突然ですが、皆さんにとって「ロックを聴く」という行為の目的は何でしょうか?
古臭いものや渋いものを聴いて悦に入るためという人もいれば、思い切りポップなメロディーで一日を元気に過ごすためという人もいるでしょう。ただ単純にBGMとして何気なく聴いてるだけ、という人もいるかもしれません。
そして僕がロックを聴く理由としては...
「ふぉおおおおお!!カッチョイイ!!メロディーが最高にクールだぜ!!おお!!このノリノリのリズムとギターリフ!!クソアガるぜ~~~~っっ!!!」
......という気持ちになりたいから聴いてます(笑)
もちろんメロディアスハードやエモなどの音楽でジワリと心を温めたり、心身共に疲れているときにバラードを聴いてゆったりとした気持ちになることもあります。
しかしやっぱり僕にとってロックっていうのはアガるためのもの。プログレやブルージーなロックのような大人向け(?)の音があまりツボに入らず、パワーメタルやメタルコア、メロコアが大好きなのも、わかりやすく魂を鼓舞してくれる音が好きだからに他なりません。
そして今回のアルバムは、そんな"魂を鼓舞してくれるカッコいいロック"のお手本のような音がギッシリと詰まっています。
カナダの4人組ハードロックバンド・MONSTER TRUCKの昨年発売のフルレンスアルバム。フラっと寄ったタワーレコード新宿店にてこのバンドが大プッシュされており、スピーカーから流れ出るそのサウンドに惹かれ購入。
アルバムタイトルからして"本物のロッカー達"だなんてイカしてますが、中身もそんなタイトルに負けないほど、愚直なまでに男臭く荒々しい、かつノリノリなロックナンバーがズラリと並んだ強烈な出来です。
基本的にはサザンロックとかグランジとか呼ばれる音楽性だと思います。泥臭さ・汗臭さ・男臭さを携えつつも、非常にキャッチーなメロディーを持ち、大半がテンポの速い曲で構成されているため、とっつきやすさはかなりのもの。ウォーウォー言うだけのわかりやすいコーラスと、バックで流れるキーボードが男臭さを薄めない範囲で最大限聴きやすくしているキモなのだと思います。
荒くれ野郎の掛け声から始まるM1「True Rockres」はぶっといベースラインと、一緒に歌いたくなるコーラスがたまらなくカッコいい一曲。サビ終わりの"True rockers!"のキメもイカす。
そしてそれに続くM2「Thundertruck」は、まさにハードな演奏とドライブ感にあふれる、ムサいロック野郎共のためのアンセムと呼べる一曲でメチャクチャにカッコいい!!
M3「Evolution」やM7「Undone」のようなテンポを落とした楽曲も、しっかり男の哀愁がにじみ出ており捨て曲などにはならない......どころか、ゆっくりした曲調だからこそ力強さが感じられるとすら言えるかも。
そしてM5「Being Cool Is Over」~M6「Young City Hearts」の2連打、アルバム終盤のM10「Hurricane」はまさに文句なしのキラーですね。この馬鹿正直なまでの男の美学、キ〇タマぶら下げて生まれたヤツならトキメかないわけがないだろう!
ゴテゴテした装飾、小手先のテクニック、小細工は一切無用!野郎の魂を熱く震わす、ド真ん中ストレートのロックのみで構成された愛すべきアルバムです。この良さがわからないヤツには「男の世界は向いてない」と言ってやりたいね。
とにかく黙って聴いて、ただひたすらにアドレナリンと男性ホルモンを分泌するのみ!これがロケンローだ!!
M3「Evolution」 MV