ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

GREEN DAY 『Saviors』

  • 適度に振り幅を持ちつつGREEN DAYらしさが一貫
  • オープニング2曲の勢いが魅力
  • 聴きやすいけどボリューム過多気

 

前回日本にパンクバンドのスプリットCDについて書いたので、その流れに乗ってパンクの新譜感想いっちゃいましょう。

 

パンク界において、もはや知らぬ者はいない超大物・GREEN DAYの2024年発表最新フルアルバム。前作『Farther Of All...』から結構早めに新作出したな、と思ったのですが、何気にもう4年も経ったのか。

 

アルバムの内容については、今更僕が何かを言う必要もないGREEN DAY節満載のポップパンクで、彼らのファンであれば何の不満もなく聴ける内容かと。GREEN DAYGREEN DAYたらしめる王道のサウンドに仕上がっているように思います。

 

僕は海外パンクでは、疾走感があって、メタリックなサウンドも持ち合わせて、メロディーがキャッチーで、といったバンドが好きになりやすい(具体的に言えばSTRUNG OUT、SUM 41、BIGWIGなど)ので、彼らのサウンドは好みからは少々外れる。聴いてて楽しくはあるものの、心からグッと惹かれる瞬間はあまりないかな。

 

ポップパンクの代表格扱いされている彼らですが、混じりっ気の無いド直球のパンクサウンドではなく、どことなくオルタナっぽかったり、パワーポップ的だったり、ロックンロールなテイストを入れていたりするので、個人的にはやはりパンクサウンドのド真ん中をやってくれる方が嬉しいわけです。

 

とはいえ流石に長いキャリアを経たバンドなだけあり、楽曲の造りとクオリティーの高さは保証されている。どういったタイプの曲であっても、しっかりとバンドのカラーが反映された印象がありますね。

 

ます出だしのM1「The American Dream Is Killing Me」と、M2「Look Ma, No Brains!」の2曲が、軽やかなテンポでキャッチーに駆けるポップパンクナンバーとなっており、初聴きの印象が非常に気持ちよくなるのが嬉しいです。特にM2が好き。

 

M1はビリー・ジョー・アームストロング曰く「伝統的なアメリカン・ドリームが、多くの人々にとってうまくいかないことを表現した。実際、それは多くの人々を苦しめている」とのことで、そんな曲に大ヒット曲「Basket Case」のフレーズが使われているのが何か意味深ですね。

 

この頭2曲の流れが良く、これ以上に耳を惹かれる瞬間はその後は現れなかったのですが、捨て曲になるような曲があるわけでもなく、どの曲も短くまとまっているからスッキリと聴ける。

 

アッパーなM6「1981」、実にGREEN DAYらしいシンプルさとポップさが活きたM11「Strange Days Are Here To Stay」、少々ハードさを増したギターが目立ち、ロックンロール的なギターソロも聴けるM12「Living In The '20s」あたりが気に入ってます。切ない弾き語りから、優美なシンフォサウンドで盛り上げていくバラードのM13「Father To A Son」も良い。

 

ただ、さすがに国内盤ボーナストラック入れて全16曲はさすがに多いな...。曲自体はどれも短くまとまっているし、聴きやすい曲ばかりなので、そこまで聴き疲れがひどくならないのはありがたいですけどね。まあ、今や大サブスク時代、CDの収録曲数なんて多くの人にとっては気にならない点だとは思いますが。

 

 

個人的に本作は

"GREEN DAYらしさを一本通したアルバム。曲数こそ多すぎるきらいがあるものの、心地よいポップさとアッパーなサウンドを味わえる"

という感じです。

 


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V.A. 『THE ANTHEMS』

  • 各バンドの個性が際立つ三つ巴スプリット
  • 良くも悪くも手堅く、抜きん出たキラーは少なめ
  • 全体的に良かったのはlocofrank

 

Hawaiian6dustboxlocofrankの3バンドによるスプリットアルバム・『THE LAST ANTHEMS』のリリースが発表されました。

 

ikkinotdead.com

 

この3バンドが新曲を持ち寄ってスプリットを制作する企画は、11年前の2013年に一度上がっていて、それが今回取り上げる『THE ANTHEMS』です。今回のニュースを受けて、久しぶりにCDラックから引っ張り出してみました(ていうかコレ11年前?は?マジ?)

