ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

LOUDNESS 『RISE TO GLORY -8118-』 (2018)

LOUDNESS 『RISE TO GLORY』

もはや説明不要、ジャパニーズメタルの代表格のバンドによる最新アルバム。

本作は世界同時発売(金曜日に一斉に発売するアレね)となっており、ここ数年さまざまな海外のフェスに参加してきている彼らだけに、世界進出を今もう一度!という気概が感じ取れるようです。

 

そして国内においても、かつてのアルバムの”○○周年記念デラックスエディション”的なファンアイテムをバンバン出したり(インド三部作でそれをやった時は「正気か!?」と思いました/笑)、ファン投票で人気の高かった楽曲を演奏するスペシャルライヴを行ったりと、ファンが求めているものを提供してあげよう的な思考が見えるような活動をここしばらく続けてきました。90~00年代に彼らのファンだった方にとっては信じられない状況なのでしょうね・・・。

 

そんな状況下の中発売された今作、全盛期のようなスタイルを提示してくれているのでは・・・と思っていましたが、まさにまったくその通り。ちょっと驚くほどに80年代型ジャパニーズメタルの雰囲気が強く、まさにLOUDNESSらしいという言葉がピッタリなサウンドに回帰しています。

個人的な感覚では前作『THE SUN WILL RISE AGAIN ~撃魂霊刀』のスタイルからさらに80年代的なメロディー、アレンジを強調したような印象。

 

「全盛期の焼き直し」「懐古趣味」みたいな言い方をされてもある程度はしょうがないのかもしれませんが、90年代のトレンドであるヘヴィサウンドを活かした楽曲を面白いものに仕上げられなった彼らだけに、バンドの適正にあったもの、そしてリスナーが求めているLOUDNESSらしさというものは、まさにこういった曲調でしょう。

 

まず何と言ってもイントロから続くM2「Soul on Fire」が実にLOUDNESSらしさ満載の正統派メタルチューンでかなりのカッコよさ。「We gonna rock you!」の叫びは何度聴いても胸が熱くなるし、中盤の速弾きギターソロは文句なしにLOUDNESSの王道ど真ん中。近代メタルのような派手さこそなけれど、新たな名曲になりえるキラーチューンとなっていますね。

まあさすがに「Crazy Doctor」や「Soldier Of Fortune」といった過去のキラーチューンほどのインパクトは無いものの、そのクオリティーを求めるのは酷というものでしょう。

 

またタイトルトラックであるM9「Rise to Glory」も、ソリッドでメタリック、かつ重々しくなりすぎないギターリフで疾走する、ストレートなメタルナンバーで素直にカッコいいし、それに続くM10「Why and for Whom」もリズミカルなギターリフとキャッチーな歌メロが爽快な楽曲で楽しめます。後半の弾きまくりギターソロも「ああ・・・LOUDNESSだなぁ・・・高崎さんだなぁ・・・」と感じること請け合いです(笑)

 

正直ちょっとヘヴィでスローなパートで退屈に感じてしまうときもあるにはあるし、もうすこし突き抜けた楽曲も欲しかったのですが(M2、M8はかなりいいセンいってるんですけどね)、古くからの作品に思い入れのある方も十分に楽しめる作品に仕上がっていると思います。

 

M2「Soul on Fire」 MV

これぞLOUDNESS。本作を語るうえではまずはこの曲でしょう。

 

M3 「I'm Still Alive」 Official Stream

曲自体はフツーにカッコいい仕上がりですが、唐突すぎるフェードアウトはマジで解せない(笑)