ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

HER NAME IN BLOOD 『FROM THE ASHES』 (2017)

HER NAME IN BLOOD 『FROM THE ASHES』

ここ最近忙しくなかなかブログへ時間を割くことができず、気づけば購入済みのCDがだいぶ溜まってしまっていました。買ったCDは全て感想を書こう!という意思はとうの昔に諦めてしまっていますが(笑)、時間が空いたときとかにまたちょいちょい記事を上げていこうかと思ってます。

 

 

本日は国産メタルコアの超実力派・HER NAME IN BLOODの今年発売のミニアルバム(EP?)です。もう発売からだいぶ経っちゃってますね・・・。

 

 

日本を飛び出し海外進出も果たしていたHNIBですが、去年海外ツアーから帰ってきた矢先に元ドラムのUmeboさんが大麻所持により逮捕される事件が発生。バンドは活動自粛を余儀なくされました。

 

 

そして休止期間ののち弱冠21歳(94年生まれの僕より年下!!)のドラマー・MAKIさんが加入、新生HNIBとしての第一歩がこのミニアルバムです。帯に記載されている「メタルがある限り、俺たちは甦る。 何度でもな。」という文句が最高すぎます(笑)

 

 

本作は全5曲という少ボリュームでサクッと聴けます。物足りなさはありますが、この手のエクストリームミュージックはどうしても聴き疲れとは切っても切れないですから、冗長になるよりはるかに良いでしょう。

 

 

内容は従来通りの媚びない獰猛なメタルコアではありますが、より普遍的でオーソドックスなメタル寄りのサウンドになったような気もしますね。ブチ切れたアグレッシヴさで暴れ倒すというより、しっかりリフとメロディーを聴かせるようなスタイルが基本。メロディアスなへヴィメタルを好む身からするととても楽しめますが、ライヴで暴れたいコア指向キッズには「ヌルくなった」と感じるかも。実際M4「From The Ashes」のMVにおけるYouTubeのコメント欄には「激しさが足りない」「もっと速い曲がいい」といった意見が多く見られました。

 

 

確かにIkepyさんのヴォーカルもシャウト・デスボイス叫ぶよりも、少しドスの効いたクリーンヴォイスで歌うパートがかなり多いです。ただリフは思いっきりへヴィでラウドだし、M3「Super Loud」のような爆走チューンもしっかりあるので決して丸くなっているようなことはないのでご安心を。

 

 

曲数を絞ってよりシンプルな方向性に舵を切ったこともあり、気持ちよく全曲聴きとおせますが特に気に入った楽曲はM2「Calling」です。ソリッドで印象的なリフ(なんかどっかで聴いたことあるような・・・)で勢いよく疾走し、AS I LAY DYINGを彷彿とさせるような叙情的なメロディーをミドルテンポのサビで聴かせる、メロディックメタルコアの王道を突っ走る名曲。

 

 

メンバーチェンジの影響を良い意味で感じさせないナイスなメタルアルバムですね。この調子で新たなフルアルバムを作成し、再び日本発のBAKEMONOたちが世界に向けて暴れていくことを祈ります。

 

 

ちなみにM5「Answer」は11月公開予定の映画「全員死刑」のエンディングテーマに起用されています。こんなゴリゴリのド硬派メタルを映画の主題歌にしちゃうセンスに乾杯(笑)

 

 

M4「From The Ashes」 MV

 

 

M3「Super Loud」 Official Lyric Video