 

本作のリリースが発表された当時、僕は今以上にメロコアにどっぷりだったため「好きなバンドが3組集まって新曲が聴ける!?ハンパねえ!!」と、かな〜りテンションが上がったのを覚えています。盆と正月とGWが一気に来たようなもんですし。

 

リリース前の宣伝にも力が入ってて、各バンドのメンバーが他バンドの新曲を聴くリアクションや、曲順決め会議の様子を映したムービーの公開、CDを持ち込んだ人だけが入店でき、バンドグッズの詰め合わせを購入できる期間限定100円ショップの企画など、J-PUNKシーンに話題を振り撒いていました(ちなみに100円ショップは僕も行きましたが、薄手の白タオルやステッカーなど、そんな大したモンは入っておらず「まあ100円だし…」と自分を納得させていました笑)

 

実力派のみを集め、収録曲も全部新曲、それに加えて上記の宣伝効果も加わり、否が応でも期待値が高まっていきました。

 

そして当時リアルタイムで本作を聴いたときの感想は......「期待した割には、普通かなぁ...?」って感じ。

 

いや、決して悪い作品ではないんですよ。むしろキャリアを重ねた実力派だけに、楽曲のクオリティーの高さは折り紙付き。飛ばしてもいいような捨て曲なんてモンはなく、どの曲にもバンドの個性が息づいた聴きごたえがある。

 

ただ、各バンドを代表するようなキラーチューンばかり収められていると期待していたのですが、どちらかというと「アルバム中盤あたりにある佳曲」といった具合の曲が多く、抜きん出たようなキラーは少ない。手堅いといえば聞こえはいいですが、もうちょっとパンチのある出来を期待してただけに、若干肩透かしを喰らったような気分でした。

 

この印象は、当時のメロコアどっぷりだった自分が、事前の宣伝に煽られるに煽られて、期待値を必要以上に上げられたからかもしれず、改めてアルバム通して何度かリピートしてみましたが、やっぱり感想は大きくは変わらなかったなー。

 

Hawaiian6はオープニングのM1「In The Deep Forest」こそ、バンドの最大の強みである泣き泣きのメロディーセンスが遺憾無く発揮された曲で、それ以外の曲はそこまで抜きん出た印象はないかな。M10「Excalibur」は結構好きですが、明るい系の曲にもうちょっとフックが欲しかった。

 

dustboxは全部彼ら特有の切ないメロディー、美麗なコーラスが活きた曲になっています。平均点は高いものの、キラーチューンと呼べるような曲はなく、まずまずといった感じ。どこかに1曲「Tomorrow」「Jupiter」クラスの名曲があれば嬉しかったのですが。

 

locofrankが最も全体的にレベルが高いですね。パワフルで硬質な演奏と、ほどよく哀愁を感じさせるキャッチーな歌メロが豊富に揃っている。3バンドの中で唯一、M9「Before It's Too Late」のようなハードコアテイストの強い曲を用意したのも、アルバムのカラーから少しハミ出た印象があって面白い。

 

各バンドの個性や強みはちゃんと感じることはできるものの、全体通してもう少し突き抜けた何かが欲しかったなぁ...という思いが募る1枚ですね。もちろん全曲水準以上のメロディックハードコアであることは間違いなく、ファンならちゃんと楽しめる出来にはなっています。

 

今年リリースされる新作『THE LAST ANTHEMS』はどんな作品になるんでしょうかね。当時ほどガチガチのメロコアキッズではなくなってしまったものの、やっぱり思い入れのある3バンドの共演なので、もちろんチェックする予定でいます。

 

 

個人的に本作は

"各バンドの個性が表出した楽曲で占められたスプリット。メンツの豪華さに比べ、インパクトや突出した印象は少々弱めか"

という感じです。

 


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2/2 KLASH OF THE TITANS at EX THEATER ROPPONGI

THE冠、Primal Fearときて、またまたさらにヘヴィメタルのライヴへ。この1週間はメッチャ濃密でした。エゲツねえライヴラッシュだ...

 

ジャーマンスラッシュの代表格であるKREATORと、メロデスの開祖にして、オルタナメタルとしてワールドワイドに活躍するIN FLAMESのツーマン、KLASH OF THE TITANSに行ってきました。

 

このツーマンが発表された当初から、これは行かねばなと。KRETAORは去年のLOUD PARKで観たばかりではあるものの、フェス仕様の短めのセットリストでしたし、IN FLAMESはKNOT FEST 2016で遠目からちょろっと観た記憶が残っている程度。フルセットのライヴを間近で観られるチャンスを逃す手はありませんでした。

 

翌日の土曜日は休日出勤で朝も早いという悪条件ではあるものの、当日の仕事はだいぶ落ち着きを見せていたので、定時になったらすぐに外に出られる。六本木まではそこまで時間もかからないので、開演時間の19時には充分に間に合う。

 

しかし誤算だったのはお金。「このツーマンをスーツ着たままおとなしく観られるかってんだ!」と、着替えを持ちこんでいたのですが、当然ながら荷物が多くなりコインロッカー1個では収まらない。

 

さらに追加で100円硬貨を用意しようにも、手元に残っているのは1万円札と新500円硬貨が2枚。両方とも会場内の両替機には対応していない。クソが!新500円玉FUCK!

