ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

5/14 SUMMER CAMP 2016 at お台場特設会場

サマキャン お台場

 

 

僕は本格的にメタルを聴く前はバリバリのパンク・メロコアキッズであり、dustboxlocofrankNorthern19などのライヴを見るためよく小さなハコに行きモッシュの荒波に揉まれていました。昔のような熱は若干マイルドになってしまいましたが、それでも好きなことには変わりなく気になるバンドの新譜はちょこちょこ買っています。ただライヴには若干足が伸びていませんでした。

 

 

そんな僕の状態かつ、ラインナップの半数ほどはたいして興味のないバンドだったため、当初サマキャンにはいく予定がなかったのです。しかしまあそれでもコスパはいいほうだし、野外フェスの雰囲気も味わってみたいし、興味ないバンドもライヴはいいかもしれないし・・・などと考えて結局チケットとっちゃいました。

 

 

僕にとって不運だったのはタイムテーブル。ちょうどこの時期就活や大学のゼミやらが忙しく睡眠時間がかなり削られてしまっていたのです。お台場までは結構時間がかかるので順番によっては当然早起きしなければなりません。どうでもいいバンドがトップバッターなら多少寝坊しても大丈夫なのですが、よりにもよってトップバッターはdustbox。そしてその次がGOOD4NOTHINGと個人的に見たいバンドが朝から2連チャン、そして案の定寝坊・・・。必死こいて何とか開演ギリギリの9時58分に会場入り。いや~本当に危なかった。

 

 

dustbox

 

 

前の方のスペースに陣取ったとほぼ同時にSEの「New Cosmos」が流れる。いやホント間に合って良かった。彼らを見逃してしまうと個人的にこのフェスの価値はだいぶ下がってしまいますからね。

 

 

初っ端から「Hurdle Race」「Riot」「Sun which never sets」とフルスロッルでライヴは進み、ダイバーがバンバン飛んできました。ちょっとだけ顔面蹴られました(笑)。まあパンク系ライヴではこんなの当たり前なので文句は言わない。個人的には「Stand By Me」が聴けたのが嬉しかったです。ダスト節とも言える切ない哀愁とポップさが絶妙に混ざったメロディーはやはり素晴らしいですね。

 

 

各バンド持ち時間が30分と短いためかMCらしいMCは1回のみで、あとは代表曲をどんどん矢継ぎ早に奏でていきました。もうホントにダイバーが多いこと多いこと。dustboxだけじゃないけど皆サビでダイブしたがるため、一番盛り上がるところでバンドの姿が見れない(笑)。「Try My Luck」「Tomorrow」などの人気曲では特に激しかったです。

 

 

基本満足はできましたがこのバンドってこういうイベントの時結構セットリストが固定化されている感があるので、一曲だけでもいいからレアな曲が聴きたかったですね。

 

 

GOOD4NOTHING

 

 

ダストから間髪入れず、堺のオッサン・GOOD4NOTHINGのライヴがスタート。このバンドの何がいいかって言われたらやはりU-tanさんのヴォーカルですね。この人の声質ってかなりカッコイイと思いませんか?「パンク系ヴォーカリストで上手い下手は別としてとにかく“カッコイイ声”と言えば?」と問われたランキングでもあれば、間違いなくこの人が上位に入ってくると思います(超個人的意見ですが)

 

 

目下最新作の『KIDS AT PLAY』の曲を適度に挟みつつ、定番のナンバーを聴かせるセットリストも良かったと思います。オリジナルよりメチャメチャ速い「STICK WITH YOURSELF」が聴けるのもライヴならではの体験。ただやはり野外ライヴのためか音響がそんなに良くはなく、せっかくのギターソロが聴き取りずらかったです。

 

 

「One Day I Just」や「Country of my dreams」が聴けなかったのはちょっと残念ですが「WALK A WINDING ROAD」にはアガりましたね。最新作の曲ということでモッシュはあまり激しくなかったですが、しっかりと見るにはこのくらいがちょうどいいかも。

 

 

また今日のMCで知ったのですがまた新しいシングル出すんですね。ちょっと楽しみ。

 

 

 

 

ライヴ終了後はひとまず休憩タイム。子供舌の僕はワンドリンクチケットでカシスオレンジを購入。料金高くて量少ないフェス飯は財布に痛いですが、フェスの雰囲気を味わうためにもホルモン丼をオーダー。後ろの方でバンドのパフォーマンスを見てました。

 

 

