしょうか。見た目も動きも華があって魅力的。
まあ、個人的に一番目についたのは、バックでキーボードを担当している人のゴツすぎる上半身だったけどね。
楽曲はハードコアを基調としつつも、激しさ一辺倒ではなく、結構な頻度でダウナーなパートも挿入される。歌メロがキャッチーであればこういったパートも楽しめるのですが、メロディー面についてはさほど強力な感じではないので、少々もどかしい思いを抱いてしまったのも確かですね。
とはいえ、フロントの2人はもちろんサポートと思われるバックバンドの動きも活発で、ステージ上はかなり賑やか。スピードが上がったハードコアパートでは前方でモッシュピットがしきりに発生するなど、イキの良い熱気を生み出すことに成功していました。
Jin Dogg
ラッパーのライヴって観たことないよなぁと思い(ROCK IN JAPANでCreepy Nutsは観たけれど)、WARGASM終わりでNOVA STAGEへと移動する。ヘヴィ/ラウドミュージックや、邦楽ロックのファンが多く集まるこの場ではアウェイになりそうと思ってましたが、かなり集客は多い。
ステージ中央にターンテーブルとDJがスタンバイし、ライヴの幕開けとともにご本人が登場。ドラマ出演もしてるだけあって、アウトローっぽさもありながらスタイリッシュでカッコいい見た目だった。
ラッパーといえば、マシンガンラップを繰り出しながらディスリスペクトに塗れたリリックを紡ぐ、というイメージなんですが、彼はそこまでまくしたてまくって、韻を踏みまくって...といったようなラップはしていない。まあCROSSFAITHとのコラボの時も、そこまでガツガツのラップはしてなかったからね。
また、ヒップホップのストリートギャング的イメージから、もっと挑発的に煽るようなライヴかと思ってたんですが、予想以上にフレンドリーでオーディエンスに歩み寄っていた印象。「俺のライヴ初めて観る人?」という問いにかなりの数の手が上がった時には、「ホントに?みんな完璧じゃないですか〜」とコミュニケーションをとる姿は、なんだか和やかとすら思えました。
本人としても、普段のヒップホップのライヴではあまり観られないであろうラウドなノリを期待してたらしく、しきりにサークルピットを促して、オーディエンスもそれに呼応していく。ピットの仕切り屋の人を指名して、「君が隊長な!みんな、隊長に続いて反時計回りに回れ!」と、ユーモラスながら熱気を上げる手腕も光ったライヴでした。
ralph
ペットボトルの補充や休憩を少し挟み(立ちっぱなしだからちょっと座っただけじゃ全然疲れが取れねえ)、続いてはこれまたラッパーのステージ。彼もまたCROSSFAITHとのコラボレーションステージでは観たことあるのですが、ちゃんとしたソロのライヴは初です。
先ほどのJin Doggが「ちょっとおっかないけど親しみやすい兄ちゃん」って感じだったのに対し、やはり彼は只者ではない危険なオーラがプンプン。ステージ中央に仁王立ちし、睨みつけるように見下ろす姿は、きっと夜中に出会ったらビビり散らしていたでしょうね。
ラップのスタイルも、いわゆるボースティングって言えばいいんでしょうか。非常に高速なラップを要所で披露し、そのラップ技術が炸裂するたびに歓声が上がる。煽りをほとんど行わなくても、技巧で会場を盛り上げるってなんかカッコいいな。
あと単純に声がカッコいい。落ち着きつつ、かつドスの効いた低音のMCは曲中じゃなくても「カッケェ〜こういう声でしゃべりてぇ〜」と思わせてくれましたわ。貫禄のある姿も含め、野郎が憧れるスタイルですね。
「俺はロックのカルチャーが好きだし、CROSSFAITHは俺たちラッパーのシーンも見てくれてるから、きっとまた会えると思うよ」と、畑違いであるシーンに対してのリスペクトをしっかりと示してくれた姿も好印象でした。
ENTER SHIKARI
エレクトロニコアの代表格と呼べるバンド。音源をしっかり聴いてるバンドではなく、個人的な好みの音でもないのですが、この手のフロアにおいては充分な盛り上がりが期待できるだろうと思っていました。
ただ、正直なことを言わせてもらうと、今回の出演組の中では少々退屈なアクトだったかなと。
まあ単純に僕がこういったEDMとかトランスとか、そういった音楽に慣れてないからってのもあるんでしょうけど、どうもエレクトロニコアのうちの「コア」の要素が薄い楽曲が中心になってて、イマイチ盛り上がる箇所が掴めない。イケイケアゲアゲな感じでメロディーがポップかと言われれば、そんなこともないし。
そういった印象を受けたのは僕だけではないのか、バンドイメージに対してフロアのノリはそこまでバチバチではなかったような。もちろん然るべきところではちょいちょいモッシュも起きてたんですけど。
ラストの「A Kiss For The Whole World x」にて、特にハードコア的なヘヴィさとアッパーな歌が際立つサウンドが聴けて、そこで結構持ち直してくれた感があります。ただ万年寝不足な僕は、途中ちょっと眠気に襲われてしまったな...