 

着替えたスーツとコートを持ったまま立ち往生。物販でタオルか何かを買って、小銭を増やすことも考えましたが、さすがに開演までわずかな時間しか残されていない。1曲たりとも聴き逃しをしたくないため、ここは諦めて荷物を持ったままフロアで観ることに。

 

IN FLAMESとKREATOR、もちろんどちらのバンドも好きですが、どちらかといえばKREATORの方をガッツリと観たかったために、モッシュピットの中へ混ざれないのはなんとも歯がゆいなぁ...。手荷物など気にせず心置きなく観たかったのですが。

 

 

KREATOR

そんなこんなでちょっと出鼻をくじかれた気持ちで観始めたKREATOR。最新作のSEでメンバーが登場し、そのまま流れ通り「Hate Über Alles」でスタート。さっそくフロア前方中央付近ではモッシャーたちがサークルピットを作り出す。

 

ステージにはジャケットに映る悪魔を模したバルーンがデカデカと鎮座し、脇にはLOUD PARKでもあった、串刺しになった人間のモニュメントが。

 

「破壊神」と書かれたタンクトップが目につくフレデリク・ルクレール、長い金髪をなびかせる姿がクールなサミ・ウリ=シルニヨ、KREATORの真骨頂である限界を超えたスピードを体現するユルゲン・"ヴェンター"・レイルと、LOUD PARKほどではないものの、間近で彼らのプレイを拝むことができる。

 

何より目を引いたのはやはりフロントマンのミレ・ペトロッツァでした。ステージ中央に仁王立ちし、両手を広げてメロイックサインを掲げる姿、ギターを天へと突き出す姿、特徴的なヒステリックなシャウトでオーディエンスを狂乱させる姿、そのどれもが威風堂々としたカリスマ性に満ちている。もはや単に「キャ〜カッコいい〜❤️」なんてヤワな感情を通り越して、畏怖だ。畏怖の対象だこれは。

 

邪悪なオーラを常に纏った楽曲を矢継ぎ早に繰り出す光景、「邪神といえばモッコス」な人でも、このステージを見れば「ミレ・ペトロッツァこそが邪神だ」と考えを改めるでしょう。この存在感はただごとではない。

 

ただ、そんな邪悪なるライヴにも関わらず、ステージ上のメンバーは結構フレンドリーというか、ファンサービスを積極的にやってくれている。ドラムを除く3人が入れ替わり立ち替わりで場所移動し、かなり前の方までやってきてオーディエンスへのアピールを繰り返していました。

 

MCもわかりやすい英語の煽りばかりでしたし、オーディエンスを前後に分けたコール&レスポンスもやってくれたりと、悪のオーラを放っているのに、意外なほどの親しみやすさが全編に感じられましたね。

 

演奏は若干ギターソロがモタっている印象というか、あまりタイトという感じではなかったかな。ザクザクとしたリフにより醸し出される興奮はバッチリ。疾走曲はテンポが速すぎてヘッドバンギングが追いつかんわい。

 

そういう意味では、「Satan Is Real」や「Violent Revolution」、「666 - World Divided」のようなスピード一辺倒ではない曲の方が、頭を振りやすくてノれましたね。MANOWARポーズのごとく手をガッチリと組み合わせて「We are united!」と叫ぶミレのカッコ良さたるや...

 

ラストはあまりにもテンポが速すぎる初期の名曲「Plessure To Kill」。ミレの指示により、中央にサークルピットが形成され、"KILL!"の掛け声と合わせて興奮と狂気の坩堝と化す。柵と段差のせいで巨大な一つのピットが出来上がることはなかったものの、ラストを飾るにふさわしい狂乱となりました。

 

 

IN FLAMES

ここで30分ほどステージの転換時間となるため、邪魔な荷物をお片付け。記念にIN FLAMESのタオルを1枚購入し、できた小銭でスーツとコートをロッカーに押し込む。これで心置きなくフロアの真ん中に陣取れますわ。

 

悪魔像が真ん中にドーンと立って、上からも死者が吊るされていたKREATORと比べて、ステージセットはバンドロゴのバックドロップのみと簡素。

 

しばらく待ってからメンバーが登場し、『I, The Mask』からの「Voices」でスタート。とりあえず、まずビョーン・イエロッテのヒゲに目がいく。クリス・ブロデリックはシンプルにカッコいい。

 

そのガッチリとまとまった演奏により、気持ちよくヘッドバンギングできる。専任ヴォーカルがいて、ツインギターは演奏に徹することができることも大きいのか、演奏のタイトさは先ほどのKREATORを凌駕していたように思います。

 

