ここ最近仕事が少しずつ忙しくなってきている。社会人3年目になって、いよいよ任される仕事の内容も濃く、重くなってきているのを感じる。
もちろんそれは「ここでの仕事が板についてきた」的な感じを先輩社員が感じ取ってくれているからこそでしょうし、それは非常にありがたいことです。
ただ忙しくなればなるほど、家に着くころの心身の疲弊度も鰻登り。そうして家でのプライベートな活動がどうしても億劫になってしまうんですよね。仕事から帰って来て、飯食って風呂入って、その後何やかんやあってすぐに寝る。それの繰り返しになってきている。通勤時間もメッチャ長いし。
何とか新譜を聴く時間を捻出してブログ更新もちょくちょく続けてはいますが、この更新ペースをどこまで維持できるかだな~... 映画館に行く機会も今年に入って激減してるし、毎日の疲れの蓄積と、趣味へのモチベーションの低下が手に取るようにわかります。ああ......
そんな自分を救ってくれるのはやはり音楽しかない。出勤の電車内は基本的に座って寝る時間になりますが、仕事終わりの電車は音楽に浸る絶好の機会(帰りの電車で寝るのは夜の睡眠に悪影響を与えるらしいので控えるようにしてます)。今回紹介するのは、仕事帰りの疲れに染み渡ること請け合いの作品です。
ハードコアパンクバンド・BRAHMANのメンバー4人に、BRAHMANのレーベルメイトであるJohnsons MotorcarのMARTINさん、そしてMARTINさんと古くからの友人であるパーカッショニストのKAKUEIさんを加えた6人組アコースティックバンドOAU(OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND)の両A面シングル。
M1「帰り道」はドラマ24『きのう何食べた?』主題歌で、アコースティックギターとティンホイッスルの重なる音色、TOSHI-LOWさんの柔らかな歌声が実に心地よい一曲。
情緒あふれる歌詞と相まって、帰り道の疲れた心に癒しをくれるのです。学生時代の放課後の帰り道の光景・夕焼けもフラッシュバックしてくるようで、何とも言えない郷愁にかられるよう。
M2「Where have you gone」はMARTINさんが全英語詩で紡ぐナンバーで、これまたアコギが切なさを演出する一曲。
ただM1とは異なり穏やかな郷愁は無く、どこかシリアスで壮大さすら感じさせる曲で、聴いた後に受ける印象は全く違う。同じアコースティックナンバーでありながら、こうもテイストが変わるというのも興味深いです。
ちなみにこの曲は映画『新聞記者』主題歌ですが、聞くところによるとこの映画、国家権力の汚れた裏側に容赦なく切り込む挑戦的な一品となっているようです。
邦画を観ることはほとんどない僕ですが(日本人が日本語で演技するのを見るのに、ちょいと気恥ずかしさみたいなものを感じてしまうからであり、自称・映画好きによくある「日本の映画くだらん!映画とは認めん!」的な考えは一切ありません)、これは興味を引かれますな。こういう題材のものはもっと話題になればいいと思います。
9月に上記二曲が収録されたアルバムが発売されるのでそれを待つのも良いのですが、サクッと手軽に聴けるシングルも手元にあって損はないでしょう。ヘビロテするような一枚ではありませんが、ふとした瞬間聴きたくなる優しいサウンドなので携帯プレイヤーには常に入れときたい音です。
M1「帰り道」 MV
MVも素敵...っていうかここ行きてえ(笑)
M2「Where have you gone」 MV