マキシマム ザ ホルモン
朝の物販が長蛇の列になっていたことからもわかるとおり、やはり人気バンド故か、ここに来てフロアの集まりは最高レベルに達していたように感じます。
まあ僕個人としては、そんな周りの人気とは裏腹に、ここ近年はバンドへの注目度は少々落ち気味ではあるんですが(よくわからん企画ばっかで全然アルバム出さねえし)、やっぱりライヴが始まれば楽しく高揚させてくれるのが有り難い。
ヘヴィリフの応酬と、クールな疾走感あふれるサビのコンビネーションで魅せる「シミ」に、ダンサブルさも取り入れた「便所サンダルダンス」など、お得意のキャッチーなメロディーな気質も相まって、会場中が勢いよくヘッドバンギングに駆られていく。この景色の迫力はすごいものがある。
バックスクリーンに映されるリリックビデオの作りも凝ってて、こちらも見応えがありましたが、それのせいでバンドメンバーのパフォーマンスから目を離す必要に迫られるのが少々もどかしい。
この日は節分だったこともあり、MC中にはダイスケはんが恵方巻きを(ところどころ「ウッ...」て表情になりながら)一本丸々食い尽くすなど、他バンドじゃ絶対やらんような事も含めて、エンタメ性の高さは随一でしたね。
ラストに名曲「恋のメガラバ」を披露してくれたのも嬉しいサプライズ。今までラストに多かった「恋のスペルマ」も良い曲ではあると思うものの、やっぱり「恋のシリーズ」ではこの曲が一番好きだなぁ。音源と比べてバッキングのリフがアレンジされてるのもポイントでした。
UNDEROATH
LOUD PARKぶりのZARDNICをちょっとだけ観て(BRING ME THE HORIZONの「Diamond Aren't Forever」をサンプリングしてたことはわかった)この日最大の注目株のアクトへ。
どんなライヴになるのか、一番期待値が高かったバンドですが、残念ながら出鼻を挫かれるハメに。
ヴォーカルのスペンサーの声が聴こえない。聴こえにくいというレベルではなく、マジで何にも聴こえませんでした。
よりにもよって肝心の出だしのヴォーカルが、マイクトラブルのせいでまったく聴こえず、カラオケ状態になってしまうという入りに。一発目でガツンのブチ上げるべきのはずが、ここで「ん?」という空気になってしまったのが何とも惜しい...