そしてアンダース・フリーデンのシャウトヴォーカルがかなり良い!ネガティヴな感情を乗せた激情の叫びは、音源の時点でかなり好きなんですが、その高揚感をそのまま生で発散しているかのような好パフォーマンス。見てくれこそチェックのシャツにキャップと、あまりカッコいい感じではなかったけど(笑)

 

セットリストは過去作から満遍なく選出されており、アルバムごとの偏りはほぼ無し。中盤には初期メロデス時代の「Ordinary Story」に「Behind Space」、「Only For The Weak」といった曲を披露。やはり日本ではこれらの曲の方が反応は良さげかな。それまでモダンなリフが支配的だったのに、急にメロディアスなギターが出てくる構成には面白い違和感があります。

 

オルタナティヴメタルとなった彼らはそれはそれで魅力的ですし、なんならモダンなサウンドはライヴでさらに映えていたと言ってもいいんですが、やはり「Behind Space」の性急なリフが鳴り響いたら、「これだよ!これ!」ってなっちゃうのが慟哭音楽好きの性。

 

ただ『Colony』からやるのであれば「Ordinary Story」よりも、それの1曲前か、1曲後のヤツをやってくれた方が嬉しいよ、とは言っておきます(笑)

 

また、KREATORと同様に、このバンドも結構フレンドリーというか、オーディエンスに対してにこやかにコミュニケーションを図ってくれているのが少し意外でしたね。世論とは関係なく、自分たちのやりたいスタイルを貫く姿勢から「どう聴こうが勝手にしろよ」みたいな、ある程度リスナーを突き放すタイプのバンドなのかなと思ってたもんで。

 

アンダースは最前の人たちとグータッチを交わし、スマホを取って各メンバーを間近で撮影してくれていたし、ドラムのタナー・ウェインはニッコニコで手を振ってくれたし。

 

新作からの強烈な疾走曲「State Of Slow Decay」(この曲が一番ライヴ映えしてたように思う)で後半のエンジンがフルスロットルとなり、エモーショナルな「I Am Above」からの、定番「Take This Life」へ。サビにて大きなシンガロングを巻き起こし、怒涛のモッシュピットを生み出すラストに昇華しました。この曲のアンダースのヴォーカルはだいぶラフだったけど...

 

 

各バンド1時間以上、かなり近い位置からガッツリ堪能することができた1日でした。最初こそ荷物の処理に若干あくせくしてしまったものの、いざライヴが開始すれば、そんな焦りはたちどころにすっ飛んでいきましたね。

 

ここまで充実したライヴを観られたのだから、何も思い残すことはないぜ!......と言いたいところだったのですが、前日のセットリストを見てみると、KREATORは「Phantom Antichrist」を、IN FLAMESは「Pinball Map」に「The Hive」をやっていたらしく、「昨日行けばよかったな...」という思いがちょっと湧き起こってます(笑)

1/30 Primal Fear / Code Red Japan Tour 2024 at 渋谷 Spotify O-EAST

先日のTHE冠のライヴからわずか3日後、またしても渋谷のライヴハウスへとお邪魔することになりました。

 

今回のお目当ては、ドイツが誇る世界最高峰の正統派メタル集団・Primal Fearです。ピュアメタルをやらせれば、もはや右に出るものはいないというポジションにまでのし上がった彼らのライヴ、平日だろうがなんだろうが観ないわけにはいきません。

 

休日出勤の振休をこの日に設定し(特に出たくもないチーム内ミーティングがある日だったのも都合が良かった)、フル充電で渋谷へとレッツゴー。CD屋さんはTHE冠のライヴの日にひととおり見ていたので、この日はナガノマーケットとかポケモンセンターあたりをちょろっと見てました。

 

開演15分前くらいになって到着し、ドリンクカウンターでカシオレを一杯もらう。そこそこ入ってはいるものの、人口密度はあまり高くなく、後ろのほうになるとスペースも大きい。視界良好で観やすいのはありがたいのですが、やはりちょっと寂しいものがあるな。

 

開演時間になって暗転すると、メンバーが続々と登場。マグナス・カールソンがいないのは前回同様ですが、ベースもマット・シナーではなく、もっと華奢な人が担当していました。昨年から体調が芳しくなく入院中のようです。

 

フルメンバーでないのは残念ではありますが、それでもなお物足りなさなんざ一切感じさせないのが、絶対的フロントマンであるラルフ・シーパース。ゴツゴツの上腕二頭筋の迫力もさることながら、まったくもって衰えというものを知らないかのような、超鋼鉄ハイトーンスクリームの破壊力がとんでもない。

 

脳天に突き刺さるという表現がふさわしいような、キンキンに鋭く、高く、どこまでも伸び行くスクリームは人間離れしすぎており、わかってはいつつも「とんでもねえぞこの人......」と戦慄してしまう。土曜日のTHE冠のシャウトと合わせて、ここ数日でハイトーン聴取の許容量を大幅にオーバーしてしまっている気がする。