My Hair is Badはラップのように気だるく歌うオルタナみたいな感じで、興味ないどころかかなり苦手なタイプかも。

VVORLDはまったく知らないバンドでしたが、そんじょそこらのデス系バンドに負けないくらいの迫力あるヴォーカルが良かったです。

HEY-SMITHはさすがに人気バンドだけあってかなり人が集まってました。スカコアはやや苦手なため僕は遠巻きに眺めているだけでしたが、周りではステージからかなり離れてるにも関わらず楽しそうにスカダンしてる人がいて見ててちょっとホッコリ。こういうのもフェスの魅力ですね。

 

 

locofrank

 

 

今回のメンツの中でもdustboxと並んで最も期待していたバンドでしたが、その期待に完全に応えてくれました。

 

 

まず選曲が素晴らしい。最新作『Returning』の中でも特に僕が好きな「CALLING」「Returning」、ライヴの定番「Mountain range」「across time」「reason」、切なく胸を打つメロディーが絶妙な名曲「share」「survive」「Grab Again」、ハードコアな勢いをそのまま感じさせる「Before It's Too Late」などなどこれぞlocofrank!と言いたくなる曲を各アルバムからバランスよく選出したような豪華仕様。

 

 

あとヴォーカルがいい。木下さんの太くハリのある声は屈強なバンドサウンドに負けずに通って聞こえます。今のパンクヴォーカリストは昔と違って歌唱力の高い方が多いように思いますが、中でも木下さんはその筆頭なのではないでしょうか。もちろんヴォーカルだけでなく演奏もタイト。Tatsuyaさんのドラムは相変わらずパワフルでした。

 

 

そんな素晴らしいライヴパフォーマンスに惹かれたのか、モッシュ・ダイブが前2組よりもさらに激しい!ダイバーが2人も3人もドンドン絶え間なく降ってきて、もう前方はグッチャグッチャのカオス状態。これ誰か絶対ケガしてない?と思いたくなる地獄絵図。マジでキツかったです。

 

 

そんなアドレナリン全開の状態でラストは問答無用の名曲「START」。こりゃ文句なし!本日のベストアクトです。

 

 

SHANK

 

 

My Hair is Badと似たような感じのbachoを眺めつつ、お次は長崎出身の王道メロコアSHANK。リハ終了後、「もう始めちゃっていい?」「今からハケてまたSE流すってのもねえ?」みたいなことを言い、SEの演出無しでさっさとライヴを開始することに。このテキトー加減が彼ららしくていいですね(笑)

 

 

モッシュ・ダイブはもちろんですが彼らは元々スカを音楽的素養としていたらしく(バンド名も当初はシャンクではなくスカンクだったそうです)、「620」「TAKE ME BACK」などでは辺り一面スカダン祭り。僕はエリアの中心にいたため左右一面一気にスカダンフロアになった様は壮観でした。

 

 

ちょっぴりぶっきらぼうな印象があるものの、やっぱりヴォーカルの庵原さんはかっこよかったです。メロコアバンドのフロントマンとしてふさわしい荒々しさみたいのが溢れてました。かなりハスキーな叫び声は個人的にツボです。

 

 

dustboxHawaiian6のようなメロディーのフックや、locofrankのようなサウンドの屈強さ、タイトさといった要素はやや劣るシンプルなスタイルですが、若々しい突き抜けるような疾走感、西海岸メロコアを彷彿とさせるカラッとした叙情性はこれぞ王道ど真ん中といった感じ。「TOP WATER」のサビで歌と演奏にテンポのズレが生じてしまっていましたが、それも前のめりな勢いに満ち満ちている証拠でしょうね。

 

 

演奏がやや走ってしまったせいか全ての曲をやり終えても3分ほど時間が余ってしまったため、急きょ「Restart」をやるという嬉しいサプライズもあり楽しめました。また「time is...」の歌詞を“見えない自由がほしくて~”と歌っていたので、やっぱり「TRAIN TRAIN」意識してたんだなぁと思いました(笑)

 

 

 

 

SHANKのあとはいよいよ後半戦!!・・・といった感じなのですが、正直僕が積極的に見たいと思えるバンドはもうこの時点でHawaiian6しか残ってない状態に。それ以外のバンドは申し訳ないけれどあまりそそられないんですよね・・・(特にトリのG-FREAK FACTORYは以前フェスでみたとき、楽しく開放的な気分になれるフェスという空間で変に社会風刺じみた説教臭いMCを聞かされてゲンナリした経験があるだけに)

 

 

Hawaiian6のためだけにこのあと2時間以上も時間を持て余すのはどうなんだろうと考えた結果、この時点で帰路につくことにしました。久しぶりガチのモッシュに揉まれ、疲労感がかなりキテたというのもありますし、Hawaiian6はもう何度か見てますからね。

 

 

なおその後去年と同様にあの日本一夏が似合う真っ黒い方がステージに上がりダイバーを大量発生させた模様(笑)