ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

3/21 Download Japan at 幕張メッセ その1

20190321_Download_1.jpg

去年のサマーソニックの会場にて"Download Festival日本初開催"の報を目にしたときはかなり期待感を煽られたものです。たった一日のみの開催ということで、本場海外の規模と比べればかなり小ぢんまりとしたものになってしまうことは簡単に予想がついたものの、どんなアーティストが登場するか非常に楽しみにしていました。

 

しかしフタを開けてみると、LOUD PARKお馴染みのメンツに申し訳程度に毛色の異なるアーティストを数組入れただけのようなラインナップで、「え?こんなもん?」と思ってしまったのも事実です(笑) もうちょっと邦洋ジャンル問わず様々なバンドが観られることを期待していたのですが。

 

とはいえメタルファン的に言えばかなり豪華なバンドが集っているのは事実ですし、パンク・メロコアに夢中だった青春時代の思い出のバンドであるSUM 41が観られるのであれば、行かない理由は存在しません。明日の仕事のことはフォゲットして意気揚々と幕張メッセへ向かいました。

 

若干小雨がパラつきこそしたものの、それ以上特に天候が崩れることはなく海浜幕張へ到着。朝からどうもおなかの調子が優れなかったため、近くのビルのトイレで出すモン全部出しスッキリ爽快。そのまま歩いてメッセに到着するとグッズ売り場は長蛇の列となっておりちょっとビックリ。ソールドアウトしなかったとはいえ来場者はなかなか多そうです。

 

20190321_Download_2.jpg

 

20190321_Download_3.jpg

 

20190321_Download_4.jpg

 

僕は特にグッズを買う予定はないのでそのまま入場列へ直行。リストバンドという名の紙っぺらを左手に巻き、クロークに荷物を預け入れ、ワンドリンクのカシスオレンジを胃に流し込めば準備は万端。最初のアクトであるLIKE A STORMを観るため、TEARS STAGEへ足を運んだのですが...

 

 

 

 

VIPエリアがデカい!!

 

ステージ前方のブロックがすべてVIPビューイングエリアとなっており、通常のチケットでは最前付近でもステージからは結構な距離がある。これ、一部アーティストのライヴではフロアが相当寂しいことになってしまうんじゃ...

 

一昨年のLOUD PARKのVIPエリアは隣り合ったステージのちょうど間くらいという微妙な位置取りで終始ガラガラだったので、何とかしてVIPの価値を上げようとしたのかもしれませんが、これはちょっと広すぎやしないですか?前方がガラガラの状態ではアーティストにもちょっと失礼になってしまうんじゃ...?

 

LIKE A STORM待ちをしている中、僕の後ろにいるオジサン二人も「これヒドイね」「盛り上がらないんじゃないの?」と文句を言っており、やっぱり普通のチケット持ってる人からしたらそういう感覚になりますわな...

 

 

LIKE A STORM

 

ライヴが始まる前から少し気分が盛り下がったものの、気を取り直してステージを注視。本フェストップバッターはLIKE A STORM。ニュージーランド出身の4人組ハードロック/ポストグランジバンド。

 

アルバムがCDショップでプッシュされていたのは知っていましたが、どのような音を出すバンドなのかは一切予習せずに観ることに。

 

ちょいちょいモダンヘヴィネス的な感触のあるリズム落ちパートを設けつつ、基本はメロディーのキャッチーさ、フックの薄いハードロックで、音楽には良いメロディーを期待している僕からするとちょいと退屈。

 

一曲目に演奏された「Pure Evil」という曲がまた地味目な感じで、もっとアップテンポの曲からスタートすれば良いのに...と思ってしまったのも事実。オーディエンスもどう盛り上がればよいかイマイチ掴めていない感じでした。

 

ただメンバー全員揃いも揃ってイケメンでステージ映えはかなりのもの。特にヴォーカルなんてどこのLAメタルバンドのフロントマンだ!?と思ってしまうほどのナイスガイ。「イチ、ニ、サン」の掛け声のあとに声を上げさせて、会場の熱気を高めようとしている姿勢も見て取れました。

 

このバンド最大の特色であるアボリジニ金管楽器ディジュリドゥ」がガイコツのモニュメントに抱えられるようにステージ上に立っているのが印象的でしたが、いざヴォーカルが吹いても"何かブゥゥゥンと低音が響いてる"以上の感想が得られなかったのはちょっと残念でした...