 

要所要所で決めるボディビルダーのようなポージングも、彼の存在感だからこそサマになる。そんな中、ちょいちょい軽やかにターンを決める瞬間もあり、こういう滑らかな動きを取り入れるのは、ゴツさ満載のバンドイメージからはちょっと意外だったな。

 

最新作のツアーではあるものの、『Code Red』からの楽曲はさほど多くなく、旧作からも含めまんべんなく取り揃えられたセットリスト。オープニングは「Chainbreaker」からの「Rollercoaster」という、実に熱くノリやすい入りでした。

 

トム・ナウマンとアレックス・バイロットのツインギターは、「これぞまさしく正統派メタルそのもの!」というべき、メタリックなリフを終始刻み続け、非常に頭が振りやすくて気持ちがいい!やっぱりピュアメタルはリフの快感がキモですからね。

 

パフォーマンス自体もメタルの王道を行くもので、見栄えが良かったり派手だったりといったことはありませんが、場数を踏みまくった安定感あるもので、そのどっしりとした体躯の影響もあり、貫禄めいたものが伝わってきました。頻繁に二人で顔を突き合わせたり、背中合わせになったりして、ツインギターの旨味をしっかりと演出する。

 

ベースとドラムのリズム隊については、際立って目立つということはなく、実直に自分の仕事をこなしている感じ。サポートベーシスト(誰かはわからなかった)は、マット・シナーよりもビジュアルがシュッとしててカッコいいものの、Primal Fearというくどいまでに熱きピュアメタルバンドにフィットしているかは微妙かも。とはいえオーディエンスへのアピールを積極的に行って、場に華を添える役割をキッチリ果たしてくれている。

 

ドラムのミカエル・エーレはドラミングそのものは過不足なく感じたのですが、あまり躍動してる感はなく、そつなく淡々とこなしている。つい先日YOUTH-K!!!さんの強烈なドラムを浴びたばかりなので、相対的に少し落ち着いた印象が強い。

 

なんでも大阪公演においては、体調が悪化してライヴに出ることができず、急遽日本人ドラマーを現地調達でサポート起用するという事態に陥ったとのこと。東京の時から本調子ではなかったのでしょうか。というか急に外タレバンドのサポートに抜擢されて、ちゃんと対応できるドラマーすごいな。

 

ミドル~アップテンポで展開するメタルど真ん中の楽曲を次々に投下していく中、最初のハイライトとなったのは、随一の疾走曲である「Nuclear Fire」ですね!あまりに劇的なリードギターのメロディーがうなり、ラルフに促される形でそのメロディーをシンガロングする。正直サビの歌い上げは結構ラフな感じで、もうちょいしっかりと雄々しいヴォーカルを堪能したかったのが本音ですが。

 

個人的に一番グッときたのは中盤から後半に差し掛かるあたりで披露された「Fighting The Darkness」。前回の来日でも聴けた組曲形式の大作ですが、やはり中盤の長い間奏パートのドラマチックさは息を飲むもので、まったく長さを感じることなく没頭することができる。永遠に続くギターリフ・ソロの応酬に、意識がずっと取り込まれたままでした。

 

普通の人間には不可能なハイトーンのコール&レスポンスや、ラルフの日本語歌唱による「朧月夜」など、以前に観たものと同じようなやり取りがありつつ(来日時には毎回歌っているようですが、そんなに好きなんですかね?)、「この曲を聴かなきゃ終われない」と言うべきメタルアンセム「Meta Is Forever」へ。ダサいこのこの上ないタイトル、および歌詞であるのに、このバンドがやれば特大の説得力が生まれますよね。ともに大合唱させてもらいましたとも。

 

さらにダメ押しとばかりに、以前まではオープニングを飾っていた名曲「Final Embrace」をこのタイミングで投下。聴く側にも体力がいるっていうくらいの熱い2連打でしたが、それでもいっさいテンションが落ちることなくヘッドバンギングできるのは、ひとえに曲の高揚感が異常だからに他ならない。完璧なまでの幕引き。

 

あえて一個不満というか希望を言わせてもらうなら、アンコール後のラストが「Running In The Dust」という、重厚でカッコいいものの、あまりラストを締めるような印象のない曲だったことかな。「In Metal We Trust」とか「Inseminoid」とかやっていいのよ?

 

とはいえムリヤリ出した不満はそれくらいで、全体通してピュアメタルとはどういうものか、その回答に120%ふさわしい熱すぎるライヴを披露してくれました。バンドの状態が不安定なのが気がかりですが...

