ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

ハードなサウンドに疲れた時によく聴く楽曲7選 その2

直近は多少落ち着いたとはいえ、依然仕事の忙しさは変わらない。家に帰るのが日付が変わろうかという時間帯になることもある。

 

あからさまなブラック企業ではないので、さすがに深夜に急に電話がくるだとか、徹夜しなきゃいけないだとか、そういったことが無いのは救いですけどね。大小様々な仕事が引っ切りなしに来て、それが連日となると、なかなかこたえるモンがあるんですよ。

 

さて、なんでそんな気が滅入るような出だしの文章を書いているかというと、去年ブログにあげた「ハードなサウンドに疲れた時によく聴く楽曲7選」、あれの第二弾でも書こうかなと思ったからですね。

 

show-hitorigoto.hatenablog.com

 

あんまり激しいサウンドを受け止める体力が無いときに、ちょっと気分を変える意味で浸れる曲、またまた紹介してみようかと。順不同です。

 

 

FEEL THE FATEw-inds.

僕と同世代か、ちょっと上くらいの人なら、多くの人が知ってるのではないでしょうか。いわゆるダンス・ヴォーカルグループというやつですね。

 

この手のグループは今やジャニーズ・EXILEK-POPの三本柱に支配されているような状況ですが、00年代前半くらいには、その3つには属さないようなダンスグループがたくさんいたそうで。その中の一つがw-inds.です。

 

彼らが特に人気を集めていた時期、6つ上の兄がTSUTAYAでCD借りてきて、よく家の中で流れていたのを覚えています。当時から「カッコいい曲だなぁ」なんて思ってた記憶がありますが、今改めて聴いても普通に良質なポップスだなと思います。カラオケでも歌ったことがあるのですが、声変わり前の少年ボイスなだけに、原キーで歌うのは超厳しかった。

 

さらに印象に残っている要因として、メンバーのうちの一人がどうやら僕と同じ中学校出身らしいそう。ネットで調べてみても情報が出てこなかったので、真偽のほどは確かではないですが、そのお話を聞いて「すげえ!芸能人がすぐ近所の中学にいたのか!」とミーハー心をときめかせていたものです(笑)

 

ちなみに今現在のw-inds.はメンバーが一人脱退して二名体制となっているみたいです。そして音楽性は、BRING ME THE HORIZONもビックリの変貌ぶり。もはや別グループになってます。これはこれで普通にカッコいいな。

 

 

「近道したい」 須賀響子

1995〜96年に放送されていたテレビアニメ「ぼのぼの」のエンディングテーマとして有名な曲。

 

実は大好きなんですよ、ぼのぼの。母が好きだった影響を受けて、漫画もテレビアニメもよく見ていました(リアタイ世代ではないのでGYAOで) ちいかわのような、ゆる可愛いタイプのキャラクターは基本的に好きなんですが、その源流となったのは間違いなくぼのぼのです。

 

漫画はいがらしみきお生の哲学的な作風により、子供心にはやや難しく感じるところも多かったのですが(それはそれで好き)、アニメ版は普通にコメディーアニメとして成立している内容だったので、笑いながら繰り返し見ていたのを覚えています。

 

特に好きだったエピソードは、やっぱり何と言っても「洞くつの恐怖」。見たことある人はわかっていただけると思いますが、しまっちゃうおじさんのインパクトはとんでもないです(笑)

しまっちゃうよ〜〜🎵デュ〜〜ワ〜〜〜🎶

 

そんな思い出深いアニメのエンディングとして、何度も聴いてきた楽曲。単純に思い入れがあるというだけでなく、小気味良いアコギに口笛の音、ふんわりあったかい歌声と相まって、とっても聴いてて心地いい曲です。

 

あ、でも「洞くつの恐怖」の回のエンディングはこの曲じゃなくて、「LOVE, TWO LOVE」だったか。まあでも印象が強いのは近道の方ですね、やっぱり。

 

 

「堕天」 Creepy Nuts

最近ハマっている漫画に、「ダンダダン」と「よふかしのうた」があります。この曲は「よふかしのうた」のアニメのオープニングテーマですね。

 

人間関係や優等生を演じ続けることに疲れて、不登校になってしまった中学生・夜守コウが、昼間とはまったく異なる夜の世界に魅了されていく...という物語なのですが、この夜の描写が、それはそれはとってもソソるんですよ。「あ〜俺もこういうこと学生時代にやってみたかった!」みたいな。

 

なんだかちょっと悪いことをしてるようでスリリングだったり、自分以外誰もいない静かな空間に浸れたり、「夜って自由で楽しいんだ!」という甘美な蜜の味。この作品のせいで「今度の土曜日、深夜に街に出てみようかな...」という気がちょっと起きてしまいそう。まあ実際に夜に一人で外出したところで、ナズナのような素敵な遊び相手に出会える訳もないんですが...

