ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

10/8 LOUD PARK 16 Day1 in さいたまスーパーアリーナ

LOUD PARK 1

 

 

待ちに待った年に一度のメタルの祭典、LOUD PARK。もちろん僕も2日間参戦して来ました!

毎度毎度キャンセルの多いフェスですが(笑)、今年はMETAL CHURCH以外キャンセルはなく(COBは一旦キャンセルしたけど)何とあのSymphony Xまで奇跡の来日!!

 

 

僕はライヴにおいては物販でTシャツ1枚程度購入することが多いので朝から先行販売の列に並ぶことに。昨年ほど豪華な顔ぶれではないためかさほど並んでいない(まあそれでも1時間以上並ぶハメになりましたが)。オフィシャルTシャツドクロバージョンとChildren Of Bodomのタオルを購入。会場入りしたらブースやフードを軽く見まわし、朝ごはんのケバブとカシスオレンジを胃に突っ込み準備は万端!さあメタル祭り開幕だ!!!

 

 

Sons of Texas

 

 

まだ結成して間もない若手ニューメタルバンド。PANTERAからの影響を強く感じさせ、そこにアメリカのメタルバンドらしいメロディーを導入した『Baptized in the Rio Grande』がなかなかにかっこよく、何気に今回のメンツの中でも期待値の高かったバンドです。

 

 

新人とは思えないほど演奏、パフォーマンスのクオリティーが高かったですね。ヴォーカルも安定した破壊力のある歌声を披露し迫力十分(ついでにルックスもイカツイ)。メンバー全員がタイトなサウンドを聴かせていましたが、特に目を引いたのがベースプレイ。スラップをバッキバキに決め、極太グルーヴを生み出すその様は文句なしにカッコイイ。やっぱりこの手のニューメタル・グルーヴメタルはリズム隊がうまくないとね。

 

 

メロディー自体はあまり日本人好みの叙情性みたいなものはないのですが、気持ちのいいへヴィなグルーヴは頭を振るのにピッタリ。フェスの幕開けとして相応しいアツいパフォーマンスを見せてもらいました。

 

 

ZARDONIC

 

 

ベネズエラ出身の覆面DJ。アルバム『Antihero』がかなり話題を呼んでいたのも記憶に新しいですね。どんなライヴをするのかまったくわからず、非常に興味深い存在でした。

 

 

SEに合わせて日の丸を振りかざし登場。真ん中に置かれたDJブースに陣取ってプレイを開始!・・・するのですが...

 

 

どうやってノッたらいいんだ!?

 

 

確かに流れているサウンド自体はかっこいいものの、派手なプレイを見せる演奏隊がいるわけでも、目を見張るパフォーマンスをするでもなく、ただひたすら流れる音に合わせてDJプレイをするのみ(EDMってそういう音楽じゃんと言えばそれまでですが)。そして時々近くのスタッフと何やら話してもう一度プレイに戻るの繰り返し。

 

 

最初は物珍しさから観ていたのですがさすがにこれを30分観るのはちょっとツラいものがあるな・・・と思いサブステージのLORDS OF BLACKを観るためアリーナを後にしました。ごめんねZARDONIC。

 

 

LORDS OF BLACK

 

 

新生RAINBOWのヴォーカリストとして起用されたことで話題になったロニー・ロメロが所属する正統派へヴィメタルバンド。やはりというかなんというか、ZARDONICよりこちらの方が楽しめました。ごめんねZARDONIC。

 

 

ロニーのヴォーカルはやっぱりすごい。パワフルな楽器人に負けず、様式美ムードに溢れたサウンドにマッチした熱唱を聴かせてくれました。後ろの方で僕を虜にしたマンゴースムージーをすすりながら観ていたのですが、そのカッコよさに思わずスムージーの味をわすれてしまうほど。

 

 

実はアルバムを聴きこんでいるわけではなかったのですが、そんな予習不足の僕ですら楽しめたのはやはり良質な楽曲とヴォーカル・演奏の上手さがなせる業だと思います。まあ良い曲を良いヴォーカルと良い演奏で披露してくれるのだから素晴らしいに決まってますね。

 

 

Aldious

 

