ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

5/17 HER NAME IN BLOOD / FULL POWER TOUR 2018 at 渋谷CLUB QUATTRO

HNIB_渋谷

HER NAME IN BLOODの最新作『POWER』は、個人的には超強烈な痛快作だと感じています。

 

そんな作品のリリースに伴うツアーのファイナルとあれば行きたくない訳がなく、当日の仕事が早く片付けば当日券で入れるように、かなり邪魔であるものの、わざわざライヴ用のTシャツとジーンズを持参して出社。

 

そして仕事を定時直後に切り上げ、電車に速攻で乗り込む。

 

「ヨシ!時間は充分過ぎるほどある!余裕を持って着替えて思う存分に楽しむぞ!」

…とその時には思っていたのですが、しばらくして僕の乗っていた電車が突如停車。何事かと思ったら、アナウンスが流れ始める。

 

"ただ今当車両にて人身事故が発生いたしました。お客様の救助へ向かいます。運転再開には大幅な時間がかかることをご了承ください。"

 

 

 

……………………は?

 

イヤイヤイヤイヤ待て待て待て待て!!!

俺これからライヴ行くんだぞ!!?

長時間足止め食らったら間に合わねえよ!!

フザけんじゃねえよ!!!!!

 

やり場のない怒りを覚えつつもどうしようもない。当日券狙いだったから金銭的なダメージはないことを喜ぶべきだと自分に言い聞かせていたのですが、幸いにも30~40分ほどの作業で再び電車が走り出す。

 

乗り換えがうまくいけばまだ間に合う。まだ間に合う!

何とか渋谷へ到着し、銀行でチケ代おろして近くのトイレで着替えを…と思いきや、駅のトイレは満室。コンビニには「トイレは設置されておりません」の貼り紙。もういい!着替えは着いてからだ!

 

スーツのままCLUB QUATTROへGO!…のはずが、ちょうど会場へ繋がるエスカレーターが封鎖されている。

 

クソが!階段じゃ!ブックオフを駆け回り(一応説明すると渋谷のクアトロは3階建てのブックオフの上にあるのです)、端にある階段を見つけると、何とそこも通行止め。FUCK!

 

もういい!エレベーターで一気に上がるわ!1階にあるエレベーターに乗り込むと、ちょうど僕が乗った瞬間に無情にも定員オーバーのアラートが鳴る...

 

 

 

 

 

ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソFUCKFUCKFUCKFUCKFUCKFUCKFUCKFUCKFUCKFUCKFUCKFUCKFUCKFUCKうるあああああーーーーーっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

もうアタマにきた!この胸糞悪さを全てこのライヴにブチこんだるわクソッタレ!!!

 

なんか文章にすると大したことないと思うかもしれませんが、アクシデントで予定を大幅に狂わされ、蒸し暑い中走り回って汗ダクダク、そんな状況下で地味に嫌なことが立て続けに起きたため僕のイライラは沸点に達していました。

 

鼻息荒くフロアに入ると、あらら、だいぶ少ない客入り。ギュウギュウに詰めれば半分くらい空白ができてしまうのでは。平日だからというのもあるでしょうが、彼らの実力・知名度を考えるとちょっと厳しいものがる。

 

彼らは一応J-PUNK/COREの括りに入れられているバンドではありますが、同系列のcoldrain、CROSSFAITHらと比べると、彼らの音は紛れもないメタルそのものであるため(そこが良いのですが)、他2バンドほどの人気は得られていないのだろうか...

 

ほどなくして会場が暗転し、SEと共にメンバーが登場。実は良く見るとかなりハンサムなヴォーカルのIkepyさんが真ん中に陣取り、最新作のオープニング「POWER」からスタート。「プゥアアアワアアアアアーーーーーッ!!!」という咆哮が鳴り響けば、当然僕のテンションはMAX!全力のヘドバンとメロイックサインで応える!

 

音響面はツインギターがややゴチャついたような感じで聴き取りやすいとは言い難かったものの、そんなの知るか!メタルコアのライヴで、しかも気が立ってる状態で観ているんだから、小綺麗な音なんて求めちゃいねえんだ!!暴れるだけだ文句あっかゴルァ!!

