最近めっぽう感じるようになってきたことが、「自分はメディアに対する集中力がかなり減退してきている」ということ。
メディアなんてカッコつけた言葉を使いましたが、要はテレビ、漫画、ゲーム、本などの娯楽品。
子供の頃はとにかく漫画とゲームが大好きで、学校から家に帰ってきたら即ゲームボーイ。ポケモンに遊戯王にドラゴンボール。家に帰ってきた時間だともう夕方になっているから、『ボクらの太陽』で満足に太陽エネルギーを得ることができなくてヤキモキしてたもんだ。
ゲームに飽きたら今度は漫画。兄が集めていたジャンプの単行本が山のようにあり、読むのに困らなかった。ドラゴンボールなんてそれこそ数え切れないほど読んだし、バスケをやっていたからスラムダンクは永遠のバイブル。その他にも幽白、ダイ大、ワンピ、ぬ〜べ〜、リーダー伝たけし、ラッキーマン、テニプリ。ジャンプ以外なら浦安鉄筋家族が最高に面白かったな。
漫画やゲームに対してだいぶ寛大だった母親からも、「あんたいい加減にしな」とお小言を頂戴するまでゲームにのめりこみ、もう何度読み返したかもわからない漫画を読み耽っては、子供の頃の貴重な時間を使っていたもの。
翻って現在の自分。かつてのようなメディアに対する熱量がどうも安定しない。
具体的にどうなのかというと、とにかく長続きしない。かつてはクリアするまで、いや、クリアしてからもデータを消して何周もしていたゲーム。今はクリアまで到達することすら稀なレベルになってしまっている。
高額を払ってPS4を買ってはみたものの、ゴーストオブツシマも、エルデンリングも、ドラゴンボールZカカロットも、全然序盤の段階で進行がストップしてしまっており、今現在全くと言っていいほど手がつけられていない。昔だったら新しいゲームを買おうものなら、時間を忘れて熱中していたというのに。モンスターハンターポータブル2ndGをあんだけやりこんでいた俺はどこへいった。
漫画もそうだ。今まで手がつけられていなかった名作も読んでみようと、鋼の錬金術師のコミックスを買ってはみたものの、10巻もしないうちにいつのまにか購入が途切れてしまっている。ヒロアカもそう、スパイファミリーもそう、怪獣8号もそう、ワンパンマンもそう。チョロっと途中まで読んだっきりで、後続の既刊に手がつけられないまま時間がだけが過ぎている。
面白いと言う話を聞いて買ってみた『パンティー&ストッキングwithガーターベルト』のブルーレイボックスも、4話くらいまで見て一旦小休止していたのだけれど、その小休止がもうずいぶん長いこと続いている。あれ結構高かったんだけどな。
テレビ番組の録画ももうずいぶん溜まってしまっていて、デッキのHDDの容量が限界近くなってしまっている。どの番組をどの程度見てないのか、もうわからないところまで来てしまっている。
なんでこうも続かなくなってしまったのだろう。あれだけ漫画もゲームも大好きだったのに。アニメもバラエティも大好きなテレビっ子だったのに。
......と疑問系で書いてみたものの、なんとなく原因はわかっている。とにかくめんどくさいのだ。この「めんどくさい」という感情こそが、メディアを楽しむという意欲を阻害しまくっている。
続きを読むのがめんどくさい。買うのがめんどくさい。ディスクを取り出して挿入するのがめんどくさい。「あれをやろう」と思い立ってから、今いるところから立ち上がって、移動して、モノを手に取り、それを味わう。この「思い立つ」と「味わう」の間で発生する行動。それら全てがとにかくめんどくさいことこの上ない。
メディアとは少し話がずれるが、休日とかに早起きして、「よし！せっかくの休日だから今日は1日外へ出かけるぞ！」と思い立っても、そこから実際に行動に移すそうとすると、腰が鉛のように重くなってしまい、結局立ち上がったときには正午になろうとしている。もう昼だよ。
自分はいつからこんなスーパーモノグサ太郎になってしまったのか。こうなってしまった原因はなんなのか。それはわからない。
やっぱりスマホかなぁ？ものの数秒で情報に触れられる端末があるものね。いまや無くてはならないシロモノだけど、正直これが無い時の方がQOLは高かったのではないかと、割と本気で思っている。
そんなことをつらつらと書きながら、ポケモンバイオレットのカセットが挿さったまま充電を続けているニンテンドースイッチと、後輩社員に勧められてとうとう購入を決断したジョジョのコミックス全63巻に視線をやる。これらを最後まで味わう日はいつかくるのか。