 

そんな作品のために書き下ろされた曲なだけに、夜のちょっと怪しくも魅力的な世界が脳裏に浮かんでくる。ちょっとジャズ調な管楽器の音色もまた、ムードに合ってて素敵です。これ聴きながら自由な空間を闊歩してみたい。

 

あ、あと関係ないけど「ダンダダン」アニメ化おめでとうございます。

 

 

「medieval」 Dos Monos

前のCreepy Nutsの流れでという訳でもないですが、こちらも国産ヒップホップグループの楽曲。

 

この曲を「ハードじゃない」という括りに入れてしまっていいのかはちょっと迷ったのですが、まあ歪んだバンドサウンドがバリバリ鳴っているという曲ではないので、ここで取り上げさせてください。

 

このDos Monosというグループについては、だいぶ前にどっかのWebマガジンで特集記事を見たのが最初の出会い。アー写のメンバーの強い目つきが印象強く、しばらく経ってもその存在がどこか心の内に残り続けていました。

 

その後、どんな曲をやっているのかYouTubeでMVを見てみたのがこの曲。薄暗い地下水路の中、どんどんリリックを畳み掛けていく様に、アー写以上の強烈なインパクトを感じたものです。

 

特に好きなのが、1:45あたりから始まる"坊主めくりの裏側に隠れた〜"のあたりですね。矢継ぎ早に繰り出されるマシンガンラップが聴いててメチャクチャに気持ちいい。

 

ヒップホップに関して造詣はまったくといっていいほど無い僕ですが、そんな奴でも「この人たち何かヤバい」ということが如実に感じ取れる楽曲。このインパクトを何度も感じたくてリピートを誘われる、麻薬的中毒性があります。

 

 

「Happier」 YUNGBLUD

先日のNEX_FESTの熱演も記憶に新しい、YUNGBLUDの楽曲。フィーチャリングアーティストとして、BRING ME THE HORIZONのオリヴァー・サイクスが参加しています。

 

デジタルサウンドをメインにあしらった、ポップパンク的楽曲で、このポップな中にエモーショナルな哀感が込められたような歌メロ、これがツボにハマる。

 

特に後半の"Broken, I'm not broken〜"のところなんか、完全に僕が好きなタイプの展開。ちょっとハスキーがかったようなYUNGBLUDの歌唱も、このメロディーにマッチしていて聴きごたえあるんですよね。

 

この曲を生で、それもオリヴァーもステージに立った状態で聴けたという思い出もあり、11月中は特にこの曲をよく聴いてた気がします。やっぱりライヴで聴けた曲って、それ以前よりも熱が入りますよね。

 

ただ、この曲を紹介しているメディアでは、"パワフルで疾走感のあるサウンドが印象的"という文句が使われているんですが、この曲にそこまでパワフルな印象ありますかね?疾走感もある訳じゃないし。

 

僕としてはこのわかりやすいくらいにエモコア的なメロディーこそが、この曲の魅力だと思ってます。青臭いんだけど純粋に良い。

 

 

「Ray」 BUMP OF CHICKEN

この曲もまた、先ほどのYUNGBLUDと同様にライヴで聴いた後からよく聴き出すようになったものですね。

 

2022年のROCK IN JAPANにて、トリとして登場したBUMP OF CHICKENが、アンコール後にプレイした当日の締めくくりの曲で、聴いた当初から「良い曲だな」としみじみ思っていたものです。

 

野外フェスのトリならではの、夕暮れから真っ暗になっていく空に、最後に打ち上げられた花火。この曲はあの時の景色をパッケージングしてくれる役目を担ってくれています。

 

一応ロックバンドの曲でありながら、ギターリフの存在感がかなり希薄で、電子音の方がはるかに目立っているのはどうなの?という気持ちが湧かないこともないんですが(笑)、そういった作りだからこそ、聴くのにさほどエネルギーを必要とせず、リラックスしながら浸ることができる。サビメロもどこか切なくて良い感じ。

 

なお、この曲はボーカロイドソフトの初音ミクを使用したバージョンもあるらしいのですが、あの機械声はやっぱり好きになれず...。聴くのは専らノーマルバージョンです。

 

 

THE LOCAL PINTSの曲全部

すみません。記事のタイトルに「7選」とありましたが、あれ嘘つきました。もっといっぱいありました。

 

THE LOCAL PINTSは、元HER NAME IN BLOODのベーシストであり、クラフトビール専門店の店員でもあるMAKOTOさんが、ギタリストとして新たに組んだバンド。「世界一クラフトビールが似合うバンド」というコンセプトで活動中。

 

アメリカンでカラッとしたフィーリングを感じさせるサウンドに、爽やかでどこか甘酸っぱいような歌メロが絡む。この切なくもポップな楽曲が、もうメッチャクチャに心地よい。楽しい気分の時も、沈んだ気分の時も、どちらにもハマるようなメロディーが本当に素晴らしいのなんの。

 

激情に満ち溢れた泣きメロ!とか、琴線をかきむしる強烈なエモーション!とか、そういったタイプの曲ではなく、ホロリとするような。ポップさを強調した曲も、弾けるようなテンションの高さを見せるのではなく、仲間内でワイワイ楽しんでるような、そんな温度感。これが最高に沁みます。

 

聴いてると「爽やかな日曜日の朝に目が覚めて、窓のカーテンをシャッと開けると、太陽の光と共に、青々とした大海原が目に入ってくる」みたいな、存在しない記憶が蘇ってくるかのようでもある(笑)

 

彼らの曲をBGMに、天気の良い休日に散歩をしたら、これ以上ないほどの充足感を味わえると思います。いや、「思います」ではないですね。絶対味わえます。だって実際やったし。

 

 

こういったオーガニックで染み入る楽曲を聴くなら、このバンドとOAUさえいればいい。そんなことを言いたくなるほど、心に寄り添う名曲ばかりです。もう全部聴いてくれ。

 

 

以上、疲れてメタル/パンクの気分じゃないときに、ふと聴きたくなる楽曲7選(ではないが)でした。

 

とりあえず言いたいこととしては、ヘヴィだったりハードだったりする音楽が最高of最高なのは間違いないけど、たまにこういった曲に浸るのもイイもんだよ、ということ。そしてTHE LOCAL PINTSの曲はそういう気分の日にピッタリだよ、ということ。