1/27 THE冠 / MY NAME IS HEAVY METAL TOUR at 渋谷 Spotify O-WEST

ついこないだまでお正月だったというのに、もう1ヶ月が過ぎようとしている時の速さに戦慄する中、またまたライヴに行ってました。今年だけでもう4本目か。年越しのBURNING SPIRITSを含めれば5本目。初っ端からエンジンかけすぎだぜ2024年。

 

今回足を運んだのは、THE冠のMY NAME IS HEAVY METAL TOUR・ツアーファイナル。ハコはTSUTAYAから名前が変わってからは初めてとなる、Spotify O-WEST

 

土日の渋谷は相変わらずごったがえしていますが、人混みをかき分けてタワーレコードディスクユニオンを物色し、頃合いを見計らって会場へ到着。CDショップに長時間滞在した後のライヴハウスって最高じゃありませんか?

 

O-WESTは最大600人収容という、ライヴハウスとしては中規模程度の場所。そこそこ客入りはしているものの、人口密度としてはそこまで高くなく、半分強くらいの入りでしょうか。ギチギチじゃない分快適に観られるのはいいことですが、ファンとしてはもうちょっと繁盛してほしいところか。

 

ワンドリンクのカシオレを飲みつつ、開演前SEのcoldrainやPANTERAを聴き、開演時間ちょうどくらいに暗転。まずはバックバンドとしてお馴染みのメンバーが登場してくる。一際目立つK-A-Zさんは、ロブ・ハルフォードを彷彿させるような帽子を被っている。

 

ちなみにこの帽子、冠さんが相当気に入ったらしく、ライヴ中頻繁に被ってはジュリーのモノマネをしていました(とはいえやはりこの帽子でメタルをやるとなったら、皆Judas Priestを想起するみたいで、ほんのちょっとだけ「Painkiller」のカバーもやった)

 

そしてフロントマンの冠さんが登場し、オープニングナンバーは「傷だらけのヘビーメタル」。冠さんのシャウトはいつになく好調のようで、52歳とは思えぬ強靭なハイトーンを連発する。音源以上とも言えるほどの切れ味は驚異的。これが2時間以上にもおよぶライヴの終盤になっても勢いが削がれなかったのもすごい。

 

楽器陣の演奏も安定感がありつつ、攻撃的なメタルのイメージを損なわないもので非常にカッコいい。ネックを滑るように速弾きタッピングを繰り出すK-A-Zさん、時折バチバチのスラップを交えて太いラインを刻む大桃さん、上半身をフルに躍動し、怒涛の破壊音連打を見せるYOUTH-K!!!さん。

 

特に今日はリズム隊の音が聴きやすい音響で、シングルギターによる物足りなさを感じさせないくらいにサウンドのボドムに迫力がありました。特にYOUTH-K!!!さんのツーバス連打が非常に気持ちよく、疾走パートの痛快度は凄まじかったですね。今まで観た中でもドラムの迫力はトップクラスだったように思います。

 

ライヴ内容もTHE冠の面白いところてんこもりといった具合。「おっさん」はまだ音源化されていない(ライヴでCD配られてはいるが)新曲であるにも関わらず、その覚えやすいフレーズのおかげで、大きなシンガロングを巻き起こす。

 

中盤で披露された新曲では、本物のプロレスのリングアナウンサーをわざわざステージ上に呼び出し(この演出のためだけに来てくれたらしく、自分の出番が終わったらさっさとエレベーターに乗って帰ったそう)、謎のマスクマン・マスクドKに扮した冠さんが登場。曲が終わるとステージを降りて、フロアにいるオーディエンスのマスクドKコールを受けていく。その際リングアナウンサーが「選手に触らないでください!汗がついてしまいます!」と注意を呼びかけ、会場が爆笑に包まれる。

 

 

マスクドKの退場後は冠さんの衣装替えの時間があるからかK-A-Zさんのギターソロ、および楽器陣3人によるセッションタイム。K-A-Zさんソロは泣きを感じさせるものではないのですが、重低音の迫力がありつつ、ワウを効かせてしきりに高音を伸ばしていく。ちょっとキンキンしすぎてて耳が痛くなりそうでしたが、貫禄あるプレイを見せつけてくれました。

 

合間のMCでは、冠さんの大ファンであるという男性が経営している岡山のラーメン屋さんに、日帰りで行ってきたというエピソードトークを披露。30年岡山でラーメン屋を営んでいる、THE冠の大ファン店主の息子さんが、「1月24日が父の50歳の誕生日なので、サプライズで誕生パーティーに来て欲しい」というメールを送ってきて、感化された冠さんが日帰りで岡山まで出向いていく、という心温まるお話。

 

......なのですが、メールを送ってくれた大学生の息子さんには、その後何度が「あの件どうなってます?」と連絡をとっても、一向に返信が来なくて、自分がめっちゃ岡山行きたい人みたいになってしまったり、いざラーメン屋に行ってみても店が休みで扉が閉まっているわ、店主のお父さんに会って話を聞いてみても「誕生パーティーなんてやっておらず、息子なら家の奥で寝てる」という返答が返ってきたりと、冠さんらしいネタとユーモアの連続で、トークの最中は終始笑いが巻き起こる。

