ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

5/1 LOUD∞OUT FEST 2016 in 新木場STUDIO COAST その2

LOUD∞OUT FEST 2016の残り2バンド、ANTHEMとLOUDNESSの感想を記していきます。

ちょっと疑問なんですが、LOUDNESSとOUTRAGEが中心だから「LOUD∞OUT FEST」なのに何でOUTRAGEが2番手なんだろ?

 

 

ANTHEM

 

 

今回僕の1番のお目当て。結論から言わせてもらうととっても良かった

 

 

初っ端の「Steeler」から完全フルスロットル。森川さんの凄まじい絶唱とメタリックなシャウトが炸裂すればもうテンションが上がらないわけありません。これぞ正統派メタル!と言いたくなるタイトな演奏と相まって迫力満点のライヴを見せてくれました。ギターが一本だからか、骨太なベースラインも聴き取りやすかったです。

 

 

ただ一番良かったのはやはり選曲。新旧のアルバムから特に人気の高いスタンダードナンバーを集めたセットリストはオールドファンから僕のような新参ファンまで共に満足させたことでしょう。ANTHEMが好きな人で今回のライヴ内容を不満に思った方は恐らくいないのでは?

 

 

なんせ前述の「Steeler」の次は「Bound to Break」と「Hunting Time」ですからね。これで熱くならないのはメタラーとは言えん!と思える流れです。特に「Hunting Time」はLOUD PARKでは聴けなかっただけに感動もひとしお。我を忘れて思う存分ヘッドバンキングし、ひたすらメロイックサインを突き上げました。

 

 

あえて文句をつけるなら最新作『Absolute World』からは「Pain」のみで他の曲はやらなかったことぐらいですかね。彼らはベテランバンドにありがちな過去の名曲にしか価値を見出せないバンドなんかではなく、現在進行形で昔のアルバムにまったく引けを取らない名盤を生み出せる力を持つバンドですから、新しめの曲ももう少し聴きたかった。「Destroy the Boredom」とか「Stranger」とか。あと最新作ではないけど「Soul Motor」や「Struggle Action」も聴きたいなあ・・・と挙げればキリがないですが、この曲はやんなくていいんじゃ?と思える曲は当然ながら一曲もありませんでした。

 

 

音良し、演奏良し、ヴォーカル良し、選曲良しの素晴らしいライヴでした。個人的には今回のベストアクト。

7月にCLUB CITTA'で行われるDESTROY THE BOREDOM 2016行こっかな・・・。

 

 

LOUDNESS

 

 

トリは当然日本が世界に誇る大ベテラン、LOUDNESS!バックドロップがでっかくてカッコイイ。そしてバックドロップだけでなく音もバカでかい!ギター一本とは思えないほどの歪み狂ったへヴィサウンドは凄まじい音圧でしたね。

 

 

セッションのあとの一発目は「The Sun Will Rise Again」。最新作の中ではかなり好きな楽曲です。ただオーディエンスの反応はそこそこだったかな?まあベテランの新譜の曲なんてそんなもんですかね。

 

 

ライヴ序盤は(個人的な感覚では)割と地味めな曲が続いてゆきちょっとばかしダレてしまいました。やっぱり僕は「へヴィ」より「キャッチー」「ファスト」な曲の方が好みなんだなあと改めて実感(笑)。ANTHEMは歌メロが非常にキャッチーですからメチャクチャ楽しめましたが、その点LOUDNESSはやや劣るかも。

 

 

しかしそんな中飛び出したのが問答無用の超名曲「Crazy Doctor」!!ここで一気にテンション爆上げ!!「生っき~残ぉ~るにはい~まぁ~」とみんなで全力で歌い上げる!アツいアツいアツい!!!LOUD PARKでもそうでしたが、完全な正統派メタル曲であるにもかかわらずモッシュらしいことが起きるんですよねこの曲。まあそれほど激しい物ではありませんが、やっぱりみんなあの頃のLOUDNESSが好きなんですね。僕もです。

 

 

そのあと繰り出されたのがこれまたバンドを代表する名曲「Crazy Nights」。M・Z・A!のシンガロングを決め、拳を振り上げます。その後少しのブレイクを挟み、ラストは超強烈なスピードメタルナンバー「S.D.I.」でフィニッシュ。この3連発は盛り上がらないわけないですね。最高でした。僕がこの日最も興奮したのはこの瞬間。やはり「これぞ!」というキメ曲を複数持っているバンドのライヴはイイですね!僕の近くで演奏が始まってるにも関わらず男同し抱き合って(?)ず~っとベラベラ喋っている人がいて若干うっとおしかったのですが(笑)まあ楽しみ方は人それぞれですしね・・・。

 

 

 

LOUDNESS終了後はこういったイベントならではのコラボレーションタイム。最初はANTHEMとLOUDNESSが組み、DEEP PURPLEの「Burn」を演奏。若造の僕はDEEP PURPLEの曲を聴いても「何か古臭いな・・・」という感想を抱いてしまい、あまり熱心にこの手の古いハードロックを聴いていません(ファンの方ごめんなさい。だってDraginForceやらChildren Of Bodomやらに慣れちゃったんですもん)。そんな僕でもこの曲は燃えましたね。二井原さんと森川さん二人とも足元のカンペを思いっきり見ながら歌っていましたが(笑)、そんなのは些細な問題です。圧倒的な曲と演奏のパワーに圧倒されるのみです。

 

 

続いてはOUTRAGEとLOST SOCIETYのスラッシャー二組によるMETALLICAの「Creeping Death」。この曲はよく聴いてる!(笑)最前では小規模ながらモッシュピットが発生していました。やっぱり暴れ狂いながらパフォーマンスする様をみるのは楽しいですね。LOST SOCIETYの血気盛んなライヴは見てて気持ちがいいです。

 

 

最後は日本3バンドが変則的に入り乱れてのLED ZEPPELINの名曲「Immigrant Song」。冒頭の「ア゛ア゛ア゛ア゛ーーーッ!ア゛ーーッ!」のシャウトの破壊力はやっぱり凄まじい。ただやっぱりこの曲もそこまで聴きこんでなかったせいか、若干ノリずらかったです。自分のハードロック初心者っぷりが哀しい・・・。今度70~80年代の古いハードロック重点的に聴いてみようっと。

 

 

こうしてライヴは終了。一バンドの時間は決して長くなかったのですが、それでも密度の濃さに大満足の一日でした。そしてやっぱり最高に疲れた・・・。

日本を代表するレジェンドたちの、これぞメタルと胸を張って言えるパフォーマンスを間近で見ることができた素晴らしいイベントでしたね。また来年も開催してもらいたいです。体力もつかわからんけど。

 

 

新木場 LOUDOUT