 

LAST DAY」「LET IT DIE」と、キャッチーさを持ちつつもパワフル極まりない轟音を炸裂させていくと、さっそく首の筋肉が微妙に痛くなってくる。もうヘドバン痛が走りやがる...!ちょっと前半から飛ばしすぎたか...?

いやまだまだ!今日の鬱憤を晴らすためにはこんなもんじゃ足りねえぞ!もっとメタルコアプリーズ!

 

アルバムを聴いた段階から跳ねるようなリズムがライヴ映えしそうだと思っていた「KATANA」は、予想通りノリノリのヘヴィリフが実に気持ちよく、続く「KINGSLAVE」では"Take me back to hell"のシンガロングを決めた後(僕のすぐ後ろでものすごい金切り声で叫ぶ気合の入った女性がいた)、疾走パートでは小規模ながらサークルピットも発生!過去曲にも負けないほどの大盛り上がりでしたが、まああの新作の出来を考えれば当然ですね。

 

ただやはりというかなんというか、フロアの反応が最も激しかったのはキラーチューン「BAKEMONO」でした。この曲の高揚感はやはり異常としか言えん!この日一番のモッシュピット、初のクラウドサーファーも飛び出しフロア前方はかなりの狂乱状態に。着替える時間がなく下はスーツのスラックスだった僕も我慢できずにピットイン!(笑)

 

途中のMCではMAKIさんへの声援の多さに文句をつけたり(さすがメタル界の羽生結弦)、ド天然のTJさんをイジったりと、先ほどまでのBAKEMONOっぷりが嘘のような、フワフワした和やかな空気に包まれる。何せあれだけ気合の入った金髪モヒカンをしている人に対して、女性客から「カワイイ~」なんて声が聞こえてくるくらいですからね(笑)

 

代表曲の一つと言える「HALO」ではIkepyさんの煽りに合わせてウォールオブデスが発生。僕も前方で参加したものの、やはり人数がそこまで多くないためか、あまりダイナミックなものにはなりえなかったかな...?まあそれでもチキンの僕からしたら充分怖いんですが。

 

新作の中でも僕が特に好きな疾走キラーチューン「SAVIOR」では声を枯らすまで歌い、ライヴの定番「GASOLINES」はもちろんサビでのあの叫びを全力でかます!...のですがこの時点で喉のダメージは結構キテおり、蚊の鳴くようなか細い咆哮しかできませんでした...。

 

本編ラストはメロディックメタルコアの名曲「CALLING」。ベースのMAKOTOさんによるサビでのAS I LAY DYINGを思わせるコーラスがたまらなくカッコいい!Ikepyさんの低音シャウトももちろん最高ですが、やっぱりこの曲はサビの解放感がミソだなぁ~。

 

アンコールはメンバーが皆ツアーTシャツに身を包み登場(MAKIさんの黒ジャケットにドクロTシャツという刺激的なルックスがややマイルドになってしまったのはちょっと残念)。「ワンマンに集まってくれたお前たちのために、昔の曲をやってやるからな!」とIkepyさんが叫ぶと、まさかまさかの「DECADENCE」が飛び出す!

 

まだ彼らがデスコア、それもかなりダークでアングラな雰囲気を醸し出していたころ、そしてIkepyさんが普通の青年のようなルックスだったころ(笑)の楽曲。正直ちょっとカオティックというか、複雑に練り込まれすぎた楽曲で、ストレートな勢いのある曲が好きな僕からするとちょっとノリ辛い(笑)。でもまあレアな体験ができたのでよしとします。

 

最後に「WE REFUGE」を投下してライヴは終了。今日のムカムカモヤモヤした気持ちを完全にブチ壊してくれる爽快極まりないライヴでした!そんな素晴らしいライヴを披露してくれた彼らへのお礼もかねて、ホントは見る予定のなかった物販を除き、白のロングTシャツを1枚購入しました。普段着でもイケそうだなこれ。

 

ただやはりこの日の僕のイライラの元凶である、線路への飛び込みはやはりダメですよ。もちろん死にたくなるほど辛い気持ちは充分同情に値するものですけど、身内や関係者に精神的なダメージを負わせてしまうし、飛び込みなんかしたら数えきれない人へ大迷惑をかけるのは当然。何よりも死んじまったらこれから先どんな素晴らしいアルバムが出ても聴けないじゃねーか!

飛び込み自殺は万害あって一利なし!覚えとくように!(?)