 

それでも何とか最終的には、お店のラーメンを食べることができ、店主の方ともちゃんとお話ができたとのことで、岡山まで行った行動が報われてよかったよかった。

 

 

ちなみにこの店主さんは、岡山の田舎の方でずっと営業をしているので、THE冠のライヴは観たことがないらしく、それは実にもったいないなと思いましたね。ライヴを観たことがある人ならわかりますが、THE冠のライヴはエンタメ性抜群で、かつメタルとしてのカッコよさ、高揚感に満ち溢れていて最高ですからね。

 

MCにおいても「ふざけているように見られるし、イロモノと言われることばかりだけど、邪道だろうと本筋だろうと関係ない。俺は本物のメタルだと思ってる」と力強く宣言しており、改めて冠さんの、自身のメタルスタイルにかける思いというものが伝わってきました。

 

ライヴ後半はまさにTHE冠のキラーチューン連発といえるほどの勢いで、その疾走感でアドレナリンを大解放させる「糞野郎」「中3インマイドリームス~行ってみたいなL.Aに~」の流れはヘドバンが止まらなかったですし、前述の岡山のラーメン屋の店主さんが「人生の一曲」に挙げたという「初志冠徹」は、最終盤にも関わらず冠さんの魂のシャウトが最高峰の力強さを持って迫ってくる。

 

2時間半ほどの長丁場になったライヴでしたが、それでも疲れより充実感の方がはるかに強く残るあたり、THE冠のライヴがいかに楽しいものであるかがわかります。エンターテインメントとしてのヘヴィメタルを、最も魅力的に表現できるのはやはりこの人なのかも。

 

まあそんなライヴの魅力に当てられて、調子に乗ってヘッドバンギングしまくった結果、翌日にはかなりの首の痛みに襲われてしまったわけですが...

摩天楼オペラ 『EVIL』

  • タイトル通りダークさをほんのり纏わせる
  • 抜きん出たキラーチューンで始まりと終わりを飾る
  • 疾走曲以外にも耳に残るフックあり

 

新体制になって以降、活発な活動を続けているヴィジュアル系ロディックメタルバンドによる最新ミニアルバム。会場限定シングルを除けば、現ギタリストの優介さん加入後二作目の音源となります。

 

前作フル『真実を知っていく物語』および、Zepp Hanedaでのライヴにて配布された『翠玉のワルツ』、そこから短めのスパンでまたまた新作リリースまで漕ぎ着けられるあたり、いかに現在のバンドの状態が良いかが窺い知れます。

 

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実際に音を聴いてみても、シングル『儚く消える愛の讃歌』以降の彼らの曲は、メタルとしての音作りが従来以上研ぎ澄まされ、非常にクオリティーの高いものになっているように感じます。新曲に対する期待値が特に高いバンドになってきてると、僕の中でもっぱらの噂。

 

そして本作も、そんな僕の期待を裏切ることのないヴィジュアルメタルが、短い中にも展開されています。

 

『EVIL』というタイトルが示す通り、全体的にややダークな雰囲気が漂い、翳りのあるムードが強い。とはいえ徹底的に邪悪一直線な曲は無く、「気持ち暗さが強いかな?」って塩梅です。彼ららしさを逸脱しない範囲でアルバムのカラーが形作られていて、決してバンドの個性が損なわれたような印象はありません。

 

まず本作の何が良いかって言うと、最初と最後。頭とお尻に、抜きん出たキラーチューンとなる、強烈なスピードメタルナンバーが収録されているのが強い!これによってアルバムの聴き始めと聴き終わりの印象が、グッと良いものになっています。

 

M1「EVIL」は、超速のツーバス連打による疾走が多大なインパクトを放ち、猛然とした勢いの中にも凛とした美しさが光るサビが実に強烈。短い中にも聴きどころが詰まったギターソロも素晴らしい!ド頭を飾るのに、これ以上はないほどのキラーでしょう。

 

ラストのM6「光の雨」は、タイトル通り本作中最も光属性が強い曲。弾けるように疾走する、スケール大のサビは力強くも美しく、ハイトーンヴォーカルの冴え渡り具合もピカイチ。

 

この二大キラーチューンに挟まれる形で、合間にはメタル度を少し下げ、ヴィジュアル系ロックらしいモダンさを持ち合わせたミドル〜アップテンポ曲を入れ込んでいます。この中では、彼らお得意のクワイアが煌びやかさを演出し、流麗でキャッチーな歌メロが軽やかに駆けるM4「S」が好きですね。

 

