ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

VHÄLDEMAR 『Against All Kings』 (2017)

VHÄLDEMAR 『Against All Kings』

つい先日マニアが泣いて喜ぶバンドをガンガン呼んでくれるプロモーター、Evoken de Valhall主催のEVOKEN FEST 2018に出演することが報じられたばかりの、スペイン出身のヘヴィメタルバンドの5thアルバム。

 

 

恥ずかしながら僕はこのアルバムが発売されるまでこのバンドのことを知らなかったのですが、Twitterのタイムラインに上がってきたメタル以外の何物でもないジャケット、僕のツボにはまるであろう音楽性を煽りまくる文句に興味を惹かれ、ほとんど予備知識なく買ってしまいました(まるで成長していない・・・

 

 

そして聴いてみて予想以上にカッコよくてビックリ!こりゃいいね!!これこれ!!ヘヴィメタルはこうでなくちゃ!!快哉を叫びたくなりましたよ。

 

 

音楽性はメロパワ要素も若干感じさせるものの、基本的にはJudas Priest直系のメタリックなギターリフで押し切るパワフルな正統派メタル。こういうヘヴィメタリックなギターが目立ち、歌メロは安くならない男らしいキャッチーさを見せている正統派は大好物です。個人的にはこういう音がヘヴィメタルの基本だと思ってますがいかがでしょう?

 

 

M1「Metalizerからしていきなり王道中の王道の正統派ミドルテンポ。歌詞なんざ「Thinking of Metal」だの「To make it loud」だの「This song is for Metal」だの「Heavy Metal is the law」だのもう笑っちゃうくらいのメタルバカ。ヘヴィメタルの仰々しいダサさを濃縮した歌詞ですが、メタルヘッズならバカにしつつも共感するでしょう(笑)

 

 

しかし彼らはそんなメタル一筋のアティチュードが歌詞だけでなく、曲にしっかり反映されているのが美点。M3「Against All Kings」やM8「The Last To Die」、M9「Walking In The Rain」のようなミドル~アップテンポの楽曲は、終始硬質なギターリフがガシガシ響いており聴いていて気持ちいいことこの上ない!メロディーもジャケットのムサイ戦士に負けないくらいの(笑)、男臭さを放ちまくって実にいい感じです。M10「Rebel Mind」のウォーウォー言う低音コーラスはACCEPTみたいで、ベタなんだけどメタル魂と男心が熱くなる。ロックンロールのようなノリの良さが押し出された異色なM5「I Will Stand Forever」もインパクトがあって良し。

 

 

そしてM2「1366 Old King's Visions Part Ⅴ」、M4「Eye For An Eye」、M7「Howling At The Moon」といった疾走ナンバーのカッコよさ、暑苦しさは素晴らしく、これを聴いて熱くならないメタルヘッズは・・・否、漢はいないのではないかッッ!!?もう細かい御託や解説はいらない!この疾走キラーチューンにメタル魂を熱く鼓舞するのみです!!特にM7のメロディックリードギター、疾走感はそのままに唸りを上げるギターソロ、勇壮で熱く力強いサビは必ずや正統派メタルヘッズの心に響くことでしょう。

 

 

熱い正統派パワーメタルを愛する方なら聴いて損のない作品であると思いますが、唯一の懸念はヴォーカル。聴けばわかりますが、カイ・ハンセンをよりダミ声にしたような荒々しい歌声はちょいと聴き手を選んでしまいそう。ラルフ・シーパースのような超一流のメタルヴォーカルであれば素晴らしい作品になったのに・・・と思う方がもしかしたらいるかも・・・?

 

 

僕ですか?僕はキライじゃないですよ(笑)

 

 

M2 「1366 Old King's Visions Part Ⅴ」 MV

 

 

M3 「Against All Kings」 Official Track

暑苦しくて男らしい。それが良い。ついでに「Fighter Records」という社名も良い(笑)