ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

sumika 『Fiction e.p』

sumika 『Fiction ep』

今年のツアーにて日本武道館ライヴも決定した(なんか最近若手J-ROCKバンドの武道館ラッシュですね...)4人組ポップロックバンドの4曲入りEP。

 

ミニアルバム『アンサーパレード』の感想にも書いた通り、ヘビロテするほどではないにしても実は結構好きなバンドで、心の奥底があったかくなるようなポップさに満ちたメロディーはなかなかにツボを突いてくるのです。CD買うほどではないにしても同様の理由で高橋優さんやSUPER BEAVERあたりも気に入っています。

 

わずか4曲のみの作品で、かつクセが無く馴染みやすいサウンドとメロディーに満ちているためすんなり聴くことができるのが強み。まあ若干物足りない感もありますが、それは次作のアルバムに期待ということで...

 

M1「フィクション」は僕がこのバンドに求めるポップでキャッチーなメロディー、ストリングスとピアノが効果的に効いた毒気のないバンドアンサンブルがバッチリ発揮されたスタンダードなナンバー。片岡さんの優し気なヴォーカルと、相変わらず良い仕事をしてる小川さんのピアノが映える映える。

 

M2「下弦の月」はこれまたこのバンドが得意とするアダルトなムード醸し出す一曲で、女性ヴォーカルと共にデュエットする艶やかなサビと、シャレたギターのリードフレーズが美味しい。ただ楽し気なだけでない、聴かせるタイプの曲も十八番と言えますね。

 

一部のファンからは「ふっかつのじゅもん」を彷彿させるロックな曲と絶賛されているM3「ペルソナ・プロムナード」ですが、sumikaにポップな優しさ・癒しを期待している僕としては、ぶっちゃけると彼らにこの手の楽曲はあんまり求めてなかったりする(汗)

いや、適度なドライブ感、シンガロングがあって普通に気持ちいい楽曲だと思うんですけどね。ハードさのあるロックなら他に優れたバンド腐るほど知ってるので...(笑)

 

ラストを飾るM4「いいのに」はホーンの音色が目立ったジャジーなムードを漂わせるスロー曲。個人的な好みからはちょいと外れるものの、sumikaらしいメロディーセンスはしっかり息づいていて癒される。中盤のホーンとキーボードが絡むパートは何となくStevie Wonderの名曲「Sir Duke」っぽく感じられるかも?

 

クセなくスッと胸に染み込むようなメロディーとそれにマッチしたヴォーカル、派手さはないけどメロディーの良さをキッチリ活かした演奏は今作でも健在です。欲を言えば前作の『SALLY e.p』収録の「坂道、白を告げて」のような、一聴して「おおっ!イイネ!」と思わせる楽曲があればなお良かったかな。

 

たまにはギャンギャンに歪み狂ったヘヴィサウンドの狂騒から離れて、彼らの音に身を浸すのも乙なものですね~...。

 

M1「フィクション」 MV

 

M3「ペルソナ・プロムナード」 MV