その後マイクが改善されてからは、さすがと言えるほどのパフォーマンスでした。メンバー全員がただ演奏に徹しているだけでなく、ステージ上をアグレッシヴに動き回り、サウンドだけでなく視覚的にも激情を演出している。
スペンサーのシャウトと、アーロンのクリーンヴォーカルのコントラストもよく効いてて、これぞまさに激情ポストハードコアの正しき姿と言えるもの。
新しい楽曲もプレイされていましたが、それが過去の曲ともおさおさ聴き劣りしないどころか、「Generation No Surrender」なんかは、今日演奏された中でもトップクラスにカッコいいのではと思わされましたね。オーディエンスの上に乗り上げ、クラウドサーフしながらシャウトをかますスペンサーが、周辺の視線を一身に集める。
その「Generation No Surrender」ですが、サビでのシンガロングパートを「簡単な英語を繰り返すだけだ」と、ゆっくり何度か発声して練習させ、初見のオーディエンスでもやりやすくする気遣いも見て取れました。そのおかげでかなりの大合唱を生み、一層の盛り上がりを見せてくれましたね。
あと、バックスクリーンに演奏している各曲のMVが映されてたのですが、「It's Dangerous Business Walking Out Your Front Door」の画質、あまりにもガビガビすぎねえ?2025年とは思えん。
Sable Hills
UNDEROATHが終わった後は、トリのCROSSFAITHを待つのみ...と言いたいところですが、やはりメタルファンとしてはこのバンドのライヴを無視する訳にはいかない。本日のメンツで最もメタル度の高いバンドが、NOVA STAGEのトリを飾ります。
サウンドチェックの時点で、「サークルピットのチェックもしていいですか?」と言い、「EMBERS」に合わせてピットを生み出す。痛快な光景でしたが、これでライヴ本チャンでは「EMBERS」はやらないんだということがわかり、一番好きな曲なだけに少々残念に思える。
しかしいざライヴが始まったら、そんなチッポケな残念な気持ちなんざ、粉々に破壊して吹っ飛ばしてくれた。NOVA STAGEに集まった多くのオーディエンスを、モッシュ・クラウドサーフ・2ステップ・ヘッドバンギング・サークルピットで巻き込んでいくその様は、まさに今勢いに乗っているメタルバンドの姿。
少過去発売したマーチのデザインが原因でアジアツアーの一部が中止されるなど、辛い出来事があったばかりながらも、「過ぎた事は変えられないから、俺たちは未来を見ている。CROSSFAITHがNOVA STAGEのトリを俺たちに任せてくれたことは、彼らからのメッセージだと思ってます」と真摯に語り、その期待に応えんとばかりに会場中を扇動するその姿は、もはや感動すら覚えました。
「CRISIS」では、「NOVA STAGEで一番デカいサークルピットを作れ!」と煽り、中央にどデカい高速サークルが出現、さらにおびただしい量のクラウドサーファーが出現するなど、完全に場の空気を掌握した彼ら。日本のメタルの未来を担うという存在として、相応しい姿を見せてくれました。「Battle Cry」では出番直前ながらもCROSSFAITHのKoieさんが登場しましたが、仮にそのゲスト出演がなくとも、この日のステージの感動は陰らなかったでしょう。
ラストの「Tokyo」のドラマチックなギターの旋律には、その新世代メタルの代表格としての器となった姿と併せて、思わず目頭が熱くなるほど感動。この日つまらないライヴをしたのは(ENTER SHIKARIはちょっと退屈だったけど)一組もいませんが、ベストアクトは間違いなく彼らだったと胸を張って言えます。
CROSSFAITH
Sable Hillsがあまりにも良かったので、余韻が響いてしまっているものの、トリのCROSSFAITHを観にHYPER STAGEへ。
満を辞しての登場なだけあり、モッシュピットの勢いは最初から強い。「疲れたなんて言い訳はすんなよ!」とKoieさんが呼びかけると、それに「もちろん!」と言わんばかりに、次々とどデカいピットが発生し、ハードコアモッシュも多数見られる。午前中からやってるというのに、みなさんすごい体力ですこと。
「日本と海外のバンドが出てくるフェスは他にもある。バンドとラッパーが出てるフェスもある。だけど、日本と海外のバンド、ラッパー、それにDJまで出るフェスは、日本ではHYPER PLANETだけです!」とKoieさんは、このフェスの特別感を力説してくれました。それに対して「サマソニは...?」という思いがちょっと頭をもたげたんですが、まああれは規模感がまるで違うからノーカンか。