 

 

AMARANTHE

 

お次はTEARS STAGEの反対側BLOOD STAGEでAMARANTHEが登場。次のライヴが始まるまで5分ほどしかないうえに、かなりの人でごったがえすため、なかなかステージ前までたどり着けず、BLOOD STAGE側のアリーナのかなり後方で観ることに。

 

同期音源とは言え、ド派手なエレクトロサウンドがバーーンと炸裂し、3人のヴォーカルがフロントに現れ超キャッチーな歌を披露する様はやはり圧巻で楽しい。先ほどのLIKE A STORMがややメロディーに乏しい音楽性だっただけに、彼らのキャッチーさがより一層際立って聴こえました。

 

二曲目で僕の好きな「Digital World」が来て気分も一気に高まる。この曲のサビにおけるテンションの上がり幅はかなりのモノです。

 

そしてメロディックメタルファンとして注目するべきは、やはりDYNAZTYのヴォーカルでもあるニルス・モーリンの存在。正直エリーゼ・リードというメインヴォーカルがいるこのバンドに、彼は宝の持ち腐れではないかと思っていましたが、なかなか歌唱パートも多くて活躍していた印象でした。

 

DYNAZTYの初来日公演においても彼の華のあるパフォーマンスは非常に印象的でしたが、フロント3人の大所帯になってもその存在感はしかと発揮しており、とりあえずは飼い殺しにされていないことがわかり一安心。とはいえこのバンドはエリーゼがメインであることは明白で、もったいないという思いは完全には払拭しきれないのですが。

 

そしてメインヴォーカルであるエリーゼですが、これまたどこのガールズメタルバンドだ?と言いたくなるほどのスカートの短さっぷりよ(笑) そんな状態でしゃがみこんだり、ストリッパーのごとく中央のお立ち台で寝っ転がって足を高く上げたりと、ある意味本日一の存在感を見せつける。

 

しかし失礼ながら「ちょっと太ったかな...?」という思いが頭の中に。最新作『Helix』のジャケットの写真と比べると、二の腕などどうにもふっくらしているような気が。何となく現在のBATTLE BEASTのノーラ・ロウヒモのように見えてしまった......ってノーラにも失礼ですね。スミマセン。

 

 

MAN WITH A MISSION

 

地球外生命体なので日本人ではありませんが(笑)、一応本日の日本代表。オオカミ5匹組の大人気ミクスチャーロックバンドで、ライヴを観るのは一昨年のサマソニ以来の二回目。

 

本日の出演組の中では最もメタル度の薄いアクトで、オーディエンスは少ないのではないかと思っていましたが、フロア前方は結構な人だかり。先ほどのAMARANTHEほどではないにしても、結構な客入りでちょっと意外。

 

世界を股にかけるアーティストのライヴをかなり前の方で見られる良い機会になるかもと思っていたのですが、その目論見はあっけなく消えてしまった感じです。まあ盛況なのはいいことですし、そもそもVIPエリアには入れないんですけどね。

 

やはり大きくて真っ黒な口が気になってしまうものの(笑)、パフォーマンスは手堅く安定している。曲も抜群にキャッチーで聴きやすい......と思ったらちょいと違う。

 

全体的にやや歌メロのキャッチーさが控えめな選曲になっており、疾走感もそこそこ。あまり攻撃的でない楽曲が中盤に固まっている感じで、少し物足りなさを覚えてしまいました。「Emotions」みたいなメロディアスな曲や、「When My Devil Rises」みたいなわかりやすい疾走曲をもうちょっと聴きたかったです。

 

音響面においてもやや割を食っており、高音部がかなり強調されシャリシャリしすぎて耳栓無しだとちょっとキツイし(幕張に音響を期待するなと言われればそれまでだけど)、海外ツアーが終わってすぐに日本に来るというスケジュールのためなのか、トーキョー・タナカさんのヴォーカルも少し苦しそうな箇所あり。ジャン・ケン・ジョニーさんのラップは安定していたと思いますが。

 

 

HALESTORM

 

このバンドのライヴはもっと近い位置で観たかったものの、次のARCH ENEMYを遠くから眺めるだけになってしまうのは嫌だと思い、マンウィズ終わりでTEARS STAGE側から動かずに、そのまま観ることにしました。

 

ARCH ENEMY人気はやはりすさまじく、僕と同様こちら側で待機してる人たちが非常に多い。よって肉眼でステージを観ることはほぼ不可能。モニター越しでパフォーマンスを拝見することに。

 

そして最新作からの一曲目「Black Vulture」がスタートするとすぐにモニターにクギ付けになってしまいましたね。

 

何故かって?