 

先日のSUMMER SONICで観たばかりのバンド。セットリストもほぼ同じような感じで、当然演奏とヴォーカル、パフォーマンスの印象もその時と変わらない。

 

 

......よって特に書くことがない(笑)

 

 

何も書かないのもどうかと思うので、前回と違う印象を挙げるとするならばギターののトキさんがlocofrankの木下さんが如く水を噴射しててカッコイイことと、もう一人のギターのYoshiさんが不器用ながらも思いを語ってくれたMCが良かったことでしょうか。EXODUSやらARCH ENEMYやらSONATA ARCTICAやらを聴いてたって・・・僕と話が合いそう(笑)

 

 

MYRATH

 

 

本日の個人的メインアクト!チュニジアのシンフォニックメタルバンド、待望の初来日公演です。今年出たアルバム『Legacy』が話題を呼んでおり、僕も傑作だと思ってます。そのため当初から期待していました。

 

 

SEの「Jasmin」に合わせて美しいベリーダンサーが舞いつつメンバーが登場し、アルバム通りの流れでスタートは「Believer」。

 

 

正直音響はあんまり良いとは言えず、各楽器の音はあまり聴き取りずらかったのですが楽曲の魅力がそれを一切感じませんでした。異国情緒あふれるアラビアンなメロディーが垂れ流され、ヴォーカルもうまく伸びやかな歌声を披露してくれました。また「ありがとうございます」の発音がかなり流麗。

 

 

前日かなりの寝不足で挑んでいたため、中盤サウンドの心地よさに立ちながら睡魔に襲われてしまったのですが(笑)最後の曲で振り払いメロイックサインを掲げジャンプしまくる!

 

 

30分ほどの短い時間だったのが惜しまれるほど素晴らしいステージでした。是非ともまた来日してフルセットのライヴを見せてほしいですね。そのときは僕もバッチリ睡眠をとって備えます!

 

 

あとギターの人の風貌・・・どこかで見たことあると思ったのですが、いとしのムーコのうしこうさんですね(笑)

 

 

------------------------------------------------

 

 

MYRATH終わったあとは少し休憩。スタンド席に座り、オニオンソースのかかったビーフごはんとオレンジジュースでお腹を満たしつつCANDLEMASSのドゥームサウンドに身を浸す。寝不足だったため気を抜くと寝ちゃいそうですが、そこは年に一度のお祭り、無駄にするわけにはいかないので頑張って覚醒!

 

 

RAGE

 

 

アリーナに降りようとも思ったのですが、オレンジジュースでお腹がいっぱいだったのでそのまま座ってRAGEを観ることにしました。しかししばらく経ってからそれは大きな間違いだったことに気付いたのです。

 

 

正直この日のベストアクトと呼んでいいくらいの満足度でした。オープニングの「The Devil Strikes Again」からフルスロットル。ピーヴィーのヴォーカルも非常に安定しているし、演奏もガッチリとまとまっていて(特にリズム隊の音が大きく迫力満点)これぞパワーメタルの理想だ!と確信しました。

 

 

僕の大好きな「Black in Mind」をプレイしたときは一気にテンションが上がるのが手に取るように実感できたし、「My Way」「Until I Die」「End of All Days」などなど次々と飛び出しRAGE節炸裂。

 

 

ぐあああ~~~っ!!こんなに素晴らしいライヴならスタンドに座って鑑賞なんてせずアリーナ前方詰めたのにっ!

 

 

ラストは定番の「Higher Than the Sky」。一昨年と同じくオーディエンスの合唱を巻き起こしていました。ラストにふさわしい楽曲だなあやっぱり。

 

 

ひとしきり合唱が終わったあとギターのマルコスが歌い始めたのですが・・・歌超うめえええっ!!!

 

 

ARMORED SAINT

 

 

82年結成の大ベテランながら今回が初来日!EXODUS待ちをしながら観ていました。

 

 

とにかくヴォーカルのジョン・ブッシュがすごい。強烈なメタリックシャウトをバンバン連発する様は驚愕の一言。「スキンヘッドのメタルシンガーは強力」なんて法則でもあるんですかね?汗だくになりながら声を張り上げる姿は本当にカッコイイ!漢クサくてエネルギッシュでもう最高!