そんな本フェスの出演者は、彼らが出してきた音源に参加しているフィーチャリングアーティスト多数であるため、当然ながらコラボレーションステージが多い。最初の「Monolith」とラストの「Leviathan」以外は、すべてメンバー以外の誰かしらが参加していました。
やはりなかなか観られないであろう海外アーティストとのコラボレーションである「God Speed」「Freedom」にこそ、この日来た価値があったなと思わせるものでしたが(「Freedom」はあんま好きなタイプの曲じゃないんだけど)、Jin Doggを迎えた「None of Your Buisiness」なんかも結構レアな気がする。
スペシャルな演出になったのは、「今回の出演者の中にはいないけれど、このフェスにいて当然というべき存在いるんだ」という紹介のもとに、スカコアバンドのHEY-SMITHが登場して、彼らの楽曲である「Comeback My Dog」が演奏された点ですかね。
一際大きな歓声と共に会場が揺れ、かなり規模の大きなサークルピットとシンガロングが発生し、このライヴのハイライトとなりえる場面になりました......が、そんな会場の空気とは裏腹に、ぶっちゃけHEY-SMITHに特に思い入れのない身としては、「カバーもいいけど、あなた達のオリジナル曲でも良かったのよ?」という気持ちは正直ある(笑)
この日はSiMも出演していたので、当然ながらヴォーカルのMAHさんを迎えた「Warriors」も演奏されましたが、そこにはcoldrainのヴォーカルのMasatoさんも登場。国内ヘヴィロックシーンで特に人気の高いバンドのフロントマンが揃った瞬間でしたが、バックスクリーンのリリックビデオは「feat. MAH from SiM」としか書いてないので、Masatoさんは少々お気の毒。
彼は彼で、「Demise And Kiss」とか「Faint」みたいに、自分が参加している曲もあるのに、なぜこの曲で出てきたんでしょうかね。「Demise And Kiss」やってくれてもよかったのに(前日のCROSSFAITHワンマンではやったらしい)
個人的に滾るのは「Countdown To Hell」のようなアグレッシヴ極まりない曲に、やはりラストを締めるに相応しい名曲「Leviathan」でしたね。前者では現代メタル/ハードコアシーンを背負って立つSable HillsのTakuyaさんと、PaleduskのKAITOさんが登場し、国内ラウド新旧スター共演の様相を呈する。特大のウォールオブデスも登場して、フェスのクライマックスを彩りました。
トリながらも演奏は1時間程度でアンコールなし、セットリストは9曲と、少々物足りなさは感じるものの、場を興奮の渦に巻き込むアジテーション、ライヴ力の高さをしっかりと刻みつけたステージになりました。あ、でもせめて最新作のラストを飾る名曲「Canopus」だけでも聴きたかったな...
最後に出演者みんなで集まっての記念撮影はだいぶグダグダでしたが、それはまあ主催者に縁のある面々が集まったフェスなのでご愛嬌ですね(笑)

終わってみると、1日だけとはいえ朝から夜までほぼラウドな音に浸り続けられたという点で、かなり濃厚なフェスになったと思います。会場内も寂しい客入りという感じではなく、それでいて人でごったがえすほどでもないという、非常に良い塩梅の盛況具合で、快適さもありましたからね(メンバーとしてはソールドさせたかったでしょうけど)
MC中にてKoieさんは「第二回は絶対やる!」と明言してくれましたし、もともとCROSSFAITHは海外志向の強いバンドですから、今後もまた国境もジャンルも越えるようなフェスを期待してもいいんじゃないかと思います。海外メタルコアバンドじゃんじゃん連れてきちゃってくれていいよ。
なお、フェスが終わったあとはアフターパーティーと称して、渋谷club asiaで夜の11時(フェス開始の12時間後)から、さらにライヴやらDJやらがあるとのことで、これにハシゴした人はマジで無尽蔵の体力ですね...。ライヴの時に「朝9時からいるから立ってるだけで大変」みたいなことを言ってたSable HillsのTakuyaさんもDJやったらしいけど、果たして体は保ったのだろうか...?