ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

3/3 BABYMETAL WORLD TOUR 2023 - 2024 LEGEND - MM at 横浜アリーナ

メタルダンスユニット・BABYMETALのワールドツアー最終盤、横浜アリーナ公演の二日目に行ってきました。MOMOMETALが正式メンバーになってからのラインナップは、去年の11月にNEX_FESTで観ていますが、単独はこれが初めてです。

 

当日3月3日は、その新メンバーであるMOMOMETALの誕生日ということで、タイトルにはる「LEGEND - MM」も、彼女の存在をフィーチャーしたものであることはすぐにわかります。

 

会場となる横浜アリーナは、去年Bリーグの決勝戦千葉ジェッツ琉球ゴールデンキングスの試合で1度来たことがあり(僕が応援してたジェッツは残念ながら敗北)、ライヴで来るのは初。横浜からさらに電車の乗り換えが発生し、自宅からもかなり遠い。ライヴが始まるまでちょっと横浜の街をブラついてみようかと思ったものの、移動時間が長くなりすぎてそんな余裕はなかった。

 

会場に到着すると、すでにたくさんのファンが列をなしている。BABYMETALのライヴは、メンバーのコスプレをしている女性客や、神バンドの格好で白塗りをしている人など、奇抜な見た目のお客さんが多く、周りを見渡しているだけで結構面白かったりします。僕はレザーのジャケットにLOUD PARKTシャツという、とくに面白みのないフツーのメタルっぽい装いにしました。

 

僕はスタンディングフロアの最後方となるJブロックで、入場するのにもかなり時間を要する。アリーナに入り、装着が義務付けられている神器(自動的に光る腕輪)を左手首に巻いて、荷物をロビーのコインロッカーに入れた後、再びアリーナのブロックへ。

 

 

開演前のAVENGED SEVENFOLDやLORNA SHOREのBGMを聴きながら待っていると、少しだけ照明が暗くなり、ステージ横のスクリーンにオーディエンスの様子が映し出される。海外からのファンや子供連れなども非常に多く、改めてBABYMETALという存在が幅広い層の心を掴んでいることがわかります(Sabatonのヨアキムのコスプレをする剛の者もいました笑)

 

ちなみに会場内をスクリーンで映している際のBGMは、BABYMETALが参加しているBRING ME THE HORIZONの「Kingslayer」で、開演前BGMであるにも関わらず、サークルを作っていたり、モッシュに励んでいる人もいたらしい。

 

早くも場内の温度が高くなっている中暗転し、BABYMETALのライヴで恒例になっている開演前の映像がステージ後ろのスクリーンにデカデカと流れ出す。そのままオープニングの「BABYMETAL DEATH」へ繋がる。

 

"DEATH! DEATH! DEATH! DEATH!"の掛け声と共に、Xジャンプのようにオーディエンスが飛び跳ね、BABYMETALメンバーがステージ中央で隊列を組む。僕の位置からでは、前の人の頭の間からチラッと見える程度でしたが。

 

そして「Distortion」に入ると、メンバー3人が花道の先にある円状のステージへと移動。そこがせり上がってくることにより、壇上の3人をしっかりと視認できるようになる。このステージは後方の人にも優しくてありがたい。僕のすぐ後ろでモッシュピットがガンガン唸っているため、じっくりと観ることはままならないですが。

 

序盤にちょっと気になったのは、SU-METALのヴォーカルがいつになく調子悪目だったところでしょうか。ハイトーンの伸びが若干か細く聴こえ、安定性もやや欠ける印象でコンディションが整っていなさそう。

 

特に「Elevator Girl」はロクにヴォーカルが聴こえない瞬間がありましたが、これはさすがにマイクというか音響の問題でしょうね。後半になるにつれて気にならなくなってきたので、体が温まってきたことで本来の調子を取り戻せたのかもしれません。

 

中盤には「Believing」「Brand New Days」「Starlight」といった、ミディアムナンバーが連続で登場し、熱気が少し落ち着くことに。大会場ならではのライティングが一番効果的だったのが「Brand New Days」で、レーザー光の乱舞に、大型スクリーンに映る幻想的なイメージ映像が、没入感をかなり高めていました。単純な歌メロだけであれば「Starlight」の方が好きなんですが、ライヴ映えという点ではこちらが一番だったと思います。

 

スクリーンにデカデカとトム・モレロが映る「メタり!!」では、後半の"ここで踊らにゃいつ踊る?メタり!メタり!"の部分にて、本日の主役であるMOMOMETALが、歌舞伎役者のごとく見得を切る。そのまま座らせていたオーディエンスを一斉にジャンプさせ、中盤で少し落ちた会場の熱量がエンジンをふかし直したように湧き上がりました。

 

その後は「ギミチョコ!!」、「ド・キ・ド・キ☆モーニング」という初期の鉄板曲で、熱気を落とす事なく後半へ。後者では、寝起きでバタつく様子を表した振り付けを笑顔で行っており、「そういえばBABYMETALって、元は普通のアイドルだったんだよな」という事実に改めて気付かされました。海外まで活動規模が大きくなり、楽曲もどんどんシリアスになっていったから、こういう姿を見るのはちょっと新鮮。

 

本編では、前述した「メタり!!」の一幕くらいしか前面に出てくることはなかったMOMOMETALが、最も注目されたのはアンコールから。桃太郎をモチーフとした映像が流れ、「桃から生まれたメタ太郎!」というフレーズに導かれるように、フロア中央の天井から吊り下げられた、ゴンドラのような台に立ったMOMOMETALがゆっくりと降りてくる。これは、高所恐怖症の人からすれば一発アウトな演出だ。

 

ここで配られた神器が一斉に桃色に光る。僕の装着してる神器は調子が悪いのか、みんなの奴が一様に光っているなか、全然反応を見せず、指でグリグリ力を加えたりしてようやくビカビカと光だす有様。しっかりしてくれよ、おいっ。

 

最初の歌い出しをMOMOMETALが一任した「META!メタ太郎」で"META!"のシンガロングを巻き起こして、アンコールの口火を切ったあと、ラストはメロスピ曲「Arkadia」。

 

この曲はBABYMETALの曲の中でも、一際メロディックメタルとしての魅力がストレートに伝わる曲のため、ライヴで聴く事ができるのは嬉しい限り。ただ前日には「Road of Resistance」をやっていたらしく、その曲でウォールオブデスに参加したかった身としては、ちょっとばかし「外された」感じが残るのも事実かな。

 

 

こうして1時間半ほどのフルセットのライヴが終了。NEX_FESTでも感じましたが、今のBABYMETALは走り回らせるようなアグレッシヴな曲をバンバン出すのではなく、ややテクニカルというか、変わり種の曲も積極的に聴かせる方針になっているみたいですね。

 

個人的にはライヴで聴きたいタイプの曲なら、「イジメ、ダメ、ゼッタイ」みたいな王道の疾走曲あたりになるんですが、変化球な曲が多いのも、型にハマらないBABYMETALらしさと言えるのかもしれません。

 

冒頭に記したとおり、横アリは自宅からかなり遠い位置にあるんですが、この日は開演が17時と早かったので、帰宅時間が遅くなりすぎないのはありがたい。他のライヴも休日はこのくらいのスタート時間でやってくれるとありがたいかも。