ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

BAD RELIGION 『Age Of Unreason』

BAD RELIGION 『Age Of Unreason』

言わずと知れたパンクロック界の重鎮、40年近いキャリアを誇る大ベテランメロディックハードコアバンドによる17作目のフルアルバム......っていうか、前回「当ブログの鋼鉄成分を底上げする」なんて書いておいて、すぐにまた非メタルかい。

 

まあいいんです。所詮はひとりごとなので、好きなタイミングで好きにつぶやいてればいいのですよ、ええ。

 

彼らBAD RELIGIONアメリカのパンクバンドらしいカラッとした雰囲気は持ちつつも、底抜けに明るいポップパンクの要素は皆無。憂いを秘めた哀愁のメロディーを武器とした叙情メロコアをプレイするバンドですが、本作においてもその音楽性は一切ブレが無い。あまりのブレの無さに、「従来作と全く同じような内容です」の一言で感想を締めても良いくらいです(笑) マジでまったく変わらない。

 

しいて言えば、前作『True North』に比べて若干荒い勢いが落ち、哀愁寄りのキャッチーさが強くなったように感じるかも。とはいえ特に気になるレベルではありませんが。

 

やはり反骨精神がキモであるパンクロック界の超大物、それも常に社会に対して疑問・意見をぶつけ続け、世界情勢に真摯に向き合ってきたバンドです。トランプ政権がブイブイ言わせている今、バンドのスタンスを下手に変えるような真似をするわけがありません。

 

M1「Chaos From Within」から早速BAD RELIGION節が炸裂。疾走しつつも西海岸ポップパンクのようなおバカな雰囲気とは無縁の、思慮深さと渋みを湛えた男泣きの叙情性に満ちている。

 

グレッグ・グラフィンによる落ち着きを見せるエモーショナルなヴォーカルに、お得意の"Ah~~~~♪"なバッキングコーラス、テクに走らない100%メロディー重視のギターソロ...。う~~ん、たまらん!まさに胸焦がす哀愁!

 

疾走曲からミドル曲まで彼らの持ち味は活かされており捨て曲はありませんが、特に気に入ったのはやはり疾走感あふれる曲。M4「The Approach」、M10「Old Regime」、M14「What Tomorrow Brings」の3曲。特にM14はイントロから歌メロ、ラストのサビにかけての展開、コーラスと共に幕を下ろすアウトロまですべてにおいて泣きメロが冴えわたるキラーチューン!

 

ただ一つ不可解なのは、その曲が終わった後数秒間無音が続き、去年発表された「The Kids Are Alt-Right」が同トラック内で始まる形になっていること。どう考えてもトラック分けした方が良かったと思うのですが、なぜこんな形で収録されたのだろうか...

 

M1「Chaos From Within」 Lyric Video

 

M3「Do The Paranoid Style」 MV