これらキラーチューンの存在感が大きいが故に、それ以外の曲の強度が少し弱く感じられてしまうのは仕方ないところでしょうか。もちろんどの曲にも耳に残りやすいフックは備わっており、モダンなリフを主軸に聴きごたえを生み出しているのはさすが。過去曲に比べ、ヘヴィな力強さが増した印象を受けるのは、やはりギタリストがメタルコア畑出身だからかな。

 

30分弱ですんなり聴き通すことのできるコンパクトな1枚ですが、そんな中でも今の彼らがいかにクリエイティブであるかを示すのに、十分な内容となっていますね。これだけの完成度を誇る曲を、このペースでポンポコ生み出せるのは驚異的。

 

前作フル『真実を知っていく物語』は、過去最高傑作と言えるほどの出来栄えでしたが、次回作もそれにおさおさ引けを取らない作品が出来るのでは...?という期待感を抱かせてくれて嬉しい限りです。ますます目が離せない存在になるぞこのバンドは。

 

 

個人的に本作は

"どこかダークな雰囲気を纏わせつつ、従来のバンドらしさも失わないモダン・ヴィジュアルメタル。スタートとラストに超強力メロスピを配した構成が嬉しい"

という感じです。

 


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UNEARTH 『The Wretched; The Ruinous』

 

去年の8年ぶりの来日公演における熱きパフォーマンスも記憶に新しい、メタルコアの代表格ポジンションの一つ・UNEARTHの最新8thフルアルバム。

 

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本作のオープニングとなるタイトルトラックM1「The Wretched; The Ruinous」、去年の来日ライヴ時に演奏された曲で、あの時の興奮を思い起こさせる、叙情メロデスの血脈が息づく名曲。メロディックリードギターがサビにて舞いながら、メタルコアらしいモッシュの似合うヘヴィさも完備している。

 

そのままの勢いで叙情的リフの殺傷能力が落ちないM2「Cremation Of The Living」、メロウなリードギターが終始目立ち、ヴォーカルのシャウトもより激情を表現してみせるM3「Eradicator」という強力な流れが来た時点で、もうメタルコアリスナーはノックアウトでしょう。

 

このように本作は、エレクトロやDjentやデスコア、ポストハードコアなど、一口にメタルコアと言っても色々なサブジャンルに派生している中、「これこそが王道のメタルコアだ」と言わんばかりの、オーソドックスな楽曲で占められています。

 

メロディックデスメタルからの影響を受けた、哀愁の叙情性に満ちたメロウなギターが多くの曲に配され、重心を下げたタフなヘヴィリフの応酬でモッシュを誘発、ハードコア直系のシンガロングパートも盛りこんだ、実に「メタルコアらしいメタルコア」。

 

現在ではこの音はややオールドファッションなものかもしれません。しかしピュアなメタルコアっていうのはやっぱり良いもので、荒れ狂うシャウトとリフがどんどんなだれこみ、バックでは叙情的ギターが泣いているのを聴いて「メタルコアってカッコいいなぁ...」と、改めて感じてしまいました。

 

ギターにどうしても耳が行きがちですが、2007年まで在籍していて、2022年になってカムバックしたマイク・ジャスティアンによるドラムも、要所で詰まったようなバスドラ連打を繰り出しており、音の密度の増幅、および勢いの上昇によく貢献していますね。

 

個人的には、イントロが流れた瞬間に1発で「好き!」と思えるほど、キャッチーなリードギターが暴れる疾走曲M5「Invictus」が特にお気に入り。こういうメロウでクールな旋律がド派手に掻き鳴らされる曲に僕は弱いのだ。

 

美しいクリーンギターが緊迫感を煽るインストのM8「Aniara」を挟んでの、ドラマチックなイントロから、王道を行くパワフルなリフへと繋がり、テクと泣きをしっかりと共存させたツインギターのソロが大きな聴きどころになるM9「Into The Abyss」、本作においては珍しくメロディックな要素を削り、獰猛リフで爆走するM10「Broken Arrow」という後半も最高にカッコいいな!ラップっぽいヴォーカルも邪魔にならず良いフックになってますね。

 

意外性やら予想を裏切る要素やらは無く、徹底的にメロディックでパワフルな王道ど真ん中のメタルコアを、潔く貫いた快作と言えます。イマドキな作風ではないかもしれないけど、高いレベルにまとまった直球のサウンドが気持ちいいんですよ。

 

リフ・ソロともに、全体通してギターが非常に良い仕事をしているのも特徴で、メタルコアのギターとはどういうものか、ということの良い見本にもなりえますね。

 

 

個人的に本作は

"メロデス由来のギターが大活躍し、ヘヴィ&スピーディーな要素も完備した、安定の超王道メロディックメタルコア"

という感じです。

 


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去年の来日時の映像が使われています。僕も会場にいましたが、この映像では自分の姿は確認できませんでした。

 


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