ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

8/28 LIVEHOLIC 6th Anniversary series ~Dear Insanity~ at 下北沢 LIVEHOLIC

 

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急遽当日券狙いでライヴに行ってきました。

 

特に予定などは入っておらず、近場のディスクユニオンでめぼしいもの漁るかと思っていた矢先、Twitterにて国産プログレッシヴメタルコアバンド・Earthists.が下北沢でライヴを行うという情報をキャッチ。

 

このバンドはギタリストのYUTAさんが抜けてから、まだライヴを観る機会に恵まれておらず、当日券も用意されているということだったので、急遽下北沢へ進路変更。当日券狙いて飛び入り参加することにしました。

 

会場となる下北沢 LIVEHOLICは、フリーペーパーの激ロックで有名な激ロックエンターテイメントが運営する、2015年にオープンした比較的新しいライヴハウス。キャパシティは180人という非常に小さめのハコで、こういう狭小なTHE・ライヴハウスは久しぶりかも。先日GALNERYUSのライヴで札幌のcube gardenに行きましたが、あそこはまだ300人以上は入りますしね。

 

近くのディスクユニオンで中古CDを物色し、ウェンディーズで休憩を挟んだ後会場のビルへ。すぐそばの本多劇場ラバーガールの公演があったようでそれにも若干惹かれましたが、ここはもちろんライヴが優先だ。

 

すると会場入り口付近に20代くらいの若い男性から「LIVEHOLIC行く人ですか?自分初めてなんですけど、どう行ったらいいんですか?」と尋ねられる。

 

「えっ?俺も初めてだし知らんよ。俺の方こそ教えて欲しいよ」と思いつつ、「自分も初めてなんですよ。このビルの5階らしいから、とりあえず階段登れば着くんじゃないですかね?」などと会話しながら、一緒にライヴハウスへ向かう。確かにここの入り口は若干わかりにくいかもな〜。居酒屋の入り口と併設してるし、階段狭くてホントに登っていいのか不安になるし。

 

そのままの流れで今回のライヴはその男性と一緒に観ていたのですが、彼は日本のバンドから音楽に入り、海外ではSAOSIN、The Usedなどのスクリーモや、Djent系メタルコアなどを聴くようになったとのこと。僕がやや古典的なメタルが好みなのと比べ、比較的モダンでラウドな感性を持った人のようでした。

 

ちなみに年齢は20歳で、僕がすでに27歳の社会人ということを知った時はだいぶ驚いていました。そうか......メタルのライヴでは周りがオッサンばっかりだったから全然意識していなかったけど、こういうモダン系のライヴでは、僕はもう年配者の部類に入ってしまったというのか...。いつまでも若手じゃいられないんですね...

 

なお「インスタのアカウントでも交換しません?」と言ってもらったのに、僕のインスタはこのブログとリンクで結びついてるため、「リアルで知り合った人にブログ見られんのなんか恥ずい」という心理が働いてしまい「SNSあんまやってないんですよ〜」とウソをついてしまいました...。ゴメンなさい!!!

 

 

CROWSALIVE

気を取り直してライヴに集中する。最初のアクトはCROWSALIVE。全く知らないバンドでしたが、今度CRYSTAL LAKEが主催するTRUE NORTH FESTIVAL 2021の出演権をかけたライヴオーディション「THE ROAD TO TRUE NORTH 2021」に出演するバンドだそう。

 

www.truenorthfest.com

 

音楽的には「ヘヴィサウンドを持つオルタナ」といった趣で、時折ビートダウンっぽいリフでヘッドバンギングを誘発させる瞬間がありつつ、シャウトの類は全くなし。かなりオシャレな風貌のヴォーカルが高音主体で歌い上げる感じ。

 

リズム隊のパフォーマンスが全体的に良くて、突進力と手数の多いドラムに、非常に狭いスペースながら、大柄な体躯をフルに躍動させる指弾きベースのインパクトはなかなか大きかったです。

 

クリーン主体の歌モノならもう少しメロディーにキャッチーさがある方が嬉しいかな。聴いて一発でハッとさせられるメロディアスなキラーができたら欲しかった。そんな楽曲作るの簡単ではないと思いますが。

 

純粋にメタルコアと呼べる音楽性ではないかもですが、演奏はタイトでヘヴィさもあるので、TRUE NORTHに行く人の感性には結構刺さるものがあるのではないかと思います。

 

 

Earthists.

お次は久しぶりのEarthists. DEAD POP FESTiVALの選考会以来ですね。4人編成になって少し寂しさが募る。多弦ベースのネックは少し細くなったような?

