ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

RUMAHOY 『The Triumph Of Piracy』

RUMAHOY 『The Triumph Of Piracy』

Ahoy!

 

2011年に結成された海賊のスピリットを宿した、覆面パイレーツ・メタルバンドが日本に殴り込みをかけてきた!

海賊たちの宴の相棒である「ラム酒(RUM)」と、海賊があいさつに使う言葉「アホイ(AHOY)」をつなげたたげという、単純明快なバンド名も大変わかりやすくて良し!(笑)Yarr!

 

前の文章とアルバムのジャケットを見れば明らかなように、バンドの音楽性・精神性はまごうことなきヴァイキングメタル。しかしただ猛々しいだけでなく、どこか牧歌的というか、フォークメタル的なメロディー、アレンジが施されているのも特徴で、KORPIKLAANIあたりにかなり近いものがあると言えるかも。

 

大海原で生まれ、海賊船に拾われた過去を持つ(笑)ヴォーカルのキャプテン・ヤーフェイスの低音ダミ声はやや好き嫌い分かれるかもしれませんが、個人的には男らしいむさ苦しさがあって好感触。この手の音楽に美しい歌声なんて求めちゃいませんからね!野蛮な男の美学が濃厚です!!Arr!

 

バンドの設定アティチュード、ルックスから考えれば容易に想像がつく通り、ほぼ全曲にわたって海の荒くれ者たちの姿が目に浮かぶパイレーツアンセムが満載。M1「Ahoy!」からすでに"ポップ"とは全く異なる楽し気な雰囲気が満載だし、続くM2「Quest For Heritage」は海戦に赴く男たちの勇姿を描き切った、戦う男たちのアンセム"Fight! Kill! Die!"のシンガロングもわかりやすく、かつ熱くてカッコいいです。

 

しかしそんなシリアスな海戦も終わってしまえば、あとは楽しい宴が待っている。M3「Forest Party」のノーテンキともいえるメロディーと、陽気でアホな男たちが酒と女でバカ騒ぎする歌詞で一瞬にして楽しい宴に。俺も混ざりてぇ(笑)まあ屈強な海の男たちと飲んだらあっという間に潰されると思いますが...

 

そして宴が終われば、新たな戦いへと身を投じるためにいざ航海!M4「The Haitian Slam」は波の音とFinntrollを彷彿させる陽気で楽しいイントロと共に一気に疾走!ラム酒片手に大海原へ乗り出し、剣を掲げ、銃をぶっ放し、相手の船を焼き払う海戦を生き抜く、楽しくも熱いキラーパイレーツチューン!!

 

バンドイメージが完全に固まってしまっているため、楽曲がやや画一的というか一本調子な感はあるし(まさかのディスコチックな雰囲気すらあるM8「Pirateship」のような楽曲もあるものの、曲の骨格は変わっていない)、ボートラを除けば本編のラストとなるタイトルトラックM10「The Triumph Of Piracy」が、後半にかけて延々と間奏のリフとギターソロを繰り返すため、10分を超える大作となりダレを覚えてしまうというマイナスポイントもありますが、このヴァイキングメタルの楽しく陽気で、荒々しい雰囲気を濃厚に抽出したような楽曲群はかなりのインパクト。クセになるメロディーとキャプテンの荒いヴォーカルはなかなかの中毒性を持っていますね。Harr!

 

国内盤ボーナストラックの3曲は、2013年に発売されたミニアルバムからの曲。ボートラということもあってか音質は悪めでギターの音がかなり汚いのですが、美しさなんざ重視されない音楽性であるためか個人的にはたいして気にならず。そして曲調は全くと言っていいほど本編と変わっておらず、当初からバンドの芯というか、軸はまったくブレていないことがわかります。

 

そして国内盤には和訳のほかにヴォーカルのキャプテン・ヤーフェイスのインタビューが短いながら掲載されているのですが、これがまたケレン味タップリでかなり面白いので(笑)、ぜひとも海賊らしさあふれる和訳と共に目を通してみてください。

 

 

インタビュアー - 資料によるとバンドはアメリカのノース・カロライナのバンドのようですが...

 

キャプテン - だ・か・ら、違うっていってるだろ!俺の故郷は海なの!

 

M1「Ahoy!」 Official Lyric Video

まずはこいつを聴きましょう。聴かなきゃ始まらない。

背景が赤と白に頻繁に切り替わるので目のチカチカにご注意を。

 

M3「Forest Party」 MV

どうですかこの愛すべきMVは!?

女性陣の表情が若干嫌がってるっぽいのは気になりますが(笑)