 

 

ただヴォーカル以外に何か特筆すべき要素があったかというとそうとは言えないかも。音楽性は直球の正統派パワーメタルで確かに楽しめるのですが、彼らならではの魅力というか味みたいなものはちょっと薄いかな・・・。まあ正統派大好きな僕としてはこれでも十分っちゃ十分なんですが。欲を言えば掴みのあるキャッチーさがもうちょびっと欲しいかな?

 

 

ラストに小さな子供が登場してギターの演奏をしていましたが・・・誰の子?

 

 

EXODUS

 

 

正直ライヴの内容についてはあまり覚えていません。

 

 

何故かって?一心不乱にずっとモッシュしてたからです!!

 

 

昔はメロコアのライヴいよく行ってたので激しいモッシュには慣れているつもりでしたが、そんな僕でもかなり危なかった、阿鼻叫喚の地獄絵図が展開されていました。押し合いへし合い、全力疾走サークル、クラウドサーファーさばき。ず~~っとコレ。殺伐とした殺気立ったモッシュピットは完全にカオスの状況を呈していました。もう満足にステージを観ることすらできない!

 

 

聴きこんでいた「Blood In, Blood Out」「Body Harvest」はわかったものの、その他については何を何曲やったのかすら定かではありません。まあたまにはこういう終始暴れ狂うライヴもいいですね。強靭なスラッシュサウンドに思いっきりボコボコにされました。楽しかった!!(マゾじゃないよ)

 

 

------------------------------------------------

 

 

EXODUS後はかなり疲労したので、タイトなパフォーマンスを繰り広げるSHINEDOWNのライヴを遠巻きに観ながらスタンドで休憩。スーツに身を包んだメンバーが演奏をしているのを眺めていました。やっぱりアメリカの人気バンドであるだけあって、B級感皆無のキチッとしたパフォーマンスが素晴らしい。途中ヴォーカルがアリーナに降りオーディエンスと触れ合っていました。そのヴォーカルを追いかけるため、オーディエンス全体がグジャグジャ~ッと大移動をする様は何だか壮観。

 

 

Children Of Bodom

 

 

キャンセルの多いLOUD PARK史上初のキャンセルのキャンセルという大技を成し遂げた(笑)もはやおなじみのメロディックデスメタルバンド。

 

 

正直演奏は粗いと言わざるを得ないものでしたね。これは去年も感じたことですがかなり勢い任せに弾き倒している感じです。前のめりな突進力に満ちていると言えば聞こえはいいですが、音源とだいぶギターソロの音色が違って聴こえることもしばしば。もうちょっと丁寧にプレイしてもいいんじゃないでしょうか。まあ丁寧に演奏するあまりスピード感が落ちてしまうのも考え物ですけどね・・・。

 

 

ただそれでもやっぱり超カッコイイんですよねこのバンド。特にフロントのアレキシのカリスマ性は何度観てもシビれます。ちょっとおぼつかないけど日本語で丁寧にMCをするヤンネもいいですね。微笑ましい空気に場内で笑いが巻き起こってました。

 

 

あと選曲がいい。初っ端から「Silent Night, Bodom Night」「In Your Face」「Trashed, Lost & Strungout」の3連発はあまりにも強烈すぎる!特にTrashed~は去年も聴きたかった大好きな曲だけに感動もひとしお。ギターソロが粗いなんざ知るか!!この曲の高揚感にテンションをブチ上げるのみだっ!!!