 

人数は減っても基本線はまったく変わりなし。ヘヴィで変則的なリフを主軸にし、狂気的なシャウトで進みゆく、無愛想なモダンメタルコア

 

中腰のまま一心不乱にヘッドバンギングし、狭いステージを暴れ回り、寝っ転がりながら絶叫するヴォーカルパフォーマンスは現在。迫力充分ですが、人によってはドン引きするでしょうね(笑)

 

ただヴォーカルの勢いは万全ながら、ギターソロの入りで若干モタってしまったり、クリーンによるメロウなコーラスがどうしても弱く、ヘヴィなサウンドに埋もれがちだったり、音楽的魅力の部分のパフォーマンスでやや損してしまった感があります。

 

あとやっぱり僕個人の感覚としては、キャッチーな要素が足りなすぎたのもあるかな〜。「Winterfell」「Resonating Light」みたいな哀愁曲が欲しいところ。ラストの「Memento Mori」の疾走感は掛け値なしにカッコ良かったけども。

 

 

Sable Hills

続いては名前は今まで聞いたことはあるけれど、音源には手を出せていないバンド・Sable Hills。ステージ転換時、ロン毛にCARCASSやDYING FETUSのタンクトップを着た屈強な男たちが動いており、今までのアクトと比べて明らかに"メタル度"が高い点に、こちらの期待感も煽られる。

 

そしてその期待にバッチリと応えてくれる素晴らしいライヴでした。ヴォーカルも演奏も、気合入りまくりの暴れまくり、硬質でヘヴィな迫力を携えつつ、メロディアスなリードギターも目立つなど、キャッチーでありながらメタルコアとしての攻撃性もしかとある。

 

本日唯一といっていいギターソロパートもある音楽性で、本日一番のメタルらしさを感じましたね。モダンなサウンドももちろん破壊力抜群ですが、やっぱり個人的にはこういう音こそ「ヘヴィメタル」を感じる。

 

ヴォーカルがハンドマイクで雄叫びを上げつつ、後ろでは弦楽器隊が飛び跳ねまくり、ここぞというギターソロでは、ビシッとフォームを固めて並ぶ。このステージの見栄えの良さも素晴らしいですね。見てて楽しいし単純にアガる。

 

GYZEのようなコテコテのクサメロではないものの、非常にキャッチー極まりないリードギターのカッコよさもあり(音響的にちょっと埋もれ気味だったのが実に惜しい)、抜群の疾走感で迫ってくる楽曲の魅力も合わせて、本日最大級に満足できたアクトでした。この短い持ち時間では足りないな!フルセットのライヴも観てみたい!

 

HER NAME IN BLOODが解散した今、日本のメロディックメタルコアを引っ張っていくのは彼らかもしれない。そんなポテンシャルを感じました。こんな良いバンドを今の今まで見落としていたとは、僕のアンテナもまだまだだな...

 

 

MAKE MY DAY

本日ラストは去年のA.V.E.S.Tでも観たMAKE MY DAY。モダンメタルコアらしいビートダウンを多用しつつ、クリーンヴォイスによる歌もかなり目立ったサウンド

 

show-hitorigoto.hatenablog.com

 

前に観たときとほぼ印象は変わらず、ヴォーカルのイキリまくったパフォーマンスとヘヴィなサウンドは迫力充分ながら、やはりサビのクリーンなパートが圧倒的にチャラい(笑) 先ほどのSable Hillsが男らしいメタルをプレイしていただけに、その落差で余計そう感じるのかも。

 

個人的にはチャラい音楽もそれなりに耐性はある方だと思うんですが、やはりメタルコアとして聴く分には、ちょっとパリピな雰囲気が強すぎるな。これでもう少しサビにキャッチーさがあれば良かったんですが、メロディーラインは個人的なツボとはちょっとズレてる感があるな...。激ロック読者には刺さる音楽性だとは思いますが。

 

どうやらギター兼クリーンヴォーカル担当の人がコロナから復活したばかりだったようですが、特にパフォーマンス自体に破綻は無く、ヘヴィな演奏の安定感は文句なしだったように思えます。

 

 

トリのMAKE MY DAYもアンコールはなし。全バンド演奏時間はだいぶ短めで、4バンドも出た割にはややあっさりした印象でしたが、まあこのご時世に夜遅くまで営業はできないし、キャパを絞っているのにチケット代は安めだったのでやむを得ないでしょう。

 

しかしSable Hillsのライヴのカッコよさは目をみはるものがありましたね!この出会いがあっただけでもこの日は来た甲斐があったというものです。アルバムもチェックしてみようっと。