ひとりごと ~Music & Life-Style~

HR/HMを中心としたCD感想、足を運んだライヴの感想をメインにひとりごとをブツブツつぶやくブログです。

PassCode 『GROUNDSWELL ep』

  • 全てにPassCodeらしさが表れた王道ラウドロック
  • 統一感重視、各曲の個性はあまりない
  • キャッチーなメロディー満載のキラーチューン有り!

 

今年に初のアメリカ公演も決定した、スクリーモ/ポストハードコアダンスユニット・PassCodeの、前作『REVERBERATE ep』に続く4曲入りEP。ちょうど半年ぶりのリリースになります。

 

show-hitorigoto.hatenablog.com

 

楽曲の方向性については、もう何年も前から固まっているだけに、本作においても過去作を踏襲した作風を貫いています。エレクトロニコアらしい電子音をふんだんに持ち込みつつ、ヘヴィ/ラウドなバンドサウンドを加えて、歌メロはJ-ROCKらしいキャッチーさを持つ。

 

前作は4曲すべてに多少個性づけがなされている印象でしたが、本作はそこまで各曲の色は明確ではなく、アグレッション重視のキャッチーな楽曲で統一されてる感じです。しいて言うならM2「Melody from the Bumbling Clash」が、やたら繰り返される歌詞が面白いフックになっていて、変わり種的な個性を見せてる感じか。それでも歌のキャッチーさはしっかりキープされてるのが嬉しい。

 

全4曲、ファンならいつも通り楽しめる楽曲のみで構成されていますが、なんと言って本作にはわかりやすいキラーチューンが存在しているのがポイントです。

 

M3「MYTH」がそれで、北斗の拳のパチンコタイアップ(GALNERYUSにもそんなんあったな)がついてるが故に"あたたたたたたたたたーーっ!!"というシャウトが混じっているのが特徴ですが、そんなネタ要素に頼らなくとも、充分以上にアピールできるであろう魅力に満ちた楽曲になっています。

 

何と言っても強みはメロディーの豊富さ。普通の曲なら充分に良質なサビとして通用するような歌メロが、形を変えて次々に飛び出してくる展開が素晴らしいのなんの。アッパーなエレクトロサウンド、ヘヴィでアグレッシヴな演奏の派手さも相まって、聴き手のテンションをグイグイと上げてくるパワーに満ちている。

 

ドラムの連打から一瞬のブレイクを挟んで、シャウトで爆発力を演出するラスサビのカッコよさなんてもうね、グッときちゃいますよこんなの。これでMV作ってほしかった。

 

その他の曲も、ストレートなサビの疾走で魅せる王道ラウドナンバーM1「Lord of Light」、ダンスミュージック的展開が強くなる前述のM2、ヘヴィリフとシャウトが絡みながら疾走するパートがメタリックな印象を出すも、エレクトロサウンドも大量にブッ込んだM4「GRAUNDSWELL」と、どの曲にもらしさ満載で、わずか4曲ながら満足度は高い。

 

ただやっぱり「MYTH」のインパクトが抜群。本作の満足度の高さはこの曲によるところが大きいですね。このアッパーなサビはぜひともライヴで爆音で浴びたいところ。

 

新体制になってコンスタントにシングルとEPを重ねてきて、どれもが良い曲に恵まれている印象があるので、もうそろそろフルアルバムが聴いてみたくなる頃合いです。

 

 

個人的に本作は

"4曲すべてらしさ満載、王道路線のラウドチューンでまとめた快作。アッパーでキャッチーなキラーチューンが最高"

という感じです。

 


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