ジー・ヘイル姐さんがカッコよすぎるからですよ。

 

ライダースジャケットに身を包み、堂々とエクスプローラーを弾きまくる御姿も死ぬほどカッコいいのですが、それ以上に歌唱がとんでもなく、喉からCD音源以上と言ってしまって良いほどワイルドでロケンローな歌声を完璧に披露している。スゴイスゴイとは聞いてたものの、まさかこれほどまでとは...

 

僕が今まで生のライヴを観てきた中で、最も音源と遜色ないと感じたヴォーカルは陰陽座の黒猫さんなのですが、リジーのそれも負けず劣らず。ハスキーかつ大迫力、異常ともいえる声量を十二分に発揮していました。特に「Do Not Disturb」における超ロングシャウトなんか鳥肌モノ。いや、ホントにスッゲエ歌だ...

 

事前に「スペシャルゲストがいる」という触れ込みがありましたが、リジーが呼び込んだのはLOVEBITESのヴォーカルであるasamiさん。黒一色のロックなアネゴと白一色の日本人女性が並んでいる光景はあまりにもミスマッチ(笑)

 

一曲のみasamiさんを交えて名前繋がりの「Love Bites (So I Do)」をプレイ。asamiさんの歌声は音域が高く、かつ女性らしい柔らかさと芯の強さを兼ね備えたもので充分うまかったのですが、やっぱり個人的にはリジーの熱すぎる歌の方が好きだなあ。

 

本日唯一の(たぶん)ドラムソロも設けられ、途中ハシや特大サイズのスティックを持ち出して笑いを取りつつ、エアジェイ・ヘイルの強烈なドラミングも堪能。最後までキレのある骨太なロックサウンドと、強靭なヴォーカルワークを存分に味わうことができました。

 

 

ARCH ENEMY

 

日本においてはもはや押しも押されもせぬ超大物。当然ながらフロアはギュウギュウで、前方ではまだメンバーが出てきてすらいない状況でありながら、後ろからの圧迫感がすごい。このくらいの圧縮はエクストリームメタルやパンク、ハードコアのライヴで何度も経験してるものの、ライヴが始まる前からこうなるのは初めてです(笑)

 

最新作のリードトラック「The World Is Yours」からスタートすると、早速印象的なリードギターのメロディーを大合唱......するのですが、モッシュにまみれているせいでステージが全然見えない。マイケル・アモットのエモーショナルな泣き泣きギターは耳に入ってくるので、音楽的な物足りなさは一切ありませんが、バンドのフォーメーションやらプレイスタイルやらをもっと観たかった...。

 

まあ去年の来日時はスーツ着用のため暴れられない代わりに、じっくりとパフォーマンスに集中できたので、今回は体で感じる日だと自分に言い聞かせる。ちょいちょいジェフ・ルーミスの安心安定のプレイや、フラッグを振り回すアリッサの姿は目にすることができましたし。

 

セットリストが前回の縮小版みたいな感じで、新鮮味がほぼ皆無だったのは不満っちゃ不満なのですが、それでもメロディアスかつ邪悪な楽曲群の魅力はしっかりと味わえましたね。「Ravenous」「Dead Eyes See No Future」「As The Pages Burn」あたりはさすがのキラーチューンっぷり。

 

ラストはもちろんARCH ENEMY流アンセムである「Nemesis」。まさに大団円という言葉が相応しい劇的なリードギターを共に歌い圧巻の締め。「これトリだろ」と思ってしまうほどのアクトでしたね。やはり彼らのライヴはスゴイ!

 

 

 

ここまでLIKE A STORMからARCH ENEMYまでブッ通しで駆け抜けてきたため、そろそろ休憩が欲しいと思ったものの、今後も注目アクトは盛りだくさん。Ghostはどんなステージになるか興味深いし、SUM 41とSLAYERは是が非でも観たかったので、超もったいなくはあるものの、今まで二度ほど観たことあるANTHRAXは飯休憩にするという英断を下しました。

 

ここからDownload Japan怒涛の後半戦が始まるわけですが、とりあえず前半の感想はここまで。Ghostからはまた後日書き上げてアップしようと思います。

 

今この文章書いているのが3月23日なのですが、またすぐ午後からライヴがあるのでもうすぐそれに行かないとならんのです。しかもアグレッシヴなメタルコアライヴなので体力と身体が心配でなりません。なんでこんなに日程近いんじゃい。

 

まあ頑張って生きて帰ってきますので、このブログの更新を待っているという超珍しい人がいましたら(笑)のんびり待っといてくださいな。

ではライヴに行ってまいります(`・ω・´)ゞ