ラーメン、つけ麺、僕ブラフ麺!
幡ヶ谷のラーメンアイドル 好き好きロンちゃん登場!
令和の混沌とした時代に放たれる、全く新しいスタイルのアイドルのデビュー作。
白金生まれ、フランス育ちの100万46歳。笑い飯西田にソックリな幡ヶ谷ラーメンアイドル。某ハードコアパンクバンドではドラムとして活動しながら、とうとうアイドル稼業でも進出しました。
この好き好きロンちゃん、デビューこそ2021年ですが、弾き語りなどではすでに何度かライヴもやっており、New Acoustic Campなどのフェスで会場を沸かせてきたそうです。音源を出す前からライヴで場数を踏んでいる地力の高さを感じさせますね!(?)
楽曲としては基本的にはアコースティックギターによる弾き語りスタイルで、昨今のアイドルポップス然とした感じはあまりない。そしてロンちゃんの歌声も精一杯かわいらしい感じを出そうとしているものの、どこか野太いオッサンの雰囲気をそこはかとなく漂わせています。
歌われるメロディーは非常に爽やかでとっつきやすい。歌モノギターポップとして普通に高いクオリティーに達していると思うし、特にM4「涙の瞳」の中盤の、ギターによる間奏、牧歌的なパーカッションはどこかOAUにも通じる叙情性がある。
最大の特徴である歌詞はロンちゃん自身によるもの。実際に読んで聴いてみてもらえばわかりますが、これがまぁ~~しょうもない中学生レベルの下ネタのオンパレード......なんですが、その中でも差別や偏見にNoを突き付けたり、国家権力に対して物申すような姿勢を表しているのは、ハードコアの畑から出てきた人間としての気概の表れでしょうか。
彼(公式プロフィールでも性別は「オトコ」となっている)のテーマソングともいうべきM2「好き好きロンちゃん」はサビのコーラスがイヤに耳に残る楽曲で、前述のM4と並んで特に印象強いですね。このやけに爽やかなバックコーラスは、彼の友達であるとしくん・みーちゃんによるもの。としくんはまだしも、みーちゃんの熱烈な女性ファンとかは、この曲を聴いてどう思うのでしょうか(笑)
まあ半分以上おふざけというか、ネタとしてやっているのは間違いないんですが、「3.11以降、人に笑ってもらえるように」「堅い話でもとっつきやすくなるように下ネタを入れる」という、単に悪ふざけの一言で切って捨てるようなものではない、彼の真摯な姿勢を感じ取ることができる一枚......かもしれない。
個人的に本作は
"中学レベルのバカな下ネタの中に忍ばせた、RONZIという人間の音楽性・アティチュードを感じ取ることができなくもない作品"
という感じです。
ロンちゃん1月6日デビューライブ!としくんとみーちゃんもサプライズ出演!【渋谷タワレコ】
行こうと思ってわざわざ有給とったのに、渋谷店でCD売り切れてて観られなかったデビューライヴ。
なお当ブログでは他にもアイドルに分類されるアーティストも取り上げているので、良ければこちらもどうぞ。
show-hitorigoto.hatenablog.com
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