 

 

そして何とさらに「Follow the Reaper」「Needled 24/7」僕の人生の一曲とも言うべき超名曲が飛び出す!実は当初は「COBは去年も観たから途中で切り上げてBlind Guardian観なきゃ」と思ってたのですが、ここまでされちゃ途中で抜けるなんてできませんでした。この後何やってくれるかわかんないですからね。

 

 

I Worship Chaos」では特大のサークルピットが出現するなどオーディエンスの盛り上がりも良好で、ひたすらに興奮に満ち溢れたステージでした。また来年も来ていいよ。

 

 

Blind Guardian

 

 

退場に時間がかかりつつ何とかアリーナを抜け出しKINGDOM STAGEへ移動。そのステージのトリを飾るBlind Guardianを途中から観ました。KINGDOMって名前のステージを締めくくるのにこれほど相応しいバンドはないと思うので(Rhapsody of Fireとかでもいいけど)、トリは適任でしょう。

 

 

僕がたどり着いたころには「Mordred's Song」をプレイ中。何と今回のステージは名盤『Imagination From the Otherside』の完全再現を行うとのことです。

 

 

それを知った瞬間僕は青ざめました。じゃあ「The Script for My Requiem」はもう終わっちゃったってこと!?「すいませ~~ん!ビビり~~ました~~!!」って歌う気満々だったのに!!

 

 

うわ~~・・・。やらかした。もっと早くに来てればよかった。でもそうしたらCOBの「Downfall」は聴けなかったわけだし・・・。などと考えてももうしょうがない。気持ちを切り替えてステージを観る。

 

 

ヴォーカルのハンズィの歌唱がスゴイ。ヒロイックでパワフルなサウンドにまったく引けを取らない熱すぎるシャウトを連発していました。正直音源よりも破壊力あるんじゃ・・・と思わせてします力強さに興奮を抑えられません。しかしこの日はSons of TexasといいRAGEといいARMORED SAINTといいBlind Guardianといい素晴らしいヴォーカルにたくさん出会えますね(ドッケン除く)。キラーチューン「Born in a Mourning Hall」は歌わずにはいられません。目いっぱい声を張り上げました。

 

 

アルバム再現が終わったあとのラスト一曲はもちろん超名曲「Mirror, Mirror」。この曲を生で聴け、歌えてよかったです。本日のハイライトでした。

 

 

SCORPIONS

 

 

ドン・ドッケンの気の抜けたヴォーカルに若干萎えつつもいよいよラストのSCORPIONS。結成してからもう50年以上経つバケモノジャーマンハードロックバンド。個人的にはそこまで思い入れの強いバンドではないため反対側のアリーナに座り、疲れた体を癒しながら観てました。

 

 

先ほどのドッケンの歌唱を聴いていた影響もあるかもしれませんが、クラウス・マイネはホントに還暦を超えたおじいちゃんなのか!?と疑わずにはいられない。もうすぐ70でしょあの人!?

 

 

もちろんクラウス以外のメンバーもキレッキレとは言わないまでも非常に伸び伸びとプレイしていておじいちゃん臭さはあまりない。何このバケモノ集団?

 

 

ステージから突き出た花道に何度も出てきてはオーディエンスを煽り円熟のライヴアクトを見せてくれました。もちろん荒城の月もガッツリ歌ってくれて満足です。そのときオーディエンスが携帯の明かりを取り出して、会場全体が無数の小さな光に包まれた光景がとても印象的でした。

 

LOUD PARK 2

これじゃ全然わからん・・・

 

 

その後もライヴは続いていましたが、正直僕は寝不足の体にムチ打って早起きし、ほぼスタンディング、EXODUSやChildren Of Bodomではモッシュの荒波に揉まれていたためもう疲労が限界値に・・・。そのため後半はイマイチ覚えてません(泣)

 

 

何とかレミー追悼の「Overkill」、名曲「Blackout」まで聴いてから会場を後にすることに・・・。アンコールではウリ仙人とコラボするだろうから最後までいたほうがいいかな~と思いつつも、この状態で混雑に巻き込まれ帰りが遅くなり、明日寝坊するような事態になったら目も当てられないし、ウリ仙人は明日じっくり観られるだろうと考え退却。

 

 

やっぱり最後までいたほうが・・・何てモヤモヤした気分で乗った帰りの電車の中、僕の隣に座っていた女性(若くて結構綺麗な方でした)が僕にピッタリ体を寄せるように座ってきました(狭かったのか、それともとなりが嫌な人だったのか・・・)。その状態のまましばら~く電車に揺られ続けることに。もし会場に最後まで残っていたらこんな風にはならなかったはずで・・・。

 

 

 

 

やはり僕の判断は正しかったようです(笑)。